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地震長期予測地図のデザイン改善 によるリスクコミュニケーション効果の検討
日本社会心理学会2016発表用資料(*内容は今後変更予定) 地震長期予測地図のデザイン改善 によるリスクコミュニケーション効果の検討 広田すみれ (東京都市大学 メディア情報学部) ・大木聖子 (慶應義塾大学 環境情報学部)
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前年度の研究 関東・関西の居住者を対象に、地震発生の確率・再現期間の閾値を測定すると共に、コミュニケーション方法による効果を検討
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※枠組み効果も検討したが有意でなかったのでここでは割愛
統制群 z 日本地図 +色回答群 世界地図 +数値回答群 世界の予測地図をみて 日本の発生確率の高さを 確認 地震動予測地図で自宅地域の発生確率を確認 確認結果を色で回答 確認結果を数値で回答 Q.自分がどのくらいその地震に遭うと感じるか(可能性の認知) Q.自宅の地震発生確率を考えた上でどのくらい怖いと感じるか(怖さ) Q.今後取ろうと考えた対策の数(対策の行動意図数) 自宅地域の地震発生確率を推測して回答 ※以上5群を大阪圏の高確率・低確率予測地域でそれぞれ実施 図1. 2015年度の地図提示実験の概要 ※枠組み効果も検討したが有意でなかったのでここでは割愛
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地震に見舞われる可能性の認知 目的変数: 「ご自宅のある地域が今後30年で震度6弱以上の揺れに見舞われる確率に基づいて考えると、実際、ご自分がどのくらいこのような地震に遭いそうだと感じていますか。」 1.自分がこのような地震に必ず遭いそうだと思う 2.自分がこのような地震に遭う可能性はかなり高いと思う 3.自分が遭うことはそれほどないだろうと思う 4.自分が遭うことはまずないだろうと思う 5.よくわからない 6.その他
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本報告 試作地図の効果検討(2016.2) [目的] ・地図の描き方・提示方法を変えたときの効果を検討 ・前回の結果の再現性の検討 ・「対処をしない理由」を自由記述から探索的に検討 [方法] 実験条件: ①統制条件:J-SHISの地図のみ(世界地図無) ②従来表現(日本+世界),数値回答: ③従来表現(日本+世界) ,色回答: ④色相統一地図,数値回答 ⑤色相統一地図,色回答 ⑥インフォグラフィックス,数値回答
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回答者の居住エリア(北関東) 30年で震度6弱の地震に見舞われる確率の高い/低い地域 High(26-100%)
さいたま市、川越市、ふじみ野市、上尾市、桶川市、北本市蓮田市 Low (26%未満) 上里町、本庄市、前橋市、伊勢崎市、藤岡市、太田市、水上市、川場村、片品村、沼田市、桐生市、みどり市、日光市
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従来地図表現 (昨年度利用した地図) 世界:今後50年間で10%の確率で一定の揺れに見舞われる計測震度(GSHAP) 日本:今後30年間で震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の分布 基準も異なり、色の色相もかなりバラバラ
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色相統一地図 今後50年間で10%の確率で一定の揺れに見舞われる計測震度の領域図。GSHAPとJ-SHISに基づき色修正、基準も同じに
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インフォグラフィックス条件
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結果1.自宅地域が地震に見舞われる可能性の認知
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結果2.怖さの程度(4段階) ※怖さが低い理由:防衛反応?
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対処をさらにしない理由(n=127)
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考察 地図を見せることは頻度の認知に一定の効果があるものの、怖さへの影響と一貫性がない
→怖さ、対処には他の要因(属性、経済的要因等)が働いている可能性 ・ただし、世界と同時画面で提示する方法は一定の効果あり ・Highエリアで可能性の認知に色回答>数値回答の傾向は2015年度と一貫 ・対処しない理由では「経済的・時間的理由」、「諦念・効力感の低さ」が改善余地のある部分か(fear appealでの、有効な対処の同時提示が有効であるという過去の知見と一貫している)
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