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コップが半分満たされていると思う人もいれば、 半分空だと思う人もいる。 私はコップが大きすぎると思う。 (ジョージ・カーリン)

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1 コップが半分満たされていると思う人もいれば、 半分空だと思う人もいる。 私はコップが大きすぎると思う。 (ジョージ・カーリン)
ジョージカーリン(アメリカのコメディアン) コップに水が半分入っています。これを見てコップが半分満たされていると思う人もいれば、 半分空だと思う人もいます。 アメリカのコメディアン、ジョージカーリンはこのように考えました。

2 大学生の行動は合理的か ~行動経済学からのアプローチ~ 中京大学 経済学部 古川雄一ゼミ メンバー
メンバー  安藤柊平 長瀬健太朗 西久保圭将 宮田柾希 それでは私たちの発表を始めます。私たちは大学生の行動を行動経済学から合理的かを研究しました。

3 行動経済学 行動経済学(こうどうけいざいがく)とは 経済合理性を追求する経済人を前提とした経済学で はなく、
実際の人間が「どんな状況で不合理になるのか」 どのように選択・行動し、その結果どうなるかを究 明することを目的とした経済学である。 経済人=合理的な判断をする経済学上の人間=現実の人間に即していない 経済合理性を追求する経済人を前提とした標準経済学ではなく、実際の人間が「どんな状況で不合理になるのか」 どのように選択・行動し、その結果どうなるかを究明することを目的とした経済学です。

4 人は合理的なのか? 不合理なのか? について考える学問 ようするに
ようするに人は(どんな時にどんな状況で)合理的なのか、不合理なのかを研究する学問です。

5 トヴェルスキーとカーネマンの実験 1981 対象:スタンフォード大学/ブリティッシュコロンビア大学の生徒
「人間は経済合理的か??」を検証 トヴェルスキーとカーネマンの実験 1981  対象:スタンフォード大学/ブリティッシュコロンビア大学の生徒 心理学者であり行動経済学者であるカーネマンとトヴェルスキーが北米の学生を対象に 二つの質問を別々のグループに行った。

6 コンサートに行く! = 10ドルはチケット代として消費すること決定
コンサートに行く! = 10ドルはチケット代として消費すること決定 トヴェルスキーとカーネマンの実験 10ドル 10ドル 前売り券を買う 1.当日券が10ドルのコンサート会場でチケットを買おうとしたところ、 10ドル札を1枚なくしていたことに気付いた。10ドル出して当日券を買うか? 2.前売り券を10ドルで買ってコンサートに行ったところ、このチケットをなくしたことに気付いた。10ドル払って当日券を買うか? 1.まだ現金を  チケットに   替えていない状態       2.既に現金を  チケットに 替えている状態 現金を チケットを 前売り券を買うのも現地で当日買うのも代金として支払うお金は一緒。 すでにチケットを買おうと決めた瞬間から10ドルはチケット代金として消費することは決まっている。 1はまだチケットに支払っていない状態なだけ 2は既にチケットに支払っている状態 失くしたのもチケット代金10ドル分のみで、もう一回買うならさらに10ドル料金がかかるだけ。 金額上は同じこと。 あなたはコンサートをお金を払ってそれでも見ますか?  という問い 失くした!! もう10ドル出してコンサートを見る? 6

7 実験の趣旨: ●合理的な経済人 ⇒YESの比率が同じ ●比率が違ったら? ⇒合理的な経済人でない
金銭的には同じ状況だから! トヴェルスキーとカーネマンの問いの趣旨

8 トヴェルスキーとカーネマンによる北米の学生の結果
10ドル払ってコンサートを見る? 質問1 お金を失くしている場合 質問2 チケットを失くしている場合 NO 12% 合理的ではない判断をした? YES 46% NO 54% チケットをなくしたときは再度買うのをためらうケースが多い お金をなくしたときは買いなおす人が多い 先ほどの理論でいけば貨幣とチケットは同じ10ドルの価値がある 合理的経済人であれば同じものとみなして2問の間に違いは出ないはず だが 結果に違いが出た→ 合理的ではない判断をしたということ? YES 88%

9 中京大学学生での実験 1.映画館で1000円の当日券を買おうとしたところ、
1000円札を1枚失くしていたことに気づきました。1000円を出して当日券を買いますか? 2.前売り券を1000円で買って映画館に行ったところ、 前売り券を無くしていることに気づきました。当日券も1000円で買えるが、あなたは買いますか?

10 中京大学学生の結果 北米の学生とほぼ一緒!! 合理的ではない判断をした? 新たに1000円払って映画を見る? 中京大学学生236人対象
1.お金をなくしている場合 2.前売り券をなくしている場合 買わない 17% 買う 83% 買わない 43% 買う 57% 合理的ではない判断をした?

11 北米、中京の学生 お金をなくした場合だけ買う率が高い 合理的ではない =経済人ではない?

12 なぜ北米と中京の学生は合理的でなかったのか?
人の意思決定は、   質問や問題の提示され方によって変わる。 表現方法=「フレーム」 異なった表現によって人の意思決定が変わる =「フレーミング効果」 …メンタルアカウンティング        なぜ北米,中京は合理的でないのか 行動学者、リチャードセイラーの研究によれば 人が質問に答えるとき、人間の意思決定は、質問や問題の提示され方によって変わってしまう。 その問題の表現方法を「フレーム」と呼んで、 フレームが異なると人の意思決定が変わってしまうことを「フレーミング効果」という。 今回の北米の学生の答えが離れてしまったのはこのフレーミング効果のためである。 北米の生徒は問題の文章「フレーム」が変わることにより、中身の同じ質問でも異なった回答をしてしまった。 トヴェルスキーとカーネマンはそれを フレーミング効果の中のひとつ、メンタルアカウンティングを北米の生徒たちは持っているからである と考えた。 完全に自己利益が基準で、お金の損得で動くのが合理的であるとする標準経済学から見れば、北米のフレーミング効果で回答が変わってしまうのは合理的ではない

13 メンタルアカウンティング 上限を越えないように 自分で消費を管理する 心の中で項目を設定してやりくりする
リチャード・セイラーのメンタルアカウンティング理論 心の中で項目を設定してやりくりする カテゴリ 自分の中で決めた支出予定(限度)額 例 家賃 50,000円 光熱費 10,000円 遊び代 30,000円 上限を越えないように 自分で消費を管理する 北米の学生はこのメンタルアカウンティングが働いてる ためフレーミング効果があった 家計簿やお小遣い帳を想像してもらうと早いが 心のなかでカテゴリを作り、それぞれにいくら支出できるかを決めている それをオーバーすることはないようにその家計簿にしたがって消費行動をする 北米のケースで見てみる

14 自分で決めていた支出予定からオーバーしてしまう!
メンタルアカウンティング(例;北米) カテゴリ 自分の中で決めた支出予定(限度)額 洋服代 70ドル ゲーム代 50ドル チケット代 10ドル 更に10ドル払って チケットを買うと・・・ 自分で決めていた支出予定からオーバーしてしまう! =買うのをためらう チケットを 落とした人 北米の学生達はメンタルアカウンティングを無意識に行っていたのではないか? 稼ぎの中から今月は何にいくら使おうと考えていたとき、 さきほどの問題の場合 既に心の中の“チケット代”というカテゴリに10ドル計上していたため、 これ以上この分野に支出することは出来ないと判断し、チケットを落とした際はもう10ドル払うことをためらった 結論:北米の学生は 問題文のフレーミング効果でこのメンタルアカンティングを無意識にしているため チケット代だと、カテゴリに更に支出しなければいけないと感じ、結果的に合理的ではなくなった と言えると二人は考えている。

15 自分で決めていた支出予定をオーバーしない!
メンタルアカウンティング(例;北米) カテゴリ 自分の中で決めた支出予定(限度)額 洋服代 70ドル ゲーム代 50ドル チケット代 10ドル 10ドル払って チケットを買っても・・・ お金を 落とした人 自分で決めていた支出予定をオーバーしない! =買う!! 北米の学生達はメンタルアカウンティングを無意識に行っていたのではないか? 稼ぎの中から今月は何にいくら使おうと考えていたとき、 さきほどの問題の場合 既に心の中の“チケット代”というカテゴリに10ドル計上していたため、 これ以上この分野に支出することは出来ないと判断し、チケットを落とした際はもう10ドル払うことをためらった 結論:北米の学生は 問題文のフレーミング効果でこのメンタルアカンティングを無意識にしているため チケット代だと、カテゴリに更に支出しなければいけないと感じ、結果的に合理的ではなくなった と言えると二人は考えている。

16 古川ゼミ(2009)の結果(北米と同じ実験) 10ドル払ってコンサートを見る? 質問1 お金を失くしている場合
質問1 お金を失くしている場合 質問2 チケットを失くしている場合 YES 64% NO 36% YES 64% NO 36% N 12% 先輩たちの実験結果 奇跡的確立だけれど2問の回答の比率は完全に一致した これは貨幣とチケットがまったく同じ価値のものだと認識できているということ? 同じことだとわかっている つまり →経済人 合理的行動が出来ているということになる YES 64%

17 なぜ先輩たちの結果は同率になったのか? 設問がコンサートで10ドル払う →金額が身近でなく、設問に対して真剣に考えなかった?
普通の意味で 合理的でない行動 考えない、適当に買い物をする では中京の学生はメンタルアカウンティングが働かなかったのか? メンタルアカウンティングはお金の使い方を真剣に考えているため生まれるものであって、 中京の学生たちはお金を使う時に真剣に考えていないかもしれない。 そのためメンタルアカウンティングが生まれていない  結論:古典的経済学の上では、中京の学生達は合理的な行動をしている の場合考えられる メンタル アカウンティング 経済合理性 がある!! 経済合理性 がない!!

18 先輩と今年の比較 シチュエーション 金額 先輩 コンサート 10ドル 今年 映画 1000円 身近だから、 よく考える
考えない、適当に買い物をする メンタル アカウンティング 経済合理性 がない!! 経済合理性 がある!! 設問自体(フレーム)がより身近なものになり 真剣に考えるようになった⇒メンタルアカウンティング?

19 結果 質問を改善したら、フレーミングに引っ かかった 中京も、メンタルアカウンティングがあ るのでは?

20 中京の学生は本当に 不合理な行動をとるのか?
フレームに引っかかるのか? いつでも不合理か? あるいは、どんなシチュエーションで不合理になるのか? 映画館の例だけか?ほかの場合でも不合理な行動をするのか?

21 Q1 あなたは履修登録をしています。 シラバスを見るとこの授業は70%の人が単位を取得できるそうです。あなたはこの授業を取りますか
Q1 あなたは履修登録をしています。 シラバスを見るとこの授業は70%の人が単位を取得できるそうです。あなたはこの授業を取りますか? Q2 あなたは履修登録をしています。 シラバスを見るとこの授業は30%の人が単位を取得できないそうです。あなたはこの授業を取りますか?

22 言っている 内容は同じ 70%の人が単位を取得できる 30%の人は単位を取得できない Q1とQ2の結果が同率なら合理的といえる。

23 やはり中京の学生は合理的ではない!? あなたならこの授業を履修しますか? YES 88% NO 12% 履修する 履修しない 履修する
1.70%単位を取得できる 2.30%単位を取得できない やはり中京の学生は合理的ではない!? YES 88% NO 12% 履修する 履修しない 履修する 履修しない ちなみに2009年の先輩たちも同じ実験をしほぼ同じ結果になりました。

24 初期値効果 初期値効果とはフレーミング効果の一種であり、2つの状態AとBのどちらが初期値とされるかによって選択が変わってしまうことである。 A B

25 Q1 あなたは友達と行く旅行でレンタカーを借りる予定です。このレンタカー会社では保険に加入しなければいけません。
A:保険料5000円 補償限度額1000万円 B:保険料500円  補償限度額100万円 あなたはどちらの保険プランを選びますか?

26 Q1.あなたならどちらの保険を選択しますか?
5000円保険 500円保険

27 500円の保険プランを選ぶ人が多いことがわかる
この結果から 500円の保険プランを選ぶ人が多いことがわかる 最初から選択する場合は安いほうを選ぶ では 初期設定がある場合はどうだろうか

28 Q2 あなたは友達と行く旅行でレンタカーを借りる予定です。このレンタカー会社では保険料5000円で補償限度額1000万円の保険に自動的に加入します。ただし申請をすれば保険料500円で補償限度額100万円の保険に変更することもできます。あなたはどうしますか?

29 レンタカー会社 保険料5000円で補償限度額1000万円の保険 保険料500円で補償限度額100万円の保険
自動 申請して変更

30 変更する(500円保険) → 効用が高いものを選んでいる そのまま(5000円保険) →初期設定に影響を受けている 自分の意思がなく不合理

31 あなたなら変更しますか? 2.初期設定が5000円 そのまま 変更

32 選択 初期設定が5000円 やはり中京の学生は合理的ではない! 500円保険 5000円保険 500円保険 5000円保険

33 総まとめ 中京 北米 先輩 今年 フレーミング効果 メンタル アカウンティング チケット 不合理 合理 単位 ― 初期値
トヴェルスキーとカーネマンの北米の実験例で、 人間は質問者の書き方によって判断が変わり経済学上合理的ではない行動をとることがある。ということがわかった。 人間は完全なる経済人ではない。 しかしそれは自分の納得する、という意味で最も合理的なお金の使い方を考えた結果であった。 中京大学の先輩の例をふまえると 経済学上は合理的だと言える行動をとっているのは、 一つの背景に お金の使い方について真剣に考えていない=貨幣は何にでも替えられると無意識に行動しているからである。 何にでも替えることが出来る ということに無意識にのっとって そのまま考えずに消費した結果 自分の納得するという普通の意味での“合理的”な消費からは離れてしまっていた。 今年の中京の学生は北米の学生と同様に、、、


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