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NIIの支援活動:委託事業とその他の支援 成果:日本のIRの現状 NIIによる成果の見える化:ビジビリティの向上

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Presentation on theme: "NIIの支援活動:委託事業とその他の支援 成果:日本のIRの現状 NIIによる成果の見える化:ビジビリティの向上"— Presentation transcript:

0 国立情報学研究所 の機関リポジトリ支援戦略: CSI最先端学術情報基盤の推進に向けて
2008/12/12 DRF/ShaRe@Yamagata  国立情報学研究所 の機関リポジトリ支援戦略: CSI最先端学術情報基盤の推進に向けて 国立情報学研究所 学術基盤推進部 学術コンテンツ課長 尾城 孝一

1 NIIの支援活動:委託事業とその他の支援 成果:日本のIRの現状 NIIによる成果の見える化:ビジビリティの向上
本日の内容 NIIの紹介 背景:eサイエンスとCSI NIIの支援活動:委託事業とその他の支援 成果:日本のIRの現状 NIIによる成果の見える化:ビジビリティの向上 1 1

2 NIIの紹介 2

3 総合的な研究開発を行うナショナルセンターとしての使命
NIIの使命と事業 2008/12/12 【大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所】 情報学に関する 総合的な研究開発を行うナショナルセンターとしての使命 学術情報の流通の ための先端的な 基盤の開発と整備 研究 教育 事業 成果 フィードバック 1)学術情報基盤の整備運用事業(ネットワーク関連) SINET3の運用管理 2)学術情報基盤の整備運用事業(コンテンツ関連) 総合目録データベース、機関リポジトリ構築・連携支援、 電子図書館、国際学術情報流通基盤整備事業、 学術コンテンツ・ポータル 3)IT人材研修事業 各種講習会、研修の開催 / 支援 3

4 背景: eサイエンスとCSI 4

5 科学方法論のパラダイムシフト 数1000年前: 数100年前~ 数10年前~ 今日: 実験科学(Experimental Science)
2008/12/12 数1000年前: 実験科学(Experimental Science) 自然現象の記述 数100年前~ 理論科学(Theoretical Science) ニュートンの法則,マックスウェルの方程式… 数10年前~ 計算科学(Computational Science) 複雑な現象のシミュレーション 今日: eサイエンスあるいはデータ中心の科学   (e-Science or Data-centric Science) 実験,理論,シミュレーションの統合 データ探索やデータ・マイニングの活用 「論文本文はもはやメタデータであり,本当に大事なのは論文の裏にあるデータそのものである」(ある脳科学研究者) 参考:Tony Hey, 2-3 November 2006, University of Stellenbosch, South Africa 5

6 論文を頂点とした学術コンテンツピラミッド
研究資料発表資料 ×100 ソフトウエア 実験データ ×1000 先行論文・データ 資料・勉強会・ゼミ ×10000 出典:山地一禎『学術機関リポジトリをめぐる最新動向』(第8回東海北陸地区CSI事業報告会)

7 ビッグピクチャー(eサイエンティストにとっての悩み)
2008/12/12 実験&装置 シミュレーション データ 回答 リクエスト ? 文献 アーカイブ 未だ誰にも描けていない eサイエンティスト Data Deluge (データの洪水) 7

8 eサイエンス革命を支えるための基盤 不可欠な構成要素 国家的なプロジェクト サイバーインフラストラクチャー 超高速ネットワーク
2008/12/12 eサイエンス革命を支えるための基盤 不可欠な構成要素 超高速ネットワーク その上で稼動するグリッド・ミドルウェア 文献フルテキストと研究データを含むオープンアクセス・リポジトリ連携 データ分析のための強力なツール群 国家的なプロジェクト 米国NSFのCyberinfrastructure EUのe-Infrastructure 8

9 CSI(Cyber Science Infrastructure)
最先端学術情報基盤 CSI(Cyber Science Infrastructure) 我が国の大学等の研究機関が有しているコンピュータ等の設備,基盤的ソフトウェア,コンテンツ及びデータベース,人材,研究グループそのものを超高速ネットワークの上で共有する「最先端学術情報基盤」  【参考】 「最先端学術情報基盤(CSIの推進に向けて) 」 ( )

10 CSIの推進体制 2008/12/12 10

11 CSI(Cyber Science Infrastructure)
次世代学術コンテンツ基盤 2008/12/12 社会貢献 学術コミュニティ (学生,研究者,大学,学会) 国際貢献 発信 CSI(Cyber Science Infrastructure) ネットワーク  +  コンテンツ  +  研究連合 共有財としての学術コンテンツ NII 大学 機関リポジトリポータル 機関リポジトリ群 教育研究活動 図書・雑誌 学術論文・学位論文・ 紀要論文 研究プロジェクト報告 教材 知財(特許,ソフトウェア) サイエンスデータベース 文化財データ 等... 連携 NII-REO NII-ELS KAKEN CAT 成果の蓄積 Springer, OUP等 約350万論文 学会誌発表 論文・紀要 論文 約317万論文 科研費 報告書 約58万件 図書・雑誌 総合目録 約1億件 活性化 協力 確保 クローリング ハーベスティング 図書館コンソーシアムとNIIによる共同導入 電子化 ウェブ [多様な情報資源] その他 [メディア,報道情報] 学術出版社 [電子ジャーナル・電子ブック] 学協会 [学術雑誌] 11

12 NIIの支援活動: 委託事業とその他の支援 12

13 委託事業 スモールスタート CSI委託事業 平成16年度 平成17年度 平成18~19年度 平成20~21年度
2008/12/12 スモールスタート 平成16年度 機関リポジトリ構築ソフトウェア実証実験プロジェクト CSI委託事業 平成17年度 機関リポジトリの構築・運用に関する実績及び全学的な計画の有無等の調査に基づき19機関に委託 平成18~19年度 2つの目標 機関リポジトリの全国的展開と高度化 2つの事業領域 領域1(機関リポジトリの構築・運用):57→70機関 領域2(先端的研究・開発):22→14プロジェクト 平成20~21年度 領域1(機関リポジトリの更なる普及):68機関 領域2(リポジトリ相互の連携による新サービスの創出):21プロジェクト 13

14 波及効果の高い研究プロジェクトの推進(領域2)
第2期委託事業の基本コンセプト 自己資金の確保を重視 安定的、持続的運用のために自機関内での財源確保を促進 重点コンテンツの指定 機関リポジトリのみに存在するコンテンツを重視 学位論文、科研費、COE、特色GP などの助成金による研究成果(報告書、関連データ、ソフトウェア、シミュレーション等含む)、テクニカルレポート等 共同リポジトリの後押し(領域1) 機関リポジトリの裾野を拡げるための方策として 波及効果の高い研究プロジェクトの推進(領域2) 機関リポジトリの価値や利便性の向上に資するプロジェクト 14

15 地域共同リポジトリ(領域1) 共同リポジトリ関連委託事業(1) 埼玉大学(文教大学)
福井大学(福井県立大学,福井工業大学,仁愛大学,福井工業高等専門学校) 山口大学(山口県立大学,下関市立大学,徳山大学,梅光学院大学) 広島経済大学(尾道大学,県立広島大学,広島市立大学,広島工業大学,広島国際大学,広島文教女子大学,呉大学,日本赤十字広島看護大学,広島国際学院大学,広島女学院大学) 山形大学(東北芸術工科大学,山形県立保健医療大学,東北公益文科大学,山形県立米沢女子短期大学,山形短期大学,羽陽学園短期大学,鶴岡工業高等専門学校,山形県立産業技術短期大学校) 岡山大学,長崎地区,琉球大学,岩手大学,新潟大学等でも地域共同リポジトリが進行中/検討中

16 共同リポジトリ関連委託事業(2) 地域共同リポジトリ(領域2) 分野共同リポジトリ(領域2)
「共同リポジトリ:モデルの構築と普及(ShaRe)」 代表機関:広島大学 分担機関:岡山大学 連携機関:広島工業大学,山形大学,埼玉大学,長崎国際大学,北海道大学,千葉大学,金沢大学,大阪大学 分野共同リポジトリ(領域2) 「遺跡資料リポジトリの構築:中国5県域から広域連携へ」 代表機関:島根大学 「教育系サブジェクトリポジトリとしての展開」代表機関:東京学芸大学

17 コミュニティ形成 DRF(だ~ふ) 学術ポータル担当者研修(NII主催) CSI委託事業報告交流会 機関リポジトリ担当者のコミュニティ
2008/12/12 DRF(だ~ふ) 機関リポジトリ担当者のコミュニティ 85機関が加盟 メーリングリストでの情報共有やイベントの開催 学術ポータル担当者研修(NII主催) 平成18~20年度は機関リポジトリに特化 205名受講 CSI委託事業報告交流会 17

18 研究紀要のコンテンツ提供(メタデータ+本文PDF) 国内学会誌本文コンテンツの機関リポジトリ掲載に対する包括的利用許諾
コンテンツ拡充 2008/12/12 研究紀要のコンテンツ提供(メタデータ+本文PDF) 60大学に、約600誌分の論文コンテンツを還元 国内学会誌本文コンテンツの機関リポジトリ掲載に対する包括的利用許諾 回答があったタイトルのうち8割はOK(200誌) SCPJからも検索可 SPARC Japanパートナー誌への働きかけ OAフレンドリーなポリシーの採用を促す 18

19 システム支援 メタデータ標準の策定 日本の学術機関リポジトリポータル(JAIRO)の開発・提供 junii2メタデータフォーマット
junii2とは,NIIが策定したメタデータフォーマット Dublin Coreを拡張 資源タイプ(Journal Article, Book etc…) 論文単位で特定できるような書誌情報の記述方法が特徴(jtitle, volume, number, spage…) 二次情報DBやリンクリゾルバに対応可能(CiNii,AIRway) 宇宙航空研究開発機構でも活用(NASAかjunii2) 日本の学術機関リポジトリポータル(JAIRO)の開発・提供 NII製のオープンソース・ソフトウェア(ネットコモンズ2.0上で動作) DspaceやEprintsと等価の機能

20 成果: 日本のIRの現状 20

21 機関リポジトリ公開数の伸び 平成20年9月末 86機関 リポジトリ 平成19年4月 47機関リポジトリ 平成18年4月 13機関リポジトリ
2008/12/12 平成20年9月末 86機関 リポジトリ Others 平成19年4月 47機関リポジトリ H19年度 92% 平成18年4月 13機関リポジトリ 先駆的導入: 千葉大学 北海道大学 早稲田大学 H18年度 100% H17年度 100% H16年度 100% 21

22 世界で構築されている機関リポジトリ:1,290 機関リポジトリ:世界の状況 日本は70機関が登録済→世界第4位
2008/12/12 世界で構築されている機関リポジトリ:1,290 日本は70機関が登録済→世界第4位 Open DOAR: Directory of Open Access Repositories  22

23 機関リポジトリコンテンツ数の伸び 平成20年11月末 収録コンテンツ数: 56万件以上 収録機関数:86 学術雑誌論文 学位論文 研究紀要
2008/12/12 平成20年11月末 収録コンテンツ数:   56万件以上 収録機関数:86 学術雑誌論文 学位論文 研究紀要 会議発表論文 会議発表資料 図書 テクニカルレポート 研究報告書 一般雑誌論文 プレプリント 教材 データ・データベース ソフトウェア その他 IRDBコンテンツ分析システム Last accessed:2008/11/30) 23

24 コンテンツの状況:本文の割合 合計 61.4% 資料の種別 本文の割合 資料の種別 本文の割合 コンテンツの数 学術雑誌論文 161,725
28.9% 学位論文 30,776 74.1% 紀要論文 212,855 83.7% 会議発表論文 36,620 10.8% 会議発表用資料 1,212 66.7% 図書 14,701 39.9% テクニカルレポート 2,373 90.3% 資料の種別 コンテンツの数 本文の割合 研究報告書 8,752 59.0% 一般雑誌記事 22,522 77.1% プレプリント 150 90.0% 教材 3,558 32.4% データ・データベース 475 89.5% ソフトウェア 8 25.0% その他 64,780 92.4% 合計 560,489 61.4% IRDBコンテンツ分析システム Last accessed:2008/11/30)

25 コンテンツの状況:NDC 日本十進分類法 (NDC)による分類 97,091 件 (入力率: 42.7%)
2008/01/09時点の49IRを調査

26 コンテンツの状況:言語別 入力率: 95.2% , 31 言語 2008/01/09時点の49IRを調査

27 2008/12/12 NIIによる成果の見える化: ビジビリティの向上 27

28 (異種コンテンツの融合・メタデータの正規化・高度化)
大学とNIIの連携による成果の見える化 2008/12/12 利用者 学術コンテンツ発信 学術統合検索機能の提供 大学からの情報発信 NII 大学等 学術論文,プレプリント, 学会発表論文,学位論文, 各種データ,電子教材等 横断検索 主題ポータル リンクサービス 他のサービス 付加価値の創出 (異種コンテンツの融合・メタデータの正規化・高度化) 研究者 A大学 機関リポジトリ 学術コンテンツ・ポータル B大学 機関リポジトリ IRDB(統合 メタデータDB) メタデータ 自動収集 登録 C大学 機関リポジトリ 機関リポジトリの構築支援 機関リポジトリの構築 学術コンテンツ形成 28

29 JAIRO:日本の機関リポジトリポータル
2008/12/12 国内IRの詳細情報やコンテンツの統計分析情報を提供。 2008年8月18日公開 国内IR(junii2準拠)のメタデータを まとめて検索。 2008年10月22日試験公開 junii2 月毎,年毎のJAIROのアクセス数,検索回数を公開。 2008年10月22日試験公開 機関リポジトリの相互運用性確保の ために策定したメタデータ・フォーマット JAIRO(ジャイロ)のネーミング: Gyrocompass(羅針盤)のように 日本のIRの現在と未来を 指し示したい 29

30 システム連携:IRDBコンテンツ分析システム
2008/12/12 日本のIRの中身を知るには 個々のIRの詳細情報が わかる。 IRのロゴや画面image も登録できる。 コンテンツ種別ごとの 増減等が,全体・機関 別でみられる。 30

31 日本のIRのコンテンツをまとめて探すなら
システム連携:JAIRO 2008/12/12 日本のIRのコンテンツをまとめて探すなら ほぼ全てのメタ項目 で検索可。 機関や資料種別で 絞り込み可。 IRのロゴを表示。 よく利用されるコン  テンツや新着コンテ ンツを表示。 31

32 同定 CiNii-IR連携(統合・同定) CiNii CiNii-IR連携 学協会誌 引用文献索引データベース 研究紀要
2008/12/12 学協会誌 フルテキスト 277万件 同定 (書誌  書誌 書誌  引用) VS バックエンド サーバ(CLS) CiNii 国立情報学 研究所 引用文献索引データベース 引用 書誌 131万件 引用1409万件 複数のデータベースに同じデータが収録されている場合,まとめて表示 研究紀要 フルテキスト 外部リンク 書誌のみ 30万件 2万件 51万件 大学等 機関リポジトリ 本文リンク 20万件 CiNii-IR連携 目的:CiNiiの本文到達率向上     IRの利用機会向上 方法:IRから論文系メタデータ抽出     同定,CiNiiからのリンク表示 条件:IR側のURIの安定性 【2008年10/6スタート,10/27に20万件突破!】 国立国会 図書館 雑誌記事索引データベース 774万件 書誌のみ ※機関リポジトリ以外の数値は2008/4現在 32

33 JAIROのコンテンツのうち,論文系メタデータ
CiNii-IR連携(実例) JAIROのコンテンツのうち,論文系メタデータ   (本文あり)を抽出・同定し,CiNiiからリンク表示 検索例: 漱石_こころ 本文/他サービスリンクあり 機関リポジトリ へのリンク

34 KAKENと機関リポジトリ 学術コミュニティ・社会 科研費研究成果の発信と還元 新 研究機関 JSPS NII 大学 科研費管理
2008/12/12 学術コミュニティ・社会 科研費研究成果の発信と還元 JSPS NII 大学 成果関連 情報リンク 機関リポジトリ 科研費管理 データベース 公開データ ・新成果報告書 ・自己点検評価 メタデータ集約 論文リンク 研究者リンク 電子申請・登録 統合システム 科研費成果関連情報 (発表論文・研究データ・ ソフトウェア・ 音声・映像情報等) の収集・蓄積 申請・登録 検索・参照 成果関連情報の登録 連携協力 研究機関 国立国会図書館 研究者 研究者 科研費データ 旧成果報告書(過去分) 研究者 研究者 過去分遡及電子化

35 博士論文ワンストップ・ポータル NIIの役割※) 電子化: 委託事業を通した間接的支援
提供: 博士論文の情報に一元的にアクセスできる仕組みを提供 保存: 個別のIRが整備されるまでの間の一時的保存 ※)国立国会図書館と大学図書館との連絡会 学位論文電子化の諸問題に関するWG「中間報告」 (平成20年3月)に基づく

36 参考:数学文献ポータル DML-JP(Japanese Digital Mathematics Library)
2008/12/12 DML-JP(Japanese Digital Mathematics Library) ●Digital Mathematics Library構想 ●SPARC Japanの支援(北大数学   の行木先生開発) ●国内の機関リポジトリ、Euclid国内   誌登載論文を収集 ●メタデータ変換 ●MR Number、MSCの付与 ●MRとオリジナルへのリンク 36

37 今後の展開 博士論文ポータル OAI-PMH OAI-PMH *実線:実現済 *破線:検討中 *申込ベース
IRの論文系のメタデータをCiNiiから検索可能に 2008年10月連携開始 OAI-PMH 各種 サービス プロバイダ *実線:実現済 *破線:検討中 *申込ベース 博士論文ポータル

38 ir@nii.ac.jp お問い合わせ先 国立情報学研究所 学術基盤推進部 学術コンテンツ課 図書館連携チーム (機関リポジトリ担当)
国立情報学研究所  学術基盤推進部 学術コンテンツ課 図書館連携チーム (機関リポジトリ担当)


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