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Published byかずき みやまる Modified 約 7 年前
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グラフで見る水管理システムの運用状況 これからお見せするスライドは、日常業務の参考に供するために、水管理データの一部をグラフ化した結果の一部です。 高度な解析手法を用いてはいませんが、監視データの一部をグラフ化してみて改めて気づかされることも少なくありませんでした。
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(1) 水管理システムの効果 (水路の流況の捕捉状況)
(1) 水管理システムの効果 (水路の流況の捕捉状況) 最初に、水管理システムの効果を見ていただきます。 従前は、人の目によって現地でしか確認できなかった水路の流況が操作室から確認できている状況を示します。
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(1)水路の流況の捕捉状況 木曽川上流部で降雨があり、兼山取水口地点で200m3/s以上の豊水を取水して調整池に導入することを洪水導入と呼んでいます。 このグラフは、2005年6月29日~30日の2日間(実質約30時間)にわたる洪水導入時の幹線水路(兼山取水口地点~細口地点間)の流量の状況です。 縦軸に流量、横軸は時刻です。 流量の増減が時間とともに変化する状況や水位の変化の状況が良く分かります。(黄色を示す) 場所によっては、不安定なデータが見られるが、その点については、後ほど説明します。
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(1)水路の流況の捕捉状況 このグラフは、同期間の今渡地点~細口地点間の水位の変化を示しています。 縦軸に水位、横軸は時刻です。
流量のグラフと同様に時間とともに変化しています。 (肌色を示す) このように一定の水位を示している地点はCHゲートの上流水位です。(黄色を示す)
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(1)水路の流況の捕捉状況 これは、洪水導入と導入先である東郷調整池の貯水位・貯留量のグラフです。
兼山での導入開始して計画量が細口流量観測地点(東郷池)に到着するまでに約4.5時間ほどかかっています。 (青とピンクを示す 10時から14時半) 導入終了はこれより時間がかかるようです。 延べ導入量は約130万m3、池水位は2.7m上昇しました。 兼山の導入流量と細口の流量の差は、その区間での分水のよるものです。(青とピンクを示す) このように定常状態から取水量の変更による移行時の流況が落ち着き、更に減量して元の状況に戻る一連の変化を水管理制御システムで刻々と変化する状況を捉えることができるようになりました。
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(1)水路の流況の捕捉状況(洪水導入実績)
これは、最近10年の洪水導入の実績グラフです。 渇水年を除けば年間の導入回数や導入量等はほとんど変化していません。 延べ導入時間はこのように(ピンクを示し)減少傾向ですが、時間当たりの導入量がこのように(紫を示し)増加しているため導入量は変化していません。(黄色を示す) 時間当たりの導入量は30%ほど増加しています。 これは、開水路を薄いライニング水路から鉄筋フルーム構造に改築したことや特に管理施設の整備による効用と思われます。 H17年以降の年平均洪水導入量は 15.4m3/s 、 H11~16年の平均(12.1m3/s)を約30%も増加した。
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(2) 用水の到達時間に関する若干の分析 次は、用水の到達時間に関して若干分析してみました。
(2) 用水の到達時間に関する若干の分析 次は、用水の到達時間に関して若干分析してみました。 兼山取水口~東郷調整池間について洪水導入時を中心に流量変更時のデータを用いて用水の到達時間について分析してみました。 取水量増減の始点の到達時間は、兼山取水口からの距離に応じてほぼ一定値であり、増減量の多寡とは無関係のようにみえます。 取水量増減のピークの到達時間は、増減の絶対量が多いほど短時間になる傾向が認められます。
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(2)用水の到達時間に関する若干の分析 取水量変更に伴う影響始点(水先)の到達時間について分析しました。
縦軸に到達時間、横軸は取水量の変更量です。 各地点を色別に表示していますが、各色は、水平に分布しており、 水先の到達時間は、取水の変更量に関わらず、兼山取水口からの距離に支配されています。
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(2)用水の到達時間に関する若干の分析 次に取水量変更と影響のピークの到達時間についての分析です。
影響のピークの到達時間は、取水変更の絶対量が増すほで速くなる傾向があるように見えます。 このような分布をしています。ハの字 ただし、変更量5~-5m3/sではデータの読み取り方に問題があるかもしれませんが、絶対量の減少につれて速くなるようにも見えます。
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(2)用水の到達時間に関する若干の分析 これ以降は、前のグラフの観測地点を2地点に絞ったグラフです。
これは、今渡地点と可児CH地点の水先の到達時間です。
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(2)用水の到達時間に関する若干の分析 これは、今渡地点と可児CH地点のピークの到達時間です。
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(2)用水の到達時間に関する若干の分析 これは、内津CH地点と白山地点の水先の到達時間です。
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(2)用水の到達時間に関する若干の分析 これは、内津CH地点と白山地点のピークの到達時間です。
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(2)用水の到達時間に関する若干の分析 これは、香流CH地点と細口地点の水先の到達時間です。
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(2)用水の到達時間に関する若干の分析 これは、香流CH地点と細口地点のピークの到達時間です。
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(2)用水の到達時間に関する若干の分析 これは、取水量変更の影響伝播速度です。 伝播速度=兼山からの距離/影響の到達時間で算出
影響の始点(水先)の伝播は、ピークの伝播より速くなっています。それぞれの伝播速度は、内津CH以降は7m/s、3~3.5m/sであり距離にかかわらず大差がないように見えます。 概して、ピークの伝播速度は、兼山からの到達時間の読み取り誤差を含むので、信頼度は始点の伝播速度より劣ると思われます。 今渡までの影響始点速度が格段に速いのは、兼山取水口~今渡流観間のバイパスがほとんど満流トンネルのためと思われます。 (区間長5,823mの95%が満流トンネル) 上図の兼山からの距離は、M系流路の場合である。B系流路は、兼山~細口間はこれより 7.1% 長い。
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(3) 2連水路における流況の左右差 及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差 及び周期変動 次に2連水路における流況の左右差及び周期変動に関するグラフをお見せします。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 これは、上流部、今渡地点~内津CH地点間の流量です。 設計上では左右水路の水位・流量を等しくするために中央の隔壁は潜り状態になるようにしましたが、 左右水路の流量差があるところがあります。 流量差は10%を超える場合もあります。(今渡流観の例)。 青が左岸、ピンクが右岸水位です。 その原因として、CHゲートなどの個別の感度や個別の性能差・路線の線形・その他が考えられます。 ちなみに今渡は左カーブになっています。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 これは、同区間の水位です。 先ほどの今渡流量では左右差がありますが、水深では現れていません。(青とピンクを示す) ということは、超音波で計測している流速に差が出ていることになります。 日常の管理では、幹線水路の流況は主として水深(水位)で監視しています。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 これは、可児CH地点~香流CH地点間のchゲートの開度を示したものです。 香流chについては、左右岸の開度に大きな差があり、右岸が多少不安定な動きを示しています。 茶色が右岸水位、紫が右岸水位です。 (茶色と紫を示す) この区間は、曲線部(右カーブ)であることが影響している可能性が高いと我々は見ています。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 これは、白山地点~細口地点間の流量です。 細口の流量が大きな振幅で変動しています。(茶色(右岸)と紫を示す) 特に右岸の変動が著しくなっています。 ここも、超音波流量計で計測しています。 原因は、不明です。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 これは、同区間の水位です。 細口の流量は大きな振幅で変動していますが、水位の振幅はさほど大きくありません。(茶色を示す) また、水位の左右差もそれほどありません。 ここも同様ですが、超音波流量計の流速に差が出ていることになります。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 再度、今渡の水位について17:00~18:00の1時間を見てみます。 今渡の左右の水位差は約1cmです。(青(左岸)とピンク(右岸)を示す)
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 次に同時間帯の流量です。 今渡の水位の左右差が約1cm、片側水路幅5m、流速 2m/Sとすれば流量差は0.1m3/S 程度のはずですが、 データでは約1.5m3/Sとなっています。(青とピンクを示す) 隔壁部の上の部分の流速(流量)の計測方法に課題があるかも知れません。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 次は、6:00~7:00の白山地点を見てみます。 白山の水位差は2~3cmです。(青とピンクを示す)
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 同時間帯の流量です。 白山の流量差は、約0.8m3/sとなっています。 (青とピンクを示す) 水位差に比べて流量が増幅する原因は不明です。 白山でも水位が右高左低、流量は左高右低。 香流の左右差は、水深差・開度差に比べて異状である。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 これは、16:00~17:00の白山地点~細口地点の流量です。 香流の左流量が突出しています。この突出があってから、異状な左右差はほぼ解消しています。(黄色を示す) 香流CH地点は、ゲート開度、上下流の水位から流量を算定しています。 白山・細口の流量差は水位差に比べて過大に見える。いずれも、流量差と水位差の左右が逆転している。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 同時間帯の水位です。 香流の左水路の流量は突出して高くなっていますが、この時間帯の水位はそれほど変化なく、左右岸の差もありません。(水色と黄色を示す)
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 次に同じ時間帯のゲート開度です。 流量と同じ変化をしています。 香流CH左岸のゲート開度が流量と同じく、高く突出しています。(紫を示す) 16~17時ころ左ゲートに何が起き、自然に復元したように見えます。 実は、この日は洪水導入を行っており、香流CHでゲートに震動が発生していたため、左岸のゲートを吊り上げていたことが、作業記録から分かりました。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 22:00~23:00の時間帯を見ると 香流CH地点の流量は、左右の差も小さくなっています。 (水色と黄色を示す) 他には、細口の流量が不規則に変動しています。 (茶色と紫) しかし、7%程度の差であり、それほど大きくはありません。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 同じ時間帯の水位です。 香流CHの水位の差はほとんどありません。 (黄色と水色) 僅かですが、規則的な変動があります。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 同じ時間帯のゲート開度です。 香流CHのゲート開度も差はわずかになっています。 (紫と茶色)
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 ここからは、中流部のグラフです。 諸輪流観の左右岸流量にかなりの差があります。 (黄色(左岸)と水色(右岸)) 10時のデータで見ると流量差は8.79と5.11と1.7倍ありますが、水深の差は3cm程度です。 この地点は、流量計の上流部に東郷調整池バイパス管路からの合流が左岸にあり、部分的に流速が速くなっていることも考えられます。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 これは、諸輪地点~桜鐘CH地点の水位です。 諸輪地点の左右岸流量にかなりの差がありますが、水位差はさほど大きくありません。(青とピンク)
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 これは、勅使CH地点~桜鐘CH地点の流量です。 勅使CH(0.5m3/s) (青とピンク)、 高野府流観(1.5m3/s)(黄色と水色)は共に少流量時に左右岸に差があります。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 これは、勅使CHと桜鐘CHのゲート開度です。 流量の変動にはゲート開度は概ね追随しているようですが、勅使CHでは、少流量時にゲート開度に差が生じて左右に流量差が起きています。 このとき、左右の水位差は非常に小さくなっています。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 省く方向 これは、諸輪地点の10:00~11:00の流量です。 諸輪は左右の水深差が数㎝ですが。約3.5m3/s 流量差があります。(黄色と水色)
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 省く方向 同時間帯の水位です。 諸輪の水位の左右差は小さくなっています。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 勅使CH~桜鐘CH間の22:00~23:00の流量です。 勅使、高野府、桜鐘どの地点も流量の左右差はあまりありません。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 同じ時間帯の水位です。 水位の左右差も余り見られません。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 同時間帯のゲート開度です。 勅使CHでは水深差がほとんどありませんが、ゲート開度に約3㎝の差が生じています。(ピンクと青) これは、ゲートの作動誤差±3cmの範囲です。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 省く方向 これは、前川CH地点~八幡CH地点の水位です。 吉川に微小振幅(20㎜程度)、周期約2.5分の規則的な変動があります。(一番下の線) 八幡にその影響が少し認められます。
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(4)下流部の周期変動 (農業専用区間) ここからは、下流部の周期変動に関するグラフをお見せします。
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(4)下流部の周期変動 これは、下流部(農業専用区間)の桜鐘CH地点~末端の美浜調整池間の流量です。
下流部では流量、水位の周期変動が目立つ地点があります。 とくに、鵜の池CHは著しく、基底流量の50%から同量程度の変動幅のなることがある。(黄色) 周期変動の原因は解明できていませんが、鵜の池CH下流の場合は直下流にあるサイホンの存在が関係している可能性が高いと思われます。
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(4)下流部の周期変動 これは、同区間の水位です。 流量と同じく、鵜の池CHの下流水位は、周期変動は著しくなっています。(水色)
鵜の池CH地点の流量は、ゲート開度、上下流水位から算定しています。
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(4)下流部の周期変動 これは、同区間の15:00~17:00の流量です。 鵜の池の周期約2分、振幅最大約1.4m3/s。(黄色)
鵜の池CHに最近下流の平井分水工(約200m下流)への悪影響はない模様。 鵜の池の流量は演算因子がゲート開度と上流水深なので、変動パターンは開度と一致するが、下流水位とは傾向は似ているが開度ほどは一致しない。
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(4)下流部の周期変動 同時間帯の水位です。 CHの機構が下流水位に反応するようになっているために、ゲート開度が乱高下するとみられます。
(水色) 水位と開度の変動周期はほぼ一致しますが、振幅の極値の発生時期は一致していません。
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(4)下流部の周期変動 これは、大脇CH地点~美浜地点間の水位です。
水位変動の周期、振幅は部分拡大図で見るとおり分水に障害になるほどのものではないとみられます。 長周期のウネリのような変動の現れるのがCH下流の特徴である。ウネリの山の時間差で用水の到達時間が推定できます。 (肌色と青)
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(4)下流部の周期変動 大脇CH~美浜間の水位です。 一部のCH下流水位での振幅が大きいのが分かります。
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(4)下流部の周期変動 これは、桜鐘CH~桧原CH間の4:00~5:00の水位です。 変動はあまり見られません。
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(4)下流部の周期変動 同区間の18:00~19:00の水位です。 大きな変動はありません。
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(4)下流部の周期変動 これは、桧原CH~美浜間の15:00~16:00の水位です。
鵜の池直下流の最大振幅60㎝ほどの水位変動は、菅刈CH(上)で最大振幅10㎝程度に平準化されています。 (ダイダイ色 と紫)
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(4)下流部の周期変動 これは、同区間の21:00~22:00の水位です。 菅刈CH下流水位が最大振幅30cm程度で変動しています。(茶色)
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 下流部の農業専用区間には、上下流制御型CHゲートを設置しています。
この形式のゲートは、上・下流水位がともに設定値(図の青線と赤線)以下にならなうように作動することになっています。 下流部の大半の区間(半田CH~内海CH)に、水の需要が急変への即応と幹線下流での無効放流防止を目的として、上下流水位制御型の自動ゲートを9箇所のCHに設置しています。 この区間の終日の水位をグラフで観察したかぎりでは、ほぼ所期の基本的な機能を発揮している模様です。 ただし、性能に関しては今後さらに運転データの集積・分析を重ねたうえで、定量的な評価をするべきと考えています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 半田CHです。
これからのグラフの見方は、一番上の水色は上流設定水位、赤色は、上流下限水位(昔のチェック水位)、下の水色は下流設定水位です。それらとチェックの上流・下流水位を見比べてください。 この日は、0:00~6:00の時間帯では、上流の下限水位付近で推移していますが、取水が始まる時間帯では、十分な流量が流れてきてます。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 成岩chです。
この日は、 0:00~6:00の時間帯では、上流の下限水位付近で推移していますが、取水が始まる時間帯以降は、十分な流量が流れてきています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 板山CHです。
0:00~6:00の時間帯で上流下限水位以下になっているのは、夜間にTMしていない分水工からの取水があったかも知れません。 支線からの取水が始まる時間以降は、十分な流量が流れています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 桧原CHです。 ここも、成岩、板山と同じような状況です。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 大脇CHです。 0:00~7:00の時間帯で下流水位が異常低下しています。
0:00~7:00の時間帯で下流水位が異常低下しています。 分水によって下流水位が低下したのかどうか分かりません。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 鵜の池CHです。 上流水位は、鵜の池CHの上流の大脇CHの下流水位と連動していることが分かります。
3:00~8:00に上流下限水位以下になるのは、夜間にTMしていない分水工からの取水があったかも知れません。 10:00以降、上流からの用水が到達した以降、下流水位が大きく震幅しています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 菅刈CHです。 この地点では、上流下限水位付近を推移しており、流量が不足していたことが分かります。
夜間に上流、下流水位とも震幅を繰り返しています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 河和CHです。 ここも流量不足で昼間は、大きく水位が下がっています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 内海CHです。 河和CHと同様です。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 これは、末端にある美浜調整池の水位です。
美浜調整池の水位が大きく下がっており、幹線からの供給はなかったことが分かります。
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07.6.29の状況 05.06.29 データによれば、農専区間の最下流区間で幹線に水量不足の傾向がみられたので、
その後の改善状況を確認するために2年後のデータをグラフ化してみました。 結果は、以下の各図でみるとおり、どの区間でも幹線の水位がCHの下限値を上回っており、 かつ、末端における余剰水量の程度を示す美浜池の水位も高くなっていません。 無駄の少ない効率的な送水管理を習熟できた表れです。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 これからは、2007年の6月29日の状況をお見せします。 半田chの水位の推移です。
流量が十分に供給されているために下流水位が高くなっています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 成岩CHです。 ここも流量が十分に供給されているために下流水位が高くなっています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 板山CHです。 安定した流れになっています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 桧原CHです。 ここも流量が十分に供給されているために下流水位が高くなっています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 大脇CHです。 安定した流れです。
9:00~11:00の時間帯では、CH下流水位が設定値以下となっていて、上流水位が下がっており、貯留量が下流に流れています。 CHゲートの上下流水位制御が機能していることが読みとれます。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 鵜の池CHです。 ここも流量が十分に供給されているために下流水位が高くなっています。
相変わらず、下流水位の変動が激しい、鵜の池CHの特質です。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 菅刈CHです。 上流から伝播した変動が下流水位まで影響してます。
午後からは、十分な量が流下してきています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 河和CHです。 必要量が流下してきています。 安定した流れです。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 内海CHです。
朝、支線からの分水が開始されると、上流水位が下がりましたが、午後からは、必要量が流下してきています。
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(5)上下流水位制御型自動ゲートの機能 これは、末端にある美浜調整池の水位です。 上流部では、十分な流量が流下してきていますが、
美浜調整池の水位が上がっていないことから、需要に対して適切な供給がされていたことが分かります。
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左右岸の水位・流量等及び周期変動についてのまとめ
・設計上では左右水路の水位・流量は等しくなるはずであるが、その流量差が10%以上になる区間もある。 ・幹線水路の上流部(兼山~東郷池)及び下流部(桜鐘~美浜池)では、通水量がある程度以下になると水位・流量の周期変動が目立つ区間がある。 ・周期変動の程度は下流部が激しい。 設計では左右水路の水位・流量は等しくなるはずであるが、実際はその流量差が10%以上になる区間もある。 この程度の左右差は水管理の実務ではほとんど問題はないが、原因を解明して可能なかぎり左右差の解消につとめるつもりである。 幹線水路の上流部(兼山~東郷池)及び下流部(桜鐘~美浜池)では、通水量がある程度以下になると水位・流量の周期変動が目立つ区間がある。 変動の程度は通水量にもよるが、周期は5分程度、振幅は流量の10%超・水深の50%超の場合もある。 周期変動の程度は下流部が激しい。 周期変動の主因は自動CHゲートの挙動にあるとみられるが、鵜の池CH下流の状況を見ると水路構造も関係あると思われる。 中流部(東郷池~桜鐘)の周期変動が微小なこととあわせて、通水施設の配置との関連性の解明が今後の課題である。 上下流水位制御型CHゲートは、ほぼ所期の基本的な機能を発揮している。 ただし、性能に関しては今後さらに運転データの集積・分析を重ねたうえで、定量的な評価をするべきと考えている。 ・上下流水位制御型CHゲートは、ほぼ所期の基本的な機能を発揮している。
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お わ り に 改築後の新しい水管理システムを運用開始してから4年目になるが、いわば試運転期間からようやく脱する段階にあると言えます。
お わ り に 改築後の新しい水管理システムを運用開始してから4年目になるが、いわば試運転期間からようやく脱する段階にあると言えます。 今まで説明したように、水管理システムに関しては致命的な問題は発生していませんが、今後、更に改善すべき事柄もあります。 当面は、監視・制御施設の信頼性向上を図るほか、実際的なマニュアル類のさらなる充実に努めていきます。 さらに、長期的には管理実績に基づいた水管理システムのハード及びソフトの総体について見直す時期が来ます。 そのとき、蓄積している管理データが役立つと信じています。 最後になりますが、本日お示しした膨大なデータのグラフ化や課題の抽出にあたり、ここにお見えの坂上様には多大なるご指導をいただきました。この場をお借りして感謝・御礼申し上げます。
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さらに効率的な水管理を目指して改善! 安全で良質な水を安定して安く届ける! お わ り ご清聴ありがとうございました。
私の発表はこれで終わります。 ご静聴ありがとうございました。 お わ り ご清聴ありがとうございました。
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(2)用水の到達時間に関する若干の分析 流路に占める開水路の比率と伝播速度の関係をみると、概ね開水路比が高くなるにつれて伝播速度は低下する傾向にある。 しかし、この図では可児・香流ではなぜか影響始点がピークより遅くなっている。データの読み取り誤差か?
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 省く方向 香流の変動の周期はゲート開度と当然ながら同じです。 香流にはこの時間帯の水位差はほとんどありませんが、ゲート開度の変動によって2m3/s余の左右差が生じています。
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 省く方向
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(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動
(3) 2連水路における流況の左右差及び周期変動 省く方向 香流で約5分周期で10cm程度の変動が左右のゲートにみられる。 これは、流量が○m3/s程度になると収まることは分かっている。
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今渡の流量差 約0.5ms。 水位差で概算した流量差の数倍である。
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今渡の左右差 約20㎜。
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吉川に微小変動認められる。
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左高位が右高位に逆転している。片側だけが周期変動することもある。
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諸輪の左右差は水位の左右差以上である。データの信頼性に疑問がある。
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香流の左右水位差はほとんどないが、左右開度差が異状に大きい。このために左右の流量差が大きい。原因は?
細口左右の水位差は少ないが、なぜか左流量が乱調になる。
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