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高感度CRPの新たな有用性 ~H.pyloriにおける検討~

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Presentation on theme: "高感度CRPの新たな有用性 ~H.pyloriにおける検討~"— Presentation transcript:

1 高感度CRPの新たな有用性 ~H.pyloriにおける検討~
高感度CRPの新たな有用性  ~H.pyloriにおける検討~ 高感度CRPの新たな有用性、ヘリコバクターピロリにおける検討を発表させていただきます。 初めに、抄録に変更があります。 発表内にて説明させていただきます。 医療法人社団 新虎の門会 新浦安虎の門クリニック   芝垣 友美   大前 利道  大前 由美    沼本 美由紀  堀内 純   角谷 美佳

2 はじめに 近年、高感度CRPが動脈硬化のリスクの早期予知・予防に関与することで注目を浴びています。 今年度より特定健診の導入。
検査項目の見直しにて、コスト面からピロリ菌に関する検査項目の除外。 はじめに、近年高感度CRPが動脈硬化のリスクの早期予知・予防に関与することで注目を浴びています。 当院健診部においては、2年前よりCRP検査を高感度CRPへと、変更しております。 今年度より新たに特定健診の導入。 それに伴い、健診検査項目の見直しが実施され、ピロリ菌に関する検査項目を コストの面から除外する健保様がありました。

3 目 的 高感度CRP値にて ピロリ菌感染の 否定をできるか 《胃病変診断》 *血中抗HピロリIgG抗体 (以下、血中抗Hピロリ抗体)
目  的 《胃病変診断》 *血中抗HピロリIgG抗体  (以下、血中抗Hピロリ抗体) *ペプシノーゲン *胃バリウムまたは胃カメラ 高感度CRP値にて ピロリ菌感染の 否定をできるか 【目的】です。 現在当院では、胃病変の診断に血中抗HピロリIgG抗体、以下血中抗Hピロリ抗体とさせていただきます。と、ペプシノーゲン、胃バリウム検査あるいは胃カメラ検査を実施しています。 ★コスト面による血中抗Hピロリ抗体、ペプシノーゲン検査の削除という現状から、高感度CRP値にてピロリ菌感染の否定をできるかを検討いたしました。 *血中抗Hピロリ抗体 *ペプシノーゲン を削除する健保様がある現状

4 対 象 ・・・母集団A ・・・母集団B 期間 平成19年4月1日 ~ 平成20年3月31日
対  象 期間   平成19年4月1日      ~   平成20年3月31日 当院にて血中抗Hピロリ抗体検査、ペプシノーゲン、及び高感度CRP検査を実施した受診者 3500名  (血中抗Hピロリ抗体、PG、hs-CRP実施) WBC≧10000 3438名  平均年齢47.0歳 ・・・母集団A 【対象】です。 期間は平成19年4月1日から平成20年3月31日。当院において血中抗Hピロリ抗体検査、ペプシノーゲン、及び高感度CRP検査を実施した健診受診者、3500名を対象としました。 そのうちで、明らかな炎症所見として、白血球数10000/μl以上のものを除外した、3438名、平均年齢47.0歳を★母集団A。 高感度の検討ということで高感度CRP値が0.3mg/dl以上を除外した3227名、平均年齢47.0歳を ★母集団Bとし、二つの母集団について検討しました。 hs-CRP≧0.3 3227名  平均年齢47.0歳 ・・・母集団B 

5 方 法 血中抗Hピロリ抗体:EIA法 カットオフ値 10.0U/ml以上⇒陽性群 10.0U/ml未満⇒陰性群
方  法 血中抗Hピロリ抗体:EIA法  カットオフ値 10.0U/ml以上⇒陽性群         10.0U/ml未満⇒陰性群 高感度CRP:ラテックスネフェロメトリー法 検定法:ノンパラメトリック      Wilcoxonの順位和検定 【方法】です。 血中抗Hピロリ抗体はEIA法にて実施。 カットオフ値、10.0U/ml以上を陽性群。 10.0U/ml未満を陰性群としました。 高感度CRPはラテックスネフェロメトリー法にて実施。 2群間の高感度CRP値を比較検討いたしました。 検定法にはノンパラメトリックのWilcoxonの順位和検定を用いました。 また、ペプシノーゲンについても同様に検討いたしましたが、 ペプシノーゲン判定を用いての検討であったため、有意な結果が得られませんでした。 よって、今回の検討は血中抗Hピロリ抗体にに焦点をおき、 ペプシノーゲンの報告は省略させていただきます。

6 結 果① 母集団A ★有意な差を認める★ 血中抗Hピロリ抗体陽性群と陰性群の高感度CRP平均値 P値<0.005 【結果】です。
結 果① 母集団A 血中抗Hピロリ抗体陽性群と陰性群の高感度CRP平均値 P値<0.005 ★有意な差を認める★ 【結果】です。 まず、母集団Aです。 こちらは『血中抗Hピロリ抗体陽性群と陰性群の高感度CRP平均値のグラフ』になります。 陽性群945名。高感度CRPの平均値は0.105mg/dl、 陰性群2494名。平均値は0.091mg/dl。 Wilcoxonの順位和検定を行ったところP値は0.005未満となり★★有意差を認めました。 よって血中抗Hピロリ抗体陰性群は陽性群に比べ高感度CRPの値が有意に低値を示すと言えます。

7 結 果② 母集団B 血中抗Hピロリ抗体陽性群と陰性群の高感度CRP平均値 ★有意な差を認める★ P値<0.005 次に。母集団Bです。
結 果② 母集団B  血中抗Hピロリ抗体陽性群と陰性群の高感度CRP平均値 P値<0.005 ★有意な差を認める★ 次に。母集団Bです。 同様に『血中抗Hピロリ抗体陽性群と陰性群の高感度CRP平均値のグラフ』になります。 陽性群は885名。高感度CRPの平均値は0.053mg/dl。 陰性群は2342名。平均値は0.048mg/dlでした。 Wilcoxonの順位和検定を行ったところP値は0.005未満となり★★有意差を認めました。 よって母集団A同様、血中抗Hピロリ抗体陰性群は陽性群に比べ 高感度CRPの値が有意に低値を示すと言えます。

8 考 察① 血中抗Hピロリ抗体陰性(ピロリ菌に感染していない)群は陽性群と比較し高感度CRPの値が低値を示す傾向がある。
考 察① 血中抗Hピロリ抗体陰性(ピロリ菌に感染していない)群は陽性群と比較し高感度CRPの値が低値を示す傾向がある。  ⇒高感度CRPの値が低値であればピロリ菌の感染率は低いのではないかと示唆される。 高感度CRPの検討⇒0.30mg/dl以上は除外による検討が望ましい。 考察です。 今回の検討により、血中抗Hピロリ抗体陰性(ピロリ菌に感染していない)群は陽性群と比較し高感度CRPの値が低値を示すといえる。すなわち、高感度CRPの値が低値であればピロリ菌の感染率は低いのではないかと示唆される。 当初の母集団は白血球のみの除外としていましたが、C-反応性蛋白の基準値から考えますと、 高感度CRP0.3mg/dl以上を除外した母集団Bでの検討が望ましいと考えます。

9 考 察② 高感度CRP カットオフ値の検討 設定は難しい ◆ROC曲線にて検討 CRP:0.025mg/dl カットオフ値としての
考 察② 高感度CRP    カットオフ値の検討  ◆ROC曲線にて検討      CRP:0.025mg/dl    感度 :60.8%     特異度:47.4%    カットオフ値としての        設定は難しい 次に、今回の結果から高感度CRPのカットオフ値の検討を試みました。 右のグラフがROC曲線になります。 閾値は0.025mg/dl。このときの感度は60.8%。特異度は47.4%でした。 感度、特異度ともに低く、グラフをご覧頂いてもわかりますように、カットオフ値を設定することは、難しいと考えられます。 血中抗Hピロリ抗体陰性群は陽性群より高感度CRPの値が有意に低値を示しましたが、 高感度CRP検査ほピロリ菌判定に対して病態識別能が低い検査であると考えます。 ROC曲線

10 まとめ 高感度CRPが低値であれば、ピロリ菌に対する感染率は低いのではないかということが示唆された。
高感度CRPのカットオフ値の設定は困難である。 まとめです。 今回の検討により 高感度CRPが低値であれば、ピロリ菌に対する感染率は低いのではないかということが示唆された。 しかし、 ピロリ菌の感染に対する高感度CRPのカットオフ値の設定は困難であった。 以上です。 ご清聴ありがとうございました。

11 ご清聴ありがとうございました。 以上です。 ご清聴ありがとうございました。

12 質疑応答 喫煙歴・動脈硬化は除いているのか? ⇒今回は健診システム入れ替えに伴い問診情報の抽出が出来なかったため除外していません。
  ⇒今回は健診システム入れ替えに伴い問診情報の抽出が出来なかったため除外していません。 ピロリ菌の高感度CRP上昇に対する機所は?   ⇒今回ピロリ菌を取り上げたのは、検査削除対象となったことです。ピロリ菌を感染症としてCRPを従来の感染症のマーカーとして用いて検討してみたので、ピロリ菌がCRPを上昇させる機所は文献も少なくわかってはいません。 ピロリ菌の除菌前後で高感度CRPの値に変化は?   ⇒調査中で、除菌後の高感度CRPは下がる傾向はあるようです。 除菌の検討を踏まえたらROC曲線がかけるのではないでしょうか。   ⇒検討させていただきます。ありがとうございます。


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