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牛の慢性化膿性増殖性炎で、下顎部や 歯齦部に硬結を伴う腫瘤を形成する
放線菌症 牛の慢性化膿性増殖性炎で、下顎部や 歯齦部に硬結を伴う腫瘤を形成する
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放線菌症 世界中で発生がみられ、日本では散発的に発生している。 原因菌は自然界に広く分布し、動物の体表面や消化管にも生息する。
口腔内に常在し、口腔粘膜の損傷部や歯齦の骨膜から菌が内部組織に侵入し発病する。 動物間の直接伝播はない。
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原因菌 原因菌はActinomyces bovisで、グラム陽性の無芽胞、非運動性の菌糸状発育をする嫌気性桿菌である。
10%CO2加嫌気培養で良く発育し、ブドウ糖の他、グリコーゲン、澱粉を利用して発酵する。 カタラーゼならびにオキシダーゼは陰性で、多くの株は溶血性を持たず、ゼラチンやカゼインなどの加水分解能はない。
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放線菌症の症状 牛の下顎部や歯齦部に比較的硬い膿瘍、肉芽腫が形成され、時として骨までそれらに侵される。
体表近在の腫瘤の場合は、瘻孔を生じて自壊、排膿する。 乳房炎や雄牛での精液生産不良なども起こす。
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放線菌症の病変および診断 ℃ Hours after inoculation 感染部位は通常下顎骨で、化膿性増殖性炎を主徴とする。
比較的硬い膿瘍と肉芽腫を形成し、肉芽組織中には黄色味を帯びた硫黄顆粒(sulfur granule)が認められる。 鏡検すると中心部には菌糸がみられ、その周囲に棍棒体(club)が菊花弁状に配列(ロゼット形成)しているのが観察される。 膿汁または病巣部生検をスライドグラス上で10%NaOH液と混合し、圧片標本を作り、グラム染色すると硫黄顆粒および菌塊が確認される。 血清・血液寒天培地で10%CO2加嫌気培養すると4~5日で非溶血性、白色の隆起した塊状集落が形成される。 Result of clinical progress This is the movement of the temperature. On the third day Appetite was lost and the body temperature had risen more than 41℃. Mucopurulent nasal discharge started on the fourth day. On the fifth day, watery and hemorrhagic severe diarrhea was observed and fever decreased. Symptoms were getting severe. So we sampled the Spleen and Lymph nodes after euthanasia to obtain the passage materials. Hours after inoculation
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放線菌症の予防・治療 口腔内損傷の原因となる給餌を避ける。 発症初期ならば外科的処置が有効である。
ヨード剤による消毒、ペニシリンなどの抗生物質を投与する。 A.bovisはpenicillin, streptomycin, oxytetracycline, erythromycinなどに感受性を示すが、病勢が進行すると完治は困難である。
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牛の頭部や軟部組織に放線菌に類似した 化膿性の肉芽腫を形成する
牛のアクチノバチルス症 牛の頭部や軟部組織に放線菌に類似した 化膿性の肉芽腫を形成する
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牛のアクチノバチルス症 世界各地で発生しており、散発的に成牛に発生する。
原因菌は口腔内常在菌で、口腔粘膜の傷や皮膚の創傷部から侵入した菌が内部組織に侵入して発病する。 動物間の直接伝播はない。
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原因菌 本病の原因菌はActinobacillus lignieresiiで、グラム陰性通性嫌気性の桿菌である。
血液寒天培地またはチョコレート寒天培地上で粘稠性集落を形成する。 本菌はウレアーゼ陽性、インドール陰性、βガラクシダーゼ陽性である。
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牛のアクチノバチルス症の症状 頭部や軟部組織に放線菌症に類似した化膿性の肉芽腫を形成する。
好発部位は舌、リンパ節で、感染した舌は腫脹、突出して可動性を欠き、木舌(wooden-tongue)と呼ばれる。 そのため動物は採食および嚥下障害を示す。
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牛のアクチノバチルス症の病変 舌などの軟部組織における慢性の化膿性肉芽腫炎が特徴である。 肉芽腫中には硫黄顆粒を認める。
硫黄顆粒中には周囲が棍棒状になった菊花状のロゼットと菌塊を認める。
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牛のアクチノバチルス診断・予防・治療 膿汁をスライドグラス上で10%NaOHと混合し、圧片標本を作り、顕微鏡で観察する。
硫黄顆粒中のロゼットと菌塊を確認する。 口腔の損傷を避けるために、粗剛な茎類の給餌を控える。 治療は、発病初期なら外科的処置が可能で、ヨード剤による消毒、抗生物質の投与が行われる。
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