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openSUSE 事始め 〜 カメレオンは日本で何色に染まっていくのか…? 〜

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1 openSUSE 事始め 〜 カメレオンは日本で何色に染まっていくのか…? 〜
Satoru Matsumoto One of the Members of openSUSE Project

2 Agenda openSUSE の概要 openSUSE の美味しいいただき方 日本の openSUSE コミュニティ リンク
SUSE Linux の歴史 openSUSE プロジェクト openSUSE ディストリビューション openSUSE の美味しいいただき方 統合管理ツール YaST openSUSE Build Service (OBS) 日本の openSUSE コミュニティ コミュニティ前夜 openSUSE コミュニティ…? Novell との関係 今後の課題 リンク

3 openSUSE の概要

4 SUSE Linux の歴史 ドイツ発祥の Linux ディストリビューション 1990年代前半に旗揚げ
Software- und System-Entwicklung が名前の由来 元々は Slackware ベース(現在は RPM を採用) S.u.S.E. Linux としての最初のバージョンは 4.2 (1996年) EU 圏を中心に順調にシェアを伸ばす Novell による買収(2003年11月) Professional と Personal が統合 -> SUSE Linux Enterprise 版 -> SUSE Linux Enterprise (SLE) 2005年 openSUSE プロジェクト発足 Novell – MS 提携話でひと悶着 (^ ^;) 10.2 からディストリビューション名も openSUSE に

5 openSUSE プロジェクト Novell が支援するコミュニティベースのプロジェクト 決して Novell の下部組織ではありません
基本方針 (Guiding Principles) プロジェクトが目指す目標 - Ubuntu の CoC にあたるもの 運営 5名で構成される評議会 (Board) Novell により指名される議長1名 Novell から2名、その他より2名選出 意思決定機関というわけではない(世話人会?) コミュニティ・マネージャー – Joe 'Zonker' Brockmeier openSUSE Membership – 現在212名の'Member' *現在、第1回 Board 選挙実施中!

6 openSUSE ディストリビューション 先進的ではあるが “Cutting Edge”ではありません
openSUSE は SLE のベースとなる openSUSE 自体が完成したディストリビューションを目 指す バージョンアップはだいたい半年に1回のペース 年末に次期 11.1 リリース予定 先週 Nürnberg で起こった停電で既に遅れが… 特徴 派生を量産するのを良とせずメインストリームに集約 伝統的にデバイスの扱いに長けている…と思う アップストリームのプロジェクトとの密接な関係 KDE、GNOME、Mono、OpenOffice.org …など 「楽できる」ので、ある意味人を堕落させます(笑)

7 openSUSE の 美味しいいただき方

8

9 統合管理ツール YaST

10 統合管理ツール YaST YaST の存在が「楽できる」一番の理由 ここからシステムに関するほとんど全ての設定が可能 ソフトウェア システム
ハードウェア ネットワークデバイス ネットワークサービス Novell AppArmor セキュリティとユーザ その他 インストーラそのものも YaST をベースにしています …「設定ファイル手書き」派の方は注意が必要です

11 openSUSE Build Service (OBS)

12 openSUSE Build Service (OBS)
ユーザに対しての最大のウリが YaST なら、開発者に対し ての最大のウリは OBS ディストリビューション、バージョン、アーキテクチャを 越えたクロスプラットホームのビルド環境を提供 openSUSE 用のみならず、Fedora 用、Debian 用、 Ubuntu 用パッケージまでビルドして公開できます openSUSE 用パッケージであれば、ビルドして公開した パッケージは1-Click-Install で簡単にインストールできます

13 日本の openSUSE コミュニティ

14 コミュニティ前夜 Mike Fabian 本当は物理学の博士 (筑波 大学大学院へ留学) ドイツ帰国後、SuSE へ入社
Mike が日本で母のように慕 っている田邊さん(獣医師)と 二人三脚で SuSE の日本語化 を進める 2002年9月、日本語メー リングリスト開設 このころ、松本と SuSE との 出会い 2003年10月、第1回「 マイクさん歓迎会」開催

15 openSUSE コミュニティ…? 昨年(2007年)春の OSC で「何かやらない?」と Novell から打診されたのがきっかけ
のに子さん作『カメコミ』もここからスタート その後、Linux World や OSC Tokyo/Fall へも出展 イベントへ参加するごとに一緒に動いてくれる仲間が増え ていく 今年になってからは東京以外の地方へも進出したり、勉強 会を企画したりなど 10月、Zonker 招聘 Geeko.jp 開設準備中 …とはいえ、日本のコミュニティの母体となる組織がある のかというと、現時点ではありません。「自分はコミュニ ティの一員だ」という自覚があるかどうかだけでもってま す(笑)

16 Novell との関係 Novell 側の問題 「コミュニティとの付き合いに不慣れ」という事情
でも、Linux、FOSS でビジネスしていくうえでコミュニテ ィとの付き合いは避けて通れない コミュニティを活性化していくには何をしたらいい? コミュニティ側の問題 母体企業があると、何でもそこでやってくれるという思い 込み 「Novell はやる気がない」 Wiki やドキュメントの翻訳の責任所在 ○○まだ〜? 「openSUSE のことはコミュニティに任せる」のであれば それをはっきりとアナウンスし、権限を移譲して欲しい

17 今後の課題 どうやって仲間を増やしていくか OS を目当てにコンピュータを使う人はごくごく稀
たまたま今使っているだけ…なので乗り換えにためらいは ない 良くも悪くも「初心者」が少ない? ユーザは大切に! …でもそれは「ユーザを大切にしようと する人」がいてはじめてできること メインストリームとの連携 まだまだ日本のことは軽く見られている…? 11.0 リリース時のてんやわんや メーリングリストの Spam フィルタの問題 翻訳すべきドキュメントの翻訳手順がはっきりしていない 日本人の Member をもっと増やしていきたい

18 リンク openSUSE 公式サイト Guiding Principles
Guiding Principles Geeko.jp – SUSE ファミリー日本語情報発信サイト (予定) OSPN SNS “We are openSUSE!”コミュ SNS への登録が必要ですが、誰でも登録できます 日本語メーリングリスト opensuse-ja への登録方法につい ては以下を参照してください

19 Thank you very much and Have a lot of fun !


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