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2003/12/261 教育機関におけるウェブアクセ シビリティに関する考察 鹿児島大学法文学部経済情報学科 田代亜由美.

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1 2003/12/261 教育機関におけるウェブアクセ シビリティに関する考察 鹿児島大学法文学部経済情報学科 田代亜由美

2 2003/12/262 目次 1.はじめに 2.ウェブアクセシビリティ 3.教育機関のウェブアクセシビリティ 4.アクセシビリティポリシー 5.今後の予定

3 2003/12/263 1.はじめに

4 2003/12/264 ウェブサイトの役割(1) 多様な情報を整理し、分かりやすく伝達する 情報を開示する (企業は)売上げの拡大・オンライン販売 情報を求める訪問者が多いほどいい

5 2003/12/265 ウェブサイトの役割(2) 閲覧者を獲得するためには -必要な情報の適切な提供 コンテンツの量 ウェブサイトの信頼性

6 2003/12/266 ウェブサイトの信頼性 情報の正確性 -定期的な情報のメンテナンスと適切で迅 速なフィードバック 各種ポリシーの策定と明示 -アクセシビリティ・プライバシーの確保 -セキュリティ脆弱性の排除 -発信者情報の明示とコンタクト手段の明 示

7 2003/12/267 ウェブサイトの役割(3) 訪問者が簡単に利用できる 訪問者が簡単に理解できる 訪問者が傷害の有無にかかわらず、平等の満 足感を得られる ウェブ閲覧が困難な人への配慮 が欠け ている

8 2003/12/268 障害者・高齢者における インターネット利用率(1) 日本における、現在の障害者の人口 視覚障害者 約 30 万人 聴覚・言語障害者 約 34 万人 肢体不自由者 約 170 万人 ※厚生労働省 平成 13 年 身体障害児・者等実態調査より

9 2003/12/269 障害者・高齢者における インターネット利用率(2) ※厚生労働省 平成 13 年身体障害児・者等実態調査より

10 2003/12/2610 障害者・高齢者における インターネット利用率(3) 総務省統計局 http://www.stat.go.jp/data/topics/topics051.htm

11 2003/12/2611 障害者・高齢者における インターネット利用率(4) 総務省 2002 年『通信利用動向調査』

12 2003/12/2612 研究背景 障害を持つ人とそうでない人々との間に、 デジタルディバイドが発生。 社会的・経済的格差 ウェブアクセシビリティの提案

13 2003/12/2613 研究目的① 障害者・高齢者がインターネットを多用しな い原因で特に多いもの。 ①内容がわからない ②利用方法がわからない ③機器やソフトウェアの料金が高い

14 2003/12/2614 研究目的② ①「ウェブアクセシビリティ」と言う言葉を定 義・確認させる ②アクセシビリティの必要性をまとめ、普及の 促進に努める

15 2003/12/2615 2.ウェブアクセシビリティ

16 2003/12/2616 ウェブアクセシビリティとは (1) 高齢者や障害者など、心身の機能に制約のあ る人でもウェブで提供されている情報に問題 なくアクセスし利用できること (みんなのウェブ http://www.jwas.gr.jp/ ) ※ Accessibility :わかりやすい、利用 しやすい 『誰もが、どんな環境の人もが利用しやすいサ イト構成であること』

17 2003/12/2617 ウェブアクセシビリティとは (2) (1)最低限のアクセシビリティ 「そもそもアクセスできるか、情報を読み 取れるか、操作できるか」を表す アクセシビリティの根幹 (2)実践的アクセシビリティ ユーザビリティにも踏み込み「高齢者や障 害者を含めた全ての人が、実用的に利用でき る」レベルの実現を表す

18 2003/12/2618 アクセシビリティとユーザビリ ティ ユーザビリティ 想定される利用状況 ( ユーザ、作業、環境 ) での使いやすさのこと 「利用できること」が前提とされている アクセシビリティを前提とする

19 2003/12/2619 ウェブアクセシビリティとは (3) ( 1 )最低限のアク セシビリティ ( 3 )ユーザビリテ ィ ( 4 )情報のユニバーサルデザイン ( 2 )実践的アクセシビリテ ィ

20 2003/12/2620 ウェブ閲覧の際の 「障害を持つ人」とは 一般的に言う障害者 -視覚・聴覚に障害がある人 -肢体不自由がある人 -知的障害がある人 -高齢者 閲覧が困難な人 -子供 -外国人

21 2003/12/2621 閲覧者に考えうる 「障害」となるものは何か 画像やリンクの情報が得にくい 意味のある順番でないため、リンクが迷走し 理解できなくなる コントラストがはっきりしないページを見る ことができない 文字を拡大することができない テキスト・イラストなどの代替ファイルがな い

22 2003/12/2622 ウェブアクセシビリティを 構成する要素 人的支援 情報機器のアクセシビリティ - ( 例 ) スクリーンリーダー。ひらがなナ ヴィ。 らくらくウェブ散策。眼の助など コンテンツのアクセシビリティ

23 2003/12/2623 アクセシビリティの標準規格 W3C:平成 6 年設立、WWWの健全な進展 と普及を目的とした国際的コンソーシアム WAI:ウェブアクセシビリティ向上のた めの諸活動を行うW3Cの内部組織 ① Web ページ制作者を対象とする [WCAG] ( Web Content Accessibility Guidelines Working Group ) ② ブラウザー制作者を対象とする [WAI- USERAGENT] ( User Agent Accessibility Guidelines Working Group ) ③ オーサリングツール制作者を対象とする [WAI- AUTOOLS] ( Authoring Tools Guidelines Working Group )

24 2003/12/2624 国外の ウェブアクセシビリティに関する法 律① 米国 リハビリテーション法 508 条 ADA 法(アメリカ障害者法) アシスティブ・テクノロジー法 ビジネスチャンスを作ること。 補助金の削減

25 2003/12/2625 国外の ウェブアクセシビリティに関する法 律② オーストラリア 障害差別撤廃法( the Disability Discrimination Act 1992: the DDA )第 67 条 World Wide Web Access: Disability Discrimination Act Advisory Notes (ウェブア クセスに関する障害者撤廃法へ意見書)を発 行

26 2003/12/2626 国内の ウェブアクセシビリティに関する法 律 日本 -障害者基本法(昭和45年法律第84号第22 条の3第1項 ) -高度情報通信ネットワーク社会形成基本法 第 8条 -身体障害者の利便の増進に資する通信・放送身 体 障害者利用円滑化事業の推進に関する法 律 ウェブアクセシビリティに関して拘束力のある法律が ない

27 2003/12/2627 国内のウェブアクセシビリティ に関する現在の主な活動(1) 日本 ー国家レベルでは総務省が活動を行っている 総務省情報バリアフリー関係施策 ( http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/ict/0 21227_04.html ) http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/ict/0 21227_04.html みんなのウェブ ( http://www.jwas.gr.jp/ ) ー都道府県の取り組み(東京都・広島県など)

28 2003/12/2628 国内のウェブアクセシビリティ に関する現在の主な活動(2) 民間レベルでの活動 -慶應義塾大学SFC研究所及びそ の他 の企業(富士通・ IBM ・日立な ど) ーアライド・ブレインズ株式会社 A.A.O( 平成15年11月20日 ) 開設

29 2003/12/2629 ウェブアクセシビリティをめぐ る 今後の動き ウェブコンテンツのアクセシビリティに関す る JIS 素案「高齢者・障害者等配慮設計指針 - 情報通信における機器・ソフトウェア・ サービス -第三部:ウェブコンテンツ (JIS 素 案 ) 」が公表され、公開レビューとなる。 (2003/10/24) (http://www.jsa.or.jp/domestic/instac/review2003/Web/itb f_web.html)

30 2003/12/2630 国内のウェブページの現状 現行サイトにおけるウェブアクセシビリ ティ

31 2003/12/2631 ウェブアクセシビリティが 特に求められる場 公共機関 教育の場 企業 すべての人に情報を伝える義務がある 企業は販売チャンスを広げることが可能

32 2003/12/2632 3.教育機関におけるウェブアクセシビリティ

33 2003/12/2633 本研究における 「教育機関のページ」の定義 教育機関のメインページ(その他は含まない) ex )小学校の場合:「学校」のページ 公的機関に近い - さまざまな年代・状態の人が閲覧 - 特に障害者用の配慮が重視される 学校の Copyright(c) が及ぶ箇所。 しかし、すべての学校が Copyright を明示していな いので決定的なものとはいえない。

34 2003/12/2634 教育機関の主なページの役割 学校の説明・宣伝 学生の表現の場を紹介 受験生とっての情報紹介 生徒の学習の一端

35 2003/12/2635 ウェブアクセシビリティが 普及しない理由 デザインか、使い勝手かの二者択一 法律での拘束がない 技術者が少ない ウェブアクセシビリティの理念や意義が知ら れていない現状とともに、コスト面の負担増 がある

36 2003/12/2636 教育機関のコンテンツに重要と 考えられるアクセシビリティと は 論理構造をはっきりさせる 子供・外国人のウェブ閲覧に留意する -専門用語は注釈をつける -ルビ機能を用いる

37 2003/12/2637 4.アクセシビリティポリシー

38 2003/12/2638 ポリシーの重要性 サイト閲覧者 サイトに信頼性を得るため必要不可欠 サイトの意図がわかりやすい

39 2003/12/2639 アクセシビリティポリシー (1) ポリシー作成サイト 和光中学・高等学校 関西学院 東京都 衆議院 公明党 NTT データ 富士通 とうきょう福祉ナビゲーション ソシオメディア株式会社 JAXA etc…

40 2003/12/2640 アクセシビリティポリシー (2) 和光中学・高等学校 アクセシビリティポリシーのほかに「富 士通ウェブアクセシビリティ指針」を導入 関西学院 サイトポリシーの中でアクセシビリティ に触れている。指針については触れていない 主に現在のアクセシビリティの流れにつ いて追っている

41 2003/12/2641 アクセシビリティポリシー (3) ポリシー内容 -アクセシビリティの解説 ( 現状今後の動きを含む ) -どんなコンセプトでページ制作をしてい るか ※主にサイトポリシーの中に組み込まれてい る

42 2003/12/2642 アクセシビリティポリシー (4) アクセシビリティ指針を導入している場合 -指針のポリシー -指針の考え方 -導入しているアクセシビリティ指針項目

43 2003/12/2643 本研究の アクセシビリティポリシーの考 え方 別紙参照

44 2003/12/2644 今後の予定 ウェブヘルパーをもとに、優先度のレベル分 けをする 教育機関に特筆した項目がないか調査する

45 2003/12/2645 ご静聴ありがとうございました


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