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下水道施設の老朽化対策 平成27年2月18日 柏市下水道事業経営委員会
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高齢化する社会資本 ○日本の社会資本の老朽化が深刻化しつつある。 ○2012年12月2日、中央自動車道の笹子トンネルで起きた天井板
崩落事故は、高度経済成長期に造られた多くの構造物が、建設 から30年以上経った現在、一斉に老朽化しようとしていることに 改めて警鐘を鳴らすものとなった。 笹子トンネルでの救出作業の様子 (朝日新聞社) 天井板が崩落した笹子トンネル (FNNニュース映像より) 2
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高齢化する社会資本 ○高度成長期に大量に整備された道路、河川、下水、港湾等について、社会資本全体の高齢化が急速に進行することが想定されている。 ○下水道は、他の施設に比べ、経過年数はまだ短いが、耐用年数の短い機械・電気設備を多くしている点が、他の施設との大きな違い。下水道においても、深刻であることは同様。 建設後50年以上経過する社会資本の割合 H23年度 H33年度 H43年度 道路橋 約9% 約28% 約53% 〔約15万7千橋(橋長15m以上)〕 約24% 約40% 約62% 河川管理施設※ (水門等) 〔約1万施設〕 ※設置年が不明な施設は50年以上経過した施設として整理 下水道管きょ 約2% 約7% 約23% 〔総延長:約44万km〕 港湾岸壁 約7% 約29% 約56% 3 〔約5千施設〕
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下水道施設(管きょ)の状況 約46万㎞ 老朽管が急増 下水管きょの標準的な耐用年数は50年
○下水道の普及が進み、管きょ延長は全国で約46万Km。一方で、施設の老朽化も進行。 布設後50年を経過する古い管きょが今後加速度的に増加する見通し。 管きょの年度別整備延長(H25末) 約46万㎞ 老朽管が急増 10年後(H35) 20年後(H45) 50年経過管 約4万km(9%) 約11万km(24%) 4 下水管きょの標準的な耐用年数は50年
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老朽化した下水管きょが原因で起こる道路陥没
下水管きょに起因する道路陥没件数 ●道路陥没深さ(平成25年度) 平成25年度 約3,500件 9割が50cm以下の浅い陥没であり、 規模の小さいものがほとんど! 5
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下水管きょの破損等に伴うリスク 下水管きょの破損等に伴うリスク ・道路陥没による人身事故、交通阻害 ・下水道使用者への使用中止
・汚水漏水による地下水や土壌汚染 老朽化によりひび割れ等が発生し下水管きょ内に地下水と一緒に土砂が引き込まれ舗装下が空洞化し、時間経過とともに陥没 6
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下水管きょの老朽化状況 管きょの継目からの地下水侵入状況 硫化水素による腐食状況 7
硫化水素によりコンクリートが腐食し管厚が薄くなり耐力が不足 7
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下水管きょの調査方法と老朽化対策例 管きょ内の調査方法例 老朽管きょの改築方法例(更生工法) 8
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限られた予算、体制(老朽化対策だけでない)
下水管きょの老朽化対策 下水道は人々の日常生活や社会経済活動、安全・安心を支える基本的な社会インフラであり、代替手段の確保が困難なライフラインであることから、計画的かつ効率的な老朽化対策を実施し、必要な機能を持続することが求められる。また、同時に老朽化対策は今後の健全な下水道経営において重要な課題でもある。 下水管きょの老朽化対策が難しい理由 膨大な施設(資産)量 直接目視できなく状況確認が困難 限られた予算、体制(老朽化対策だけでない) 9
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下水管きょの老朽化対策 今後の老朽化対策のあり方 ⇒ 施設全体を対象としたマネジメントの実施
今後の老朽化対策のあり方 ⇒ 施設全体を対象としたマネジメントの実施 点検・調査等の維持管理から改築までの一連の老朽化対策は、施設全体を対象に長期的視点に立って計画的に取り組むことが重要である。 このため、点検・調査結果を踏まえた健全度の評価や環境条件、事故時の社会的影響等を踏まえた重要性など、リスク評価に基づく維持管理・改築に係る中長期的な計画である施設管理(ストックマネジメント)計画の策定を推進するとともに、当該計画に基づき老朽化対策を実施していく必要がある。 具体的な取組み ・ 持続可能な事業運営の視点から、将来にわたる改築需要を勘案しつつ、維持管理から改築までを一体的に捉え、今後の施設整備方針を踏まえた施設管理計画を策定し、下水道システム全体の最適化を図る。 ・ 施設管理計画は、計画的な点検・調査の結果等を踏まえ、定期的にその妥当性を検証し、点検・調査からの一連の老朽化対策の見直しを継続的に実施することにより、施設管理のレベルアップと効率化を図る。 (P-D-C-A) 10
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下水管きょの老朽化対策 日常生活や社会活動に重大な影響を及ぼす事故発生や機能停止を未然に防止するために! ストックマネジメントの実践
予防保全型管理 ライフサイクルコストの最小化 予算の最適化・平準化 長寿命化対策 リスク検討に基づく点検・調査計画、改築・修繕計画 ●ストックマネジメント手法を踏まえた老朽化対策(改築)について交付金対象 下水道事業の持続的な事業運営を行うために! 相互に関連づけ戦略的なマネジメント 人材(ヒト) 施設(モノ) 資金(カネ) 11 施設の機能,コスト,リスクのバランスの最適化を図る
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下水管きょの老朽化対策 過去に投資した建設コストを基に長期的な改築需要を大局的見通し(例) 50年で改築する場合 (コスト、体制に問題)
75年で改築する場合 (リスクを伴う可能性有) 予防保全型管理を実施し改築する場合 (コスト、体制の平準化、リスク回避可) 12
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ストックマネジメントの概念図 13
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ストック/アセットマネジメントのイメージ
ストックマネジメントとは… 下水道事業の役割を踏まえ、持続可能な下水道事業の実施を図るため、明確な目標を定め、膨大な施設の状況を客観的に把握、評価し、中長期的な施設の状態を予測しながら下水道施設を計画的かつ効率的に管理すること。 最終的にはアセットマネジメントを目指す 14
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