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前回教育シンポジウムの争点と 大学における物理教育 小池洋二 (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻)

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1 前回教育シンポジウムの争点と 大学における物理教育 小池洋二 (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻)
                   第5回教育シンポジウム (2006年10月28日、東大駒場)                  21世紀の理科教育―これからの理科100年に向けて―  前回教育シンポジウムの争点と  大学における物理教育              小池洋二               (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻)

2 1998年より隔年で開催(応用物理教育分科会の協力)
 教育シンポジウム  1998年より隔年で開催(応用物理教育分科会の協力)  対象:教育関係者、一般市民  内容:教育問題の本質を議論し、      結果を学会内の教育問題対応の方針、           教育の現場、教育行政に反映させる目的 第1回(1998) 科学技術創造立国の中での応用物理教育 第2回(2000)「科学と技術の心・技・体」研究開発の新展         開と社会的理解に向けて 第3回(2002)技術立国日本の危機を救う科学教育とは? 第4回(2004)崖っ淵の科学教育ーものづくり、ひとづくり、         くにづくりへの提言ー

3 ・挨拶 永野博(文部科学省 科学技術政策研究所長) ・科学教育の危機とものづくり教育―応用物理学会の取り組み―
第4回(2004)教育シンポジウム:崖っ淵の科学教育         -ものづくり、ひとづくり、くにづくりへの提言- (2004年10月30日、東大駒場) ・挨拶                      田島道夫(応用物理学会副会長) ・挨拶              永野博(文部科学省 科学技術政策研究所長) ・科学教育の危機とものづくり教育―応用物理学会の取り組み―                                  岡島茂樹(中部大工) ・今学校で!! 初等・中等教育における科学教育の現状と課題                                  大野栄三(北大教育)                     指定討論者/有川 誠氏(福岡教育大教育) ・理科って楽しいのに! どうして離れるの?               小石川秀一(宮城県村田町立村田第三小学校校長) ・理科離れのなかのものづくり教育   中村雅美(日本経済新聞編集委員) ・今、ものづくりを志す若者たちの現状と未来                            吉田喜一(東京都立航空高専)         指定討論者/宮下和美(ヒューマンネットワーク高専事務局長) ・企業と地域の科学教育                 佐々木秀雄(三菱電機) ・物理リテラシーを高める教育を目指して         増子 寛(麻布学園) ・新しい教育連携プログラムの現状と課題   井上徳之(日本科学未来館) ・<総合討論会> よみがえれ!「科学」と「ものづくり」の教育

4 前回教育シンポジウムの争点と 大学における物理教育 (大学で物理を教える教員の日頃の感想) 小池洋二
                第5回教育シンポジウム (2006年10月28日、東京大学駒場)               21世紀の理科教育―これからの理科100年に向けて―  前回教育シンポジウムの争点と  大学における物理教育   (大学で物理を教える教員の日頃の感想)              小池洋二               (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻)

5 I.前回教育シンポジウムの争点 (1) 小中高のカリキュラムの問題 (2) 小中高の教員の問題 (3) 社会の問題

6  I.前回教育シンポジウムの争点 小中高のカリキュラムの問題   ・自然の不思議に興味を示す授業時間(機会)の不足       子供は元来理科が好き

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9 小中高のカリキュラムの問題 ・自然の不思議に興味を示す授業時間(機会)の不足 子供は元来理科が好き ・基礎学力があってこそ興味が活きる
 I.前回教育シンポジウムの争点 小中高のカリキュラムの問題   ・自然の不思議に興味を示す授業時間(機会)の不足       子供は元来理科が好き   ・基礎学力があってこそ興味が活きる       基礎学力を求めない総合学習                    科学リテラシーの低下   少ない授業時間のなかで、   基礎学力と興味を結びつけることが重要

10 (2) 小中高の教員の問題 ・教員の採用方法と採用後の教員教育が悪い 教員は悪くない ・大学は教育学部の入試科目を見直すべき
  ・教員の採用方法と採用後の教員教育が悪い       教員は悪くない   ・大学は教育学部の入試科目を見直すべき       教員は高校の物理を学んでいるか?       教員は理科に興味を持っているか?             子供に理科の面白さを伝えられない       理系・文系に分ける入試は問題   ・教員の採用後の継続教育が必要        リフレッシュ理科教室

11 (3) 社会の問題 ・技術者・研究者の待遇改善が必要 文系出身者が日本社会を動かしている
  ・技術者・研究者の待遇改善が必要       文系出身者が日本社会を動かしている   ・理系人間の悪いイメージ(きつい、きたない、きけん)       企業内で楽しむ人の顔が見えない       理系で苦労しても報われないという風潮     プロ野球: 優勝   球団経営(チームプレー)                   稲葉、新庄(個人も評価)    企業: 優良商品  会社経営(チームプレー)       個人の顔??                      ノーベル賞、発明対価の訴訟          

12 (3) 社会の問題 ・技術者・研究者の待遇改善が必要 文系出身者が日本社会を動かしている
  ・技術者・研究者の待遇改善が必要       文系出身者が日本社会を動かしている   ・理系人間の悪いイメージ(きつい、きたない、きけん)       企業内で楽しむ人の顔が見えない       理系で苦労しても報われないという風潮    ・大人と学校で理科離れが進行       子供は理科離れをしていない       大人の科学リテラシーが低下   ・研究のおもしろさを伝えることが重要

13 I.前回教育シンポジウムの争点 (1) 小中高のカリキュラムの問題 (2) 小中高の教員の問題 (3) 社会の問題
  ・自然の不思議に興味を示す授業時間(機会)の不足   ・基礎学力があってこそ興味が活きる (2) 小中高の教員の問題   ・教員の採用方法と採用後の教員教育が悪い   ・大学は教育学部の入試科目を見直すべき   ・教員の採用後の継続教育が必要 (3) 社会の問題   ・技術者・研究者の待遇改善が必要   ・理系人間の悪いイメージ(きつい、きたない、きけん)   ・大人と学校で理科離れが進行   ・研究の面白さを伝えることが重要

14 ・学力の低下 II.大学で物理を教える教員の日頃の感想 「ゆとり教育」による理数系授業時間の削減 ・気力の低下・学習意欲の低下
 ・学力の低下     「ゆとり教育」による理数系授業時間の削減     大学受験科目数の削減          講義レベルの低下          補習 ・気力の低下・学習意欲の低下     留学生と比べてmotivationが低い     登校拒否          精神教育          生活指導                 3Nhω0 E(T) = ―――――――――       exp(hω0/kBT) - 1

15 20名にアンケート II.大学で物理を教える教員の日頃の感想 (1) 大学で物理を教えていて感じる問題点 (2) 高校に期待すること
       20名にアンケート (1) 大学で物理を教えていて感じる問題点 (2) 高校に期待すること (3) 中学校に期待すること (4) 小学校に期待すること (5) 文部科学省に期待すること (6) マスコミに期待すること (7) 一般社会に期待すること (8) 親に期待すること

16 大学で物理を教えていて感じる問題点 ・基礎学力の低下 ・主体性・意欲の欠如 言われたことしかやらず、あまり復習をしない ・物理は難しいと思う
 ・基礎学力の低下  ・主体性・意欲の欠如       言われたことしかやらず、あまり復習をしない  ・物理は難しいと思う  ・考え方を理解するより、公式を暗記  ・物理的な考えは役に立つのか  ・日常生活と物理の関係を知らない

17 大学で物理を教えていて感じる問題点 ・基礎学力の低下  基礎から丁寧に ・主体性・意欲の欠如  学生と対話
 ・基礎学力の低下      基礎から丁寧に  ・主体性・意欲の欠如   学生と対話       言われたことしかやらず、あまり復習をしない  ・物理は難しいと思う  ・考え方を理解するより、公式を暗記  ・物理的な考えは役に立つのか  ・日常生活と物理の関係を知らない                        身近な事例、経験

18 私自身の反省  ・受験科目の削減      ・受験生の人気取り  ・物理の入試問題が難しい      ・作題者の自己満足      ・化学は難しい入試問題を作ると批判される

19 (2) 高校に期待すること ・物理は公式の暗記ではない 物理の考え方(公式の導き方)の方が大事
 ・物理は公式の暗記ではない      物理の考え方(公式の導き方)の方が大事  ・物理が自然現象や人間社会の技術と結びついている  ・数学を使って自然現象を解き明かす喜び  ・実験を通して理解させる  ・先端の物理研究に触れる機会(オープンキャンパス)  ・各高校に物理の先生が最低限1人

20 (3) 中学校に期待すること ・自然観察の楽しさ、実験の楽しさ ・生活の中で科学の知識、技術が生かされている
 ・自然観察の楽しさ、実験の楽しさ  ・生活の中で科学の知識、技術が生かされている   (科学館、博物館の利用)  科学への興味の喚起  ・基本の習得(周期律表の暗記も大切)  ・国語、体育、美術、音楽、算数が大切                     感性と論理性の涵養  ・我慢しながらでも努力を続けることの大切さ   (勉強を通して教える)

21 (4) 小学校に期待すること ・好奇心を大切に(身の回りの事象なども含めて) ・「なぜだろう」と思う疑問を大切に
 ・好奇心を大切に(身の回りの事象なども含めて)  ・「なぜだろう」と思う疑問を大切に       自分で考える、調べる、探すなどして、       疑問に対する答えを見出す楽しさ  ・体験から理科はおもしろいと感じる       昆虫の生態、植物・動物の飼育、       魚の解剖、星や惑星の動き  ・理工系の仕事の値打ち、社会への重大な影響  ・理系出身の先生の積極採用  ・理科嫌いの先生をなくす

22 (5) 文部科学省に期待すること ・小中高の教員の方に「ゆとり」がある教育環境を ・教育に関する予算の十分な確保 ・ゆとり教育の弊害
 ・小中高の教員の方に「ゆとり」がある教育環境を     文科省の指示教育委員会の指示教育現場の負担増     教員が教育に割いている時間?  (教育行政に関わる事務量増大)  ・教育に関する予算の十分な確保     大量にいる日本学術振興会等のポスドク、シニアの活用  ・ゆとり教育の弊害     大学で補うことは困難     教える内容を全国一括で低レベルに押えた  ・教科書検定? 教科書の地域一括選定? 教育範囲の限定?  ・高校生の物理の履修率が低いことは大問題     生物、化学、地学も、その基礎は物理的な考え方と知識     物理を同等に扱うべきか?     物理、化学、生物、地学などの教科分けは必要か?  ・目先の教育課程をくるくる変えな  ・理科系振興の本質は、物理の本質的価値を教えることと、          その社会的影響の重大さを社会に認識させること (実験助手、実験アドバイザー)

23 (6) マスコミに期待すること ・科学のおもしろさを正確に伝えてほしい 似非科学っぽい話が多い NHKの科学系の番組はよい
 ・科学のおもしろさを正確に伝えてほしい      似非科学っぽい話が多い       NHKの科学系の番組はよい      地味な研究でも掘り出して紹介してほしい  ・努力するのが格好悪いというドラマを作らないでほしい  ・若者の興味のレベルアップには、マスコミの提供する情報の   レベルアップが必要  ・科学系の優秀な記者が必要      新聞記事の科学レベルが低い       大衆文化としての物理を創り出してほしい  ・捏造や不正が起こった場合、起こった事件のみを追求している      根本的な解決のために、原因追及や問題提起の報道も            (科学技術政策や社会や組織の歪が原因かも)

24 (7) 一般社会に期待すること ・教育に関するコンセンサスの確立 (1) 教育は、この国の将来のあり方を決定する
 ・教育に関するコンセンサスの確立    (1) 教育は、この国の将来のあり方を決定する    (2) 教育の目的は、自分の頭で考えることの出来る 人を育てること    (3) 教育には、時間と金と人(先生方、親)が必要  ・教育で一番大事なのは現場の先生方      教育現場の状況や先生方の悩みを取り上げよ  ・理系(科学的成果)に対する報酬(評価)が低すぎる     文系でも、理数学的な思考が要求されている     企業の研究職から“高額”所得者を輩出すれば     理系出身の経営者、政治家が多くなれば  ・マスコミに左右されないでほしい。

25 20名にアンケート II.大学で物理を教える教員の日頃の感想 (1) 大学で物理を教えていて感じる問題点 (2) 高校に期待すること
       20名にアンケート (1) 大学で物理を教えていて感じる問題点 (2) 高校に期待すること (3) 中学校に期待すること (4) 小学校に期待すること (5) 文部科学省に期待すること (6) マスコミに期待すること (7) 一般社会に期待すること (8) 親に期待すること

26 前回教育シンポジウムの争点と 大学における物理教育 ご静聴ありがとうございました (大学で物理を教える教員の日頃の感想) 小池洋二
                第5回教育シンポジウム (2006年10月28日、東京大学駒場)               21世紀の理科教育―これからの理科100年に向けて―  前回教育シンポジウムの争点と  大学における物理教育   (大学で物理を教える教員の日頃の感想)              小池洋二               (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻) ご静聴ありがとうございました


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