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日本語を考える Introduction to Japanese Linguistics

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Presentation on theme: "日本語を考える Introduction to Japanese Linguistics"— Presentation transcript:

1 日本語を考える Introduction to Japanese Linguistics
音声・音韻 (1)

2 音声学・音韻論 音声学 (phonetics), 音韻論 (phonology) どちらも、言語音 (母音、子音、アクセントなど) を対象とする、言語学の下位分野 違いは?

3 音声は、言語形式の中でも最も基本的かつ典型的なもの その他の媒体:
ジェスチャー (手話) 書記 (文字) 点字

4 音声学 (phonetics) 物理的・生理的な観点から、言語音を研究する。
音声学における言語音の基本的構成要素を、一般に 「音 (おん)」 と呼ぶ。 音声学的な記述には、比較的大雑把なものから、細かいものまで、様々なレベルがある。 調音音声学、聴覚音声学、音響音声学、のような下位分野がある。

5 音韻論 (Phonology) 機能的・抽象的な観点から、言語音を研究する。
音韻論における言語音の基本的構成要素を、「音素 (おんそ)」 と呼ぶ。 音素は、話者の心理の中にのみ存在する抽象的な単位である。

6 表記法 音声的記述: […] (例: [paɴ]) 音韻的記述: /…/ (e.g. /paɴ/)
日本語音声学における [p], [t], … と、英語音声学における [p], [t], … は、厳密には同じものではない。 同様に、日本語音韻論における /p/, /t/, … と、英語音韻論における /p/, /t/, … は、厳密には同じものではない。. IPA (国際音声字母): 全ての言語に対応した、音声的記述のシステム

7 同じ音か、違う音か 英語の例: pin [phɪn], spin [spɪn], pop [phɑp]
[ph] (有気音) vs. [p] (無気音): 同じ音? 違う音? 音声学的には違う音、音韻論的には同じ音 英語においては、[ph] と [p] は同じ音素 (/p/) の異なった発現である。 このような場合、 [ph] と [p] は異音 (いおん; allophone) の関係にあるという。  

8 同じ音か、違う音か 相補分布 (complementary distribution): 異音は、異なる音韻論的環境に現れる
OK: pin [phɪn], spin [spɪn] ??: pin [pɪn], spin [sphɪn] 最小対立対 (minimal pair): 二つの表現が、(i) 異なる意味を持ち、なおかつ (ii) 一つの音に関してのみ異なる場合、その二つの表現は最小対立対を成すという。 발 [pal]: 팔 [phal] 最小対立対がある場合には、二つの音は異音の関係ではない (異なる音素の発現である) ことがわかる。

9 同じ音か、違う音か 自由変異 (free variation): 音韻的環境とは関係なく交替可能な音
ラ行音には、いくつかの異なる調音方法がある。 [ɾ] (はじき音) [l] (接近音) [r] (ふるえ音) りんご, [ɾiŋgo] ~ [liŋgo] ~ [riŋgo] [ɾ], [l], [r] は、音素 /r/ の自由変異である。

10 調音の位置と方法 調音 (に関わる) 器官にはどのようなものがあるか?

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13 声帯 (せいたい; vocal cords), 甲状軟骨 (こうじょうなんこつ; thyroid cartilage),披裂軟骨 (ひれつなんこつ; arytenoid cartilage), 輪状軟骨 (りんじょうなんこつ; cricoid cartilage), 甲状披裂筋 (こうじょうひれつきん; thyroarytenoid muscle)

14 二種類の言語音 母音: 呼気の流れがあまり遮られることなく調音される音。声道の器官 (舌、唇など) を操作することによって、異なる母音が調音される。 子音: 呼気が声道のどこかで遮られる (閉鎖または狭窄) ことによって調音される。

15 日本語の母音 五母音体系 (比較的単純なシステム) 母音の音色は、次のような要素で決定される:
五母音体系 (比較的単純なシステム)  ア [a], イ [i], ウ [u], エ [e], オ [o] 母音の音色は、次のような要素で決定される: 口の開け方 (または舌の高さ): 広 <-> 狭 舌の位置: 前 <-> 後 唇の形: 円唇 <-> 平唇 (鼻音性: 鼻音 vs. 非鼻音)

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18 日本語の母音体系 ア [a]: 広-中舌-非円唇 イ [i]: 狭-前舌-非円唇 ウ [u] ([ɯ]): 狭-後舌-非円唇ぎみ
エ [e]: 中-前舌-非円唇 オ [o]:中-後舌-円唇

19 日本語の母音体系 短母音と長母音の対立 [a] vs. [a:] - 純粋に長さの違い おばさん vs. おばあさん, など
比較: hit [hɪt] vs. heat [hit]

20 日本語の母音体系 母音音素 特殊音素 組み合わせることで、長短 10 種類の母音が実現されると考えることができる。
/a/, /i/, /u/, /e/, /o/ 特殊音素 /:/ (/R/) 組み合わせることで、長短 10 種類の母音が実現されると考えることができる。

21 日本語の子音体系 調音位置: 調音法: 声帯の振動:
両唇音, 歯茎音 (歯/歯茎音), 歯茎硬口蓋音, 硬口蓋音, 軟口蓋音, 口蓋垂音, 声門音 調音法: 破裂音, 摩擦音, 破擦音, 鼻音, はじき音, ふるえ音, 接近音 (半母音) 声帯の振動: 有声音 vs. 無声音

22 調音法: 破裂音: 閉鎖によって呼気の圧力を高め、開放する
鼻音: 破裂音の一種。口蓋垂が下がり、鼻腔に気流が抜ける。(単に破裂音という場合は、口音の破裂音を指す。) 摩擦音: 狭窄によって呼気の流れを阻害し、激しい気流を発生させる 破擦音: 破裂音と摩擦音の連続 はじき音: 二つの調音器官が一度だけ衝突する ふるえ音: 二つの調音器官が複数回衝突する 接近音: 二つの調音器官が接近するが、呼気の通り道は比較的広く確保されている。

23 カ行の子音 カ, キ, ク, ケ, コ (直音) [ka], [kji], [ku], [ke], [ko] [k]: 無声 軟口蓋 破裂音
カ, キ, ク, ケ, コ (直音)  [ka], [kji], [ku], [ke], [ko] [k]: 無声 軟口蓋 破裂音 [kj]: [k] が “口蓋化” したもの (口蓋化: 前舌面が硬口蓋に近づく現象) /ka/, /ki/, /ku/, /ke/, /ko/ 音韻規則 #1: 母音音素 /i/ の前では、/k/ などの 子音音素は口蓋化して実現される。

24 カ行の子音 キャ, キュ, キョ (拗音) [kja], [kju], [kjo] /kja/, /kju/, /kjo/
音韻規則 #2: /k/ などの子音音素と /j/ が連続する場合、先行する子音音素は口蓋化し、/j/ は削除される。  

25 カ行の子音 カ, キ, ク, ケ, コ; キャ, キュ, キョ [ka], [kji], [ku], [ke], [ko]; [kja], [kju], [kjo] /ka/, /ki/, /ku/, /ke/, /ko/; /kja/, /kju/, /kjo/ なぜ、キを直音のグループに含めるのか? このように考えることもできるのでは? /ka/, /ku/, /ke/, /ko/; /kja/, /kji/, /kju/, /kjo/ (/k/ と /kj/ は別の音素) この方式だと、必要な音素の数が増えてしまう (/g/ と /gj/ など)。 /k/, /g/, /j/, /a/, /i/, /u/, /e/, /o/ /k/, /g/, /kj/, /gj/, /a/, /i/, /u/, /e/, /o/

26 ガ行の子音 ガ, ギ, グ, ゲ, ゴ; ギャ, ギュ, ギョ [ga], [gji], [gu], [ge], [go]; [gja], [gju], [gjo] [g]: 有声 軟口蓋 破裂音 [gj]: [g] が口蓋化したもの /ga/, /gi/, /gu/, /ge/, /go/; /gja/, /gju/, /gjo/ 濁点の有無 (濁音・清音の対立) は、原則的に 有声・無声の対立と対応する。

27 鼻濁音 方言によっては、語中で [g] が [ŋ] (軟口蓋鼻音) と交替することがある
科学 (かがく) [kagaku] ~ [kaŋaku] ガス [gasu]

28 サ行の子音 サ, シ, ス, セ, ソ; シャ, シュ, シェ, ショ [sa], [ʃi], [su], [se], [so]; [ʃa], [ʃu], [ʃe], [ʃo] [s]: 無声 歯茎 摩擦音 [ʃ]: 無声 歯茎硬口蓋 摩擦音 /sa/, /si/, /su/, /se/, /so/; /sja/, /sju/, /sje/, /sjo/ 比較: sea [sji] vs. she [ʃi]

29 ザ行の子音 ザ, ジ, ズ, ゼ, ゾ; ジャ, ジュ, ジェ, ジョ [ʣa], [ʤi], [ʣu], [ʣe], [ʣo]; [ʤa], [ʤu], [ʤe], [ʤo], [za], [ʒi], [zu], [ze], [zo]; [ʒa], [ʒu], [ʒe], [ʒo] [ʣ]: 有声 歯茎 破擦音 [z]: 有声 歯茎 摩擦音 [ʤ]: 有声 歯茎硬口蓋 破擦音 [ʒ]: 有声 歯茎硬口蓋 摩擦音 /za/, /zi/, /zu/, /ze/, /zo/; /zja/, /zju/, /zjo/

30 ザ行の子音 [ʣ] と [z]、[ʤ] と [ʒ] は自由変異の関係にある。 ただし、
比較: cars [cɑɚz] vs. cards [cɑɚdz]

31 タ行の子音 タ, チ, ツ, テ, ト; チャ, チュ, チョ [ta], [ʧi], [ʦu], [te], [to]; [ʧa], [ʧu], [ʧo] [t]: 無声 歯茎 破裂音 [ʧ]: 無声 歯茎硬口蓋 破擦音 [ʦ]: 無声 歯茎 破擦音 /ta/, /ʦi/, /ʦu/, /te/, /to/; /ʦja/, /ʦju/, /ʦjo/ ([ʧ], [ʦ] は /ʦ/ の異音とみなす ) [ʧ], [ʦ] は /t/ の異音とみなす場合もある。

32 タ行の子音 タ, ティ, トゥ, テ, ト [ta], [tji], [tu], [te], [to]
/ta/, /ti/, /tu/, /te/, /to/ ツァ, チ, ツ, (ツェ,) (ツォ) [ʦa], [ʧi], [ʦu], [ʦe], [ʦo] /ʦa/, /ʦi/, /ʦu/, /ʦe/, /ʦo/ (ツィ [ʦji] はどうする?)

33 ダ行の子音 ダ, (ヂ,) (ヅ,) デ, ド; (ヂャ,) (ヂュ,) (ヂョ)
ヂ, ヅ, ヂャ, ヂュ, ヂョ は、発音上 ジ, ズ, ジャ, ジュ, ジョ と区別がない (“四つ仮名” の問題) [da], [de], [do] [d]: 有声 歯茎 破裂音 /da/, /de/, /do/

34 ダ行の子音 ダ, ディ, ドゥ, デ, ド; デュ [da], [dji], [du], [de], [do]; [dju]
/da/, /di/, /du/, /de/, /do/; /dju/

35 ナ行の子音 ナ, ニ, ヌ, ネ, ノ; ニャ, ニュ, ニョ [na], [nji], [nu], [ne], [no]; [nja], [nju], [njo] [n]: (有声) 歯茎 鼻音 [nj]: [n] の口蓋化したもの /na/, /ni/, /nu/, /ne/, /no/; /nja/, /nju/, /njo/ 鼻音は原則的に有声 (清濁の区別はない)

36 ハ行の子音 ハ, ヒ, フ, ヘ, ホ; ヒャ, ヒュ, ヒョ [ha], [çi], [ɸu], [he], [ho]; [ça], [çu], [ço] [h]: 無声 声門 摩擦音 [ç]: 無声 硬口蓋 摩擦音 [ɸ]: 無声 両唇 摩擦音 /ha/, /hi/, /hu/, /he/, /ho/; /hja/, /hju/, /hjo/ (ファ [ɸa], フェ [ɸe], フォ [ɸo] は?)

37 パ行の子音 パ, ピ, プ, ペ, ポ; ピャ, ピュ, ピョ [pa], [pji], [pu], [pe], [po]; [pja], [pju], [pjo] [p]: 無声 両唇 破裂音 [pj]: [p] の口蓋化したもの /pa/, /pi/, /pu/, /pe/, /po/; /pja/, /pju/, /pjo/

38 バ行の子音 バ, ビ, ブ, ベ, ボ; ビャ, ビュ, ビョ [ba], [bji], [bu], [be], [bo]; [bja], [bju], [bjo] [b]: 有声 両唇 破裂音 [bj]: [b] の口蓋化したもの /ba/, /bi/, /bu/, /be/, /bo/; /bja/, /bju/, /bjo/

39 ハ・パ・バ行の関係 パ行 (いわゆる半濁音) とバ行は、無声・有声の関係にある。 一方、ハ行音は、音声学的にはパ・バ行音とは類似していない。
ハ行の子音は、[p] → [ɸ] → [h] のように変化した。 (唇音退化)

40 マ行の子音 マ, ミ, ム, メ, モ; ミャ, ミュ, ミョ [ma], [mji], [mu], [me], [mo]; [mja], [mju], [mjo] [m]: (有声) 両唇 鼻音 [mj]: [m] の口蓋化したもの /ma/, /mi/, /mu/, /me/, /mo/; /mja/, /mju/, /mjo/

41 ヤ行の子音 ヤ, ユ, ヨ [ja], [ju], [jo] [j]: 硬口蓋 接近音 (半母音) /ja/, /ju/, /jo/
接近音は原則的に有声

42 ラ行の子音 ラ, リ, ル, レ, ロ; リャ, リュ, リョ [ɾa], [ɾji], [ɾu], [ɾe], [ɾo]; [ɾja], [ɾju], [ɾjo] [ɾ]: 歯茎 はじき音 [ɾj]: [ɾ] が口蓋化したもの /ra/, /ri/, /ru/, /re/, /ro/; /rja/, /rju/, /rjo/ [ɾ] ([ɾj]) は、[r] ([rj]) または [l] ([lj]) と交替可能 (自由変異) [r]: 歯茎 ふるえ音   [l]: 歯茎 接近音 (側面音) 

43 ワ行の子音 ワ, ウィ (ヰ), ウェ (ヱ), ウォ (ヲ) [wa], [wi], [we], [wo]

44 ファ [ɸa], フェ [ɸe], フォ [ɸe] は、/hwa/, /hwe/, /hwo/ と考えることもできる。

45 応用問題 次のような語は日本語の一部? ツィゴイネルワイゼン [ʦjigoineɾuwaizeɴ] クワルテット [kwaɾutetto]
ヴァイオリン [vaioɾiɴ] 比較: くゎじ (火事) vs.かじ (家事) 合拗音 (vs. 開拗音)

46 特殊音素 /:/ (長音), /N/ (撥音), /Q/ (促音) を特殊音素と呼ぶ。 特殊音素は: さまざまな音として実現される。
音節末にのみ現れる。 それ自体でモーラ (拍) を構成する。

47 ー (長音) 長音 (の後半部分) には特殊音素 /:/ が対応する。 ラーメン /ra:meN/ ⇒ [ɾa:meɴ]
お母さん (おかあさん) /oka:saN/ ⇒ [oka:saɴ] お爺さん (おじいさん) /ozi:saN/ ⇒ [oʣi:saɴ] 空気 (くうき) /ku:ki/ ⇒ [ku:kji] お姉さん (おねえさん) /one:saN/ ⇒ [one:saɴ] 名刺 (めいし) /me:si/ ⇒ [me:ʃi] 狼 (おおかみ) /o:kami/ ⇒ [o:kamji] 砂糖 (さとう) /sato:/ ⇒ [sato:]

48 ン (撥音) 「ン」は後続する音によって発音が変わる 本 (ほん) [hoɴ] (~ [hoŋ]) 散歩 [sampo]
[ɴ] 口蓋垂鼻音 本 (ほん) [hoɴ] (~ [hoŋ]) [m] 両唇鼻音 散歩 [sampo] [n] 歯茎鼻音 引退 [intai] [nj] 口蓋化した歯茎鼻音 今日 (こんにち) [konjnjiʧi] [ŋ] 軟口蓋鼻音 天気 [teŋki] これらはみな、特殊音素 /N/ の異音である。

49 本 /hoN/ ⇒ [hoɴ] (~ [hoŋ])
散歩 /saNpo/ ⇒ [sampo] 引退 /iNtai/ ⇒ [intai] 今日 /koNniʦi/ ⇒ [konjnjiʧi] 天気 /teNki/ ⇒ [teŋki]

50 ッ (促音) 「ッ」はその後に続く子音を長くする 「ッ」には特殊音素 /Q/ が対応する。 長い閉鎖 (破裂音, 破擦音の場合)
一杯 [ippai] バッグ [baggu] エッジ [edʣi] 長い狭窄 (摩擦音の場合) 必須 [çissu] バッハ [bahha] 「ッ」には特殊音素 /Q/ が対応する。

51 一杯 /iQpai/ ⇒ [ippai] バッグ /baQgu/ ⇒ [baggu] エッジ /eQzi/ ⇒ [edʣi] 必須 /hiQsu/ ⇒ [çissu] バッハ /baQha/ ⇒ [bahha]

52 音節とモーラ (拍) 近接する音は音節 (syllable) を構成する。
音節には、母音だけから成るものと、母音と子音の組み合わせから成るものがある 絵 [e] 目 [me] 面 [meɴ] 母音で終わる音節を開音節、子音で終わる音節を閉音節という 日本語の音節は、ほとんどが開音節である。

53 日本語の音節構造 (音韻論的記述) /V/: 任意の母音音素 /C/: /j/ 以外の任意の子音音素 ア /V/ [V]
カ /CV/ [CV] ヤ /jV/ [CV] カン /CVN/ [CVC] キャン /CjVN/ [CVC] カー /CV:/ [CV:] カーン /CV:N/ [CV:C] カット /CVQ.CV/ (二音節) [CVC.CV]

54 日本語の音節構造 音節末の子音は /N/ (撥音) か /Q/ (促音) に限られる。 /Q/ は、語中の音節の音節末にのみ現れる。

55 モーラ (拍) とは? モーラは 「音」 と 「音節」 の間の単位 音節 > モーラ > 音 キ: 1音節, 1モーラ, 2音
キー: 1音節, 2モーラ, 2音 キン: 1音節, 2モーラ, 3音 モーラ数の多い音節は、「長い音節」。 長母音を持つ音節は、短母音を持つ音節よりモーラ数が多い。 閉音節は開音節よりモーラ数が多い。 頭子音の有無 (および数) はモーラ数には関係しない。

56 日本語のリズムは、モーラを基本単位としている。
対して、英語のリズムは、強勢 (のある音節) を基本単位とする。 音節をリズムの基本単位とする言語もある (スペイン語など)。

57 大文字の仮名、「ー」、「っ」 が 1 モーラに対応する。
胃 (い): 1 音節、 1 モーラ 序 (じょ): 1 音節、 1 モーラ 貝 (かい): 1 音節(?)、 2 モーラ キー: 1 音節、 2 モーラ 謝意 (しゃい): 1 音節(?)、 2 モーラ 章 (しょう): 1 音節、 2 モーラ 案 (あん): 1 音節、 2 モーラ 作家 (さっか): 2 音節、 3 モーラ サッカー: 2 音節、 3 モーラ

58 五七五: こがらしや 海に夕日を 吹き落とす (夏目漱石) 涼風の 曲がりくねって 来たりけり (小林一茶)
こがらしや 海に夕日を 吹き落とす (夏目漱石) 涼風の 曲がりくねって 来たりけり (小林一茶) ちょっと待て よく考えて もう一度


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