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広汎性発達障害の診断(DSM-Ⅳ,ICD-10改変)
(1)対人的相互性の障害 a.非言語的調節機能の障害(視線・表情・身振り) b.仲間関係形成の失敗 c.興味の共有の障害 d.情緒的相互性の欠如 (2)コミュニケーションの障害 a.話し言葉の遅れ b.会話を開始・継続する能力の障害 c.常同的などの特有の言語 d.社会性をもった遊びの欠如 (3)こだわり a.限定した興味 b.機能的でない習慣へのこだわり c.常同運動 d.物の細部へのこだわり 3歳以前に発現し、(1)2項目(2)1項目(3)1項目、合計6項目以上→自閉症 (1)2項目(3)1項目以上で粗大なことばの遅れがない→アスペルガー障害 上記以外の広汎性発達障害のほとんど→非定型自閉症
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自閉症児の特徴(CARSから) 7-9.知覚障害 1.対人関係 視覚・聴覚・近受容器 2.模倣 10.不安反応 3.感情
視覚・聴覚・近受容器 10.不安反応 11.言語的コミュニケーション 12.非言語コミュニケーション 13.多動・寡動 14.知的機能のばらつき 15.全体的印象 1.対人関係 2.模倣 3.感情 4.身体の使い方 5.物の扱い方 6.変化への適応 それぞれの項目を 1点(正常)、2点(軽度異常)、3点(中度異常)、4点(重度異常) と評価し、総点で判定 30<総点<37点 → 軽度/中度自閉症 総点≧37点 → 重度自閉症 発達年齢18ヶ月以下では若干の過剰診断の傾向 しかし、低年齢でも評価可能
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発達障害の状態像診断と病因診断 病因診断と状態像診断は1対1対応しない 病因診断が確定しないケースが大多数⇒遺伝子・発生学的要因の未解決
状態像診断→教育的アプローチの指針 病因診断→医学的管理の指針 病因診断が確定しないケースが大多数⇒遺伝子・発生学的要因の未解決
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機能のばらつき 自閉症 LD MR 機能 a b c d ・ ・ ・ x yz
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行動のレパートリー 適切な行動をさせるには 新たな行動獲得が必要 自閉症の子供 不適切な行動 禁止 自閉症でない子供
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病因論 (心因論から認知行動障害へ) 脳の器質的な障害 ↓ 適応行動、コミュニケーションの障害 対人関係の困難 不快な体験のくり返し ↓
もともとの 障害によるもの ↓ 不快な体験のくり返し ↓ 自閉、パニック 環境によって 起きてくるもの ∥ 予防できるもの
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治療教育の原則と自閉症の理解 1.親は共同治療者 2.行動変容と特殊教育 3.個別プログラム 4.発達領域ごとの評価
5.ジェネラリスト・モデル 6.相互作用の概念 ショプラー:東京講演,1983から引用 関る全員の理解と協力 適応行動の獲得障害としての自閉症 障害の個別性 技能のアンバランス 広汎な症状 TEACCHモデルの重要な概念
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自閉症児者の治療教育はなぜ困難か? 適切な状況判断 順序だった行動 環境の明確化 行動の習慣化・課題分析
どんな時に ・・ ・・ どう行動するか ⇒ 学習 適切な状況判断 順序だった行動 環境の明確化 行動の習慣化・課題分析 得意な視覚を活用する・みんな同じやりかたで
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構造化とは? なぜ構造化か? コミュニケーションの障害(言語的・非言語的) 注意が散乱しやすい 視覚認知は比較的良好 ↓
構造化とは? なぜ構造化か? コミュニケーションの障害(言語的・非言語的) 注意が散乱しやすい 視覚認知は比較的良好 ↓ 目で見てわかるように伝える やるべきことの手順を明確にして習慣化する 刺激を整理して、注意が散乱しないようにする 見通しを持たせる(いやなことがいつ終るかなど) TEACCH=Treatment and Education for Autism and related Communication handicapped CHildren
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構造化 物理的構造化… 明確なエリア ルーチン… 課題の手順を一定にする,L→R, U→D,スケジュールのチェック
物理的構造化… 明確なエリア ルーチン… 課題の手順を一定にする,L→R, U→D,スケジュールのチェック スケジュール… 視覚的,next~part day ~daily, 実物~写真~線画~文字 ワークシステム… ワークの量,視覚的な内容の提示, 終わりの明確化 視覚的構造化… 視覚的明確化,視覚的組織化, 視覚的指示
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子供の理解にあわせて ・・ ・♪♪♪
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SPELLの原則 Structure 構造化 Positive ほめる Empathy 共感 Low arousal 低刺激
Structure 構造化 Positive ほめる Empathy 共感 Low arousal 低刺激 Links 地域とのつながり イギリスの自閉症協会が教育の原則としてあげている
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適切にプログラムを作成・実行するために 1.自閉症かどうかの診断・評価 自閉症なら能力のアンバランスに配慮した評価と
構造化・ていねいな課題分析が不可欠 2.個別評価(PEP-Rなど) 適切な課題設定のためにスキルの多面的な評価・ emerging skillの評価が必要 3.個別の課題設定 集中力・課題の好き嫌い・中期~短期ゴールの 適切な設定・動機づけのための工夫 4.将来を見越したゴール設定 認知課題に偏らない・余暇のスキル・意思表示 5.本人の自立的な活動の援助 そのための構造化 個別とはマンツーマンではない!!
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危険な関わりかた 1.刺激が多すぎる環境 混乱・パニック・学習困難 2.不適切な課題 その子の将来に役立たない・嫌悪感
不眠やイライラなどの問題発生 3.不適切なゴール設定 偏食指導によって作られたより重篤な偏食 乱暴な統合による混乱・問題行動 4.禁止や強制が多すぎる指導 替わる行動を身につけていないのに禁止される ことで、さらなる不適応行動が発生 5.個別評価なしのプログラム設定 全ての問題発生の温床!!
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そして・・・重大な事例 生命に危機が及ぶほどの拒食 非常に低機能の自閉症児にたいする 厳しい偏食指導と、日替わりのスケジュール
毎日流血するほどの自傷 急激な環境変化と、放置されたいじめ 器物破壊の急激な増加 学校でのスケジュールの極端な変更 親も不眠症になるほどの著しい不眠症 10日間に及ぶ運動会の練習の成果(??) 一日中なんにもできないほどの引きこもり 繰り返された環境変化・過剰な刺激 卒業後も一日中親掛かりの状態 認知課題に偏った指導・一人で遊べない
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そして、こんな事例は予防できる!! 確かに自閉症の原因は解明されていない しかし、かなり上手くいく方法は目の前にある!!
そして、それは、子供の苦労を考えたら、 大した手間ではない 本だって沢山売ってるし、講習会も山ほどある
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