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栃木県教育委員会事務局学校教育課児童生徒指導推進室
いじめ問題対策推進研修会 栃木県教育委員会事務局学校教育課児童生徒指導推進室
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本資料は、平成19年に作成した「いじめの理解と対応」の内容の見直しを図ったものである。
改訂のポイント 1.いじめの問題への組織的対応 2.いじめの予防の具体例 3.現在起こりうるいじめの問題への対応 などについて新たな視点で改訂した資料である。
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資料の活用 先生方個人としては、 ・自己研鑽のための資料 ・道徳・特別活動等で実践するための資料 学校全体としては
・学校全体で指導方針を作成する際の資料 ・児童指導主任・生徒指導主事が中心と なって行う校内研修資料 ・保護者や地域の方に対する情報提供及び連 携のための資料
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本県公立学校 年度別いじめの認知件数(問題行動等調査)
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本県公立学校 学年別いじめの認知件数(問題行動等調査)
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H23問題行動等調査とH24緊急調査 認知件数増加の理由(各学校から聞き取りによる)
①各学校が、いじめの問題を重く受け止め、いじめに発展する可能性の あるような人間関係のトラブルなどもきめ細かく拾い上げた。 ②児童生徒や保護者の意識が高まり、いじめの訴えが増加した。
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一方、 ●学校では、いじめの捉えが曖昧で、いじめの 問題の本質的な理解が適切に行われていないのではないか。 などの指摘があった。 また、文科省も、 ●いじめの定義の捉え方やいじめの調査方法よって、いじめの認知件数は大きく変動する。 との見解を示している。
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いじめとは(1ページ) (1)文部科学省の定義 ~H17
ただし (1)文部科学省の定義 ~H17 「自分より弱いものに対して一方的に、身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの。」である。 H18~ 「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」である。
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国の問題行動等調査の実施要項には、「けんか等を除く」とある。
つまり、意見の対立や友人同士の悪ふざけなどからついけんかになってしまったなどの人間関係のトラブルは、いじめとはとらえない。 従って 本当にいじめなのかそれとも単なる悪ふざけであったり人間関係のトラブルであったりするのかを見極める必要がある。
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いじめの認知(1ページ) (2)本県としてのいじめ認知の考え方
本来、いじめか、いじめでないかは、人により感じ方、とらえ方が様々であり、判断が非常に難しいものもある。大切なことは、それらを明確にすることよりも、いじめにつながる可能性のあるすべての事例に対して適切に対応することであると考えている。本県では、調査上、いじめの実態を把握するために一定の基準が必要であり、いじめ認知までの流れを次のようにとらえている いじめではないと判断した場合は、いじめとしての指導は必要ないが、その事案(けんか等)に対する指導は必要である。
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いじめに対する基本的な考え方(2ページ) ○いじめは絶対に許されない行為 「いじめは絶対に許されない」「いじめはい じめる側が悪い」との認識を持つ ○いじめ発生の可能性 「いじめはどの子どもにも、どの学校におい ても起こり得る」との認識を持つ ○いじめの未然防止は重要課題 「いじめの未然防止は、全ての学校・教職員 の重要課題」と捉える
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いじめの4層構造(3ページ)
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未然防止・早期発見を目指す日常の取組(6ページ)
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緊急時の組織的対応(7ページ)
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H23 栃木県公立学校いじめ発見のきっかけ(8ページ)
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いじめのサイン 1.いじめを受けている子のサイン(9ページ) 交友 一人でいたり、交友関係が変化したりする。
常に友人に気をつかったり、言いなりになったりしている。 罰ゲームやプロレスごっこなどで、いつも受け身になっている。 1.いじめを受けている子のサイン(9ページ) 表情 無口になり、表情がさえない。 視線を合わせず、うつむいていることが多い。 悪口を言われても、愛想笑いをしている。 からだ 傷や打撲のあとがある。 体調不良を訴えるようになる。 行動 一人で遅れてぎりぎりに教室に入ったり、急いで帰ったりする。 授業中にぼんやりすることが増え、作業等が続かなくなる。 いらだつことが多くなる。 保健室、職員室によく来る。 表現 日記や絵画などに気にかかる表現、描写がある。 仕事 委員や係、当番の仕事をやらされている。 持ち物 服や持ち物が汚されていたり、ノート、教科書に落書きがあったりする。 護身用の品物を持つようになる。 登校 理由のはっきりしない欠席、早退、欠席がある。
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3.教室でのサイン(10ページ) 雰囲気 嫌なあだ名が聞こえる。 発言に対して、やじや冷やかしがある。 席替えなどで、隣の子を嫌がる。 何か起きると特定の子どもの名前が出る。 ルールを守らない子どもが多い。 配布したプリントが渡っていない。 特定の子どもの机が運ばれない。 環境 掲示物のいたずら、落書きがある。 いやがらせの手紙や紙切れがある。 机にいたずらがあったり、持ち物が無くなったりする。
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いじめを認知したときの対応 1.子どもへの対応 いじめられている子の立場で対応する (1)いじめられている子への対応(12ページ)
① 心のケアを図る。 ② 今後の対策について、共に考え ていく。 ③ 活躍の場や機会を多く設定し、認め、 励ます。 ④ 温かい人間関係をつくる。
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いじめは決して許されない (2)いじめている子への対応(12ページ) ① いじめの事実を確認する。 ② いじめの背景や要因の理解に努める。
① いじめの事実を確認する。 ② いじめの背景や要因の理解に努める。 ③ いじめられている子の苦しみや心の痛みに 気付かせる。 ④ 今後の生き方を考えさせる。
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いじめはみんなの問題 ① 自分の問題としてとらえさせる。 ② 望ましい人間関係づくりに努める。 ③ 自己存在感が味わえる学級づくりに努める。
(3)周りの子への対応(13ページ) いじめはみんなの問題 ① 自分の問題としてとらえさせる。 ② 望ましい人間関係づくりに努める。 ③ 自己存在感が味わえる学級づくりに努める。
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「全力でお子さんを守ります。」という決意を伝える。
2.保護者への対応 (1) いじめられている子の保護者に対して(14ページ) 保護者に相談された場合 打ち明けるまでの苦悩を十分に理解し、少しでも安心感を与えるようにする。 学校でいじめに気付いた場合 できるだけ早く保護者に連絡をとり、何が起きたかということ、どのように対処したかを説明する。 複数の教師で対応する。 「全力でお子さんを守ります。」という決意を伝える。
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●事実を把握したら、速やかに保護者と面談し、丁寧に説明する。
(2) いじめている子の保護者に対して(14ページ) ●事実を把握したら、速やかに保護者と面談し、丁寧に説明する。 ●いじめというものが、誰にでも起こる可能性があること、誰もが 加害者、被害者にもなる可能性があることを伝える。 ●一方的に責めるのではなく、その子や保護者の心情にも配慮する。 ●いじめている子の行動が変わるように、教師として努力していくこと、そのためには保護者の協力が必要であることを伝える。 ●いじめの問題が完全に解決するまで、保護者と連絡を密に取り合い、何か気付いたことがあれば報告してもらう。 ●いじめ解決後も、見守っていくということを伝える。
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●実態に応じ、子ども同士の関係修復のために保護者同士の面談が必要な場合には、保護者間のコーディネ-トを行う。
(3) いじめられている子、いじめている子双方の保護者に対して(15ページ) ●実態に応じ、子ども同士の関係修復のために保護者同士の面談が必要な場合には、保護者間のコーディネ-トを行う。 ●話合いが責任論などにならないように留意し、互いの子どものより良い成長に向けて、それぞれの保護者が何をしなければならないのか理解と協力を得られるようにする。
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関係機関との連携(16ページ) 警察との連携 福祉関係との連携 医療機関との連携 教育委員会との連携
○児童生徒の生命身体の安全が脅かされる事案 ○犯罪等の違法行為がある事案 福祉関係との連携 ○家庭の養育に関する指導・助言 ○児童等の生活・環境の状況把握 医療機関との連携 ○精神保健に関する相談 ○精神症状についての治療、指導・助言 教育委員会との連携 ○ケース会議の開催、サポートチームの編成 ○関係機関との連絡・調整、相談員・支援員の配置
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ネットいじめとは(19ページ)
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ネットいじめは犯罪行為(19ページ)
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掲示板等への不当な書き込みの対処法(20ページ)
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いじめの予防(21ページ~)
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いじめと自殺( 40ページ~) 1 自殺が危惧される場合(40ページ)
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2 自殺のサイン(40ページ)
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いじめ対応の失敗事例(43ページ~) 1 初期対応に失敗事例(小学校) 2 担任が抱え込んでしまった事例(小学校) 3 加害者が複数でその対応に失敗した事例 (中学校) 4 保護者との連携に失敗した事例(中学校) 5 いじめのサインへの対応に失敗した事例 (高等学校)
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いじめの点検表(48ページ~) ●定期的(学期に一度、3ヶ月に一度等)に実施 し、いじめの問題への学校としての取組を点検し てください。
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●定期的(学期に一度、3ヶ月に一度等)に実施 し、いじめの問題への先生方個人としての取組を点検してください。
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1 いじめの状況を把握するための「無記名アンケート」(54ページ)
アンケート・チェックシート(54ページ~) 1 いじめの状況を把握するための「無記名アンケート」(54ページ) ●いじめがどの程度起きているのかを定期的に把握し、い じめが起きにくくなるような取組を意図的・計画的に 行って、その取組の成果を評価し、改善するために、 無記名式アンケート を行います。こうしたアンケートを定期的に実施するこ とは、いじめの抑止にも一定の効果があるものと考えま す。 いじめの存在が疑われる場合「緊急アンケート」を実施
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緊急アンケート 2 いじめの実態を把握するための「緊急アンケート」(55ページ)
2 いじめの実態を把握するための「緊急アンケート」(55ページ) ●誰が誰にいじめられているのかなど、無記名式アン ケートだけでは把握できない詳しい実態を捉え、学校 全体で組織的に対応するなど、緊急に対応するための 資料として、 緊急アンケート を行います。こうしたアンケートを実施することは、 いじめの問題の早期対応、早期解決に効果があります。 ただし、書いたことが周囲に漏れないようにする配慮 が必要
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先生方へお願い 1.個々の適切な判断、対応 2.校内研修の実施 3.明るい学校づくり
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ご清聴ありがとうございました
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