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輸血の適応/適正使用 血小板製剤 福井大学輸血部 浦崎芳正
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血小板輸血 1.大半が成分献血による10、15、20単位製剤 2.採血後72時間有効、22±2℃で水平振盪して保 存
2.採血後72時間有効、22±2℃で水平振盪して保 存 3.前後で血小板を測定して、有効性を確認 4.成人には通常1回10単位を輸血 5.GVHD予防のために照射して輸血 6.免疫学的血小板輸血不応例にはHLA適合製剤を 使用 7.原則としてABO式、Rh式血液型の同型製剤を使 用
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血小板輸血の開始基準 数の減少と機能異常 適応疾患 適応となる血小板の目安 活動性出血 5万/μl 侵襲的検査 5万/μl
数の減少と機能異常 適応疾患 適応となる血小板の目安 活動性出血 5万/μl 侵襲的検査 5万/μl 術中、術後の血小板減少 3万/μl 人工心肺使用手術時の周術期管理 3万/μl 大量輸血時の止血困難・血小板減少 出血症状 造血幹細胞移植・固形腫瘍化学療法 2万/μl 造血器化学療法時の出血予防 1-2万/μl* 再生不良性貧血/骨髄異形成症候群の出血予防 0.5万/μl * 欧米では1万
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必要投与量 輸血血小板総数 2 予測血小板増加数 3 循環血液量(ml)x103 2 2x1011 予測血小板増加数 3
= X 3 循環血液量(ml)x103 例えば体重65Kgの患者に血小板10単位を輸血した場合 2 2x1011 予測血小板増加数 = X 3 5000(ml)x103 = 27,000
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血小板製剤 PC-2 40ml 0.4×1011 PC-5 100ml 1×1011 PC-10 200ml 2×1011 PC-15
製剤種類 略称 量 血小板数 価格 濃厚血小板 PC-2 40ml 0.4×1011 \14,732 PC-5 100ml 1×1011 \36,830 PC-10 200ml 2×1011 \73,660 PC-15 250ml 3×1011 \110,490 PC-20 4×1011 \147,320 濃厚血小板HLA PC-HLA-10 \89,220 PC-HLA-15 \133,830 PC-HLA-20 \178,320 上記製剤すべて照射製剤がある
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血小板製剤 使用目的 血小板減少による出血、出血傾向に対しての治療 保存方法 室温(20~24℃)で水平振とう 有効期間 採血後72時間
血小板減少による出血、出血傾向に対しての治療 保存方法 室温(20~24℃)で水平振とう 有効期間 採血後72時間 必ず照射をしてから使用する
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補正血小板増加数(Corrected Count Increment:CCI)
有効性の評価 補正血小板増加数(Corrected Count Increment:CCI) 血小板輸血後1時間後、18~24時間後 CCI= (/μl) 血小板増加数(/μl)×体表面積(m2) 輸血血小板総数(×1011 ) 血小板輸血後のCCIによる評価 1時間後 7,500~10,000/μl以上 18~24時間後 4,500/μl以上
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血小板輸血不応の原因 免疫学的機序による場合 抗HLA抗体、抗HPA抗体による血小板輸血不応 上記以外の原因
発熱、感染症、DIC、脾腫による血小板の消費の亢進 HLA適合血小板を輸血しても血小板数が上昇しない症例では抗HPA-2b抗体の有無を検査する。 抗HPA-2b抗体産生症例ではHPA-2b陰性血小板を輸血すると血小板上昇がえられる。
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HLA適合血小板の適応 抗HLA抗体を保有していること 抗HLA抗体のために血小板輸血不応状態となり、かつ、強い出血症状を呈している場合
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