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Published byあきひろ さんきち Modified 約 7 年前
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MAXIの開発作業の 現状 松岡 勝 ISAS ISSプロジェクト室 火曜セミナー 筑波宇宙センター
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内容 全天X線監視の科学的意義 全天X線監視装置の歴史 開発の経過と今後 全天X線監視装置の成果・観測例 MAXIの開発状況
・センサー(GSC,SSC) ・ミッション ・システム ・サポート装置 ・地上データ処理 開発時及び将来の問題点
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全天X線監視の科学的意義 活動的な宇宙、予測出来ない現象を調べる. X線新星、X線バースター、トランジェント天体、
ガンマ線バースト などが見つかってきた. 発見後、詳細な観測を狭視野望遠鏡で調査. 早い時期での多波長観測例はまだ少数. 地上の観測装置の増加で変動天体の情報要. 光の望遠鏡(含アマチュア) 超高エネルギーγ線望遠鏡 ニュートリノ観測装置 重力波観測装置
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X-ray All Sky Monitorの比較・歴史 -- ASM はほぼ10年毎に進展があった が--
Vela 5 a&b (USA) late 1960 era g-ray bursts, X-ray novae > 100 mC Ariel 5 (UK) late 1970 era Systematic obs. of X-ray novae > 50 mC Ginga (Japan) late 1980 era Spectral obs. of X-ray novae > 30 mC RXTE (USA) mid1990 and now Systematic obs. of Galactic X-ray targets > 10 mC ・・・・・・・・・・ ブランク !! ・・・・・・・・・・・ ( SWIFT (γ線バーストモニタ) ~ 2 str. Sky) MAXI (Japan) ~ 2008 AGN > 1 mC Lobster-ISS (UK &) 2010以降 Syst. AGN ~ 0.1 mC 感度
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開発の経過と今後 1997年度: MAXI開発チームスタート 1998年度: 概念設計完了 2000年度: 基本設計審査会完了
1998年度: 概念設計完了 2000年度: 基本設計審査会完了 2001年度: 熱・構造モデル製作し試験実施 2002年度: ミッション系の詳細設計審査会完了 2003年度: システム系の詳細設計審査会完了 2003年度から: 搭載ミッション機器製作、JEM-EFとの調整 2004-5年度(現在): サブシステム製作・試験、安全審査等 地上データ処理装置の設計・試験 2006年度初め: 一次かみ合わせ 2007年度: 総合試験 2005-7年度: 地上データ処理・解析装置の製作 2008年度: HTVで打上げ?
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全天X線監視装置の成果例 MAXIで期待される観測例
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A Light Curve of An X-Ray Nova during Rising Phase
GS with Ginga-ASM Advection–dominated accretion flow! Tsunemi et al . ApJ.L 337 (1989), L81
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Mrk421とMrk501の X線時間変動 1day
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Mrk421の広バンドスペクトル 電波 光 X線 1012γ線 1015γ線
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R-band and X-ray correlation
NGC3514 Smoothed R-band (advanced) sampling interval ~ d Maoz et al. 2002, AJ 124, 1988
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Galactic OVII & VIII Map with SSC
MAXI SSC expected counts: counts in 1.5°x1.5° for 2 yr operation. Obs.eff.=0.7 Galactic Soft X-ray Spectra correspond’g to each Sky Region. Markevitch et al ApJ. ROSAT all-sky map of CXB Snowden et al ApJ.
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MAXIの開発状況 ミッションチームの作業
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MAXI チーム(2003年9月)
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MAXI ミッションチームと担当メーカ JEM-EF HTV JAXA-OCS ミッション 系 Metorex 明星 電気 浜ホト
素子 Metorex 明星 電気 GSC/RBM 理研 東工大 青学大 JAXA JAXA 理研 東工大 青学大 GSC素子 浜ホト SSC/ LHP Swales 阪大 JAXA JAXA 阪大 SSC素子 MAXIバス 系 理研 JAXA 阪大 東工大 青学大 日大 オンボード ソフト 地上データ 解析システム NT スペース 星姿勢計 DTU JAXA SEC GPS
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MAXI Payload Radiator for X-ray CCDs Grapple Fixture for a robot arm
Electronics Optical Star Sensor 100cm PIU GPS Solid-state Slit Camera (SSC) : X-ray CCD Gas Slit Camera (GSC) : X-ray gas proportional counter ATCS 80cm RLG 180cm Total weight: 490 kg
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音響試験中のMAXI-TMM 2002.9
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MAXIの感度とシミュレーションの結果 X線バーストの検出 検出感度 1周 1日 1週 2ヶ月のマップ 1周のマップ
Systematic error 1周 1日 1週 2ヶ月のマップ 1周のマップ
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検出器(GSC)の製作前作業 GSCカーボン芯線取り(理研)
使用前 使用後 キーエンス顕微鏡の導入 本体 VH-5000 レンズ VH-Z75 (倍率 倍) シグマ X-ステージ トリクロルエチレンを含ませた キムワイプでふき取る。
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GSC受け入れ振動試験(筑波) 小型衛星試験棟
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GGSC-ND線問題経過(理研) 2001年12月 EM03 カウンターでGND線の緩みが発見された。その後の試験(斜め入射試験)で EM01、EM02 でも同様の問題が見つかった。 X線 C0 芯線ゲインマップ C1芯線ゲインマップ 電場 C0 と C1 の境界で Grid線 の緩みが確認された。 2.5mm C0 C1 EM003 芯線 Xray 斜め入射試験 電子 セルの深さごとのゲインを 芯線の一次元座標で表す
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GSC-GRW弛みの原因 電子ビーム溶接 ガス封入による膨らみ
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受け入れ検査体制(理研) 放医研にてX線写真撮影 撮影条件 120[kV] 20[mA] 120[sec] FM008
真空容器の下にスぺーサーをいれて角度をつける(GNDワイヤ全てを観察) フィルムを確認 ここに写真を載せ 真空ポンプで~3mbarまで引く スぺーサー(8.5°)
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カウンターのゲインマップ(理研) C0セルのゲインマップ Cu 1650V 2DMap、2mm、3s X=-80mm
Xscan、1mm、30s ゲイン分布 ゲイン変化 最大10%程度 位置分解能
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GSCエネルギー校正試験 (青学大・筑波)
2次ターゲットチェンバー GSCカウンター R 10mm Off-wire (P3+10) On-Wire (P3) 5mm L 2次X線 1次X線 印加電圧 1400V:E vs PH ほとんど線形 1650V:実際にGSCを使用 GSCの観測領域は2-30keVである。 S(2.31keV), Cl(2.62keV), Ca(3.69keV), Ti(4.51keV), V(4.95keV), Cr(5.41keV), Fe(6.40keV), Cu(8.05keV), Zn(8.69keV),Se(11.22keV), Y(14.96keV), Mo(17.48keV), Ag(22.16keV) 13種類
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GSCのエネルギーの線形性の試験データ Xe-L edge
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コリメーター試験(筑波) 64枚 エンジニアリングモデル collimator set = 64sheets
GSC用コリメータ 材質 : 燐青銅 厚さ : 100μm 間隔 : 3.1mm 枚数 : 128枚 (1カウンターに64枚) 1.5°FWHM 相当 宇宙用品ではまず実際に宇宙に飛ばすフライトモデルの前に、 試作品であるエンジニアリングモデルを作ります。 今回はMAXI/GSC用のコリメータのエンジニアリングモデルを初めて試作しました。 どのようなものかと言うと、 厚さが100μmで、燐青銅で出来ているコリメーターシートを3.1mmピッチで 128枚並べたものです。 ただし一つのカウンタにつき64枚になります。 更にその64枚の構成を詳しく説明します。 まず4枚毎に組まれたコリメータユニットがあり、それを16セット並べることにより64枚を形成しています。 これが実際に64枚並んでいる写真です。 collimator set = 64sheets 64枚 1 collimator unit = 4sheets
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X線ビーム スリット
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三角レスポンスデータ Scan 方向 板を傾けたり、ゆがめたりしてシミュレーションを行い実験値と比較してみた。
今年の土屋氏の卒業研究によると、 シミュレーションにより ID=32,33,34のコリメータは図のような形状をしていると予測される。 この形状にに基づきシミュレーションを行い三角レスポンスを求めてみると この図の赤い設計値と黒い実験地が一致する。 またスキャンプロファイルも実験地とシミュレーション値がよくあい、つじつまがある。
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HIC回路 [Amp+Peak Hold] (理研) OUT IN ピークホールド部 SD215 ゲイン部 DG442
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放射線照射試験 HIC 1mの円 60Co 都立産業技術研究所
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CCD [48個の選定(阪大)] X線の光子を検出し、電気信号に変換する。
優れたエネルギー分解能、位置分解能と適度な時間分解能を併せ持つバランスのよい検出器 SSC用CCDの仕様 浜松ホトニクス社製 画素数 : 1024×1024 画素サイズ : 24mm×24mm X線けんしゅつきとしてのCCDの性能 矢印と25mm 25mm SSC用CCDの外観
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真空チェンバー内部(阪大) 冷却板(-60℃~-100℃) CCD CCD シャッター X線源
・CCD2素子を同時に駆動する ・CCDの受光面は常に下向き ・X線はCCDの下側から照射する
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全素子性能分布(1) 素子数 生データの比較 XISとかと比較 世界トップレベル 読み出し雑音 [e-] エネルギー分解能 [eV]
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検出効率 [%] (XISの空乏層厚は68mm)
全素子性能分布(2) 素子数 XIS 68 60 65 70 80 空乏層厚 [mm] 暗電流(-50℃) [e-/画素/秒] 検出効率 [%] (XISの空乏層厚は68mm)
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SSC回路のノイズ調整(JAXA) CCD読出し雑音 改良方法の種類
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RBM:筑波での 電子線照射実験 (東工大・筑波)
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放射線モニター(RBM) (東工大) 400 keV の電子照射 1.5 MeV の電子照射 “生還”を繰り返す “生還”を繰り返す 窒息?
● 107 cts/s までは正常 ● 106 cts/s までは正常 ● >107 cts/s では“窒息”と “生還”を繰り返す ● >106 cts/s では“窒息”と “生還”を繰り返す 窒息? 窒息? アナログ出力 RBMトリガ
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MAXI搭載用GPS受信機(JAXA) ・民生品(鯨衛星で搭載実績のある車載用受信機)の改修によりコストダウン。
・絶対時刻データ取得/正時クロックパルス生成用に使用。 ・民生品(鯨衛星で搭載実績のある車載用受信機)の改修によりコストダウン。 ・JAXA宇宙実証研究共同センターと共同で開発中。 受信アンテナ 受信機 重量 : 約250g 消費電力: 1.56W 正時パルス:精度1msec以下(1PPS) 時刻精度: 0.1msec以下 MAXI用GPS受信機/アンテナ(EM)
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LHPRS (LHP and Radiator System)(JAXA)
Evaporator +X Panel -Z Panel -Z Panel Honeycomb panels with embedded LHP condenser lines and aluminum facesheets Accumulator Condenser Lines +X Panel LHPRS概観図1 LHPRS概観図2
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LHP Steady State Performance
(JAXA) 目的: 定常状態におけるLHP動作の確認 HOT, NOMINAL, COLDの3モード CCDカメラの温度状態確認 ラディエータにおける放熱状態確認 Vapor Liquid Vapor Liquid -20 -40 -60 -80 -20 -40 -60 HOT Case HOT Case NOMINAL Case NOMINAL Case Temperature [deg C] Temperature [deg C] COLD Case COLD Case Thermocouple Positions Thermocouple Positions -Z Radiator +X Radiator
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機上データプロセッサー(EM)の試験(理研/筑波)
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地上データ処理システムの開発 (理研・日大・JAXA)
ISS-JEM 通 信 OCS(筑波) U-BIS(筑波) ISS/MAXI-QLチェック MAXI 2003~4試験実施 2005~6製作 低速系DPシステム 試験のため データ解析システム 観測シミュレータ 中速系DPシステム 速報システム 公開システム 2003~4基本ソフト開発
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MAXI開発の現在、将来の問題 ISS-JEMのデータ処理システムと即時性の開発 JEMの通信系、運用系とMAXIとの整合性
理研、大阪大、東工大、青学大、日大 大学院教育問題 MAXI遅延による外部(外国含む)への信用問題 遅延による科学的意義、装置の改良・発展 遅延による予算の増加の抑制努力 ESA-Lobster-ISS(2010年以降)との競合の調整
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まとめ 全天X線監視装置は宇宙物理学にとってどの時期にも要求され、重要な役割を果たせる。 2008年の前後に同様な競合装置はない。
但し、装置、チームには賞味期限がある。 MAXIの開発にはJAXA以外に、理研、阪大、 青学大、東工大、日大、(筑波大)の研究者、大学院生の協力で作業中。 装置の試験には2~3年の時間を要する。 LHP, VSC, GPSはJAXAが深く関与して開発。
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有難うございました。
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MAXIの全天X線監視の役割 ブラックホールや活動銀河核など動的宇宙の監視 ・ RXTE(米)のASMと引き継ぐ
・ 主な活動銀河核の長期変動の監視 多波長観測分野のミッションに情報提供と交換 ・ 光、電波、X線、超高エネルギーγ線 当該時期での宇宙の全天X線マップの作成 ・ 銀河内の高温ガスを酸素、珪素、鉄などのX線 輝線で分布 ・ 遠い活動銀河核の全天分布をX線で調査
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