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Published byみりあ のしろ Modified 約 8 年前
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オオムギ縞萎縮病抵抗性ビールオオム ギ品種の育成と栽培法に関する研究 および RFLP 解析を用いたビールオオムギの主 要農業形質の QTL マップ(遺伝子座地 図)の作成に関する研究 五月女 敏範
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1) - 1 オオムギ縞萎縮病抵抗性ビールオオムギ品種 「タカホゴールデン」の育成 1) - 2 オオムギ縞萎縮病抵抗性遺伝子 ym3 (現 rym3 )を持 つ 極高品質,多収ビールオオムギ系統「関東二条 29 号」 の育成 2) オオムギ縞萎縮病抵抗性ビールオオムギ「タカホゴール デン」 の高品質栽培法の確立 3) RFLP 解析を用いたビールオオムギの主要農業形質の QTL マップ(遺伝子座地図)の作成
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1) - 1 オオムギ縞萎縮病抵抗性ビールオオムギ品種「タカホゴールデ ン」の育成 【背景】 BaYMV によって引き起こされるオ オムギ縞萎縮病は最も重要な病害. 写真 オオムギ縞萎縮病汚染ほ場における生育状 況 同病抵抗性品種のミサト ゴールデンは醸造品質が 劣っている. 同抵抗性品種ミカモゴール デンは,耐倒伏性が劣り, 整粒歩合が低く低収で,ウ ドンコ病にも極めて弱い.
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【系譜図】 1) - 1 オオムギ縞萎縮病抵抗性ビールオオムギ品種「タカホゴールデ ン」の育成
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【まとめ】 「大系 R2068/ 栃系 144 (後のミサトゴールデン) 」の組 合せから,オオムギ縞萎縮病やウドンコ病に抵抗性で,麦芽 エキスがミカモゴールデンやはるな二条よりもやや低いもの の醸造品質に優れ,ミサトゴールデン並の耐倒伏性や収量な ど栽培特性に優れた 「タカホゴールデン」 (二条大麦農林 16 号) を育成した. 1) - 1 オオムギ縞萎縮病抵抗性ビールオオムギ品種「タカホゴールデ ン」の育成
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【背景】 1. 大麦縞萎縮病ウイルス( BaYMV )系統の分化が認められ, ミサトゴールデンなどの持つ抵抗性遺伝子 Ym ( rym5 )を 侵すⅢ型系統による被害が拡大している.しかし,これに 抵抗性を示す オオムギ縞萎縮病抵抗性遺伝子 ym3 ( rym3 ) を持つビールオオムギ品種は育成されていない. 2 ビールオオムギ品質で麦芽ジアスターゼ力では,目標値 270WK/TN はもちろん,その半分とされる 185WK/TN を安 定して越える高ジアスターゼビールオオムギ品種は育成さ れていない. 1) - 2 オオムギ縞萎縮病抵抗性遺伝子 ym3 (現 rym3 )を持つ極高品質, 多収 ビールオオムギ系統「関東二条 29 号」の育成
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【組合せ】 (F4)// あまぎ二条 >(F4)/3/ 栃系 166 【系譜図】 1) - 2 オオムギ縞萎縮病抵抗性遺伝子 ym3 (現 rym3 )を持つ極高品質, 多収 ビールオオムギ系統「関東二条 29 号」の育成
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【まとめ】 BaYMV Ⅰ型~Ⅲ型系統に抵抗性のオオムギ縞萎縮病抵抗 性遺伝子 ym3 (現 rym3 )を持ち,うどんこ病にも抵抗性で, あまぎ二条やミサトゴールデンに優る多収で,耐倒伏性強 など栽培性に優れ,かつ麦芽エキス,ジアスターゼ力が極 めて高く,あまぎ二条やミカモゴールデンよりも麦芽品質 が極めて優れる「関東二条 29 号」を育成した. その特性は北海道から九州で確認され,広域適応性を有 すると思われた.
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【背景】 ビールオオムギは,ビール会社と農家の契約栽培で生産さ れおり,安定した生産量と安定かつ優れた醸造品質が強く求 められている.「タカホゴールデン」は新品種であるためそ の栽培法の確立が求められていた. 2) オオムギ縞萎縮病抵抗性ビールオオムギ「タカホゴールデン」の 高品質栽培法の確立
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【試験方法】 1) 供試材料 タカホゴールデン (比較)ミサトゴールデン,ミカモゴールデン 2) 処理 3) 耕種条件 1996 : 60cm 条播, 1997 :ドリル播栽培 2) オオムギ縞萎縮病抵抗性ビールオオムギ「タカホゴールデン」 の 高品質栽培法の確立
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【変動と形質間相関】 2) オオムギ縞萎縮病抵抗性ビールオオムギ「タカホゴールデン」 の 高品質栽培法の確立
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【施肥量,播種量が各形質に及ぼす影響】 2) オオムギ縞萎縮病抵抗性ビールオオムギ「タカホゴールデン」の 高品質栽培法の確立
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【まとめ】 タカホゴールデンは、粗タンパク含量が変動しやすく, その増加に伴い醸造品質が低下する.また,少肥では穂数 が減少し収量が低下する. 安定高品質多収のためには,施肥量をミサトとミカモの 中間の中肥(ドリル栽培で窒素 7kg/10a 程度)、播種量は 標準以上(ドリル栽培で 8kg/10a 以上)とし,決して多肥 栽培にしないことが重要と考えられた. 2) オオムギ縞萎縮病抵抗性ビールオオムギ「タカホゴールデン」の 高品質栽培法の確立
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3) RFLP 解析を用いたビールオオムギの主要農業形質の QTL マップ(遺伝子座地図)の作成 【材料及び方法】 関東二条 25 号 / 南系 B4641 の組合せから SSD 法により作出した RI 151 系統 (F7,F9) 関東二条 25 号: 早生, 短稈, うどんこ病抵抗性, 高品質ビールオオムギ系統 南系 B4641 : 強稈, 多収, 大麦縞萎縮病抵抗性中間母本系統, 醸造品質極めて劣る 解析データは,栽培場所及び年次の異なる 4 つの測定データを用いた. 栃木分場(栃木県栃木市, 97 年 (F7) 及び 98 年 (F9) ), キリンビール植開研(栃木県喜連川町(現さくら市), 98 年 (F9) ), サッポロビール植工研(群馬県新田町, 98 年 (F9) ) QTL 解析は, 113 個の RFLP マーカーによる連鎖地図に基づき, MAPMAKER3.0 を用いて L.O.D. 値 3.0 以上を QTL’s とした.
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3) RFLP 解析を用いたビールオオムギの主要農業形質の QTL マップ (遺伝子座地図)の作成 【結果】
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3) RFLP 解析を用いたビールオオムギの主要農業形質の QTL マップ(遺伝子座地図)の作成 図 関東二条 25 号 / 南系 B4641 SSD 集団における主要農業形質の QTL 領 域
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3) RFLP 解析を用いたビールオオムギの主要農業形質の QTL マップ(遺伝子座地図)の作成 【解析結果の例;穀皮の 皺】
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3) RFLP 解析を用いたビールオオムギの主要農業形質の QTL マップ(遺伝子座地図)の作成 【まとめ】 日本型オオムギ「関東二条 25 号 / 南系 B4641 」 の RI 151 系統を材料に,主要農業形質15形質について28カ所の QTL 領域について地図化できた. これらのうち,出穂期と粒大の3座は既知の遺伝子座と 一致したが,その他は,新たな領域として検出された.
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Ⅰ BaYMV 抵抗性遺伝子集積法の検討と集積品種の育成
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Ⅱ ビールオオムギ生産現場における栽培技術の現状の把握と 遺伝子集積品種導入時における問題点,ならびにその解決法の確立
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