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Published byみそら わくや Modified 約 8 年前
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2005/6/15 JSAI 20051 関連本推薦による 立ち読み支援システム 北陸先端科学技術大学院大学 中田豊久,金井秀明,國藤進
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2005/6/15 JSAI 20052 Retrieval と Browsing 情報検索の分野では,人の情報取得行動を Retrieval と Browsing に分類する. 本研究では,書店や図書館での本の立ち読みを, Browsing に相当する行為であると定義する. RetrievalBrowsing 探したい本の名 前が特定できる 探したい情報は特 定できるが本の名 前は特定できない 本研究でいう立ち読み
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2005/6/15 JSAI 20053 本の Browsing Browsing は曖昧な情報の探索であり,その目的は 興味ある情報を見つけることと考える. 購入したい本の名称が決まっている Retrieval では Amazon.com が便利だが, Browsing については実 空間の本屋の方が良い面もある. Web 本屋 実本屋 Browsing には適している
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2005/6/15 JSAI 20054 背景と目的 Amazon.com の情報を実空間へ 立ち読みを支援することにより,情報への興味の 増加を期待することができる. 情報への興味が増加することは,知的活動を促進 することにつながる. 関連本 売り上げランキング
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2005/6/15 JSAI 20055 システム概要 スポットライトによる位置の通知 隠れた物を探し出す位置の計測 高精度な位置の計測 パーティクルフィル タによる位置情報の 統合 ロボットアームの座標逆変 換を利用した照射位置の計 算
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2005/6/15 JSAI 20056 1 2.... 立ち読みを支援する 2 つの機能 関連本推薦 –1 つの本を指定し,その本に関連する本をシステムが 提示する. ランキング表示 – 複数の本を指定し,それらの本のランキングを表示す る.
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2005/6/15 JSAI 20057 関連本推薦機能 関連本ネットワークを予め構築しておく. Amazon.com の Web Service を使用する. 以下の順に関連本を検索する. – 関連本ネットワーク上の最も近い本(最短パス数). – 推薦の履歴情報.推薦した本をユーザが手にした回数. – 関連本ネットワーク上の PageRank . –Amazon.com での売り上げランキング.
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2005/6/15 JSAI 20058 ランキング表示機能 関連本ネットワーク上の PageRank によりランキン グを表示する. – ユーザが指定した本の周りの関連本ネットワーク上で の PageRank は,売り上げランキングに比べて,より ユーザに適したランキングを表示可能である. n1n2 n3n4n5 PageRankNode 0.456n2 0.432n3 0.0402n4 0.0402n5 0.0311n1
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2005/6/15 JSAI 20059 デモビデオ 入門 独立成分分析 パターン認識と学習の統計学 1. 話せば分かる 2. セマンティック Web 入門 3. 入門 独立成分分析
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2005/6/15 JSAI 200510 評価実験 目的 – スポットライトによる位置の通知が有効であるか,本 への興味が増加するかを調査し, Web 本屋との比較を 行う. 被験者と環境 – 大学院学生 15 人に 13 冊の本を用意した立ち読み支援シ ステムを使用してもらう. スポットライトの有効性と, Web 本屋との比較 – システム使用後に,アンケートにより調査した. 興味の変動 – システム使用前に本を見ながらその本に対する興味を 記入してもらい,システム利用後に再度興味を調査し た.
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2005/6/15 JSAI 200511 結果:スポットライトと興味の 変動 スポットライトによる位置の通知は有効か? (5. とても有効 4. 有効 3. 分からない 2. 有効でない 1. まったく有効でない ) – 平均 4.47 標準偏差 0.64 興味の変動 (5. とても興味がある 4. 興味がある 3. 分からない 2. 興味がない 1. 全く興味が ない ) – システム使用前 平均 3.33 標準偏差 0.073 – システム利用後 平均 3.48 標準偏差 0.078 平均値検定 1% 水準で有意差あり
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2005/6/15 JSAI 200512 結果:興味を増加させる要因 システム使用後に興味が増加した本は延べ 195 冊 中に 29 冊あった. この 29 冊とそれ以外の本の違いを調査した. – 調査項目は,対象となる本自体の興味とランキング, およびその対象の本の関連本に対する興味とランキン グ. 中距離の興味のみに平均値検定で有意差がでる. 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 近距離 (1-3) 中距離 (4-6) 遠距離 (7-9) それ以上 (10-) 興味 ランキング 興味 ランキング
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2005/6/15 JSAI 200513 結果: Web 本屋と実本屋 Web 本屋と実本屋での立ち読みの面白さについて (5. とても面白い 4. 面白い 3. 分からない 2. 面白くない 1. とても面白くない ) –Web 本屋 平均 3.47 標準偏 差 0.26 – 実本屋(立ち読み支援なし) 平均 3.47 標準偏差 0.26 – 実本屋(立ち読み支援あり) 平均 4.40 標準偏差 0.16 分散分析 5% 水準で有意差あり
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2005/6/15 JSAI 200514 考察 スポットライトによる本の提示には有効性がある と示された.アンケート結果には,「ベテランの 店員が本を推薦してくれるようだ」という意見も あった. 興味の増加に影響を与えている要素は,中距離の 関連本に対する興味であった.近距離は既知,遠 距離は関連性の不明瞭が原因と考える. Web 本屋に対して面白さで有意差を得た要因とし て,「 Web では本の中身が見れない」「紙媒体の 方が見やすい」などの意見があった.
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2005/6/15 JSAI 200515 関連研究 Pinhanez, IBM The Everywhere Display Project, 2003 – 可動プロジェクタで店舗での商品探しなどを支援. Butz, SearchLight – A lightweight Search Function for Pervasive Environments, 2004 – 可動プロジェクタで図書館での本探しを支援. Reitmayr, Location based applications for mobile augmented reality, 2003 –HMD により図書館での拡張現実を実現. Raskar, iLamps: Geometrically Aware and Self- Configuring Projectors, 2003 – プロジェクタを手に持って拡張現実を実現.
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2005/6/15 JSAI 200516 まとめ 実空間での本のブラウジングにあたる「立ち読 み」を支援するシステムを構築した. 評価実験から,立ち読み支援システムによって興 味が増加することを確認した. 立ち読み支援システムを使うことによって,実空 間での立ち読みが Web でのブラウジング以上の面 白さを得ることを示唆する結果を得た. 今後も実空間と情報空間( Web )とのリンクを結 ぶ機能を付加していきたいと考える.
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