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専門医の持つ意味と専門医になるためには ー専門医はなぜ必要か?ー 今後は学位も必要となってくる! (研修医難民とならないために)
2/17/10 卒後臨床研修説明会 専門医の持つ意味と専門医になるためには ー専門医はなぜ必要か?ー 今後は学位も必要となってくる! (研修医難民とならないために) 岡山大学病院卒後臨床研修センター 金澤 右
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現在の臨床医の構造 専門医資格の維持と 能力の向上 ー医師は生涯学習ー さらに細分化した 専門医資格の取得 専門医 10年間
後期研修②(2-3年) 学会認定専門医修練期間 7年間 後期研修①(2年間) 卒後研修(一般研修2年間) 医学部
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専門医 専門医資格を与えるのは、国ではなく、学会 しかし、国の外郭団体である専門医制・評価認定機構が専門医制度について学会に指導を与えている
わが国では、医師国家試験に合格した医師は、自由に標榜科目を選ぶことができるが、日本専門医制評価・認定機構では加盟している各学会と協調し、5年間以上の専門研修を受け、資格審査ならびに専門医試験に合格して、学会等によって認定された医師を専門医と定義している
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国からみた専門医 平成9年に厚生省と当時の政府与党から相次いで発表された「21 世紀の医療の改革の提案」に、国民への適切な医療情報の提供として「かかりつけ医の専門分野の表示が必要で、実施されている学会の専門医が社会に理解されるよう認定基準の統一化、明確化を図るべきである」との趣旨が記載され、公的立場から初めて制度の調整と整備が求められた。 現在もこの基本的考えは変わっていない。
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専門医が非専門医と異なること ー同じ放射線科医でもー
専門医の広告ができる(平成14年より) 患者への情報開示と安心感 健康保険制度上での専門医加算がある 医療機関の増収となる 医師への手当てに反映する 画像管理加算2 ・一人の患者当たり180点(1800円)/月 ・放射線科を標ぼうしている病院で ・放射線科専門医が ・CT,MRI、核医学検査の ・8割以上を翌日までに画像診断した場合
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専門医 ※日本内科学会 総合内科専門医 ※日本小児科学会 小児科専門医 ※日本皮膚科学会 皮膚科専門医 ※日本外科学会 外科専門医
Ⅰ. 基本領域の学会 ※日本内科学会 総合内科専門医 ※日本小児科学会 小児科専門医 ※日本皮膚科学会 皮膚科専門医 ※日本外科学会 外科専門医 ※日本整形外科学会 整形外科専門医 ※日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 ※日本眼科学会 眼科専門医 ※日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医 ※日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医 ※日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医 ※日本医学放射線学会 放射線科専門医 ※日本麻酔科学会 麻酔科専門医 ※日本救急医学会 救急科専門医 ※日本形成外科学会 形成外科専門医 ※ 広告が可能な学会
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専門医数 Ⅰ. 基本領域の学会 ※日本内科学会 総合内科専門医 13,684 名 ※日本小児科学会 小児科専門医 12,354 名
Ⅰ. 基本領域の学会 ※日本内科学会 総合内科専門医 13,684 名 ※日本小児科学会 小児科専門医 12,354 名 ※日本皮膚科学会 皮膚科専門医 5,439 名 ※日本外科学会 外科専門医 名 ※日本整形外科学会 整形外科専門医 15,992 名 ※日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 12,025 名 ※日本眼科学会 眼科専門医 9,687 名 ※日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医 8,276 名 ※日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医 6,028 名 ※日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医 6,511 名 ※日本医学放射線学会 放射線科専門医 5,052 名 ※日本麻酔科学会 麻酔科専門医 5,745 名 ※日本救急医学会 救急科専門医 2,584 名 ※日本形成外科学会 形成外科専門医 1,571 名 日本の放射線科専門医バルセロナにて ※ 広告が可能な学会
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II.Subspecialty の学会 (内科、小児科、外科)
専門医数 II.Subspecialty の学会 (内科、小児科、外科) ※日本消化器病学会 消化器病専門医 14,657 名 ※日本循環器学会 循環器専門医 10,354 名 ※日本呼吸器学会 呼吸器専門医 3,580 名 ※日本血液学会 血液専門医 2,174 名 ※日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科・小児科)専門医 1,590 名 ※日本糖尿病学会 糖尿病専門医 3,476 名 ※日本腎臓学会 腎臓専門医 2,827 名 ※日本神経学会 神経内科専門医 4,341 名 日本消化器外科学会 消化器外科専門医 3,652 名 ※日本胸部外科学会 呼吸器外科専門医 1,216 名 ※日本心臓血管外科学会 ※日本血管外科学会(未区分の学会) 心臓血管外科専門医 1,911名 ※日本小児外科学会 小児外科専門医 506 名
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専門医数 III.多領域に横断的に関連する学会 ※日本超音波医学会 超音波専門医 1,577 名 ※日本核医学会 核医学専門医 805 名
日本集中治療医学会 集中治療専門医 780 名 日本輸血・細胞治療学会 輸血細胞治療学会認定医 301 名 ※日本東洋医学会 漢方専門医 2,424 名 日本温泉気候物理医学会 温泉療法専門医 212 名 日本臨床薬理学会 臨床薬理学会認定医 209 名
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専門医数 III.多領域に横断的に関連する学会 ※日本超音波医学会 超音波専門医 1,577 名 ※日本核医学会 核医学専門医 805 名
日本集中治療医学会 集中治療専門医 780 名 日本輸血・細胞治療学会 輸血細胞治療学会認定医 301 名 ※日本東洋医学会 漢方専門医 2,424 名 日本温泉気候物理医学会 温泉療法専門医 212 名 日本臨床薬理学会 臨床薬理学会認定医 209 名
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専門医数 IV.上記の領域に属さない学会 日本産業衛生学会 産業衛生専門医 397 名 未区分の学会
※日本透析医学会 透析専門医 3,994 名 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 126 名 日本総合病院精神医学会 総合病院精神医学専門医 492 名 ※日本ペインクリニック学会 ペインクリニック専門医 1,458 名 日本脳卒中学会 脳卒中専門医 2,710 名 ※日本臨床細胞学会 細胞診専門医 2,211 名 日本心療内科学会 心療内科専門医 66 名 日本放射線腫瘍学会 放射線腫瘍学会認定医 575 名 日本頭痛学会会 頭痛専門医 512 名 日本てんかん学会 てんかん臨床専門医 316 名 日本インターベンショナル・ラジオロジー学会 IVR専門医 470 名 日本脳神経血管内治療学会 脳血管治療専門医 441 名 日本乳癌学会 乳腺専門医 741 名 日本人間ドック学会 人間ドック認定医 2804 名
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専門医数 IV.上記の領域に属さない学会 日本産業衛生学会 産業衛生専門医 397 名 未区分の学会
※日本透析医学会 透析専門医 3,994 名 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 126 名 日本総合病院精神医学会 総合病院精神医学専門医 492 名 ※日本ペインクリニック学会 ペインクリニック専門医 1,458 名 日本脳卒中学会 脳卒中専門医 2,710 名 ※日本臨床細胞学会 細胞診専門医 2,211 名 日本心療内科学会 心療内科専門医 66 名 日本放射線腫瘍学会 放射線腫瘍学会認定医 575 名 日本頭痛学会会 頭痛専門医 512 名 日本てんかん学会 てんかん臨床専門医 316 名 日本インターベンショナル・ラジオロジー学会 IVR専門医 470 名 日本脳神経血管内治療学会 脳血管治療専門医 441 名 日本乳癌学会 乳腺専門医 741 名 日本人間ドック学会 人間ドック認定医 2804 名 「がん拠点病院」となるためには放射線腫瘍学会認定医の常勤医がいなくてはならない
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専門医になるには まず、基本領域の専門医を目指す 学会の 必要な症例数を経験する 専門医試験に合格する 指定した専門医教育修練機関で
専門医の指導医がいる(複数名) 修練する環境が整っている ガイドラインに沿った修練を 一定の期間受ける 必要な症例数を経験する 専門医試験に合格する
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放射線科専門医の例 期間 修練機関 専門医が3名以上 マルチスライスCT,1.5T以上のMRI、血管撮影装置、PACSがある
ガイドライン(例) 肝細胞がんのCTならび画像診断について病理構造と対比して理解できる 血管造影を術者として施行できる 期間 一次試験まで3年 二次試験まで2年 試験 一次試験(1日間):筆記150問 二次試験(2日間):筆記100問、口頭試問4分野 専門医試験の合格率:60-90%
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専門医 臨床医としては必須の資格 プロフェッショナルとしての実力の証(試験) 学会による裏付け 国も保険医療制度の上に取り入れてきている
生涯教育の基本 専門医の更新:単位制(学会出席、症例数) 専門医集団としての医療制度改革 学会と専門医会 非専門医との差は今後さらに開く 臨床医としては必須の資格
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学位(医学博士)と大学院 医学博士を取得するには、かつては大学院生あるいは研究生であることが条件だったが現在は大学院の規定の課程を修了してなおかつ博士論文の審査に合格することが条件となっている。 従って、医学博士取得と大学院教育は同一と考えて良い。
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医学博士を取得するメリット 大学院に進学して博士号を取るメリットは大きい 医学系の大学教官では講師以上では必須要項
公的病院の院長、部長などでも必須要項 医師は「生涯教育」が求められることを考えると また、医師は技術者であると同時に科学者であることを考えると 大学院に進学して博士号を取るメリットは大きい
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昭和56年卒業者(110名)の現在 ー岡大医学部卒後29年目ー
大学教員:13名(うち教授10名) 病院長:7名、副病院長:3名 岡山大学関連病院部長:32名 国立がんセンター部長:2名 開業:28名 物故者:1名
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大学院博士課程で得ること 医学研究の方法を学ぶ(講義と実際の研究から) 研究の成果を得て発表する 医学研究の面白さを知る
基礎研究の方法を学ぶ 臨床研究の方法を学ぶ 両者の架け橋となるトランスレーショナルリサーチの方法を学ぶ 研究の成果を得て発表する 英文論文で世界に自分の成果を発信する Apply, peer review, and accept 医学研究の面白さを知る 良き臨床医となるための幅を広げる
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大学院博士課程の実際 1年 2年 3年 4年 4年間の修業年限(休学を含め8年間の在籍が可能) 入学のためには選抜試験に合格すること
専門科目(所属講座)が選抜試験にある(筆記、面接) 現在は基本的に医師はすべて社会人大学院生(多くは病院に在籍して臨床をしている) 社会人に対応して講義は夕方や土曜日に時期を集中して行う。 終了のためには講義と演習に参加して規定の単位を修得することと博士論文を提出して審査に合格することが条件 講義 演習 研究の開始 研究 論文執筆開始 論文完成・投稿 博士号審査 1年 2年 3年 4年
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現在の臨床医の構造 専門医資格の維持と 能力の向上 ー医師は生涯学習ー 大学院(4年間) さらに細分化した 専門医資格の取得 専門医
10年間 後期研修②(2-3年) 学会認定専門医修練期間 7年間 後期研修①(2年間) 卒後研修(一般研修2年間) 医学部
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岡山大学の医学系大学院 全国でも有数の規模(教官、学生ともに) 大学院の「実質化」により充実した講義内容と指導(「研究方法論」など)
基礎、臨床の各講座が個々に、さらに協力し合って大学院生を指導 大学院の「実質化」により充実した講義内容と指導(「研究方法論」など) がんプロによる癌治療に特化した大学院コースの設定 全国唯一のART programにより臨床研修期間中での大学院教育が可能 松井教授よりこのあと説明があります。
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専門医指向の大学院離れといわれたのはもう過去のこと、 Respectされる臨床医となるためには
専門医と大学院 専門医指向の大学院離れといわれたのはもう過去のこと、 Respectされる臨床医となるためには 臨床医としてpromotionするには 研修医難民にならないためには 専門医取得と大学院教育は 人生のグランドデザイン
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