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8[再]・日本について 2010.06.23. 成蹊・文化人類学Ⅰ.

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1 8[再]・日本について  成蹊・文化人類学Ⅰ

2 前回の確認 日本は「けっこう大きな」島国である 外国はけっこう近いところにある
8[再]・日本について 前回の確認 日本は「けっこう大きな」島国である 広さは世界全体で61番目/235国・地域、島国としては4番目 人口は世界全体で10番目/235国 「小さな島国」イメージは、明治初年に米・中・露と比較して 発生 外国はけっこう近いところにある サハリン・得撫島・プサンなどがおよそ40~50km 対馬~プサンは65km・1時間半=吉祥寺~大月と大差ない 「非・日本人」と言うこともできるひとびとは、国内 におよそ400万人程度はいてもおかしくない 全人口1.27億人に対しておよそ3~4%程度 横浜市の人口(368万人)に匹敵する

3 前回:「日本人」とはいつを基点にするか 「親が日本人だから自分も日本人」だろうか?
8[再]・日本について 前回:「日本人」とはいつを基点にするか 「親が日本人だから自分も日本人」だろうか? 10代=250年遡ると2の10乗=1,024人、渡来人がやってくる頃 の1,500年=60代遡ると2の60乗=100京人について「日本人」 チェックをするのか? 日本列島にヒトがまだ渡ってくる前=4万年前を基点にすれば、 そもそも全員が「渡来人」=100%がエスニック・マイノリティ 現状の「日本人」に最も近い定義は「明治維新直後1872 年壬申戸籍に登録された者の末裔」=1872年が基点 わたしたちの多くが「日本国籍」のパスポートをもらえ、自分が 「日本人である」と特に疑問もなく思っていられる根拠はここに ある これよりあとに「入ってきた」ひとたちが、わたしたち の感覚では「外国人」あるいは「他民族」ということに なる アイヌしかり、琉球しかり、台湾・韓国しかり、闘莉王しかり

4 日本の勢力圏拡大と国家形成 (1) 1869年 北海道を領有……北海道アイヌ 1871年 琉球(沖縄)を領有……琉球エスニック・グ ループ
8[再]・日本について 日本の勢力圏拡大と国家形成 (1) 1869年 北海道を領有……北海道アイヌ cf. 榎本武揚「北海道共和国」(1868年10月~1869年5月) 1871年 琉球(沖縄)を領有……琉球エスニック・グ ループ このことが、それまで既に多様であった旧幕藩体制域の 間の差異よりも、ずっと大きな差異を国家体制内に組み 込む嚆矢となった 大きな差異の前には、小さな差異は相対的に見て大した 問題ではなくなる 18/19/20歳同士で比べているところに60歳のひとがやってくる とどうなるか? 以後、日本は多民族帝国への道を進み始める

5 日本の勢力圏拡大と国家形成 (2) 1875年 千島列島を領有・樺太を放棄
8[再]・日本について 日本の勢力圏拡大と国家形成 (2) 1875年 千島列島を領有・樺太を放棄 地図は色が塗り変わった そこに住んでいた「ひと」はどうなったのだろう? 1875年 小笠原列島を再領有(以前は 年)……アメリカ系・イギリス系 1895年 台湾を領有……台湾漢人および台湾原住民 1905年 南樺太を領有……ウィルタ(オロッコ)・ニ ヴフ(ギリヤーク)・サハリン=樺太アイヌ 1910年 大韓帝国を併合……韓民族/朝鮮民族 1914/22年 南洋群島(ミクロネシア)……チャモロ (スペイン系)とカナカ(それ以外) 1931年 満洲国

6 日本の勢力圏拡大と国家形成 (3) 1941年 香港占領
8[再]・日本について 日本の勢力圏拡大と国家形成 (3) 1941年 香港占領 1942年 シンガポール (英領)、インドネシア (蘭領)、ビルマ(英 領)、フィリピン(米 領)、ニューギニア(豪 領)、ソロモン諸島(英 領)、ギルバート・エリ ス諸島(英領)、ナウル (国連委任統治領)、ア リューシャン列島(米 領)を相次いで占領

7 敗戦による領土(とその住民)の喪失(1) 沖縄は米軍政下へ(1950年民政移行・1972年5月15日 「復帰」) 千島列島はソヴィエトへ返還
8[再]・日本について 敗戦による領土(とその住民)の喪失(1) 沖縄は米軍政下へ(1950年民政移行・1972年5月15日 「復帰」) 千島列島はソヴィエトへ返還 小笠原は米軍占領下へ(旧島民は戦時中に強制引揚済 ~1946年欧米系住民「帰島」・1968年6月26日「返 還」) 台湾は中華民国へ返還 南樺太はソヴィエトへ返還 朝鮮は米ソ両軍政下へ(1945年12月米英ソ3国の信託 統治下へ、1948年8月大韓民国・1948年9月朝鮮民主 主義人民共和国が相次いで成立、南北分断へ~1950年 朝鮮戦争)

8 8[再]・日本について 敗戦による領土(とその住民)の喪失(2) 南洋群島は米軍占領下へ(1947年国連信託統治下へ、 以後ミクロネシア連邦設立をめざすが、マリアナ諸島 はアメリカ自治領・マーシャル諸島は1979年自治政府 ~1986年独立、ベラウ(パラオ)は1994年独立、残 るヤップ・チュウック(トラック)・ポーンペイ(ポ ナペ)・コシャエでミクロネシア連邦が1986年独立) 満洲国は崩壊、中華民国~中華人民共和国へ 香港はイギリスへ返還 シンガポールはイギリスへ返還、1963年マレーシア連 邦の1州として独立、さらに1965年マレーシア連邦か ら追放され1国として独立 インドネシアは直後にオランダからの独立戦争に入り 1949年独立

9 敗戦による領土(とその住民)の喪失(3) ビルマはイギリスへ返還、1948年独立 フィリピンはアメリカへ返還、1946年独立
8[再]・日本について 敗戦による領土(とその住民)の喪失(3) ビルマはイギリスへ返還、1948年独立 フィリピンはアメリカへ返還、1946年独立 ニューギニア(東部)はオーストラリアに返還、1975 年パプアニューギニアとして独立 ソロモン諸島はイギリスに返還、1978年独立 ギルバート・エリス諸島はイギリスに返還、1978年エ リス諸島がツヴァル、1979年ギルバート諸島がキリバ スとして独立 ナウルは国連信託統治領、1968年独立 アリューシャン列島はアメリカに返還

10 なぜ「単一民族国家」のように思うのか 以上の膨張過程を通じて、日本は戦前において「多民族 帝国」化した
8[再]・日本について なぜ「単一民族国家」のように思うのか 以上の膨張過程を通じて、日本は戦前において「多民族 帝国」化した 敗戦により、海外領土とともに「他民族も全て喪失し た」と考えられた 実際にはそれは間違い 地図の色の塗り替えとともに、人間は移動する:たとえば樺太か ら北海道へ、内地日本から外地朝鮮へ、外地朝鮮から内地日本へ 結果として、さしひき「もともとの大和民族」だけが残 ったという「単一民族幻想」が、戦後になって作られた


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