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ひとりでも 住み慣れた自宅での 生活を望んでいる Aさん ~地域の方々の サポートを受けて~
ひとりでも 住み慣れた自宅での 生活を望んでいる Aさん ~地域の方々の サポートを受けて~
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スライド イントロ これは、地域の方々のサポートを受けて、 在宅療養の想いをかなえることができた Aさんのお話です。
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スライド ① もうすぐ80歳を迎えるAさんは、妻と2人で 暮らしています。
スライド ① もうすぐ80歳を迎えるAさんは、妻と2人で 暮らしています。 若い頃はタクシーの運転手として働いていましたが、15年ほど前に体調を崩してからは、アルバイトをして暮らしていました。 Aさんには4人の子供がいましたが、 それぞれ市外や県外で暮らしていました。
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スライド ② Aさんは、アルコール依存症で酒癖が悪く、 近所の方と喧嘩をすることもありました。 集落の行事に参加することもなく、
スライド ② Aさんは、アルコール依存症で酒癖が悪く、 近所の方と喧嘩をすることもありました。 集落の行事に参加することもなく、 地域の方との関わりも ほとんどない状況でした。
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スライド ③ また、時には、うつ状態になって、 自宅に閉じこもることもありました。 Aさんは、妻から薬を飲ませてもらうなどして、
スライド ③ また、時には、うつ状態になって、 自宅に閉じこもることもありました。 Aさんは、妻から薬を飲ませてもらうなどして、 何とかうつ状態を乗り切ることができていました。
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スライド ④ そんなある日、Aさんを熱心に介抱していた妻が急死しました・・・。 Aさんは、ただただ泣き伏せるばかりでした。
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スライド ⑤ Aさんは、妻が亡くなり、一人暮らしとなりました。 4人の子供も、酒癖が悪く、父親のことで いい思いをしていなかったこともあり、
スライド ⑤ Aさんは、妻が亡くなり、一人暮らしとなりました。 4人の子供も、酒癖が悪く、父親のことで いい思いをしていなかったこともあり、 相変わらず疎遠になっていました。 また、近所の人も、これまでのトラブルから、 Aさんの自宅をほとんど訪れていませんでした。 Aさんの自宅にはゴミが散乱し、 暮らしぶりも徐々に荒れていきました。
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スライド ⑥ そうした中、Aさんの自宅には、週に1回、 訪問看護師が訪ねていました。 Aさんはアルコール依存症やうつ傾向があり、
スライド ⑥ そうした中、Aさんの自宅には、週に1回、 訪問看護師が訪ねていました。 Aさんはアルコール依存症やうつ傾向があり、 一人暮らしでもあったため、病院からの すすめで訪問看護を利用し、お薬の服用状況や うつの状態を看てもらっていました。 ただ、訪問のたびに、家の中は荒れていく一方で、 その様子を見かねた訪問看護師は、近くの 地域包括支援センターへ相談することにしました。
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スライド ⑦ 地域包括支援センターの担当者が、Aさんの自宅を訪問しました。 Aさんの想いを伺うと、 「このまま自宅で生活していきたい。
スライド ⑦ 地域包括支援センターの担当者が、Aさんの自宅を訪問しました。 Aさんの想いを伺うと、 「このまま自宅で生活していきたい。 でも、家事もできないし、とにかく一人で 暮らすのが寂しい。」とのことでした。
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スライド ⑧ 地域包括支援センターの担当者は、 一人暮らしのAさんを支えていくため、 介護保険の申請を行い、
スライド ⑧ 地域包括支援センターの担当者は、 一人暮らしのAさんを支えていくため、 介護保険の申請を行い、 Aさんは「要支援1」と認定されました。 地域包括支援センターでは介護サービスの プランが立てられ、Aさんは、買い物や 掃除の支援、お薬の服用や日々の体調の 確認など、週に2回、訪問介護のサービスも 受けられるようになりました。
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スライド ⑨ 一方、地域包括支援センターからは、 疎遠になっている子供たちに、介護の協力を 求めていましたが、子供たちはAさんと関わる
スライド ⑨ 一方、地域包括支援センターからは、 疎遠になっている子供たちに、介護の協力を 求めていましたが、子供たちはAさんと関わる ことを頑なに拒み続けました。 地域包括支援センターの担当者は、 介護サービスの事業者や集落の区長、 民生委員と話し合い、力を合わせて Aさんの見守りを続けていくことにしました。
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スライド ⑩ それからしばらくしたある日のこと。 Aさんの自宅を訪問した区長と民生委員が、 地域包括支援センターの
スライド ⑩ それからしばらくしたある日のこと。 Aさんの自宅を訪問した区長と民生委員が、 地域包括支援センターの ケアマネジャーのところへやってきました。 2人からは、「このまま家にいたいというのが 本人の気持ちだが、もしもの時を考えると このまま一人暮らしでおいておくのは心配だ」 とのお話がありました。
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スライド ⑪ お話を受けた地域包括支援センターの ケアマネジャーは、介護サービスのプランを 練り直しました。 Aさんの自宅には、週に1回、
スライド ⑪ お話を受けた地域包括支援センターの ケアマネジャーは、介護サービスのプランを 練り直しました。 Aさんの自宅には、週に1回、 普段の見守りを手厚くすることも兼ねて、 お昼のお弁当が届けられる配食サービスが 行われるようになりました。
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スライド ⑫ こうした生活を続けていたAさんでしたが、 それでも一人暮らしの寂しさは解消されず、 うつ状態になり、
スライド ⑫ こうした生活を続けていたAさんでしたが、 それでも一人暮らしの寂しさは解消されず、 うつ状態になり、 外出もしなくなってしまいました。 食欲もみるみる無くなってゆき、 薬の飲み忘れも目立つようになって いきました。
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スライド ⑬ 地域包括支援センターのケアマネジャーは、 訪問看護師からAさんの状況を聞きつけ、 Aさんの子供たちに、
スライド ⑬ 地域包括支援センターのケアマネジャーは、 訪問看護師からAさんの状況を聞きつけ、 Aさんの子供たちに、 どうしても協力が必要なことを連絡しました。 しかし、Aさんの長女からは、 「私も自分の家庭のことで精いっぱい。 でも、父がしっかり火の始末をできるかが心配。 一人で倒れていても助けてあげられないから、 施設に入れてもらいたい」と強く求められました。 Aさん本人は以前と変わらず、「この家で愛犬と 一緒に暮らしたい」の一点張りでした。
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スライド ⑭ 地域包括支援センターのケアマネジャーは、関係者を集め、Aさんの今後を考えるためにカンファレンスを行うことにしました。
スライド ⑭ 地域包括支援センターのケアマネジャーは、関係者を集め、Aさんの今後を考えるためにカンファレンスを行うことにしました。 その結果、身近な地域の方が日々の暮らしをサポートする制度を利用し、Aさんの見守りを行ったり、話し相手となる時間を増やしていくことになりました。
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スライド ⑮ 集落の区長や民生委員も、 火の始末や孤独死を出すかもしれないとの 不安はありましたが、Aさんが『自宅での
スライド ⑮ 集落の区長や民生委員も、 火の始末や孤独死を出すかもしれないとの 不安はありましたが、Aさんが『自宅での 生活を強く希望している』ということで、 地域の方々に声を掛けてくださり、 集落の老人会の活動にも 誘ってもらえるようになりました。
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スライド ⑯ また、こうした地域の温かいサポートを 目の当たりにした長女にも、少しずつ意識に 変化が出てきました。
スライド ⑯ また、こうした地域の温かいサポートを 目の当たりにした長女にも、少しずつ意識に 変化が出てきました。 Aさんが病院に通院するときには、 一緒に付き添うようになりました。 また、時には、自宅までAさんの様子を 見にきたり、電話で安否確認もするように なりました。
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スライド ⑰ Aさんの自宅には、今も継続して、 区長や民生委員、近所の方々が見守りに 訪れています。
スライド ⑰ Aさんの自宅には、今も継続して、 区長や民生委員、近所の方々が見守りに 訪れています。 長女からAさんの様子を聞いた長男も、時折、様子を見に来るようになりました。 在宅での生活を望む想いに、 地域の方々が寄り添い、 その温かい地域のサポートが 「家族の絆」をも取り戻してくれました。
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