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IBM SmarterCloud Control Desk 7.5 新機能ガイド - 資産と構成アイテムの同期

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1 IBM SmarterCloud Control Desk 7.5 新機能ガイド - 資産と構成アイテムの同期
2012/04/13 日本アイ・ビー・エム株式会社 IBM SmarterCloud Control Desk 7.5  新機能ガイド - 資産と構成アイテムの同期

2 本書について 本書では、ISCCD 7.5 の新機能である資産と構成アイテムの同期機能について、概要とセットアップ手順を示します。

3 目次 資産と構成アイテムの同期機能 概要 資産と構成アイテムの関係 自動リンク ディスカバリー・データ・リンク ユーザー定義リンク
差分検出作業 リンク・ルール オプションの有効化手順 (補足)リンクの手動設定 資産の自動作成 構成アイテムの自動作成 自動データ同期 関連付けられた資産の変更

4 資産と構成アイテムの同期機能 - 概要 自動リンク 構成アイテムに紐付かない資産、資産に紐付かない構成アイ テムを自動的に検知
資産と構成アイテムの同期機能 - 概要 資産と構成アイテムの同期機能は、以下の4つのオプションで構成されており、必要に応じてそれぞれのオプションの有効/無効を切り替えることができます。 Asset CI Link 自動リンク  ・自動的に資産と構成アイテムのリンクを実施 構成アイテムに紐付かない資産、資産に紐付かない構成アイ テムを自動的に検知 構成アイテムの自動作成  ・資産の新規作成時に、リンクおよびデータが同期された新規構成アイテムを 自動的に作成 資産管理を開始している状態での、構成管理の追加が簡易化 資産の自動作成  ・構成アイテムの新規作成時に、リンクおよびデータが同期された新規資産を 自動的に作成 構成管理を開始している状態での、資産管理の追加が簡易化 データ同期  ・リンクされた資産と構成アイテム間でデータを同期 資産と構成アイテムの共有データの更新負担が軽減 Asset CI Create Asset CI Create Asset CI Update ※製品インストール直後は、全てのオプションが無効に設定されています。そのため、インストール後に使用するオプションの有効化を実施する必要があります。 4

5 資産と構成アイテムの同期機能 - 資産と構成アイテムの関係1
資産と構成アイテムの同期機能 - 資産と構成アイテムの関係1 導入済み資産および現状の構成アイテムは、インベントリー収集ツールにより取得された「実際の構成情報」を表すのに対し、資産および構成アイテムは管理者が認識、管理する「構成情報の台帳」を表します。 双方の持つ情報に食い違いが起きた場合には、実態に合わせて台帳を修正するか、台帳に合わせて実態を修正する必要があります。 ISCCD 自動収集された 構成情報 構成アイテム (CI) 構成アイテム (CI) 現状の構成アイテム (Actual CI) 資産 (Asset) インベントリー収集 資産 (Asset) 導入済み資産 (Deployed Asset)

6 資産と構成アイテムの同期機能 - 資産と構成アイテムの関係2
資産と構成アイテムの同期機能 - 資産と構成アイテムの関係2 構成管理は「IT資産管理」のプロセスに似ていますが、IT資産管理の目的は、すべてのIT資産を識別して管理することであり、通常はすべてのIT資産に管理番号を割り当てて,会計処理上の資産情報として扱います。これに対して,構成管理の目的は《ITサービスを効果的に実施する》ことです。 管理の目的が異なるため、管理対象が同じ物品(例えば1台のPC)を指していても、構成管理とIT資産管理で管理する情報が一致するとは限らず、別々に管理する必要があります。 構成管理とIT資産管理を同時に行う場合、双方で情報の不一致が起きないよう、注意する必要があります。 資産管理 構成管理 特徴 管理目的 範囲 要素間の関係 資産、契約、財務関連情報を管理対象とし、資産の財務上の価値を正確に管理する。 ITサービス提供に関わる構成項目(CI)を特定、トラッキング、レポートする。CI情報はCMDBと呼ばれる論理データベースに格納される。 IT資産のライフサイクル全般に渡る管理が目的。 ITサービス提供環境下でのCIの管理が目的。CIはIT資産ライフサイクルのサブ・セットと見なせる。 資産のライフ・サイクル全般に渡ってコスト、契約、財務ステータスをトラッキングする。 CIがITサービス提供環境下にある際の機能的ステータスをトラッキングする。構成管理では、コストよりもITサービス管理上の役割に特化する。 資産間のテクノロジに関する相関関係は管理されない。 CI間の関係とCIとサービスとの関係が管理され る。

7 自動リンク - 概要 Asset CI Link 資産と構成アイテムの間でデータを同期するためには、まず資産と構成アイテムをリンクさせる必要があります。(リンクされている資産/構成アイテムがデータ同期の対象となります) 自動的にリンクを実施する場合、以下の2通りの方法があります。 ディスカバリー・データ・リンク ディスカバリーされた導入済み資産および現状の構成アイテムの情報をもとに、資産と構成アイテムのリンクを実施。 システムにより定義されており内部的に実行されるため、リンクの条件を設定することはできない。On/Offの切り替えは可能。 ユーザー定義リンク 差分検出作業(Reconciliation task)を定期実行し、条件に合致した資産と構成アイテムのリンクを実施 差分検出作業で使用するリンク・ルールを定義することで、任意の条件を設定することができる 自動リンクを無効にしている場合でも、資産アプリケーションまたは構成アイテム・アプリケーションから、手動でリンクを実施することも可能です。

8 自動リンク - ディスカバリー・データ・リンク
自動リンク - ディスカバリー・データ・リンク Asset CI Link ディスカバリーされた導入済み資産および現状の構成アイテムの情報をもとに、資産と構成アイテムのリンクを実施します。 以下の2つの方法で、リンク対象となる資産と構成アイテムを検索します。 既存の構成アイテムにリンクする資産の検索 構成アイテムに紐付く現状の構成アイテムを検索 現状の構成アイテムと導入済み資産のマッチング(DIS GUID) 導入済み資産に紐付く資産を検索 既存の資産にリンクする構成アイテムの検索 資産に紐付く導入済み資産を検索 導入済み資産と現状の構成アイテムのマッチング(DIS GUID) 現状の構成アイテムに紐付く構成アイテムを検索 上記の条件に合致する資産と構成アイテムが検索された場合、差分検出作業によりバックグラウンドでリンクが実施されます。 リンク 構成アイテム 資産 現状の 構成アイテム DIS GUID 導入済み 資産 リンク 構成アイテム 資産 ※現状の構成アイテムと導入済み資産のマッチングは、同じDIS GUIDを持つレコードを条件に検索を実行します。DIS GUIDは、Tivoli Integration Composer からのデータ・インポート結果として作成される固有IDです。 現状の 構成アイテム DIS GUID 導入済み 資産

9 自動リンク - ユーザー定義リンク Asset CI Link 差分検出作業(Reconciliation task)を定期実行し、条件に合致した資産と構成アイテムのリンクを実施します。 リンク・ルール・アプリケーションでルールを定義することで、リンクを実施する条件を設定することができます。 デフォルトのリンク・ルールでは、以下の条件でマッチングを行います。 CI.COMPUTERSYSTEM_SERIALNUMBER = ASSET.SERIALNUM CI.COMPUTERSYSTEM_SERIALNUMBERは、分類のCI.COMPUTERSYSTEMおよびその配下の分類が持つ属性です。そのため、デフォルトのリンク・ルールを使用する場合は、構成アイテムの仕様にCI.COMPUTERSYSTEMおよびその配下の分類を指定する必要があります。 リンク ユーザー定義ルール 構成アイテム 資産

10 自動リンク - 差分検出作業 Asset CI Link ディスカバリー・データ・リンクおよびユーザー定義リンクは、差分検出作業のCCILinkAssetsAndCIs により定期実行されます。 アクティブに設定すると、指定したスケジュールで自動リンクを実行します。 マッチングの条件(リンク・ルール)を指定します。

11 自動リンク - リンク・ルール Asset CI Link リンク・ルール・アプリケーションで、資産と構成アイテムをマッチングする条件を指定します。デフォルトのリンク・ルールは、CCIAssetCISerialNum です。 マッチング対象のデータ・セットを指定します。 資産と構成アイテムのリンクを実施する場合は、必ずデータ・セット1に構成アイテム、データ・セット2に資産を指定します。 マッチングの条件として使用するデータ・セットの属性、結合条件を指定します。

12 自動リンク - リンク・ルール(補足) リンク・ルールのデータ・セットに指定できる組み合わせは以下の通りです。
自動リンク - リンク・ルール(補足) Asset CI Link リンク・ルールのデータ・セットに指定できる組み合わせは以下の通りです。 データ・セット1 データ・セット2 構成アイテム 資産 現状の構成アイテム 導入済み資産 ※データ・セット1に資産を指定した場合、データ・セット2には自動的に導入済み資産が指定され、そのフィールドは読み取り専用となります。資産と構成アイテムのリンクを構成する場合は、必ずデータ・セット1に構成アイテム、データ・セット2に資産を指定してください。

13 自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順1
自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順1 Asset CI Link ナビゲーションから、「管理」→「差分検出」→「差分検出作業」を選択

14 自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順2
自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順2 Asset CI Link 検索フィルターで「CCILinkAssetsAndCIs」を検索し、選択

15 自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順3
自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順3 Asset CI Link 「スケジュール」フィールドの右側にあるアイコンをクリックし、実行間隔を指定(ここでは1時間毎に設定)

16 自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順4
自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順4 Asset CI Link 任意のリンク・ルールを指定(デフォルトのリンク・ルールを使用する場合は、設定不要)

17 自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順5
自動リンク - 自動リンク・オプションの有効化手順5 Asset CI Link 追加アクションの「差分検出作業のアクティブ化/非アクティブ化」を選択し、ステータスがアクティブになることを確認

18 自動リンク - リンク状態の確認(構成アイテム)
自動リンク - リンク状態の確認(構成アイテム) Asset CI Link 構成アイテム・アプリケーションで任意のレコードを選択 追加アクションの「資産とCIのリンクの詳細表示」を選択

19 自動リンク - リンク状態の確認(構成アイテム)
自動リンク - リンク状態の確認(構成アイテム) Asset CI Link 資産アプリケーションで任意のレコードを選択 追加アクションの「ビュー」→「資産とCIのリンクの詳細表示」を選択

20 自動リンク - (補足)リンクの手動設定 Asset CI Link 構成アイテム・アプリケーションの「関連付けられた資産」フィールド、または資産(IT資産のみ)の「構成アイテム」フィールドに値を入力することで、手動でリンクを実施することも可能です。

21 構成アイテムの自動作成 - 概要 Asset CI Create 自動リンク・オプションの検索の結果、既存の資産に対してリンク対象となる構成アイテムが見つからない場合、新規構成アイテムを自動的に作成します。 自動的に作成された構成アイテムは、構成アイテム番号(CINUM)が自動採番され、構成アイテム名(CINAME)に「<構成アイテム番号> - 一般」、分類に「CI.GENERIC_COMPUTERSYSTEM」(汎用構成アイテム)が設定されます。 資産の以下の属性値を、新規作成する構成アイテムに引き継ぎます。 組織 サイト ロケーション 主要顧客(サービス・プロバイダー・エディションのみ) シリアル番号 分類の属性(資産と構成アイテム間で共通して持っている属性) 作成元の資産と自動作成した構成アイテムは、作成完了後自動的にリンクされます。 ※構成アイテムの自動作成は、差分検出作業による自動リンクが実行されるタイミングで、検索の結果マッチする構成アイテムが見つからなかった場合に実行されます。そのため、構成アイテムの自動作成オプションを使用するためには、自動リンク・オプションを有効にする必要があります。

22 構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順1
構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順1 Asset CI Create 構成アイテムの自動作成オプションを有効化するには、まず分類で自動作成オプションを有効に設定します。その分類が指定された構成アイテムは、自動作成オプションが有効になります。 ナビゲーションから、「管理」→「分類」を選択

23 構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順2
構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順2 Asset CI Create 使用対象オブジェクトに「構成アイテム」を持つ分類を検索して選択(ここでは CI.COMPUTERSYSTEM を選択)

24 構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順3
構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順3 Asset CI Create 「使用対象」テーブルの使用対象オブジェクト「構成アイテム」の左側のアイコンをクリックし、「汎用資産の自動作成?」にチェックを入れる ツールバーの「保存」ボタンをクリックして変更を保存

25 構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順4
構成アイテムの自動作成 - オプションの有効化手順4 Asset CI Create 構成アイテム・アプリケーションを起動し、任意の構成アイテムに自動作成オプションを有効にした分類を指定 ツールバーの「保存」ボタンをクリックして保存

26 資産の自動作成 - 概要 Asset CI Create 自動リンク・オプションの検索の結果、既存の構成アイテムに対してリンク対象となる資産が見つからない場合、新規資産を自動的に作成します。 自動的に作成された資産は、資産番号(ASSETNUM)が自動採番され、説明(DESCRIPTION)に「一般」、分類に「Asset.GENERIC_COMPUTERSYSTEM」(汎用資産)が設定されます。 構成アイテムの以下の属性値を、新規作成する資産に引き継ぎます。 組織 サイト ロケーション 主要顧客(サービス・プロバイダー・エディションのみ) シリアル番号 分類の属性(資産と構成アイテム間で共通して持っている属性) 作成元の構成アイテムと自動作成した資産は、作成完了後自動的にリンクされます。 ※資産の自動作成は、差分検出作業による自動リンクが実行されるタイミングで、検索の結果マッチする資産が見つからなかった場合に実行されます。そのため、資産の自動作成オプションを使用するためには、自動リンク・オプションを有効にする必要があります。

27 資産の自動作成 - オプションの有効化手順1 Asset CI Create 資産の自動作成オプションを有効化するには、まず分類で自動作成オプションを有効に設定します。その分類が指定された資産は、自動作成オプションが有効になります。 ナビゲーションから、「管理」→「分類」を選択

28 資産の自動作成 - オプションの有効化手順2 使用対象オブジェクトに「資産」を持つ分類を検索して選択(ここでは COMPUTER を選択)
資産の自動作成 - オプションの有効化手順2 Asset CI Create 使用対象オブジェクトに「資産」を持つ分類を検索して選択(ここでは COMPUTER を選択)

29 資産の自動作成 - オプションの有効化手順3 Asset CI Create 「使用対象」テーブルの使用対象オブジェクト「資産」の左側のアイコンをクリックし、「汎用CIの自動作成?」にチェックを入れる ツールバーの「保存」ボタンをクリックして変更を保存

30 資産の自動作成 - オプションの有効化手順4 資産アプリケーションを起動し、任意の資産に自動作成オプションを有効にした分類を指定
資産の自動作成 - オプションの有効化手順4 Asset CI Create 資産アプリケーションを起動し、任意の資産に自動作成オプションを有効にした分類を指定 ツールバーの「保存」ボタンをクリックして保存

31 自動データ同期 - 概要 リンクされた資産と構成アイテム間で、データを同期します。
自動データ同期 - 概要 Asset CI Update リンクされた資産と構成アイテム間で、データを同期します。 データ同期は、資産/構成アイテムのいずれかの属性を変更し、保存した直後に実行されます。 以下の属性値を同期します。 主要顧客(サービス・プロバイダー・エディションのみ) シリアル番号 分類の属性(資産と構成アイテム間で共通して持っている属性) 関連づけられた資産/構成アイテムを変更した場合は、資産/構成アイテムのいずれかのデータをマスターとして上記の属性を上書きします。 資産/構成アイテムのどちらをマスターとするかは、組織アプリケーションの「CIと資産の同期」アクションで設定します。 それ以外の属性は、常に変更した側の資産/構成アイテムをマスターとします。例えば資産の属性値を変更した場合、設定に関わらず変更した値で構成アイテムの属性値を上書きします。 資産データをマスターにする 構成アイテム・データをマスターにする

32 自動データ同期 - オプションの有効化手順1 Asset CI Update ナビゲーションから、「管理」→「組織」を選択

33 自動データ同期 - オプションの有効化手順2 Asset CI Update 資産と構成アイテムの同期オプションを有効にする任意の組織を選択

34 自動データ同期 - オプションの有効化手順3 Asset CI Update 追加アクションから「CIと資産の同期」を選択

35 自動データ同期 - オプションの有効化手順4 「リンクされた資産とCIの間で情報を同期する」を選択
自動データ同期 - オプションの有効化手順4 Asset CI Update 「リンクされた資産とCIの間で情報を同期する」を選択 関連付けられた資産/構成アイテムが変更された場合に、資産と構成アイテムのどちらをマスターとするかを選択 「適用」ボタンをクリック すぐにデータ同期を実行する場合は、 「資産とCIの同期」ボタンをクリック 「閉じる」ボタンをクリック オプションが無効の状態では非表示となっている。有効にして「適用」ボタンをクリックすると表示される。


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