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気球実験について (特にPHENEX2006) 林田 清 (大阪大学理学研究科).

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1 気球実験について (特にPHENEX2006) 林田 清 (大阪大学理学研究科)

2 X-ray Polarimetry Started in 1960’s. 1st positive detection of X-ray polarization in the Crab nebulae in 1970. Dedicated satellites OSO-8 was launched in 1970’s, but no other significant detections other than the Crab. It is still an unexploited field. e.g. See SLAC symposium Feb イメージ、スペクトル、時間変動に加えて偏光

3 Targets of X-ray Polarimetry
Synchrotron Radiation SNR(Pulsar Nebulae, Shell Type) Clusters of galaxies Blazars、Quasars Scattered Radiation Accretion disk around black hole Accretion Torus Seyfert galaxies Magnetic field and scattering Pulsars ©CXC/NASA Polarization Degree Reflection by Accretion Disk X-ray Energy (keV)

4 PHENEX 2006 Polarimeters for High ENErgy X-rays
Yamagata Univ. : Polarimeter, Monitor Counter, Detector Chamber + Rotation, Batteries Osaka Univ. : DAQ & HK System, Sun CCD RIKEN: Sun PSD, HV Unit, Command System ISAS/JAXA: ACS System, Balloon I/F

5 Polarimeter Unit Polarimeter for High ENErgy X-ray PHENEX Top View
Collimator Mo1mm、FWHM 5° Scintillators CsIx28、Plasticx36 CsI Shield Pb2mm、 Sn1mm Plastic Plastic Scintillators act as scattering target for incident hard X-rays. Scattering position is known from a signal by a recoiled electron produced in the Plastic Scintillator. Scattering direction is measured if the scattered X-ray is absorbed in a CsI. All the CsI triggered events are recorded, and will be filtered by coincidence with Plastic, to suppress most of the background. Low optical crosstalk CsI and Plastic. Compact 64ch read-out module. MAPMT H8500 FOP1mm 64ch Read Out Module with VA-TA chip by CLEAR-PULSE CsIヒットチャンネルで何keV以上、プラスチックヒットチャンネルで何keV以上 Shrink Tube TrigOUT HV TrigIN DATA&COM

6 KEK-PF (Synchrotron) Experiment 2006Feb
Polarimeter for High ENErgy X-ray PHENEX KEK-PF (Synchrotron) Experiment 2006Feb 80keV Overlay with adjusting the phase angle Modulation Factor 61.7% (KEK-PF Beam Pola=90%@80keV is taken into account) Count rate modulation for each CsI ch Beam incident to ① to ⑥, modulation is measured. 各CsIchの検出効率は実際に取れたカウントから計算した。立体角ではない。 Weighted Modulation(①×4+②×8+③×8+④×4+⑤×8+⑥×4)÷36 For Uniform Irradiation over FOV

7 ユニットカウンターの構成 Polarimeter for High ENErgy X-ray PHENEX 上から見ると コリメータ
Mo1mm、視野角2.5° シンチレータ群 CsI28本、Plastic36本 CsI シールドPb2mm、Sn1mm プラスチック MAPMT 特徴 8×8chにセグメント化されており位置決定精度が高い CsIchのみでトリガーをかけ、後に解析でプラスチックとのコインシデンスイベントのみを取得することで低バックグラウンド化を実現している 光学的クロストークを抑える工夫 コンパクトな専用読み出し回路で64ch同時読み出し(VA-TAチップ)。また、拡張も容易 FOP1mm 専用読み 出し回路 CsIヒットチャンネルで何keV以上、プラスチックヒットチャンネルで何keV以上 シュリンクチューブ TrigOUT HV TrigIN DATA&COM

8 KEKPFでの性能試験 ユニットカウンターの40keV、60keV、80keVでの検出効率とモジュレーションファクターを測定する
Polarimeter for High ENErgy X-ray PHENEX KEKPFでの性能試験 ユニットカウンターの40keV、60keV、80keVでの検出効率とモジュレーションファクターを測定する つい1ヶ月

9 検出効率、モジュレーションファクターの測定
Polarimeter for High ENErgy X-ray PHENEX 検出効率、モジュレーションファクターの測定 ある1本のプラスチックシンチレータを狙う KEKPF実験におけるセットアップ 1mm×1mmビーム 40,60,80keV単色光 電離箱 ユニットカウンターを回転させる ビームの当たっているプラスチックchを中心に回す フォトン数との対応を調べてある CsIの各chの回転角とカウントレートのグラフはモジュレーションを成す 四隅のchを除く、24ch分のモジュレーションを取る

10 CsIchの位置によってモジュレーションの位相がずれる
Polarimeter for High ENErgy X-ray PHENEX 実際に得られたモジュレーション ビームエネルギー :  80keV ビームチャンネル : Pla37ch ビームが当たっているch CsIch2 CsIch3 CsIchの位置によってモジュレーションの位相がずれる CsIch4 CsIch5 横軸:ユニットカウンタの回転角      縦軸:カウントレート

11 モジュレーションファクターを求める Polarimeter for High ENErgy X-ray PHENEX
80keV 位相を合わせて重ね合わせる 37chでのモジュレーションファクター61.7%(KEKPFのビーム偏光度90%@80keVを考慮) 実際に取れた各CsIチャンネルでのモジュレーション 回転対象性を考えて6本のプラスチックchにビームを当て、同様にモジュレーションを測定する 各CsIchの検出効率は実際に取れたカウントから計算した。立体角ではない。 他のプラスチックチャンネルとの加重平均(①×4+②×8+③×8+④×4+⑤×8+⑥×4)÷36 ユニットカウンター全体のモジュレーションファクター53%@80keV    検出効率20%

12 60keV、40keV Modulation(Preliminary)
Polarimeter for High ENErgy X-ray PHENEX 60keV、40keV Modulation(Preliminary) 60keV Pla37ch(center ch) incident 40keVをPla37ch(center ch) incident M-factor for center incidence 60% M-factor for center incidence 57%

13 Polarimeter Unit x 4 CsI 34x34mm Anti Counter PMT used for PoGO
Monitor Counter

14 DAQ System Arm-CPU +PC/104 VME system

15 データ収集システムの構築 データ収集システムはPC/104系、VME系の2つで構成 <PC/104系>
・メインデータ、HKデータの収集 ・テレメトリの編集、コマンドの受信 ・10×20×10 (cm) とコンパクト Ethernet Ethernet        <VME系> ・メインデータ(主検出器データ、  アンタイデータ)の収集 ・主検出器用データ取得ボード搭載 2006年6月に予定しているPHENEX実験のデータ収集システムはVME系とPC/104系の2つの系で構成しています。PC/104は国際標準規格で定められたバスを持ち、形状はスタックスルーのコネクタタイプになっています。これはISAバスの形状の小型化を目的に変更されたもので、電気的仕様はISAバスの使用に準拠しています。このようなPC/104バスを持つボードで構成した系をPC/104系と呼んでいます。PC/104系ではVME系から送られるメインデータとHKデータの収集、およびテレメトリデータの編集、コマンドの受信、それにシステムの制御を行っています。VME系では主検出器データ、アンタイ検出器のデータの収集を行っています。2つの系間の通信はEthernetケーブルを用いて行っています。2つの系のシステムはそれぞれコンパクトフラッシュ上に構築されており、データストレージにはUSBメモリを採用しているので比較的衝撃に強いシステムになっています。 ・コンパクトフラッシュにシステムを構築、データストレージに USBメモリを採用し衝撃に強い 

16 データ収集システムの概要 PC/104系 CPUボード VME系 CPUボード HKデータ (温度、圧力、電圧) 太陽センサー用
1次元CCD×2 検出器与圧容器 回転データ トリガー出力 12bit ADCボード×2 14bit ADCボード Digital Inputボード カウンターボード GPS PC/104系 CPUボード Digital Outputボード USB テレメトリー データ HVコントロール ユニット 次に、データ収集システムの概要について話します。我々のシステムでは主検出器、アンタイ検出器からのメインデータをVME系で、温度、圧力、電圧などのHKデータ、太陽センサとして用いる1次元CCDのデータ、検出器与圧容器の視線方向の回転情報を示すエンコーダデータ、検出器のスケーリングデータをPC/104系で取得します。メインデータはVME系CPUボードからEthernetケーブルで、それ以外のデータは各拡張ボードからPC/104バスを通じてPC/104系CPUボードへと送られ、テレメトリの編集を行った後、DOボードから送信機にデータを出力します。また、地上からのコマンドはPC/104系CPUボードへと送られ、それに従ってHVの制御などを行います。システムの概要はこのようになっています。システムの詳細につきましてはポスターをご覧ください。 USB VME系 CPUボード 送信機 DPボード×2 シリアルコマンド 地上 主検出器データ アンタイ検出器データ 主検出器・アンタイ検出器

17 コマンドとテレメトリー 押しボタンコマンド~10-30種類くらい シリアルコマンド テレメトリー
ボタンを押してゴンドラの中のリレーを動作させるだけ シリアルコマンド PCのシリアルライン出力をFM変調して上空に送る 複雑なパラメータを指定できる NUSMIT2005に続いてPHENEX2006が2回目 上空では(特に遠方にあるとき)コマンドが効かなかった テレメトリー 64kbps (~8kB/s)のバイフェイズ信号(0データでも常に信号をだしていなければいけない) 20ksでも160MB イベント数では~200events/s これでは不足なので上空のUSBメモリ(4GBx3)にデータを保存する. 

18 VME / Armadilloのソフトウェア
Linux上のCでコーディング VME内、VME<->Arm, Arm内部の複数のプロセス間はNOVAでデータをやりとりする 例えば、ArmadilloのADCボードで気密箱の温度計の電圧を1秒に一回測定する。イベントのデータはVME-CPUで取得される。その他、複数のプロセスで取得されたデータは(nova)putされ、テレメトリー出力のプロセスが優先度に応じて(nova)getする。 多数のプログラムを独立に開発できる。一つのプロセスが問題を起こしても他に影響が及びにくい。

19 GA-sensor DAQ Chamber Detector Drum Rotate 360º Elevation Control SunCCD SunPSD Rotation Wheel is used to control the azimuth of the gondola

20 Flight 2006/06/13 AM5:30 Gondola 311kg

21 打ち上げ時の様子(穴吹撮影)

22 B150 Flight 2006/06/13 Level Flight 37-38km ~6.5hr

23 Safely Captured and Returned to SBC
USB memories are OK!

24 DAQ気密箱HK DC電圧1 DC電圧2 圧力(Hpa) 温度(VME) 温度(Chamber) 温度(Arm) 温度(Flange)

25 DET気密箱HK 温度(DET気密箱内の各所) 圧力(Hpa)

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28 PHENEX2006:4unit(44cm2) ,6hours, Crab … MDP(3s)=14%
In future, if 9 units are available >40keV range 1Crab Cygnus X-1 Crab Nebula 50〜several100mCrab Crab Pulsar、 Sco X-1 Vela X-1、 GX 301-2、 GX1+4、GX5-1 NGC4151、 Cen-A Cygnus X-3、 Her X-1 1day 1week

29 散乱方向のmodulation テレメトリーデータ(イベント数はUSB記録データの1/5-1/3;情報量も限られる)
Very Preliminary! テレメトリーデータ(イベント数はUSB記録データの1/5-1/3;情報量も限られる) Plastic とCsIで同時にヒットしたイベントについて簡単なデータ選別 Antiにはヒットがない && Plastic の信号値 10ADU~50ADU && CsIの信号値 >20ADU && PasticとCsIが縦横で隣接していない ~5events/4units 期待されるX線イベントはこのうち10%以下 (つまり選別イベントでも9割以上はバックグランド) DET気密箱が回転していることは考慮している。 かに星雲のposition angleが気密箱に対して回転する効果は考慮していない。 Top View 散乱角 CsI Plastic

30 0° 360° 42000<t<45000 50000<t<55000 イベント数 10% 10% 散乱角(deg)


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