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Published byかつかげ みつだ Modified 約 8 年前
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PCFG の EM アルゴリズムとス ムージング 二宮 崇 1
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今日の講義の予定 PCFG (Probabilistic Context Free Grammar, 確率付 文脈自由文法 ) EM アルゴリズム スムージング 教科書 北研二 ( 著 ) 辻井潤一 ( 編 ) 言語と計算 4 確率的言語モデル 東大出版会 C. D. Manning & Hinrich Schütze “FOUNDATIONS OF STATISTICAL NATURAL LANGUAGE PROCESSING” MIT Press, 1999 D. Jurafsky, J. H. Martin, A. Kehler, K.V. Linden & N. Ward “ Speech and Language Processing: An Introduction to Natural Language Processing, Computational Linguistics, and Speech Recognition ” Prentice Hall Series in Artificial Intelligence, 2000 2
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PCFG の最尤推定 次の二文を訓練データとして、パラメータ 推定 “John sees Mary with_a_telescope” “Mary with_a_telescope runs” rPrPr S → NP VP 1.0 VP → VP PP θ1θ1 VP → V NP θ2θ2 VP → V θ3θ3 NP → NP PP θ4θ4 NP → John θ5θ5 NP → Mary θ6θ6 PP → with_a_telescope 1.0 V → sees θ7θ7 V → runs θ8θ8 3
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PCFG の最尤推定 S S NP VP John with_a_telescope V V NP Mary sees 構文木 t 1,1 PP NP 構文木 t 1,2 S S VP John with_a_telescope V V NP Mary sees PP VP NP 構文木 t 2,1 S S VP with_a_telescope V V NP Mary runs PP NPNP NPNP θ1θ1 θ2θ2 θ2θ2 θ5θ5 θ5θ5 θ7θ7 θ7θ7 θ6θ6 θ6θ6 θ4θ4 θ3θ3 θ8θ8 θ4θ4 θ6θ6 t s,u : s は文 ID u は s に対する構文木集 合の中での各々の木 ID 4
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PCFG の最尤推定 問題 PCFG の場合この制約を満たすように最大値を 求めなければならない 制約付き極値問題⇒ラグランジュの未定乗数法 PCFG の場合この制約を満たすように最大値を 求めなければならない 制約付き極値問題⇒ラグランジュの未定乗数法 文 1 に対する確率文 2 に対する確率 5
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PCFG の最尤推定 ラグランジュの未定乗数法 6
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PCFG の最尤推定 結果 θ 1 = 0.081357 θ 2 = 0.459321 θ 3 = 0.459321 θ 4 = 0.377964 θ 5 = 0.207345 θ 6 = 0.41469 θ 7 = 0.5 θ 8 = 0.5 rPrPr S → NP VP 1.0 VP → VP PP θ1θ1 VP → V NP θ2θ2 VP → V θ3θ3 NP → NP PP θ4θ4 NP → John θ5θ5 NP → Mary θ6θ6 PP → with_a_telescope 1.0 V → sees θ7θ7 V → runs θ8θ8 7
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EM アルゴリズム 最尤推定をコンピュータで行うためによく 用いられるアルゴリズム アルゴリズム 1. θ : = 適当な値 2. [E ステップ ] θ を用いて各構文木の確率を計算 3. [M ステップ ] 全体の尤度がより高くなる新し い θ を求める 4. 2. に戻る 8
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EM アルゴリズム : E ステップ θ (i) : 前回求めたパラメータ 各構文木の確率 9
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EM アルゴリズム : M ステップ 書換規則の適用回数 rPrPr C(r; t 11 )C(r; t 12 )C(r; t 21 )C’(r; t 11 )C’(r; t 12 )C’(r; t 21 ) S → NP VP 1.0 111??1 VP → VP PP θ1θ1 010??0 VP → V NP θ2θ2 110??0 VP → V θ3θ3 001??1 NP → NP PP θ4θ4 101??1 NP → John θ5θ5 110??0 NP → Mary θ6θ6 111??1 PP → with_a_telescope 1.0 110??0 V → sees θ7θ7 110??0 V → runs θ8θ8 001??1 10
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EM アルゴリズム : M ステップ 各構文木ごとの書換規則の適用回数の期待 値 更新パラメータ 11
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EM アルゴリズムの心 S S NP VP John with_a_telescope V V NP Mary sees 構文木 t 11 PP NP 構文木 t 12 S S VP John with_a_telescope V V NP Mary sees PP VP NP 構文木 t 21 S S VP with_a_telescope V V NP Mary runs PP NPNP NPNP θ1θ1 θ2θ2 θ2θ2 θ5θ5 θ5θ5 θ7θ7 θ7θ7 θ6θ6 θ6θ6 θ4θ4 θ3θ3 θ8θ8 θ4θ4 θ6θ6 ・新しいパラメータは単純な数え上げと同様に書換規則の適 用頻度から求まる ・ただし、曖昧性のある文に対しては、書換規則の適用頻度 の期待値として数え上げる ・構文木の確率は現在のパラメータから求まる ・新しいパラメータは単純な数え上げと同様に書換規則の適 用頻度から求まる ・ただし、曖昧性のある文に対しては、書換規則の適用頻度 の期待値として数え上げる ・構文木の確率は現在のパラメータから求まる 12
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EM アルゴリズム : まとめ 1. θ (0) : = 適当な値 2. [E ステップ ] θ (i) を用いて各構文木の確率を計 算 3. [M ステップ ] θ (i+1) を求める 4. 2. に戻る 13
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EM アルゴリズム ( 一般 ) 1/2 パラメータ : θ 入力 : x 隠れ状態 : z データ : S={x (1), x (2), …, x (n) } 対数尤度 : L S (θ) 14 (Jensen の不等式 )
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EM アルゴリズム ( 一般 ) 2/2 E ステップ M ステップ 15 隠れ状態の確率とパラメータを交互に動かして、 F を最大化
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EM アルゴリズム : 局所解 極値を求めているので最適解とは限らない 良い解が得られるかどうかは初期値に依存 している 色々な初期値を試す 他の頻度情報を使って初期値を設定 16
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EM アルゴリズム : 結果 iθ1θ2θ3θ4θ5θ6θ7θ8 10.5 20.20.4 0.3333330.2222220.4444440.5 30.1578950.421053 0.3513510.2162160.4324320.5 40.134220.43289 0.3603340.2132220.4264440.5 50.1194840.440258 0.3655630.2114790.4229580.5 60.1096610.44517 0.3689080.2103640.4207280.5 530.0813580.459321 0.3779640.2073450.4146910.5 540.0813580.459321 0.3779640.2073450.414690.5 550.0813580.459321 0.3779640.2073450.414690.5 560.0813570.459321 0.3779640.2073450.414690.5 570.0813570.459321 0.3779640.2073450.414690.5....... 17
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おまけ : 解析的に求めるのが難 しい PCFG の例 “ 太郎が花子と映画を褒める ” S S NP VP N N が が 太郎 褒める NP PP を を N N N N N N と と 花子 映画 構文木 t 1 PP PP p(t 1 ) = θ 3 θ 4 θ 5 θ 6 θ 7 θ 8 θ 9 θ 10 θ 11 θ 12 p(t 2 ) = θ 4 2 θ 5 θ 6 θ 7 θ 8 θ 9 θ 10 θ 11 θ 12 θ 3 +θ 9 +θ 10 +θ 11 =1, θ 4 +θ 5 =1, θ 6 +θ 7 +θ 8 =1, θ 12 +θ 13 =1 V V VP S S NP VP N N が が 太郎 褒める NP PP を を NP N N N N と と 花子 映画 構文木 t 2 PP PP V V VP rPrPr S → NP VP θ1θ1 NP → N PP θ2θ2 N → N PP N θ3θ3 VP → NP VP θ4θ4 VP → V θ5θ5 PP → が θ6θ6 PP → を θ7θ7 PP → と θ8θ8 N → 太郎 θ9θ9 N → 花子 θ 10 N → 映画 θ 11 V → 褒める θ 12 V → 見る θ 13 18
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頻度のディスカウンティング ゼロ頻度問題 ある単語がたまたま訓練コーパス中に出現し なかったら、その単語に対するパラメータは 0 になってしまう その単語が出現するテストコーパスの構文木 の確率は 0 になってしまう ! 対策 : 出現回数を補正 19
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加算法 (additive method) ラプラス法 頻度に 1 を加える N: 訓練データ中に出現した単語の総数 V: 出現確率の合計を 1 にするための定数 (n 単語列の異なり 総数に等しい ) 一般の方法 ( リッドストーン法とも呼ばれる ) 頻度に小さな値 (δ) を加える δ=1/2 の時、予期尤度推定法 (expected likelihood estimation) 、あるいはジェフリース・パークス法を呼 ばれる 20
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ヘルドアウト推定法 訓練データを二分割 訓練データ ヘルドアウトデータ ( C h をヘルドアウトデータ中の 出現回数とする ) 訓練データでの出現回数をヘルドアウトデー タでの出現回数で置き換える 21
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削除推定法 (deleted estimation) ヘルドアウト推定法のクロスバリデーショ ン版 訓練データとヘルドアウトデータの役割をさ らに交換すれば 2 倍データが増える 22
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グッド・チューリング推定法 (Good-Turing estimation) 出現回数の補正値として次の r* を用いる 出現確率 23
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各種推定法による比較 AP コーパス中の 2 単語組の出現回数の推定 最尤推定ラプラス法ヘルドアウト 法 削除推定法グッド・チューリ ング法 00.0001370.00002700.00003740.0000270 10.0002740.4480.3960.446 20.0004111.251.241.26 30.0005482.242.232.24 40.0006853.233.223.24 50.0008224.214.22 60.0009595.235.205.19 70.0010966.21 80.0012337.217.187.24 90.0013708.268.188.25 24
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まとめ PCFG と EM アルゴリズム EM アルゴリズム ディスカウンティング 25
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