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看護におけるe-Learningの可能性
聖路加看護大学 中山和弘 これは第11回兵庫県立大学看護学部国際セミナー( )で「看護教育におけるICTの活用」という講演をしたときの資料で、タイトルだけ変更したものです。
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従来の対面授業のデメリット 授業をある一定のレベルに統一する必要があるため、受講生がそのレベルに合っていないと学習効果がほとんどない
聴講形式が中心になるため、受け身になりやすい 授業に出席できなかった場合、モチベーションが低下し、その遅れを取り戻すことが困難 時間の拘束、スケジュールが学校や教員主体で学習者のペースではない 仕事を持つ社会人! 出席だけで満足しやすく、学習成果に差 アイコンタクト、ボディランゲージは・・・
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教育のICT化の流れ CAI(Computer-Aided Instruction)、 CBT(Computer-Based Training) の登場 →伸び悩み 高性能で安価なPC、Web、ブロードバンドの普及、 教材設計理論(Instructional Design、ID) 教育工学ー教育の学際領域ー認知心理学、学習心理学、教育学、工学、社会学、文化人類学 Webコンテンツ化、学習履歴管理、コミュニケーションツールによるWBT(Web-Based Training)、WBL(Web-Based Learning) 標準規格化、品質評価で加速 米大企業、大学で普及
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e-Learningとは? CBT WBT,WBL DL (Distance Learning) 遠隔教育 MBL PDA CD-ROM
DVD MBL PDA 携帯 WBT,WBL 狭義のe-Learning Mail, WWW, Database CAI DL (Distance Learning) 遠隔教育 広義の e-Learning TV会議
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e-Learningの種類 IBM 4-tier Learning Model
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4層(段階)の学習で高い学習効果 4 Learn through Collocation 集まる、コミュニティ・関係づくり、生かす、実践する
実習(Experience Based Learning) ケーススタディ、ロールプレイング、「ヒューマンタッチ」 3 Learn from Collaboration 議論、練習する コラボレーティブ・ラーニング(Collaborative Learning) ライブバーチャルクラスルーム、ライブカンファレンス 2 Learn through Interaction 調べる、試す、遊ぶ インタラクティブ・ラーニング(Interactive Learning) CBT、WBT、シミュレーション、インタラクティブなゲーム 1 Learn from Information 読む、見る、聞く 情報提供(Performance Support, Reference Materials) Web講義、 Webページ、ビデオ
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情報化の4特性と合わせると Collocation ○ Collaborative △ Interactive Information
電子化 非同期性 双方向性 多報性(1対n) Collocation ○ Collaborative △ Interactive Information 従来の講義
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e-Learningの特徴・メリット コンピュータとネットワークを利用した教育・学習 Web環境があればいつでも、どこでも
理解度を確認しつつ(即時フィードバック、進捗把握)、学習者のペースで、わかるまで、個別的、主体的、効率的に One to One 更新(update)された最新教材にアクセス可能 学習情報共有し学習コミュニティ形成が容易 教材を公開し学びたいことを自由に検索が可能 興味や関心のあることを誰でも学習できるボーダーレス学習社会へ
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教育プロセスモデル(IBM)で行く コラボレーションの程度 高い学習効果(cf.PBL) 学習の変容 研究対象 学習目標 スキル適用
スキル適用 スキル獲得 情報伝達 配信技術 インタラクティブ技術 コラボレーティブ技術 教育者中心 学習者中心 学習チーム中心
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ブレンデッドラーニングが理想 対面授業 シミュレーション(CBT) WBL 協調学習 遠隔講義 図書・情報・各種メディア データベース
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e-Learningの提供3システム 教材作成 CAI、CBT→Web Webコンテンツ作成 PowerPoint 音声 ビデオ アニメーション・・・マルチメディア LMS(Learning Management System) Web+Database コース作成・管理 受講者登録・管理 アクセス記録進捗・成績管理 掲示板・チャット 学習効果測定 テスト作成(自動採点) アンケート(自動集計) レポート提出・管理 ・・・・ 上と合体したLCMSも ライブ授業 TV会議→Web Web教材とお互いの顔を見ながら質問、発言、ディスカッション・・・リアルタイムのコミュニケーション
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e-Learningによる変化ー学習者 2001年大学設置基準改正、124単位中60単位まで(通信制の場合はすべて)インターネットで履修可能、2003年大学院は修士に加え博士でも 教える(受動的)から学ぶ(自発的)へ 教員中心から学習者中心へ from teaching(education) to learning 何故?どこがいいの? 学習者の自立促進 生涯学習へ 教員→ファシリテーターへ 学習者への個別対応の必要性拡大 個人化 基礎知識、テストの効率化で時間確保
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変化 時代はコラボレーション 学習コミュニティ形成、新しい教育理論の可能性
変化 時代はコラボレーション 学習コミュニティ形成、新しい教育理論の可能性 掲示板等によるコミュニケーションツールの拡大、協調学習Collaborative Learning、共創型学習→Critical Thinking、学習継続に有用 提供側も受講側もより多くの選択肢 キャンパス・学校間の授業・講師の共有 競争と連携→「どこで」より「誰から何を」学ぶか 著名教員・コンテンツを持つ学校(学部、学科)に学生が集中し寡占化?
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看護への導入メリットー教育再確認 社会人の学習ニーズ、キャリアの再確認 大学院、継続教育に大きなメリット? 資格、学位、認定、研修、義務、評価、教養? 看護職対象の調査、e-Learning希望者7割、看護診断・計画、リスクマネジメントへの高い要望(どう答える?) 学習目標、課題、方法、効果の一致度確認,研究 コア・カリ、Outcome-based education(OBE) カークパトリックの4段階評価モデル 【レベル1(Reaction 反応)】学習後の学習者の満足度 【レベル2(Learning 学習)】理解度、知識習得度、スキル獲得度 【レベル3(Behavior 行動)】学習後の行動の変化 【レベル4(Results 成果)】最終的にどのような成果が出たか
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看護への導入メリットー看護の質 同内容を同時に大量に提供・効果測定 看護教育・教育者の質、看護の質管理
同内容を同時に大量に提供・効果測定 看護教育・教育者の質、看護の質管理 看護職の学習者としての自立、Critical Thinker 継続した学習コミュニティとしての看護職集団の 確立とアピール 教育機関の競争と連携 コラボレーション推進 既製の市販教材販売開始!生き残り・・・ 看護の役割=他職種との相違の再確認 情報を市民・消費者にわかりやすく提供= Consumer Health Informatics EBNとPUS(Public understanding of science)
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看護への導入の課題ー組織 ビジネスとして戦略的ゴールの明確化 経営・管理者による全体調整、マーケティング、 e-Learningの研究、コース開発、FD実施、 IT基盤整備、規程整備 損もしないが儲かりもしないビジネス 高コスト! 要員・組織 教育支援センター バイトや教員のボランティア精神では不可能 企画、コンテンツ、ネットワーク→最低3人必要 教育工学者 Instructional Designer導入 継続性 画面集中限度約16分 パワポだけ? コンテンツ作成、コース設計のプロフェッショナル
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看護への導入の課題ー教員 オンライン教員研修と評価 コンテンツよりも教員 高度なスキル 学習者にも向き不向き 継続的コンタクト 生活スタイル(24時間、プライバシー) 1クラス20人上限 教員の処遇 インセンティブが不可欠 知的所有権、著書と同等評価、新たなサポート 看護情報学者、看護管理・教育学者の養成 ノウハウ、エビデンスなしでは必ず失敗 ネット上の看護系の無料学習コンテンツの不足 情報発信と情報共有 コミュニティ リテラシー
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看護への導入の課題ー教育目的 ナレッジマネジメント、コンピテンシーマネジメント 実践、管理、研究、教育の連携 e-HR
コスト削減よりも人材育成、離職率低下、サービスの質の向上 新しいテクノロジー 既存のものの本質を問う 情報による意思決定 =生き方支援としての看護 市民向けe-Learningビジネスをリード?
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