中核病院小児科・地域小児科センター登録事業について

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1 中核病院小児科・地域小児科センター登録事業について
小児医療委員会・中核病院小児科・地域小児科センター登録事業ワーキンググループ長 企画戦略委員会・委員長 森　臨太郎

2 目的と概説 目的 構想の構成施設 医療の地域特性を考慮しつつ、質の高い小児医療が継続的に提供できる体制の構築
「我が国の小児医療提供体制の構想」と「医療計画」をもとに・・・ 「中核病院小児科」 「地域小児科センター」

3 医療計画

4 分かりやすく言うと 今後の小児医療提供体制の改善に資するため、医療計画や地域の実情に合わせて、「中核病院小児科」「地域小児科センター」的機能を果たしている病院を登録し、継続してデータ収集をする 地域から推薦されてきた病院を選定することはない チェックリストや実情評価票の結果に応じて登録・非登録が決まるわけではない

5 各施設の定義 中核病院小児科 「中核病院小児科」としては、大学病院（本院）および総合小児医療施設（小児病院等）を念頭に置いています。
「中核病院小児科」は他の中核病院小児科や地域小児科センターとネットワークを構築して網羅的・包括的な高次医療・三次医療を提供し、医療人材育成・交流などを含めて、地域医療に貢献します。 中核病院小児科及び地域小児科センター両方の機能を併せ持つ大学病院は「総合型中核病院小児科」として両方の機能を登録します。（「地域小児科センター」機能を持たない中核病院小児科は「専門型中核病院小児科」として登録します）。

6 各施設の定義 地域小児科センター 「地域小児科センター」は“原則として”1つの地域小児医療圏（小児二次医療・小児保健事業を一体として行う圏域）に1か所を想定していますが、地理的条件や対象人口など地域の実情に応じて推薦していただきます。 「地域小児科センター」は24時間体制で小児二次医療を提供します。 質の高い継続性がある小児医療提供体制構築のために、小児科医の労務環境の管理・改善への努力が求められます

7 具体的な進め方 ステップ1：日本小児科学会各都道府県会長から地方会モデル案策定委員会への依頼
日本小児科学会各都道府県会長は各都道府県の地方会モデル案策定委員会に「中核病院小児科」「地域小児科センター」候補の病院小児科の選定を依頼する。 各都道府県のモデル案策定委員会の委員長およびその構成員については日本小児科学会各都道府県会長に一任する。 日本小児科学会地方会から2名、日本小児科学会代議員2名、小児救急担当病院医長2名、小児科医会から1名、大学医局の代表1名など10名くらいで構成するのが望ましい。オブザーバーとして県の医療計画の担当者を入れる。

8 具体的な進め方 ステップ2：モデル案策定委員会による「中核病院小児科」「地域小児科センター」の推薦
各都道府県モデル案策定委員会は各都道府県の医療計画にもとづいた「中核病院小児科」「地域小児科センター」候補を協議選定し、日本小児科学会各都道府県会長に推薦する。自薦でもかまわない。 中核病院小児科は原則として、大学病院本院と全国総合小児医療施設協議会に参加している子ども病院とし、地域小児科センターは原則として小児医療圏に一か所だが、地域の事情に応じて複数施設の推薦でも構わない。ただし、各都道府県の医療計画に合致していることが前提条件となる。中核病院小児科であっても地域小児科センター機能を果たしているとされる場合は、同じ病院が中核病院小児科と地域小児科センターを兼ねることができる。 ステップ２の締め切りは２０１２年１２月３１日とする。

9 具体的な進め方 ステップ2：モデル案策定委員会による「中核病院小児科」「地域小児科センター」の推薦
ステップ２の締め切りは２０１２年１２月３１日

10 具体的な進め方 ステップ3：日本小児科学会各都道府県会長からの「チェックリストおよび実情調査票」の「調査・分析委員会」への提出
日本小児科学会各都道府県会長は、モデル案策定委員会から推薦を受けた病院小児科の責任者に、「中核病院小児科」「地域小児科センター」のチェックリストおよび実情調査票の記入を依頼し、記載された「中核病院小児科」「地域小児科センター」の「チェックリストおよび実情調査票」を日本小児科学会に提出する。 単一の医療圏に複数の地域小児科センターがある場合においても、施設ごとにチェックリスト・調査票の提出をする。地域小児科センター機能を合わせて持つ中核病院小児科においては、中核病院小児科・地域小児科センター、両方のチェックリストと調査票を提出する。 ステップ３の締め切りは２０１３年１月３１日とする。

11 具体的な進め方 ステップ3：日本小児科学会各都道府県会長からの「チェックリストおよび実情調査票」の「調査・分析委員会」への提出
病院からチェックリストと実情調査票の提出 ステップ３の締め切りは２０１３年１月３１日

12 具体的な進め方 ステップ4：調査・分析委員会による調査・分析
日本小児科学会は、「中核病院小児科・地域小児科センター暫定基準」にもとづいて「チェックリストおよび実情調査票」の調査・分析を行い、その結果を日本小児科学会会長へ報告する。

13 具体的な進め方 ステップ5：日本小児科学会理事会による公開項目および公開時期の決定
日本小児科学会会長は、調査・分析委員会からの報告資料を理事会で審議し、調査・分析されたデータの公開項目および公開時期を決定する。会長は調査・分析の結果を公開する。