情報科教育法A第11回 メディアリテラシーと情報デザイン

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個人情報保護講座 目 次 第1章 はじめに 第2章 個人情報と保有個人情報 第3章 個人情報保護条例に規定されている県の義務 第4章 個人情報の漏えい 第5章 個人情報取扱事務の登録 第6章 保有の制限 第7章 個人情報の取得制限 第8章 利用及び提供の制限 第9章 安全性及び正確性の確保 第 10.
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情報科教育法A第11回 メディアリテラシーと情報デザイン 非常勤講師 菅宮 恵子

本日の予定 1.先週の復習 2.メディアリテラシーの位置付け 3.メディアの種類 4.文字コードとマルチメディアの基礎 5.情報デザインの基礎 6.本日の課題

本日の予定 1.先週の復習 2.メディアリテラシーの位置付け 3.メディアの種類 4.文字コードとマルチメディアの基礎 5.情報デザインの基礎 6.本日の課題

知的財産権とは 定義 知的な創作活動によって 何かを創り出した人に対して、 「他人に無断で利用されない」といった 権利を付与する制度。  何かを創り出した人に対して、  「他人に無断で利用されない」といった  権利を付与する制度。  「知的所有権」「無体財産権」ともいう 文化庁 http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/chitekizaisanken.html (2019/06/15) 目的 知的創作物の保護と文化の発展に寄与 知的財産基本法     http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/hourei/kihon.html (2019/06/15)

知的財産権の種類 文化庁  http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/chitekizaisanken.html (2019/06/15) 

知的財産権と法律 経済産業省http://www.hkd.meti.go.jp/hokig/student/j08/  (2019/06/15)

産業財産権 産業財産権 主に工業製品などに 対する権利 特許権 実用新案権 意匠権 商標権 権利発生時期: 特許庁の出願・登録必要

産業財産権の例 特許庁  https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/seidogaiyo/chizai01.html (2019/06/15)

産業財産権と法律 (産業財産権四法) 産業財産権 特許権 特許法 実用新案権 実用新案法 意匠権 意匠法 商標権 商標表

産業財産権の種類と保護期間 権利 登録の必要性 保護の対象 保護期間 保護期間の更新の可否 特許権 必要 特許庁 自然法則を利用した発明 出願から 最長20年 更新できない 実用新案権 物品の形状や構造に関する考案 最長10年 意匠権 商品のデザイン 登録から 商標権 商品のサービスやマーク 10年 更新できる

著作権とは 歴史的な背景で、いろいろな意味で使用 「著作権」という用語は 三か所に出てくる 混同しないように 文化庁 著作権テキスト 平成30年度版http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/r1392388_01.pdf (2019/6/15)

著作者の権利(著作権) 著作者 著作物を創作した者 著作物 小説、講演、音楽、美術、映画、 コンピュータ・プログラム、 データベースなど 著作者 著作物を創作した者 著作物 小説、講演、音楽、美術、映画、        コンピュータ・プログラム、        データベースなど 著作者の権利の発生 著作物創作時 登録等 自動的に発生するので登録不要        (無方式主義)        事実関係確認目的の登録は許可   文化庁著作権テキスト 平成30年度版http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/r1392388_01.pdf (2019/06/15)

著作物の種類(著作権法第10条) 言語の著作物 論文、小説、脚本、詩歌、俳句、講演など 音楽の著作物 楽曲及び楽曲を伴う歌詞 舞踊、無言劇の著作物 日本舞踊、バレエ、ダンスなどの舞踊やパントマイムの振り付け 美術の著作物 絵画、版画、彫刻、漫画、書、舞台装置など(美術工芸品も含む) 建築の著作物 芸術的な建造物(設計図は図形の著作物) 地図、図形の著作物 地図と学術的な図面、図表、模型など 映画の著作物 劇場用映画、テレビ映画、ビデオソフト、ゲームソフトなど 写真の著作物 写真、グラビアなど プログラムの著作物 コンピュータ・プログラム 著作権情報センター http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime1.html (2019/06/15)

これも著作物 二次的著作物 前ページの著作物(原著作物)を翻訳、編曲、変形、翻案(映画化など)し作成したもの 編集著作物 百科事典、辞書、新聞、雑誌、詩集など データベースの著作物 編集著作物のうち、コンピュータで検索できるもの 著作権情報センター  http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime1.html (2019/06/15)

著作権法の著作物の条件 (1)「思想又は感情」を表現したものであること → (2)思想又は感情を「表現したもの」であること →  (1)「思想又は感情」を表現したものであること → 単なるデータではない (2)思想又は感情を「表現したもの」であること → アイデア等ではない (3)思想又は感情を「創作的」に表現したもの → 他人の作品の単なる模倣ではない (4)「文芸,学術,美術又は音楽の範囲」に属するものであること → 工業製品等が除かれる  参考)産業財産権 文化庁  http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/chosakubutsu.html  (2019/06/15)

著作物の条件2 著作物として保護を受ける条件(第6条)の要約 日本国民あるいは法令での法人など 発行地が日本(外国発行は30日以内) 条約で日本が責任を負う

著作権の条約と法律 国際条約 日本国内:著作権法 ベルヌ条約 万国著作権条約 著作権に関する世界知的所有権機関条約 実演家、レコード製作者及び放送機関の保護に関する国際条約 その他          (社団法人著作権情報センター http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime5.html 2019/06/15) 日本国内:著作権法

著作者の権利 著作権(広義)の 一部 文化庁 http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/r1392388_01.pdf (2019/06/16)

著作権(広義)とは(再掲) 著作権 著作者の権利(著作権) 実演家等の権利 著作者人格権 著作権(財産権) 実演家人格権 公表権 氏名表示権 同一性保持権 著作権(財産権) 複製権 上演権、演奏権 上映権 公衆送信権 などなど 実演家等の権利 実演家人格権 著作隣接権(財産権) 許諾権 報酬請求権

著作者人格権 著作者が精神的に傷つけられないように 公表権 氏名表示権 同一性保持権 保護期間は著作者の生存中 未発表の著作物を公表する 氏名表示権 本名やペンネームなどの表示義務付 同一性保持権 著作物を勝手に改変できない 保護期間は著作者の生存中 死後も著作者人格権を犯す行為は禁止  文化庁  https://pf.bunka.go.jp/chosaku/chosakuken/naruhodo/outline/4.3.html (2019/06/15)

著作権(財産権)1 許諾・禁止できる権利 複製権 上演、上映、演奏、公衆送信、口述、展示の各権利 譲渡、貸与、頒布の各権利など 二次的著作物の創作、利用の権利 文化庁  http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/kenrinaiyo.html         (2019/06/15)

著作権(財産権)2 日本での保護期間(TPP11協定) 平成30年12月30日発効 原則創作時より著作者の死後70年   (亡くなった次の年の1月1日起算) 無名・変名(周知の変名は除く)の著作物は公表後70年 団体名義の著作物は公表後70年(未公表の場合は創作後70年) 映画の著作物は公表後70年(未公表の場合は創作後70年) 保護期間の戦時加算も 文化庁  http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/hokaisei/kantaiheiyo_chosakuken/1411890.html l (2019/06/15)

保護期間の実例 手塚治虫氏の作品の保護期間は? 死亡日は1989年2月9日 死亡年の次の年の1月1日起算死後70年 死亡年の次の年の1月1日起算死後70年  つまり1990年1月1日から70年 保護期間は、2059年12月31日まで

著作権(財産権)3 保護期間(外国) 文部科学省      http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/021/07091009/002.pdf (2019/06/15)

著作物の自由使用 著作権法に定められた条件で自由使用(抜粋) 家庭内で仕事以外の目的での複製や変形など(私的使用) 図書館などでの複製 家庭内で仕事以外の目的での複製や変形など(私的使用)  図書館などでの複製 引用(詳細は後掲載) 学校教育に用いられるもの(教材、試験問題、図書館など)  国や地方自治体などの告示、訓令、通達など 裁判所などの判決、決定、命令など 上記の編集物、翻訳物 福祉に用いられるもの(点訳、録音図書など) 文化庁 http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/chosakubutsu_jiyu.html より一部抜粋(2019/06/15)

著作者の権利を不当に害さないこと (ワークブックなどは買わせること) 学校での著作物自由使用 授業の過程で先生あるいは児童・生徒が使用 用語、用字などの改変(児童用、当用漢字など) 同一性保持権の例外 複製 教員や学習者が授業の目的で必要な限度内で  公衆送信 主会場から副会場へ 試験問題 著作者の権利を不当に害さないこと  (ワークブックなどは買わせること) 文化庁  http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/gakko_chosakuken.pdf  (2019/06/15)

引用 禁盗用! 第32条第1項 条件 公表されている著作物 「公正な慣行」に合致 研究などの正当な目的範囲 主従関係が明白 引用部分が明白 必然性があること 「出所の明示」 禁盗用!

引用の「出所」 本 Webサイト 論文 のぞましい表示内容 (引用部を他人が参照できること) 著作物の題号や著作者名が明らかにわかるような表示が必要 (文化庁  https://pf.bunka.go.jp/chosaku/chosakuken/naruhodo/outline/8.h.html 2019/06/15) のぞましい表示内容 (引用部を他人が参照できること) 本 名称 出版社 出版年 改定版数 著者 ページ Webサイト URL 参照日付 論文 論文名 著者名 雑誌名 出版社名

著作権(広義)とは(再掲) 文化庁  http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/r1392388_01.pdf  (2019/06/15)

実演家人格権 氏名表示権 同一性保持権 実演家名を表示するかしないか するなら本名かどうか 権利を害しない場合は表示しないことも 名誉声望を害するような改変をされない 侵害時には立証する必要 文化庁  http://www.bunka.go.jp/chosakuken/keiyaku_manual/1_1_3.html  (2019/06/15)

著作隣接権(財産権)1 創作物を伝達したものの権利 歌手・演奏家 などの実演者 レコードやCD製作会社 放送事業者 歌手・演奏家 などの実演者 レコードやCD製作会社 放送事業者 TV局、有線放送、ラジオ局など 著作権情報センター         http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime4.html (2019/06/15)

著作隣接権(財産権)2 許諾権 報酬請求権 無断で利用されない 譲渡権 使用料などの条件付け 利用した際に使用料を徴収する 原版からレコード(CD)に許可なく複製できない 販売したCDは購入者が中古として譲渡可 使用料などの条件付け レンタルは1年許諾権、49年報酬請求権 報酬請求権 利用した際に使用料を徴収する レコードなどに録音された実演のみ 文化庁  http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/r1392388_01.pdf  (2019/06/15)

知っておきたいこと1 コンピュータプログラムの複製 バックアップ目的 プログラムの修正、改良目的 以下の場合は複製が認められる プログラムの所有者が行う 必要な限度内 海賊版と知って入手したものでない 文部科学省 一部抜粋http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/t19930907002/t19930907002.html (2019/06/15)

知っておきたいこと2 侵害されたとき 刑事 民事 基本的に親告罪 = 告訴 基本的に親告罪 = 告訴 著作権、出版権、著作隣接権の侵害は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金(併科も可) 著作者人格権侵害などは、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金 法人などが著作権等(著作者人格権を除く)を侵害した場合、3億円以下の罰金 民事 損害賠償請求 差止請求 不当利益返還請求 名誉声望を回復するための措置請求 著作権情報センター  http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime8.html (2018/06/11)

著作権法の改正 違法ダウンロードの罰則化(平成24年施行) 電子書籍の出版権(平成27年施行) 著作物の一部公開、授業用教材の予習復習用使用、障害者対策など(平成31年施工)   変化が激しいので注意が必要 文化庁 http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/hokaisei/ http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/hokaisei/h30_hokaisei/pdf/r1406693_01.pdf  (2019/6/16)

教科書での扱い 日本文教出版 社会と情報より

教科書での扱い2 会社により掲載ページ量に差 文教出版社 社会と情報は8ページ 文教出版社 社会と情報は8ページ 第一学習者 社会と情報は2ページ+著作権クイズを作る 2ページ 副教材も充実 著作権情報センターの無料教材も  http://www.cric.or.jp/education/index.html (2019/06/16)

実習 知的財産権クイズ

個人情報 1つあるいは複数組み合わせて、特定の個人を識別できる情報 住所 氏名 性別 電話番号 メールアドレス 生年月日 マイナンバー

個人情報不正使用の弊害 不正使用の弊害 迷惑メール ダイレクトメール なりすまし 改ざん 戸籍・住民票など 金銭的被害 名誉棄損

個人情報流出経路 若年層への教育の必要性 スマホアプリ ウィルス SNS USBメモリ 懸賞サイト 占いサイト サイト攻撃 クラウドのPW流出 若年層への教育の必要性

法律 個人情報保護法 学校は個人情報が多いので、取扱いには法律以上に厳重に 個人の権利・利益の保護と個人情報の有用性のバランスを図るための法 利用目的の明確化 本人の同意必要 安全管理措置・監督必要 第三者制限 開示、訂正、利用停止の求め 個人情報保護委員会https://www.ppc.go.jp/files/pdf/28_setsumeikai_siryou.pdf  (2019/06/16) 学校は個人情報が多いので、取扱いには法律以上に厳重に

肖像権 許可無しに顔写真などを肖像を撮影されたり、利用されたりしないように主張できる 肖像権特定の法律は無い 裁判所の判断にゆだねられる 判例が法令と同じ効力を持つ 人格権や財産権(パブリシティ権)による民法の一般原則が適用 有名人には写真や氏名にパブリシティ権 実教出版 最新 社会と情報教科書 p119 文化庁http://www.cric.or.jp/qa/shigoto/sigoto1_qa.html  (2018//06/16)

最近の事件 Yahooニュース  https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190615-00566233-shincho-ent&p=2 (2019/06/16)

本日の課題 パワーポイントを使って、知的財産権クイズを作成しなさい。 問題数は10問。 YesかNo方式で答える。 解答もスライドに明記する。 信頼できるサイトを参照し、そのサイトの名称  とURL、参照日付を明記する。 締め切り6月25日(火曜日)18時。

本日の予定 1.先週の復習 2.メディアリテラシーの位置付け 3.メディアの種類 4.文字コードとマルチメディアの基礎 5.情報デザインの基礎 6.本日の課題

情報通信ネットワークとコミュニケーション 情報社会に参画する態度(p80) 情報モラル・情報倫理 メディアリテラシー 情報システムと社会 情報通信ネットワークとコミュニケーション 法律や倫理から、知識・技術まで 幅広い内容

情報活用の実践力(p33) 実践力においても メディアリテラシーの必要性 3-2-1 3-2-2 3-2-3 課題や目的に応じて情報手段を適切に活用する 3-2-2 必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造 3-2-3 受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる 実践力においても メディアリテラシーの必要性

新学習指導要領でも 情報をこのように伝えたい(デザイン)  →最適なメディアと方法を選ぶ 詳細は次ページに

ア 次のような知識及び技能を身に付けること。 ア 次のような知識及び技能を身に付けること。  (ア ) メディアの特性とコミュニケーション手段の特徴について,その変遷も踏まえて科学的に理解すること。  (イ ) 情報デザインが人や社会に果たしている役割を理解すること。  (ウ ) 効果的なコミュニケーションを行うための情報デザインの考え方や方法を理解し表現する技能を身に付けること。

イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。 イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。  (ア ) メディアとコミュニケーション手段の関係を科学的に捉え,それらを目的や状況に応じて適切に選択すること。  (イ ) コミュニケーションの目的を明確にして,適切かつ効果的な情報デザインを考えること。  (ウ ) 効果的なコミュニケーションを行うための情報デザインの考え方や方法に基づいて表現し,評価し改善すること.

本日の予定 1.先週の復習 2.メディアリテラシーの位置付け 3.メディアの種類 4.文字コードとマルチメディアの基礎 5.情報デザインの基礎 6.本日の課題

情報とメディアの特徴 メディアとは情報を媒介するもの メディアといっても、複数の意味が有る 表現メディア 伝達メディア 記録メディア 文字 画像 動画 身体動作 音(音声)など 伝達メディア 郵便 電話 新聞 ラジオ インターネット テレビなど 記録メディア 石、岩 紙 USBメモリ CD DVD HDなど メディアといっても、複数の意味が有る

表現メディアの特性 場所や時間など事実を正確に伝える 文字 図形・絵・写真 イメージで伝える 画像 動きで伝える 動画 声による文章 例)朗読、Podcast 音楽 音(音声)

伝達メディアの特性 運ぶもの、即時か双方向か 音(音声)を運ぶ 同時(即時)・双方向 電話 文字や図形・絵・写真などを運ぶ 即時性は無い・一方向 郵便 音(音声)、文字、動画、静止画などを運ぶ 即時性・一方向 テレビ 新聞 文字・図形・絵・写真・動画・音楽・音(音声)を運ぶ 即時・タイムラグ・一方向・双方向 インターネット

本日の予定 1.先週の復習 2.メディアリテラシーの位置付け 3.メディアの種類 4.文字コードとマルチメディアの基礎 5.情報デザインの基礎 6.本日の課題

情報のディジタル化と マルチメディア アナログ 連続 ディジタル 非連続 脱線)「私はアナログ人間」本当? DNAはディジタル 情報のディジタル化と マルチメディア  アナログ 連続 ディジタル 非連続  脱線)「私はアナログ人間」本当?     DNAはディジタル        アデニンーシトシン組と        グアニンーチミン組で遺伝情報表現 

ディジタル表現 社会と情報では 情報の科学では ビット、バイト、情報量の単位、n進数の変換 上記の内容に加えて 論理式、n進数の計算、補数表現、浮動小数点による数値の表現

文字コードとは アナログ文字とディジタル機器や信号の 2進表現を対応させる約束 語学的な言語や考え方により、多数の文字コードがある A アナログ文字とディジタル機器や信号の 2進表現を対応させる約束 語学的な言語や考え方により、多数の文字コードがある A 0101・・・・ A

文字コードの種類 ASCIIコード 7ビット 128文字可能 英語のみ 拡張ASCII ISOで8ビット化 256文字 各国特有の文字も 7ビット  128文字可能 英語のみ 拡張ASCII  ISOで8ビット化 256文字 各国特有の文字も  日本語用8ビット  JIS X201 ANK が最初 その後Shift-JIS 1バイト など 漢字なども扱うため16ビット化 Shift-JIS   2バイト EUCコード(正確には可変長) UNIXで使われる ISO-2022-JP 電子メール用に考えられた  UNICODE     

文字コードの注意 文字化け 意図しない結びつけ 文字化けを避けるためには 機種依存文字にも注意 Webページで文字コードを宣言 文字化け 意図しない結びつけ 文字化けを避けるためには Webページで文字コードを宣言 機種依存文字にも注意 丸付き数字など 解消の方向 携帯電話やSNS等の絵文字  もともと通信料金(パケット料金)を安くするため考えられた

問題を解こう 授業用Webページよりダウンロード P1実施 難しい読み方 ^ アクサンシルコンフレックス 山型 ~ チルダ ^  アクサンシルコンフレックス 山型 ~ チルダ  `  アクサングラーブ

共通教科情報科での扱い 社会と情報 文字コード表 文字化け (日本文教出版、 実教出版ディジタル教科書) 情報の科学 日本文教出版

アナログ情報のディジタル化  ディジタル化するメリット マルチメディア化 一元管理 など 文字のディジタル処理=文字コード 音声 画像 動画

音声の基礎知識 音声は媒体(空気・水など)を伝わる波 周波数=1秒間の波の数 チューニング音(音叉)が440Hz 周波数が多いと高い音 アプリで聴いてみよう

音声のディジタル化 標本化 ある一定時間ごとに値を取る 量子化 近似値を取り整数化する 符号化 ディジタル値を2進法で表現 音声のディジタル化  標本化 ある一定時間ごとに値を取る 量子化 近似値を取り整数化する  符号化 ディジタル値を2進法で表現 音声のディジタル化教材  http://www.tuat.ac.jp/~e-learn/kyo-zai/kyouzai_02.html 2019/06/26

教科書の実例 日本文教出版 社会と情報

音声の標本化周波数の考え方1 1秒に何回値を測定するか 人の可聴域は 20Hzから最大20000Hz=20kHz 個人差が大きい 音声の標本化周波数の考え方1  1秒に何回値を測定するか 人の可聴域は 20Hzから最大20000Hz=20kHz 個人差が大きい 音声440Hz 標本化周波数     500Hz        (1秒間に500回測定) 波の再現を試みると、緩やかなカーブ http://www.tuat.ac.jp/~e-learn/kyo-zai/kyouzai_02.htm の教材lより 2019/06/21

音声の標本化周波数の考え方2 人の可聴域は 20Hzから最大20000Hz=20kHz 個人差が大きい 音440Hz 標本化周波数    1000Hz 元の形に再生可 http://www.tuat.ac.jp/~e-learn/kyo-zai/kyouzai_02.htm の教材lより 2019/06/21

音声の標本化周波数3 波の周波数の倍以上が必要 人の可聴域は CDはどの位の標本化周波数が必要? 40kHz以上あればよい 20Hzから最大20000Hz=20kHz 個人差が大きい CDはどの位の標本化周波数が必要? 40kHz以上あればよい 実際は44.1kHz

音声の量子化と符号化 整数の近似値を2進数(ディジタル)化 ビット数が多ければ、誤差が少ない 即ち再生しても違和感が無い 量子化した値をビットで表すのが符号化 CDは16ビット 16ビットだと何段階まで表現できる?

音声のディジタル化の練習 授業用Webページよりダウンロードした   問題のP2 を解こう

音声のファイルの種類 非可逆圧縮 未圧縮 WAVE AIFF など 可逆圧縮 サイズ大 音質よい MP3 WMA AAC など サイズ小 非可聴レベルの音をカットするなど、音質の劣化 可逆圧縮 Apple Lossless RealAudio Lossless など 音質の劣化なし 多少ファイルサイズ大

音声のファイル拡張子 未圧縮 非可逆圧縮 可逆圧縮 WAVE .wav 元はWindows用音楽。CDプレイヤーで再生可能。 MP3 Apple Lossless .m4a .mov .alac WMA .wma ウィンドウズメディアオーディオ用。 RealAudio Lossless .ra、.rm、.ram AIFF .aiff など 元はMac用音楽。 AAC .mp4 iTunesや携帯音楽配信などで採用。 .m4p 著作権保護されたAAC 可逆圧縮はサイズが未圧縮の半分程度と大きいため、それほど広く使われていない。

特殊な音声ファイル MIDI  音そのものの情報ではない 音の音色、高さ、音量などの情報 ファイルサイズ最少

静止画のディジタル化 映像素子=センサー CMOS/CCD 静止画のディジタル化  静岡大学  http://www.sugilab.net/jk/joho-kiki/2107/index.html  2019/06/21 映像素子=センサー CMOS/CCD

国立遺伝学研究所 https://www.nig.ac.jp/color/gen/ 2019/06/21 なぜRGB? 人間の視神経(視細胞)の感受性と同じ 国立遺伝学研究所  https://www.nig.ac.jp/color/gen/ 2019/06/21

画素数 標本化は小さい四角単位 小さい四角=ピクセル=画素 縦×横の数 画素数多ければ滑らか 最近のスマホカメラは1200万画素が主流 参考)4Kテレビ  830万画素

ペイントによる実習 ペイントを起動 R、G、Bによる色の合成 黒 白 写真の色の変更、文字入れなど

加法混色と減法混色 数値を増すと明度が上がる 光 RGB 白=(255,255,255) 加法混色 数値を増すと明度が下がる 光  RGB 白=(255,255,255) 加法混色 数値を増すと明度が下がる 印刷物 絵具など CMY 純粋な黒は出にくいので、K(Black)も含めることも 減法混色 画像  https://www.biwako.shiga-u.ac.jp/sensei/mnaka/ut/sozai/color.html 2019/06/21

写真の量子化 32ビット(16,777,216色) フルカラー 8ビット(256色) 4ビット(16色) 2ビット(白黒2色) Webセーフカラー 4ビット(16色) 2ビット(白黒2色)

動画のディジタル化 パラパラめくり漫画方式 1枚ずつ再生 ファイルサイズ大きい アニメーションgif、WMVなど 

動画のディジタル化2 変化する部分だけ付け加える 地球の絵は変化無し ファイルサイズ小さい MPEGなど 地デジにも使われている

教育方法 共通教科情報科 「情報の科学」の 専門教科情報科 「表現メディアの編集と表現」 (1)ア コンピュータと情報の処理    「情報の科学」の  (1)ア コンピュータと情報の処理    「社会と情報」の  (1)イ 情報のディジタル化 で少し触れる 専門教科情報科     「表現メディアの編集と表現」

教育方法2 なるべく体験させる = 楽しい 生徒の手を動かす ソフトウェアで実習 手作りプリント 既存の教材を利用 なるべく体験させる = 楽しい 生徒の手を動かす ソフトウェアで実習 フリーソフトもたくさん揃っている GIMPもフリー、Windows版有り 手作りプリント 既存の教材を利用

本日の予定 1.先週の復習 2.メディアリテラシーの位置付け 3.メディアの種類 4.文字コードとマルチメディアの基礎 5.情報デザインの基礎 6.本日の課題

情報科目での情報デザイン1 ア 次のような知識及び技能を身に付けること。 ア 次のような知識及び技能を身に付けること。 (ア ) メディアの特性とコミュニケーション手段の特徴について,その変遷も踏まえて科学的に理解すること。  (イ ) 情報デザインが人や社会に果たしている役割を理解すること。  (ウ ) 効果的なコミュニケーションを行うための情報デザインの考え方や方法を理解し表現する技能を身に付けること。

情報科目での情報デザイン2 イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。 イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。 (ア ) メディアとコミュニケーション手段の関係を科学的に捉え,それらを目的や状況に応じて適切に選択すること。 (イ ) コミュニケーションの目的を明確にして,適切かつ効果的な情報デザインを考えること。 (ウ ) 効果的なコミュニケーションを行うための情報デザインの考え方や方法に基づいて表現し,評価し改善すること。

情報デザインの役割 分かりやすく情報を表現する 目的や受け手の状況関係なく伝える (年齢、言語、文化、障害の有無) 抽象化 可視化 構造化

情報デザインで扱う対象 抽象化 アイコン ピクトグラム ダイヤグラム 地図のモデル化 インフォグラフィックス 可視化 表 図解 グラフなど 構造化 文字の配置 ページレイアウト Web サイトの階層構造 ハイパーリンクなど

心理学的アプローチ 脳の場所:言語と図を認識する位置 図を認識する部分 言語を認識する部分 斉藤勇編 図説心理学入門 誠信書房より

構造化:ポスターの視線の流れ https://incloop.com/%E5%BA%83%E5%91%8A%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E7%9A%84%E3%81%AA%E8%A6%96%E7%B7%9A%E8%AA%98%E5%B0%8E%E3%81%A8%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%A9%B1/ 2019/06/21

構造化:Webサイトの視線の流れ https://incloop.com/%E5%BA%83%E5%91%8A%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E7%9A%84%E3%81%AA%E8%A6%96%E7%B7%9A%E8%AA%98%E5%B0%8E%E3%81%A8%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%A9%B1/ 2019/06/21

すべての人に伝わる ユニバーサルデザイン ユーザビリティ アクセシビリティ シグニファイア

心理学のアプローチ 図と地 https://www.ssu.ac.jp/relay-essay/20140507/ 2019/06/21 錯視 http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/catalog.html 2019/06/21

https://toyokeizai.net/articles/-/143380 2019/06/21 人間工学のアプローチ https://toyokeizai.net/articles/-/143380 2019/06/21

本日の予定 1.先週の復習 2.メディアリテラシーの位置付け 3.メディアの種類 4.文字コードとマルチメディアの基礎 5.情報デザインの基礎 6.本日の課題

本日の課題1 下記を表現するために、Webやスマホ上で良く使われるファイル形式の名称を各1つ以上と、その特徴をメール本文に書きなさい。 音声 動画 静止画 締め切り 7月2日(火)18時

本日の課題2 作成した静止画を で保存しなさい。 各ファイルのサイズや色について気付いたことを記述しなさい。添付の必要は無い。 JPEG形式 GIF形式 24ビットBitmap形式  で保存しなさい。 各ファイルのサイズや色について気付いたことを記述しなさい。添付の必要は無い。 締め切り 7月2日(火)18時