BH science for Astro-E2/HXD and NeXT mission

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BH science for Astro-E2/HXD and NeXT mission 山岡 和貴(青山学院大学)、  久保田あや(宇宙研) 他

BHの統一的描像の確立 BHの基本物理量(質量、 最近の中間質量BHの発見(ULXs, M82 X-1 etc..) ⇒ 実に10桁程度に渡る 質量のBHが存在 BHの基本物理量(質量、 角運動量、電荷?)で 観測量を統一的に記述   “Fundamental Plane”

Stellar mass BHから IMBH, AGNへ 小ブラックホールの十分な研究 時間変動が速い X線で明るい 様々な質量降着率の観測 →中・巨大BHへの拡張が可能 BHの構成要素 ①降着円盤               ②高温コロナ             ③ジェット

Stellar mass BHCs ハード成分の正体 >100 keV 511keVはあるか?? ジェット生成、加速機構     ジェットと降着円盤との関連 マイクロブレーザーの探査 暗い状態のエネルギースペクトル    LEの0.1%以下 重力赤方偏移した鉄輝線はあるか??

正体不明のハード成分 Soft/High state Low/Hard state 熱的、非熱的な電子が降着円盤からの光子を逆コンプトン散乱 1日 1週間 1年 熱的、非熱的な電子が降着円盤からの光子を逆コンプトン散乱 

しかしながら、 >100keV以上の精度は悪く、 1week 以上の長期観測 熱的、非熱的電子が共存しているか? 別々なのか? 熱的、非熱的電子が共存しているか?                  別々なのか? コロナの場所、大きさは??    に答えを出すに至っていない。。 また、  Very HighやSlim状態でのハード成分   の理解は乏しい      →X線とガンマ線との同時観測が必須

ハード成分は本当に逆コンプトンか??? 電波強度と X線の相関 →ジェットからのシンクロトロン放射?? 電波強度と   X線の相関 →ジェットからのシンクロトロン放射?? CygX-1,GX339-4の偏光観測に期待

511 keVの探査 BH近傍の 深いポテンシャルを反映 ★素過程 γ+γ ⇒ e++ e- ★起源に迫る 降着円盤 ジェット E=481±22 keV σ<46 keV ★素過程   γ+γ ⇒ e++ e- BH近傍の  深いポテンシャルを反映 ★起源に迫る 降着円盤 ジェット BH周辺の物質 ラインの中心エネルギー、幅を精密測定

大規模ジェット ジェット噴出瞬間から 加速・減速するまでを追う。 HXIによる撮像と分光 “系内BHCsならでは” ChandraによるXTEJ1550-564からのジェットのイメージ ジェット噴出瞬間から   加速・減速するまでを追う。  HXIによる撮像と分光   “系内BHCsならでは”  スペクトルの時間発展   から加速機構に制限 30秒角

ULXs Lx>1039 erg/s → 中間質量BHか? X線スペクトルはBHCsと類似 BHであることを確定するには、    → 中間質量BHか? X線スペクトルはBHCsと類似 BHであることを確定するには、  数多くの天体からハード成分を捉えること! パワーロー MCD XMM-Newtonによる NGC1313中のULX

Narrow-line Seyfert 1 10keV以上が鍵 比較的質量の小さなAGN、高い降着率 エネルギースペクトル ハード成分 Γ~2.5 10keV以上が鍵

Seyfert 1 Galaxy Seyfert 1 NGC4151 Vs GX 339-4 low状態 ~100keVに折れ曲がり    質量によらない Seyfert2は吸収の違いで   説明できるのか?

感度計算 CygX-1の場合 Low/Hard state Soft/High State 1 0.001

まとめ HXD,NeXTでBHの統一的描像 を確立させ、BH共通の物理を探る BHCs low ⇔ Seyfert 1     を確立させ、BH共通の物理を探る BHCs low  ⇔ Seyfert 1 BHCs High/Very High ⇔ Narrow Line Seyfert 1 ULXs BHCs off ⇔ LLAGNs, G.C. Microblazer ⇔ Blazer など。。

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