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流通情報工学演習 ~ロジスティクス・ゲーム~
担当:久保 幹雄 (流通設計工学研究室)
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◎流通情報工学演習での注意事項 原則として全出席が単位取得の条件 やむを得ず欠席の場合(病気、冠婚葬祭など)
は、レポート・診断書の提出を求める 途中退室は絶対厳禁 (アルバイト等の用事による途中退室も含む) 以上のことが守られなかった場合、 不可となるので注意すること
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◎演習の予定 第1回 5月26日(月):班分け、ルール説明、計算練習 第2回 6月 2日(月):演習(第1期)
第1回 5月26日(月):班分け、ルール説明、計算練習 第2回 6月 2日(月):演習(第1期) 第3回 6月16日(月):演習(第2、3期) 第4回 6月23日(月):演習(第4、5期) 第5回 6月30日(月):発表(班ごとに) 7月7日(月)までに,レポートを各自提出 (2号館5階流通設計研究室まで)
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演習の主旨・目的 ・総コスト最小化を目指した経営戦略の追求 →経営に対する個人の役割分担 →意思決定の方法 →企業存続の方法
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ロジスティクスシステムの概要
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1.ロジスティクスシステムの概要 流通センターの配置の例 工場から,流通センター,流通センターから販社(つまり需要発生地点)
兵藤先生のとこでやった演習では,流通センターの外観を設定してもらったのだけれども, 今度は,流通センターの位置や規模を決めてもらう。 流通センターの配置の例
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ロジスティクス・システム 工場 → 流通センター → 販社 1箇所 11箇所から選択 11箇所
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ロジスティクス・ゲームの舞台 東京23区には,11箇所の需要発生地点がある。
11箇所の任意の地点に,任意の数だけ,流通センターを建てることができる ロジスティクス・ゲームの舞台
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1.ロジスティクス・システムの概要 1-1 概要 (1)工場
1.ロジスティクス・システムの概要 1-1 概要 (1)工場 工場では各期の期首に、その期に必要な商品を無料で生産できるものとする。 工場から流通センターに商品を運ぶときには 費用(輸送費)がかかる。
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流通センターは,期ごとにその規模や位置によって流通センター施設費が発生する.
1.ロジスティクス・システムの概要 1-1 概要 (2)流通センター 流通センターは,期ごとにその規模や位置によって流通センター施設費が発生する. 流通センターの設置場所や規模などを変更する際には新規契約費、解約費がかかる. 兵藤研究室では,これをテーマに演習を行った。 どんな設計にするか。
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1.ロジスティクス・システムの概要 1-1 概要 (3)販社(需要発生地点)
1.ロジスティクス・システムの概要 1-1 概要 (3)販社(需要発生地点) 販社では、各期ごとにそれぞれ需要が発生。 流通センターから各販社まで商品を運ぶときは 費用(配送費)がかかる。
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東京23区人口及び世帯数(平成15年度推計) 地区番号 区名 人口(人) 世帯数(世帯) 世帯数比率(%) 1 千代田・中央・港
282,031 142,936 3.07 2 新宿・渋谷 495,168 270,150 6.88 3 文京・豊島 432,677 227,494 5.80 4 台東・荒川 347,043 161,210 4.06 5 墨田・江東 612,697 269,953 6.76 6 品川・大田 988,042 470,492 12.00 7 目黒・世田谷 1,082,637 548,561 14.04 8 中野・杉並 840,795 434,773 11.46 9 練馬・板橋 1,193,997 527,335 13.90 10 北・足立 947,634 403,914 10.64 11 江戸川・葛飾 1,061,014 432,599 11.40 合計 8,283,735 3,794,634 100
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1.ロジスティクス・システムの概要 1-2 総費用
1.ロジスティクス・システムの概要 1-2 総費用 総費用の計算方法 総費用= (流通センター 施設費)+(輸送費)+(配送費)+(在庫費) +(品切れ費)+(調査費)+(流通センター新規契約費) +(流通センター解約費)+(流通センター在庫廃棄費) 以降,費用について,一つずつ説明していく。
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(1)流通センター施設費 =(候補地点ごとの単位面積あたり費用) ×(流通センターの面積)
(1)流通センター施設費 =(候補地点ごとの単位面積あたり費用) ×(流通センターの面積) (2)輸送費 =(工場から流通センターの距離) ×(商品数) ×(商品一個あたり輸送にかかる固定費) 0.2万円/km・個 (3)配送費 =(流通センターから販社の距離) ×(商品数) × (商品一個あたり配送にかかる固定費) 施設費:新宿近辺だったらくそ高くなってる 2万円/km・個
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(4)流通センター在庫費 =(流通センターに残った商品数) × (流通センターの商品一個あたりにかかる固定費)
(4)流通センター在庫費 =(流通センターに残った商品数) × (流通センターの商品一個あたりにかかる固定費) 5万円/個 販社在庫費 =(販社の売れ残った商品数) × (販社の商品一個あたりにかかる固定費) 30万円/個 (5)品切れ費 =(品切れを起こした商品数) × (品切れ商品一個あたりかかる固定費) 200万円/個
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(6)調査費 調査の概要と調査費 調査 調査費 A調査 地区別潜在需要調査 500万円 B調査 景気調査 C調査 市場調査 5000万円
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春 夏 秋 冬 春 需要量 夏と冬に需要高→バッテリー? 第一期 第二期 第三期 第四期 第五期 各期の需要量
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1000個程度
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流通センターの在庫廃棄費 =(流通センターでの在庫量) × (商品一個あたりの固定費)
(7)流通センター新規契約費及び解約費 流通センターの費用 費用 新規契約費 1500万円 解約費 1000万円 流通センターの在庫廃棄費 =(流通センターでの在庫量) × (商品一個あたりの固定費) 20万円/個
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配送費とセンター費のトレードオフ センター関連費用 コスト 総コスト 配送費 センター数 最適センター数
センターがたくさんあれば配送費安いが,センター関連の費用は高い。 その逆もしかり。 丁度折衷した地点を見つけるのが,今回の目的の一つでもある。 センター数 最適センター数 配送費とセンター費のトレードオフ
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コスト 品切れ費 在庫費 品切れを起こすくらいだったらば,在庫を持ってた方が断然トク。 販社商品数 最適販社商品数 在庫と品切れの関係
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第一回 演習の流れ ルール説明 学生:役割分担を決定する 班分けと役割分担の決定(1-3(1)) 学生:班別役割シートを提出する
学生:会社の方針を決め、計算練習を行う 学生:社長が会社の方針をレフェリーに提示 計算練習(2) 演習の流れ
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班別学生役割シート 社長: (リーダー) 調査担当重役: 輸送・在庫担当重役: 配送担当重役: 財務担当重役: (計算担当)
6人の班のときは財務担当が2人で。
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レフェリー:実需要量を学生に提示する(④)
第2回~第4回 学生:調査の有無を決定 調査項目の決定((4)-①) 流通センターの数・位置及び 規模の変更((4)-②) 学生:流通センターの変更の有無を決定する 学生:期首需要予測シートを提出する レフェリー:実需要量を学生に提示する(④) 演習の流れ
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第2回~第4回 演習の流れ ~ 調査項目の決定((4)-①) 学生:流通センターから販社までの 第二期から 配送量を決定する 第五期まで
第2回~第4回 調査項目の決定((4)-①) ~ 学生:流通センターから販社までの 配送量を決定する 学生:期末在庫シートに提出する 第二期から 第五期まで 5つの作業を 繰り返す 配送量の決定((4)-⑤) 学生:各期の総費用を算出する 学生:期別総費用シートを提出する 各期のコスト計算((4)-⑥) 学生:全期の総費用を算出する 学生:全期総費用シートを提出する 全期総費用の 計算結果の算出(⑦) 演習の流れ
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例題
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例題 センターの候補地は3地点 販社(需要発生地)は6地点
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期首需要予測シート 1 各期の在庫量と廃棄量 流通センターの位置とタイプ Ⅰ 第 期需要量予測:( )+( )-( )+( )=( ) 0
第 期需要量予測:( )+( )-( )+( )=( ) 1 0 0 0 120 120 前期流通センター 在庫量 前期販社 在庫量 今期流通センター 在庫廃棄量 発注量 各期の在庫量と廃棄量 流通センター配置地区番号 1 2 3 4 5 6 前期 流通センター在庫量 販社在庫量 今期 流通センター在庫廃棄量 流通センターの位置とタイプ 前期 流通センター配置地区番号 1 2 3 4 5 6 流通センタータイプ 今期 Ⅰ
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この時点でレフェリーから正確な 実需要量を教えてもらう 今期の流通センターの位置
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地区番号 1 2 3 4 5 6 合計 今期需要 10 20 25 105
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期末在庫シート 流通センター在庫量 0 0 120 110 10 販社の商品数 0 0 0 0 0 0 0
式:(前期流通センター在庫量)+(工場からの入庫量)-(販社への出庫量) =(今期流通センター在庫量) 地区番号 1 2 3 4 5 6 合計 前期流通センター在庫量 流通センター在庫廃棄量 工場からの入庫量 販社への出庫量 今期流通センター在庫量 0 0 120 110 10 販社の商品数 式:(前期販社在庫量)+(流通センターからの入庫量)=(今期販社の商品数) 地区番号 1 2 3 4 5 6 合計 前期販社在庫量 流通センターからの入庫量 今期販社の商品数 0 0 0 0 0 0 0 10 20 20 20 20 20 110 10 20 20 20 20 20 110
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期末在庫シート(2) 販社の商品数 式(今期販社の商品数)-(需要量)=(今期販社在庫量) or (今期販社品切れ量) 地区番号 1 2 3 4 5 6 合計 今期販社商品数 実需要量 今期販社在庫量 今期販社品切れ量 10 20 20 20 20 20 110 10 20 10 20 25 20 105 0 0 10 0 0 0 10 0 0 0 0 5 0 5
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① 商品数 輸送距離(km) 76 74 79 ② 流通センター面積(㎡) 施設費 (万円/㎡/期) 0,6 0,5 0,48 ③ 地区番号 実需要量 1 2 3 0 6 8 6 4 8 4 9 5 11 9 10 14 ④ 施設費(万円) 万円 ⑤ 輸送費(万円) ⑥ 配送費(万円) ⑦ 流通センター在庫費(万円) ⑧ 販社在庫費(万円) ⑨ 販社品切れ費(万円) ⑩ 流通センター新規契約費(万円) ⑪ 流通センター解約費(万円) ⑫ 流通センター在庫廃棄費(万円) ⑬ 合計(万円) 120 10000 10 20 25 10 20 160 0 240 440 560 10×8×2万円 4800 1896 1560 50 300 1000 1500 0 120×79×0.2万円 10×5万円 10×30万円 5×200万円
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期別総費用シート 単位(万円) 流通センター配置地区番号 合計 流通センター施設費 輸送費 配送費 流通センター在庫費 販社在庫費
販社品切れ費 流通センター新規契約費 流通センター解約費 流通センター在庫廃棄費 3 4800 1896 1560 50 300 1000 1500 0 4800 1896 1560 50 300 1000 1500 0
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流通センターの位置と配送先
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期首需要予測シート 2 各期の在庫量と廃棄量 流通センターの位置とタイプ Ⅰ Ⅰ Ⅰ
第 期需要量予測:( )+( )-( )+( )=( ) 2 10 10 10 240 250 前期流通センター 在庫量 前期販社 在庫量 今期流通センター 在庫廃棄量 発注量 各期の在庫量と廃棄量 流通センター配置地区番号 1 2 3 4 5 6 前期 流通センター在庫量 販社在庫量 今期 流通センター在庫廃棄量 10 10 10 流通センターの位置とタイプ 前期 流通センター配置地区番号 1 2 3 4 5 6 流通センタータイプ 今期 Ⅰ Ⅰ Ⅰ
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この時点でレフェリーから正確な 実需要量を教えてもらう 実需要量 280 今期の流通センターの位置
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◎レポート 各自、各班で検討した内容や結果を盛り込んでレポートとして提出 レポートには担当した役割を明記すること
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第5回 発表(⑧) 学生:社長が発表を行う レポート 学生:レポートを提出する 演習の流れ
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◎発表(第5回の演習時) ◎レポート パワーポイントを作成してプレゼンテーションをおこなう パワーポイントには以下の内容を盛り込む
①社の方針、②流通センター配置の際に考慮した条件 ③演習結果、④考察 各班の代表者は、パワーポイントのファイルを第5回 演習の前日18:00までに流通設計工学研究室に提出 ◎レポート 各班で検討した内容及び発表で受けたコメント、 質問を盛り込んでレポートとして提出(コピー厳禁) レポートには担当した箇所に名前を明記すること
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班別学生役割シート(5分) 社長: 発表者 (リーダー) 調査担当重役: 調査内容を選択 輸送・在庫担当重役: 発注量の決定
社長: 発表者 (リーダー) 調査担当重役: 調査内容を選択 輸送・在庫担当重役: 発注量の決定 配送担当重役: 配送量の決定 財務担当重役: エクセルシートの計算(計算担当) 6人の班のときは財務担当が2人で。
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練習
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