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福祉国家理念における貧困と家族: 1940年代のイギリスから現代へ

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1 福祉国家理念における貧困と家族: 1940年代のイギリスから現代へ
小峯 敦(龍谷大学) 経済学会シンポジウム 同志社大学 (土) 新島 襄 ( ) 昭和23年1948に経済学部独立。60周年。 龍谷大学は2009年に370周年。経済学部は1961年発足で、2011年に50周年。

2 目次[福祉国家理念] 第1節 自己紹介 第2節 クイズ [ケインズとベヴァリッジ] 第3節 貧困観 [絶対的と相対的]
第1節 自己紹介 第2節 クイズ [ケインズとベヴァリッジ] 第3節 貧困観 [絶対的と相対的] 第4節 家族観 [母性と少数派] 第5節 おわりに

3 第1節 自己紹介 1-1 単著 2007年 経済思想の観点 ベヴァリッジ このような本を2007年に出しました。

4 第1節 自己紹介 1-2 監訳 2008年 総合的なケインズ ケインズ 訳本、2008年
第1節 自己紹介   1-2 監訳   2008年   総合的なケインズ ケインズ 訳本、2008年 専攻:経済思想、経済学史(History of Economic Thought) 横山先生、西岡先生。 後ほど経済とは何かにも触れる。

5 第2節 クイズ 2-1 ケインズについて(正しいものは?) (1)38歳で結婚、3人の子供 (2)同性愛者、生涯未婚
第2節 クイズ 2-1 ケインズについて(正しいものは?) (1)38歳で結婚、3人の子供 (2)同性愛者、生涯未婚 (3)バレリーナと結婚、日本に新婚旅行 (4)「投資は結婚と同様に、固定的にすべき」 (1)マルサス (2)ブルームズベリーグループ (3)福田徳三と会う、1925年 (4)『一般理論』160「投資物件の購入を、あたかも結婚のように、死とかその他重大な原因による以外には解消することができない恒久的なもの にする」

6 第2節 クイズ 2-2 ベヴァリッジについて(誤りは?) (1)63歳で初婚、貴族に列せられる (2)学長秘書と不適切な関係、25年以上
第2節 クイズ 2-2 ベヴァリッジについて(誤りは?) (1)63歳で初婚、貴族に列せられる (2)学長秘書と不適切な関係、25年以上 (3)妻の連れ子を委員会に抜擢、養子へ (4)R. H. Tawneyは大学の同級生かつ義弟 委員会:『自由社会における完全雇用』1944、ケインズの4歳年上。  LSE学長、「自制を促す家族がそばにいたら、もっと成功していた人生だったろう」Robbins 1971: 136 (4)Balliol, Toynbee Hall、機能社会Functional Societyと獲得社会Acquisitive Societyの対比。 すべての正解はこれらの本の中にある。買って。というよりは、私の報告の中で明らかになる。

7 第2節 クイズ( から本題へ 2-3 ) 福祉と市場(資本主義)の関係 福祉と家族(or社会的性差)の関係
第2節 クイズ( から本題へ 2-3 ) 福祉と市場(資本主義)の関係 福祉を給付する機能…貧困の捉え方へ 生存権[慣習]と市場の両立…Keynes 福祉と家族(or社会的性差)の関係 社会を規制する機能…家族の捉え方へ 女性の進出と伝統的家族の両立...Beveridge 今日の話  福祉と2つの軸。2つの観点。  ベヴァリッジという思想家を通じて、現代にも活かせる過去の遺産を汲み取る。  その際、経済思想と強く意識する。

8 第3節 貧困観 3-1 『ベヴァリッジ報告』(1942) この水準が再現可能なように、 絶対的貧困(=肉体的維持)の撲滅
第3節 貧困観 3-1 『ベヴァリッジ報告』(1942) 絶対的貧困(=肉体的維持)の撲滅 ナショナル・ミニマムの設定、国家の義務 この水準が再現可能なように、 経済的な(=効率的な)資源配分を(有効需要) 道徳的な縛り(=拠出、労働、民間保険) ラウントリーの第一次貧困「その総収入が、単なる肉体的能率を保持するために必要な最低限度にも足りない家庭」 河上肇『貧乏物語』(大正6年)1916年に連載、翌年出版。

9 第3節 貧困観 3-2 相対的貧困=社会の存在 その階級に属する文化的習慣・流儀 現在の概念へ 貧困の再発見(1960年代、2000年代)
第3節 貧困観 3-2 相対的貧困=社会の存在 その階級に属する文化的習慣・流儀 現在の概念へ 貧困の再発見(1960年代、2000年代) 社会的剥奪、社会的排除(ブレアへ) 社会的剥奪:社会で標準になっている生活習慣が奪われること(タウンゼント) 社会的排除:失業・低所得・健康障害などが結びついて、社会生活や雇用機会から排除される状態=貧困=差別。 ラウントリーの人間的必要…ビールを含む。週40ペンスまで。さすが英国。タバコや贈答品も。旅行・書物・休暇。

10 第3節 貧困観 3-3 ベヴァリッジの普遍性と特殊性 前提 (1)少数派(怠惰)でなく、多数派(リスク)の問題
第3節 貧困観 3-3 ベヴァリッジの普遍性と特殊性 (1)少数派(怠惰)でなく、多数派(リスク)の問題 (2)経済システムを攪乱させない、価格非介入 (3)部分均衡論的発想、ウェイト付け。 前提 低賃金は除外、完全雇用、児童手当 派遣村「本当に真面目に働こうとしている人たちが、こうやって日比谷公園に集まっているのかなぁ、という気もいたしました」坂本哲志総務政務官

11 第4節 家族観 4-1 これまでの批判 標準家族モデルを想定し、固定し、促進させる。 標準…夫が稼ぎ頭、妻が専業主婦、子供1人
第4節 家族観 4-1 これまでの批判 標準家族モデルを想定し、固定し、促進させる。 標準…夫が稼ぎ頭、妻が専業主婦、子供1人 その他の想定…婚姻は永続、嫡子のみ 歴史の皮肉  家族に恵まれていない人が理想の家族を語る  貧困から直接逃れている人が、貧困を語れる。エンゲルス、テロの経済学アラン・B・クルーガー (著), 藪下 史郎 (翻訳「)テロリストはエリー トで中流以上の家庭出身」。そうかもしれないが、身近に憤りを見て、それを意識化できる財力。ラウントリーも。

12 第2節 クイズ 2-2 ベヴァリッジについて(誤りは?) (1)63歳で初婚、貴族に列せられる (2)学長秘書と不適切な関係、25年以上
第2節 クイズ 2-2 ベヴァリッジについて(誤りは?) (1)63歳で初婚、貴族に列せられる (2)学長秘書と不適切な関係、25年以上 (3)妻の連れ子を委員会に抜擢、養子へ (4)R. H. Tawneyは大学の同級生かつ義弟 不適切な関係  Monica Lewinsky、Indeed, I did have a relationship with Ms Lewinsky that was not appropriate. 1998 すべての正解。1942年に結婚。同年同月。

13 第4節 家族観 4-2 体験と調査 「多忙だが不幸」。孤独な私生活。不適切な関係。 BBC社会調査:『家族生活の変化』1932
第4節 家族観 4-2  体験と調査 「多忙だが不幸」。孤独な私生活。不適切な関係。 BBC社会調査:『家族生活の変化』1932 働く女性にも関心。(1)人工的な保育。(2)女性の 経済的自立と家族の両立。(3)少子化。 新らしいメディアを使って社会調査。統計家。

14 第4節 家族観 4-3 性差 男性は多めに拠出、夫婦一対で給付。 (1)母性の保護…結婚・出産・寡婦
第4節 家族観 4-3  性差 男性は多めに拠出、夫婦一対で給付。 (1)母性の保護…結婚・出産・寡婦 (2)少数派へ…有業、離婚・別居、虐待など (3)選択権…働く既婚女性の拠出 結婚一時金、出産一時金+医療手当+助産・介護サービス、寡婦。  すべて女性が受け取る。

15 第4節 家族観 4-4 女性進出の促進 将来の妻メアの活躍…官僚・秘書。 ウエッブ夫人、ラスボーン…LSEで児童手当。
第4節 家族観 4-4  女性進出の促進 将来の妻メアの活躍…官僚・秘書。 ウエッブ夫人、ラスボーン…LSEで児童手当。 女性経済学者の登用…Robinson, Wootton 弱まった、社会的連帯を包含した家父長制 結婚

16 第5節 おわりに 5-1 便宜的な手段、深遠な目的 競争的な市場や伝統的な家族像を支える のが主眼だが、それには留まらない複眼。
第5節 おわりに 5-1 便宜的な手段、深遠な目的 競争的な市場や伝統的な家族像を支える のが主眼だが、それには留まらない複眼。 相対的貧困の包含 少数派への配慮と、多数派への熟慮 結婚

17 第5節 おわりに 5-2 経済学的思考とは何か 伝統的には…合理的経済人、完全市場。 現在は…(1)資源の制約no free lunch
第5節 おわりに 5-2 経済学的思考とは何か 伝統的には…合理的経済人、完全市場。 現在は…(1)資源の制約no free lunch       (2)動機incentiveの重視、厚生 個人(ミクロ)や社会(マクロ)だけでなく、中間層 (メゾ、家族、共同体)も大事 結婚

18 第5節 おわりに 5-3 Last Message 貧困観→必然的に、平等観・公正観へ。 家族観→必然的に、女性観・男性観へ。
第5節 おわりに 5-3 Last Message 貧困観→必然的に、平等観・公正観へ。 家族観→必然的に、女性観・男性観へ。 ケインズの言葉 He must study the present in the light of the past for the purposes of the future. “Alfred Marshall”, 1924, p.322 結婚


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