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Woongjin社製空気清浄機搭載フィルターの
Woongjin Coway Co., Ltd 三菱製紙株式会社 国立大学法人 鳥取大学 産学共同研究プロジェクト Woongjin社製空気清浄機搭載フィルターの 鳥インフルエンザウイルスに対する効果 鳥取大学農学部 伊藤啓史
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発表内容 1.本共同研究実施の背景 2.インフルエンザウイルスについて 3.試験結果
1)Woongjin社製空気清浄機搭載フィルターの鳥インフ ルエンザウイルス除去試験 2)AIフィルター加工成分による鳥インフルエンザウイ ルス抑制試験
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本共同研究実施の背景 空気清浄機とAIフィルターの開発 【開発背景】 ・高病原性鳥インフルエンザによる被害報告が増大。
・高病原性鳥インフルエンザによる被害報告が増大。 ・ヒトの新型インフルエンザウイルス出現の危険性が社会問題化。 ・ウイスルを除去出来る素材・製品のニーズか高まる。 【開発の経緯】 ・三菱製紙株式会社とWoongjin Coway Co., Ltd.が協力して、三菱製紙がAIフィルター を、Woongjin が空気清浄機の開発に着手する。 ・国立大学法人鳥取大学農学部附属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターに開発製品 の実証試験を依頼。Woongjin.、三菱製紙と鳥取大学との間で韓日国際産学共同研究を 開始。
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インフルエンザウイルスについて
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インフルエンザウイルスの種類 A型:ヒト(毎冬に流行)、ブタ、ウマ、海獣類 鳥類(鳥インフルエンザウイルス)
B型:ヒト(毎冬に流行)、アザラシ C型:ヒト
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インフルエンザウイルスの形 赤血球凝集素 (HA) H1〜H16 ノイラミニダーゼ (NA) N1〜N9 ウイルス遺伝子 8本一組
16×9=144の組み合せ (例 H5N1、H1N1、H3N2) ノイラミニダーゼ (NA) N1〜N9 ウイルス遺伝子 8本一組
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インフルエンザウイルスの宿主
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1997年〜 H5N1、H9N2、H7N7、H7N3亜型の鳥インフル
20世紀に出現した新型インフルエンザ ソ連風邪 (H1N1) スペイン風邪(H1N1) 新型ウイルス の出現? アジア風邪(H2N2) 香港風邪(H3N2) 1918 1957 1968 1977 2000 2,000万〜 4,000万人 200万人 1997年〜 H5N1、H9N2、H7N7、H7N3亜型の鳥インフル エンザウイルスがヒトに直接感染 100万人
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新型インフルエンザウイルスの出現?
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新型インフルエンザの流行の被害 ・高所得国だけで1億3,400~2億3,300万人が外来通院、
150~520万人が入院、全世界で200~740万人が死亡 (WHO発表) ・日本国内で200万人が入院、64万人が死亡(厚労省発表) ・世界的に流行すれば最悪の場合、2兆ドル(約234兆円)規 模の経済的影響 (世界銀行発表)
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Woongjin社製空気清浄機搭載フィルターの鳥インフルエンザウイルス除去試験
試験結果1 Woongjin社製空気清浄機搭載フィルターの鳥インフルエンザウイルス除去試験
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A/whistling swan/Shimane/499/83(H5N3)
供試鳥インフルエンザウイルス A/whistling swan/Shimane/499/83(H5N3) ・1983年に野生のコハクチョウから分離された ・鶏には病原性を示さない弱毒タイプ ・鶏ヒナで継代することにより強毒タイプに変異
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試験装置 ウイルス捕集液 空気(ウイルス)の流れ 活性炭フィルター HEPAフィルター AIフィルター ネブライザー 噴霧口 試験フィルター
インピンジャー ウイルス捕集液 空気(ウイルス)の流れ 活性炭フィルター HEPAフィルター AIフィルター
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試験方法 1.吸引ポンプにより試験装置内に空気(ウ イルス)の流れを作る。 2.ネブライザーによりウイルスをフィルター に噴霧する。
試験フィルター 1.吸引ポンプにより試験装置内に空気(ウ イルス)の流れを作る。 2.ネブライザーによりウイルスをフィルター に噴霧する。 3.フィルターを通過したウイルスをインピ ンジャーで捕集する。 4.捕集したウイルスの感染価を発育鶏卵接 種および赤血球凝集試験により測定する。 ネブライザー (ウイルス噴霧器) インピンジャー (ウイルス捕集器) 吸引ポンプ 空気(ウイルス)の流れ
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発育鶏卵接種 37℃ ウイルス増殖あり 48時間 ウイルス増殖なし ・ウイルスがフィルターを通過した
・ウイルスがAIフィルターとの接触で死 滅しなかった 37℃ 48時間 ウイルス増殖あり ・ウイルスがフィルターを通過しなかった ・ウイルスがAIフィルターとの接触で死滅 した ウイルス捕集液を10日齢の発育鶏卵(有精卵)の漿尿膜腔に接種 ウイルス増殖なし
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赤血球凝集試験 ウイルスが増殖した場合 ウイルスが増殖しなかった場合 試験管内で漿尿液と 鶏赤血球を混合する
● 赤血球がウイルスと結合し、試験管の底に張り付いたように落ちる。 ウイルスが増殖しなかった場合 試験管内で漿尿液と 鶏赤血球を混合する 赤血球は試験菅の底に転がり落ちる。
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試験結果(1) 1,000倍 10,000倍 100,000倍 1,000,000倍 フィルターなし 100倍 10倍 10,000倍
* 100倍 10倍 10,000倍 1,000倍 フィルターあり HA陽性(ウイルス増殖陽性) * インピンジャー捕集液の希釈倍率 HA陰性(ウイルス増殖陰性) 写真は試験結果の1例を再現したもの
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試験結果(2) 101 102 103 104 105 106 フィルター なし あり ウイルス感染価 (EID 50 /0.1ml) 99.97% の減少 101.5 105.1 * * 3回の試験の平均値
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試験結果2 AIフィルター加工成分による 鳥インフルエンザウイルス抑制試験
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試験方法 室温、10分 37℃、48時間 不織布とウイルス液を混合 発育鶏卵にウイルス液接種 赤血球凝集試験
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試験結果 * 106.5 100.7 107 106 105 ウイルス感染価 (EID 50 /0.1ml) 104 103 102
% の減少 101 100.7 対照不織布 AIフィルター加工成分 添着不織布 * 3回の試験の平均値
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まとめ ・鳥インフルエンザウイルスは、Woongjin社製 空気清浄機搭載フィルターを一回通過するこ とにより99.97%除去された。
・鳥インフルエンザウイルスの感染価はAIフィ ルター加工成分に10分間接触することにより %抑制された。
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謝辞 試験装置の作成に御協力いただいた(株)ナカエンジニアリングに感謝いたします。
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