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マルチエージェント・シミュレーション(2)
シミュレーション論 Ⅱ 第7回 マルチエージェント・シミュレーション(2)
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第6回のレポート解答例 マルチエージェント・シミュレーションの特徴+利点をまとめ、3点以上述べてください (1)
特徴:比較的単純な要素+局所的相互作用によるモデル化 利点:プログラミングが単純で明確、要素数の増減や相互作用の追加・ 変更が容易 (2) 特徴:全体的な挙動の一括した記述や大域的制御の不要なボトムアップ 的モデル 利点:トップダウン的モデルに比べてモデルの記述や制御が容易 (3) 特徴:個体差、エージェントの異種性の導入が容易 利点:モデルの複雑な拡張が可能、現象の複雑さの要因を解析できる
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今回の内容 マルチエージェント・シミュレーションの一例として、ごく簡単な「マクロ」を用いた2次元セルオートマトンの作成をおこなう
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Excelによるライフゲームの作成 Excelを用いて、2次元セルオートマトンの代表例である「ライフゲーム」を作成する
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ライフゲームの概要 各セルには「生」「死」の2状態がある 各セルは自分と周囲の計9セルの状態によって生死が決定される 生死のルール: 誕生
誕生 死んでいるセルの周囲に3つの生きているセルが あれば次の世代では生きる(誕生する)。 維持 生きているセルの周囲に2つか3つの生きている セルがあれば次の世代でも生き残る。 死亡 上以外の場合には次の世代では死ぬ。
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ライフゲームの作成(1) Excelの全てのセルを選択し、「書式」→「列」→「幅」で「2」とする(正方形のセルを作る)
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ライフゲームの作成(2) B2~U21、X2~AQ21に20×20の枠を作成し、左側の枠に全て「0」を入力する
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ライフゲームの作成(3) 右側の枠に左側の枠の次ステップの状態を記述する 0を死、1を生とし、ルールに従って生死を決定する
X2セルに以下のように入力する =IF(SUM(A1:C3)=3,1,IF(AND(B2=1,SUM(A1:C3)=4),1,0)) 自分と周囲の計9セルで3セル生きていれば生、自分が生で周囲9セルで4セル生きていれば生、それ以外は死
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ライフゲームの作成(4) 入力できたら右側の枠内全てにドラッグでコピー
枠線をコピーしたくないときは右下に出るボックスをクリックして「書式なしコピー」を選ぶとよい
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ライフゲームの作成(5) 「マクロ」を用いて更新作業をおこなう 左枠の状態から次ステップの状態を右枠で計算→ 左枠へコピー
この操作をマクロによって自動化する 「表示」→「ツールバー」→「Visual Basic」を選択 「セキュリティ」をクリックして「セキュリティレベル」を「中」にしておく 「コントロール ツールボックス」ボタンを押す
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参考:Excel2007の場合 Excel2007を利用している場合は、左上のOfficeボタンから「Excelのオプション」→「基本設定」を選び、「[開発]タブをリボンに表示する」にチェックを入れる 開発タブが表示されるので、「挿入」から「フォームコントロール」でボタンを設置し、「記録」ボタンでマクロの記録・登録をおこなう
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ライフゲームの作成(6) ツールボックスの「コマンドボタン」をクリックし、適当な位置に貼り付ける
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ライフゲームの作成(7) コマンドボタンを右クリックし、「プロパティ」を選ぶ
(オブジェクト名)を「更新ボタン」、Captionを「更新」とする(できたらプロパティは閉じる)
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ライフゲームの作成(8) 「Visual Basic」ツールバーの赤丸を押し、操作の記録をおこなう(マクロの記録)
「マクロ名」は「更新」とする 「右枠内全て(X2~AQ21)をコピー」→「B2セルを右クリック」→「形式を選択して貼り付け」→「値」→「X1セルをクリック」 以上ができたら四角い停止ボタンを押して記録を終了する
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ライフゲームの作成(9) 「Visual Basic」ツールバーの「デザインモード」ボタンが押されていることを確認し、コマンドボタン(更新ボタン)をダブルクリックする 空白になっている「End Sub」の前に「更新」と記入 デザインモード ボタン
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ライフゲームの作成(10) デザインモードのウインドウを閉じ、Visual Basicツールバーの「デザインモード」ボタンを押して終了させる
左枠の適当な位置に「1」をいくつか入力し、「更新」ボタンを押して動くかどうか確認してみよう
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ライフゲームの作成(11) 左枠内を選択し、「書式」→「条件付き書式」でセルに色をつける
フォントの色とセルのパターンを「0」のとき白、「1」のとき青とする
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ライフゲームの作成(12) コントロールツールバーから「コマンドボタン」を選び、もう1つボタンを作成する
右クリック→「プロパティ」とし、 (オブジェクト名)を「クリアボタン」、Captionを「クリア」とする(できたらプロパティは閉じる)
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ライフゲームの作成(13) 「Visual Basic」ツールバーの「デザインモード」ボタンが押されていることを確認し、クリアボタンをダブルクリックする 空白になっている「End Sub」の前に「クリア」と記入
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ライフゲームの作成(14) ウインドウ左側の「標準モジュール」をダブルクリックし、「Module 1」をダブルクリックして開く
既にある「End Sub」の後に以下のように書く Sub クリア() Range(“B2:U21") = 0 End Sub
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ライフゲームの作成(15) デザインモードのウインドウを閉じ、Visual Basicツールバーの「デザインモード」ボタンを押して終了させる
左枠の適当な位置に「1」をいくつか入力し、「クリア」ボタンを押して全て「0」に戻るか試してみよう
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ライフゲームの作成(16) 以上でほぼ完成 適当に1を入力し、更新ボタンを何度か押して実行してみよう
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様々な初期値で試してみよう 以下のような初期値で試してみよう
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参考:製品普及モデル ライフゲームのシミュレーションを修正し、2種類の製品普及モデルも作成できる
(X2セル)=IF(AND(COUNTIF(A1:C3,1)<3,COUNTIF(A1:C3,2)<3),0, IF(COUNTIF(A1:C3,1)>COUNTIF(A1:C3,2),1, IF(COUNTIF(A1:C3,1)<COUNTIF(A1:C3,2),2, RANDBETWEEN(1,2))))
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第7回のレポート 2次元セルオートマトンを利用したシミュレーションをおこなうなら、どのようなものをやってみたいか、概要を記述してください
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