Download presentation
Presentation is loading. Please wait.
Published byのぶみつ よしくに Modified 約 8 年前
1
Q1 : とかく複雑で難しいとい う印象がある年金制度ですが、 私のような全くの「シロウト」 でも理解できるでしょうか? 経済学科1年 ○○ ××
2
A: シロウトでも十分理解でき ます 年金制度の本質や問題点を理解すること 自体は、小中学生でも十分に可能。 しかし、ほとんどの国民が、年金制度は とても複雑で難しい、とても自分には理 解できる代物ではないと感じている。 将来の年金に大きな不安を感じつつも、 結局は官僚や専門家といった「クロウ ト」に任せるしかないと思いこんでいる 人が多いのは、なぜか?。
3
年金制度が難しく 複雑に感じられる理由 まず第一に、わが国の年金制度は、職業 別に分かれており、運営方法や仕組みも バラバラ。 第二に、制度がコロコロと短期間に変わ り過ぎる。 第三に、わが国の年金制度には専門用語 が多く、また言葉が難しすぎる。 第四に、マスコミによって、年金問題・ 年金改革に対する意見が異なる。
4
制度がコロコロ変わる背景は何 か わが国の年金制度がコロコロ変わるのは、 頻繁に改革が必要になるから。 頻繁に改革が必要となるかといえば、わ が国の年金財政が近年、予想を上回る ペースで悪化の一途を辿っているから。 経済情勢が予想外に悪化したり、少子高 齢化が予想以上に進展する中、少子高齢 化も厚生労働省の甘い見通しを裏切って 進展し続けた。
5
近年の改革では、年金の支給開始年齢(年 金を受け取り始める年齢)を 60 歳から 65 歳に引上げていったり( 1994 年、 1999 年 の年金改正)、 年金の給付額をカットしたり( 1999 年、 2004 年の年金改正)、 保険料の代わりに国庫負担(つまり将来の 税金のこと)を引上げたり (2004 年の年金 改正 ) 、 今ある積立金を早期に取り崩したり ( 2004 年の年金改正)と、改革手段の種 類を増やしてきた。
6
これらはすべて国民にこれまで以上に負担 を強いる改革で、改革手段の種類は多いも のの、本質的には皆同じこと。 実は、これだけ多くの改革手段がとられた 背景には、その必要性もさることながら、 国民の批判を和らげるために、様々な変化 球で国民の目先を変えるという意図が大き かった。 まさに厚生労働省の官僚たちの意図通り、 国民の多くはその複雑さに思考停止となり、 あまり大きな反対をしなかった。
7
また、もう一つ複雑な印象を与えるのは、 改革が行なわれると、制度変更が適用され る人とそうでない人が分かれること。 補償措置や激変緩和措置という。 生まれ年によって適用されている制度が異 なったり、例外措置が生じることになり、 例外だらけで大変複雑な印象となる。 あなたが社会保険労務士や社会福祉士の国 家資格でも取ろうと思わない限り、こんな 複雑な例外規定をいちいち覚える必要はな い。
8
難解な専門用語が乱発される背景 高度で難解な専門用語が乱発される背景 は何か。 ここ 15 年ほどの間に急激に複雑怪奇なも のなってきた。 特に、前回の改正である 2004 年改正はひ どく、「マクロ経済スライド」、「有限 均衡方式」といった名前からでは内容が まったく想像できない仕組みが数多く新 設。
9
実態からみると「マクロ経済スライド」は 単なる「給付カット」。 「有限均衡方式」は「積立金の早期取り崩 し」。 しかし、不用意に易しい言葉を使ってし まっては、マスコミや国民が大騒ぎをし、 ひょっとすると 2004 年の金改正法案は廃 案に追い込まれた可能性。 実際、 1999 年の年金改正法案は大反対 あって、法案成立が遅れる。これに懲りた 厚生労働省の官僚たちが、マスコミや国民 が関心を持たないように難しい言葉で「武 装」。
10
また、厚生労働省の官僚たちは、 2004 年改 正で、 5 年に 1 度の改革を義務化していた法 律文を削除。その根拠であったマクロ経済 スライドが年金財政の自動安定化装置であ ることは真っ赤な嘘。 現在、年金財政の改革は先送りされ、今後 長期間にわたって問題を放置し続けること が可能。 厚生労働省の官僚達にしてみれば、年金改 革は大変な苦難・ストレスであり、法律削 除は長年の悲願。 国民は、不必要に難解な専門用語のために、 官僚達に「まんまとしてやられた」
Similar presentations
© 2024 slidesplayer.net Inc.
All rights reserved.