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CMB偏光観測と重力波 服部誠 (東北大学・理・天文)
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晴れ上がり期を見通して宇宙創成期を直接観る
1016? インフラトン? 4つの力 エネルギー(ギガ電子ボルト) 素粒子論 104 加速器 時間 137億年(現在) 宇宙マイクロ波 背景放射(CMB) 38万年 晴れ上がり ?秒 ビッグバン この図は、下から上へ、宇宙の誕生から現在までの歴史を誕生を強調して描いてます。 原始重力波の発見により、残る?を取り去ることができ、驚くべきことに、ビッグバンの時刻、温度がわかってしまいます。 <クリック> 素粒子論からみると、これはインフレーションのエネルギーが決まることを意味します。 地上の加速器がいま、直接、到達できるエネルギーの、1兆倍、という超高エネルギーの情報が得られるのです。 究極理論を実験・観測によりテストする時代を開き、素粒子論へのインパクトも、極めて大きいといえます。 原始重力波? インフレー ション期: 加速度膨張 10-36 秒?
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原始重力波検出 CMB DECIGO correlated
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宇宙空間を漂う重力波 =空間の振動
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重力波の二つの独立な偏光 x y +モード
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重力波の二つの独立な偏光 x y ×モード
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CMB偏光の生成 時間 137億年(現在) 38万年 10-36 秒? CMB強度分布の 四重極モーメントの存在と 電子によるトムソン散乱@
2008/2/20 CMB偏光の生成 CMB強度分布の 四重極モーメントの存在と 電子によるトムソン散乱@ Last scattering surface 電子 時間 137億年(現在) 10-36 秒? 38万年 理研仙台
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偏光状態を特徴づける物理量 Stokes parameters δ=0 直線偏光,δ=±π/2 円偏光 x y x y
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直線偏光(V=0)のEモード・Bモード X´ 偏光Eモード 偏光Bモード y 偏光部 波数ベクトル のモードを考える。
波数ベクトル のモードを考える。 X軸が波数ベクトル方向と一致するようにz軸の周りに 角θ座標回転して得られる新しい座標系で偏光測定 偏光Eモード 偏光Bモード
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偏光Eモード・Bモードの生成 波数ベクトル のスカラーモード=重力ポテンシャル揺らぎ =CMB温度揺らぎ y xをx’に変換: X´ x
波数ベクトル のスカラーモード=重力ポテンシャル揺らぎ =CMB温度揺らぎ x y 疎 密 xをx’に変換: X´ スカラーモードは偏光Eモードのみ生成可能
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偏光Eモード・Bモードの生成 波数ベクトル のテンソルモード=重力波 (X’座標系にて) y +モードは 偏光Eモードを生成 x y
波数ベクトル のテンソルモード=重力波 (X’座標系にて) x y 疎 密 +モードは 偏光Eモードを生成 x y 疎 密 ×モードは 偏光Bモードを生成 CMB偏光Bモードを検出すれば、 原始重力波の存在を証明しその振幅・ スペクトルを測定できる。
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重力レンズ効果により偏光Eモードから Bモードの生成
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Primordial Bモードから引き出せる情報
Scalor-tensor ratio r: E_i energy scale of the inflation epoch Inflationary consistency relation: n_grav power spectrum index of the primordial gravitational waves
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Bモード:高まる発見への期待 WMAP 5yrs + BAO + SDSS
Pagano-Cooray-Melchiorri-Kamionkowski 2007
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Bモードパワースペクトル B-mode: r ~ 0.001 (statistical + instrumental)
Horizon size at 晴れ上がり Reionization bump Figure by Yuji Chinone
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Simulated Primordial B mode all sky map by Yuji Chinone
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Planck However, for B-mode, r ~ 0.1 (no big improvement expected)
E-mode up to l ~ 1000 However, for B-mode, r ~ 0.1 (no big improvement expected)
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Funded CMB Polarization Experiments ((near) completed: Bicep1, Boomerang, CBI, DASI, Maxipol, QUaD, WMAP, VSA) (Proposed: ACT-POL, SPUD) Name Type/ location Institutions NEQ (mKs) Ell range Frequencies #Detectors Resolution Planck Bolo-HEMT/Space ESA, IAS-Orsay, Bologna + many 80 2-2000 22H+32B (# of pol. ch) 8’ Spider Bolo/Balloon CIT/JPL,CITA, CWRU,Stanford 4/3 96/145G) 2-250 40,90,150,220 ~2000 40’ BICEP2 Bolo/South Pole CIT/JPL,CITA,Stanford 10-250 150 512 Clover Bolo/Chile Cardiff, Oxford, Cambridge, Manchester 12 90,150, 225 10’ QUIET HEMT/Chile Chicago, CIT, JPL, KEK, Manchester, Miami, MPI, Oxford, Princeton, Stanford 12/9 40/90G) 40,90 119x2 1000x2(P2) EBEX Minn, Berkeley, Brown, Cardiff, Columbia, McGill +8 5 150,250,420 1406 PolarBeaR Berkeley,APC, Cardiff,Colorado, Imperial, KEK, McGill,UCSD 10 220 1274 3.5’ SPTPOL Chicago,Berkeley, Colorado, CWRU, Davis, JPL, McGill,SAO 14 20 1.1’ Everyone except Planck claims r=O(0.01) sensitivity and results in 5 yrs. compiled by Adrian Lee + MH
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Bモードパワースペクトル B-mode: r ~ 0.001 (statistical + instrumental)
Horizon size at 晴れ上がり Reionization bump Figure by Yuji Chinone
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背景放射観測では 観測データからの 前景放射成分の 分離が必要
CMB・前景放射高精度成分分離 前景放射:背景放射以外のすべての天体からの放射の総和 CMB 偏光Bモード シミュレーション ? 将来の高感度ミリ波偏光観測データ ? Wバンド 温度揺らぎ = + 前景放射 CMB: 背景放射 シンクロトロン 背景放射観測では 観測データからの 前景放射成分の 分離が必要 + つづいて、前景放射の分離を目的とする計画研究A4についてご説明します。 背景放射以外の、全ての天体からの放射は、前景放射と呼ばれます。 QUIETなどのCMB偏光度観測実験では、観測データから、前景放射を分離することが必要となります。 この計画研究では、天文学の観測情報を総動員して、前景放射の分離を行います。 <クリック> 目標は、従来より10倍精度のよい前景成分分離を実現することです。 ダスト ?
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QUIET+PolarBear統合解析は 世界一の感度をもつと期待される
Verde-Peiris-Jimenez 2005 ポイント: QUIET+PolarBear統合解析は 世界一の感度をもつと期待される
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CMB前景放射源としてのコールドダスト 放射強度 COBE/FIRAS
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ダストミリ波放射強度分布テンプレート 放射強度 PLANCK Schlegel etal.(1998) ダスト温度分布 COBE/DIRBE
IRAS Schlegel etal. (1998)
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ダスト偏光放射テンプレート作成にとっての「あかり」の重要性
放射強度
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Planck Provide Unique data for dust components separation E-mode up to
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Goal for future CMB satellite
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LiteBIRD (日本+米国) Lite (light) Satellite for the studies of B-mode polarization and Inflation from cosmic background Radiation Detection Leader: M.Hazumi (KEK) 2008年9月 小型科学衛星WGとして承認 Small is beautiful ! JAXA独自の冷却技術でCryostatなし。軽量化(EPICの約1/3)を目指す The entire satellite will be in a big cryochamber for testing.
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小型 CMB衛星 原始重力波検出感度 QUIET + PolarBeaR Planck 角度分解能 CMB観測プロジェクトの特色
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様々なインフレーションモデルのBモードパワースペクトルとLiteBIRD、QUIET+PolarBear、Planckの予想感度
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Foreground removal Delensingも含めて r=T/S=0.01なら対処できる。r=0.001を
狙うためのスタディーが進行中(まずはPlanckの結果が重要)。 我々独自の戦略でr=0.001 に挑戦中。
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まとめ Primordial CMB B mode polarization 観測による原始重力波の間接検出は、
インフレーションモデルを検証し、 その時期のエネルギースケールを決定する重要課題である。 現在は地上観測が盛んに推進されており、近い将来の実現を目指した人工衛星計画も着実に推進されている。 更なる高い感度でのBモード検出実現のためには 観測装置の感度・性能向上を図るとともに、 前景放射成分の分離精度向上も図る必要がある。
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ダスト偏光放射分布測定の現状 FWHM=9.2°Gaussian window でスムージングしてWMAP のテンプレートとする。
Heiles によりコンパイルされた星偏光分布 9286個、⊿P~ %
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ダストポジションアングルとシンクロトロン偏光方向との相関
-1 Z 1 WMAP Kバンド偏光測定分布
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前景放射偏光テンプレート高精度化 銀河系磁場構造モデルの高精度化 現モデルlogarithmic spiral arm
シンクロトロンスペクトル空間分布の詳細決定 ダストミリ波放射強度分布の高精度化 ダスト偏光分布の高精度化 偏光度・偏光方向空間分布1度角での測定 偏光度の周波数分布も気にすべき? Anomalous emission が偏光しているのかどうか判定
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期待されるVバンド星偏光度分布 Archeops 143, 217, 343, 545GHz (1)銀河系ダストの 大半の後ろの星
(2)1度角に一個 星が欲しい *QUIET 15度角 0.05% 1.5% Catalogue Magnitude Full Sky δ> −24◦ δ> −24◦ (|b| > 10◦) GGSS < V < 146 GGSS 10 < V < 11 2039 1457 1121 Tycho 9 < V < 10 61871 36880 28977 Tycho 10 < V < 11 82509 62541
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成分分離研究分野の現状 我々が採用する手法: 階層ベイズ法 事前情報の精度が 分離精度を決める
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階層ベイズ法を用いた成分分離実施シミュレーション
CMB温度揺らぎ+シンクロトロン Input data 30 GHz Number of data ~200000 Number of parameter~150000 70 GHz Noise: 10µK 44 GHz 100 GHz 2008/02/05 修士論文 発表会
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初期条件 事前情報なし=最尤推定での結果 2008/02/05 修士論文 発表会
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Combined Prior 結果 MAP DIF CMB A INDEX 2008/02/05 修士論文 発表会
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分離結果の統計的良さの定量判定 Basic: only spectral index prior was used
分散を計算すればよかった。 Histogramを書くと確かに左の場合の方が事後確率分布の分散が小さい。
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Cl Posterior [combined prior]
1σ 2σ 3σ 結論の前に、 Our template free methods works at least up to l=50 2008/02/05 修士論文 発表会
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