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クラウドコンピューティング(1) オペレーティングシステム 第12回
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今回の内容 クラウドコンピューティング概要 カタカナだと“クラウド”だが,二つある
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コンピュータの利用形態(復習) 計算能力を集中 コンピュータは高かったから,当然 計算能力を分散 PCの普及 ?
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大学のメール (現行のものとは少し異なる画面だが)
メールはどこにある?
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従来のメールの場合 メールは パソコンに保存
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どこからでも,メールを読めるようにするためには,メールはインターネットにあるサーバに保存
現行メールの場合(Webメール) どこからでも,メールを読めるようにするためには,メールはインターネットにあるサーバに保存
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インターネットは“雲” 雲 = cloud データやそれを処理する プログラムなどを インターネットに保存する クラウドコンピューティング
の中のことは分からないから雲に例える
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最 近 で は(1) 「iCloud」では音楽のほかアプリや写真も同期、iOS 5とともに今秋から無料提供(2011) iTunes Storeで購入した音楽を,自分のいろいろな端末で再生できる 現在かなり,知られているだろうが,2011年秋からのもの
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最 近 で は(2) 震災時の緊急支援に役立てられたクラウドサービスの事例と、復旧・復興に向けたクラウドサービス安全利用に関する資料の公開(2011) 災害対策
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雲の中では… 雲の中にあるメールサーバは 1台のコンピュータである かどうか分からない 複数のコンピュータ? あちこち(世界中)に分散?
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雲の中のことは どうなっているか,良く分からない アクセスすれば使うことができる PCだけでなく,スマホでも
どれくらいのコンピュータがあるか分からない 十二分に強力なパワーがある
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クラウド提供者による分類 パブリッククラウド GoogleやAmazonのように,ビジネスとしてクラウドサービスを提供 プライベートクラウド
自社のコンピュータを集中させ,自社内を対象にサービスを提供 一時的に,パブリッククラウドを使うこともありうる
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クラウドサービスの分類 SaaS PaaS IaaS DaaS(これについては省略)
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S a a S サース
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パソコンの利用方法 ワープロを使いたい ハードを購入 OSを購入(ハードと一緒?) ワープロソフトを購入・インストール
バージョンアップなど(面倒) 本当はワープロという機能だけを使えればよい
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S a a S (1) Software as a Service
インターネット(雲)の中にソフトの機能があり, それがサービスとして提供される ソフトを買うのではなく,機能をサービスとして 受け,(使用時間で)料金を払う
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S a a S (2) サービスがWebアプリケーションとして用意される こちらのPCに何が必要か?
ブラウザ経由で利用する サービスがWebアプリケーションとして用意される こちらのPCに何が必要か? ブラウザ(IEとかFirefoxなど)だけ OSは無関係 インターネットにアクセスできるものなら, PCである必要はない 携帯電話でも
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S a a S (3) データも雲の中 あるときは自室のパソコンから,あるときは外出先でスマートフォンから,ということも可能
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S a a S (4) 前提 インターネットの高速化 ブロードバンド 遅いと使い物にならない
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S a a S (5) サービスの例 Webメール Salesforce Google Apps
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S a a S (6) 初期費用がかからない 使った分だけの料金を払う 保守の手間が不要 ただし,十分な検討の必要がある
コストがかえってかかる場合もある
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S a a S (7) ちょっと前まで ASP Application Service Provider とか言われていた
ちょっと異なる点はある
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P a a S パース
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P a a S (1) Platform as a Service インターネット経由でアプリケーションを実行する諸環境を提供するサービス
SaaSを新たに始めたい,という人向け 例 Google App Engine
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インターネットに接続されているすぐに使えるPC
P a a S (2) インターネットに接続されているすぐに使えるPC (ソフトが導入済み) 提供する環境とは Webアプリケーションを開発できる環境 開発言語 アプリケーションを実行できる環境 ハード:サーバ,ソフト:OSその他 インターネットからアクセスできる環境 高速ネットワーク
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P a a S (3) “すぐに使えるPC”と同等な機能をサービスとして提供 PCを買わずに,サービスを買う 使った分だけの料金
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I a a S アイアース
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I a a S (1) Infrastructure as a Service
コンピュータのハードやネットワーク接続をサービスとして提供する 例 Amazon EC2/S3
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PaaSでは,選択不可(選択範囲が狭い)
I a a S (2) PaaSとの違い インフラだけのサービス ハード,ネットワークだけ HaaS(Hardware as a Service) OS,他のソフトは自分で選ぶ(選べる) ソフトなしのパソコンのイメージ PaaSでは,選択不可(選択範囲が狭い)
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I a a S (3) “すぐに使えるインフラ”をサービスとして提供 自分でインフラを整備するのではなく,同等な機能を買う
使った分だけの料金
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P a a S ・ I a a S (1) 稼働中のアプリケーションの負荷が高まる 利用者が急増 簡単に増強できる
雲の中には,十二分なコンピュータ資源がある 逆の場合でも対応できる
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P a a S ・ I a a S (2) サービス対象者 SaaSを始めたい者 一時的に計算能力が必要な者にも
例 月末処理(大容量のデータ処理)を行うときだけ使う
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なぜ,クラウドなのか?(1) 買うより安く,すぐに使える 新規参入者は資金が少ない 保守が不要 規模の拡大・縮小が容易
自前の設備では時間がかかる 一時的に変更することも簡単
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なぜ,クラウドなのか?(2) なぜ安い? スケールメリット (提供者が)大規模システムを用意し,分割して提供
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計算能力の再集中化 最初のスライドの答え 計算能力を集中 計算能力を分散 また,計算能力を集中 雲の中のでは分散しているかも知れない
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クラウドの問題
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クラウドの問題(1) インターネットに依存 アクセスができなくなると,業務に影響 障害発生時の影響が大
Gmailで大規模障害、大多数のユーザーが一時アクセス不能に
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クラウドの問題(2) 本当に安い? “使った分だけ払う” 見積もりを間違うと…
中堅・中小企業ではコスト増も
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クラウドの問題(3) 自分専用のハードウェアではない 見ず知らずの人と共用 セキュリティ上の問題が発生しないとは言い切れない
サーバー構築と同時に攻撃対象に
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クラウドの問題(4) データがどこにあるのか? 利用者の手元にはない 複数のコピーを,複数の箇所に(災害対策) ただし,クラウド提供者による
セキュリティとプライバシー
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クラウドの問題(5) データセンターが存在する国の法律が適用される
クラウド・コンピューティングと日本の競争力に関する研究会 カナダ政府機関はアメリカのサービスの使用禁止
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クラウドの問題(6) 海外にあると,日本の法律が適用できない 個人情報保護法 委託業者の監督 可能か 全体をクラウド化しないという選択
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クラウドの問題(7) 犯罪調査でHDDを押収 たまたま,自分のデータも同じHDD内にあったら…
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クラウドの問題(8) サービス提供者は信頼に足りるか?! 技術的問題 倫理的問題 政治的問題 経済的問題 倒産したら,データはどうなる?
安心して使えるのか?!
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最近の事件 「iCloud」にハッキング攻撃か、セレブのプライベート画像が多数流出 詳細はまだハッキリしていない ただ,自動バックアップ機能には注意が必要
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ま と め(1) クラウドコンピューティング データやそれを処理するプログラムなどをインターネットに保存する
インターネットにアクセスできれば利用することができる 使った分だけ料金を払う どこにある,どのようなコンピュータを使っているかの分からない
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ま と め(2) サービス提供者によるクラウドの分類 パブリッククラウド プライベートクラウド
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ま と め(3) サービスの分類 SaaS PaaS IaaS
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ま と め(4) なぜ,クラウドが注目を浴びているのか? 問題点は?
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ま と め(5) ではない もうひとつの“クラウド” crowd OSの話題ではないので
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