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今日の講義の概要 1.インターネットについての一般的な知識 2.ネットワークセキュリティの基礎知識
医療情報ネットワーク 担当: 木内貴弘(東京大学医学部附属病院中央医療情報部) 今日の講義の概要 1.インターネットについての一般的な知識 2.ネットワークセキュリティの基礎知識 3.実例紹介 - UMINとMINCSの紹介
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1.インターネットについての一般的な知識 インターネットの歴史 1969年 (米)ARPANETの構築
1983年 (米)ARPANETがTCP/IPの採用を決定 1986年 (米)全米科学財団がNSFネットを構築 (米)商用プロバイダサービス開始 1992年 (日)学術情報センターがSINETを構築 (日)商用プロバイダサービス開始 1993年 NCSA MOSAICリリース(WWW)
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1.インターネットについての一般的な知識 ARPAネット 目的: 遠隔地にコンピュータの利用 ファイル転送
対障害性の強いことを要求 =>デジタルパケット通信 パケットのリレー
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1.インターネットについての一般的な知識 パケット通信(1) デジタルデータは、0と1の列 「UMIN」のという文字の表記
16進法表記 2進法表記 55-4d-49-4e デジタルデータを分割して送信する 受信したパケットを再構成する
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1.インターネットについての一般的な知識 パケット通信(2) メリット 1) 対障害性 通信が途中で妨害されてもパケットが別の経路から届く
1) 対障害性 通信が途中で妨害されてもパケットが別の経路から届く 2) 回線容量の有効利用<->帯域保証を犠牲 回線交換方式 パケット交換方式
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1.インターネットについての一般的な知識 TCP/IPプロトコール(1) IPプロトコール パケット通信の規定
(Internet Protocol) TCPプロトコール パケット通信を利用した通信の規定(Transmission Control Protocol) UDPプロトコール パケット通信を利用した通信の規定 (User Datagram Protocol)
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1.インターネットについての一般的な知識 TCP/IPプロトコール(2) IPパケットフォーマット 4バイト=32ビット バージョン
パケットの長さ TTL チェックサム 発信元IPアドレス 着信先IPアドレス データ データ データ
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1.インターネットについての一般的な知識 TCP/IPプロトコール(3) DNS name : pc.h.u-tokyo.ac.jp
IP address : Netmask : (Network address : ) Broadcast address : Default gateway :
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1.インターネットについての一般的な知識 TCP/IPプロトコール(4) TCPプロトコール セッションの管理 パケットの分解と合成
=>パケットのやりとりをあたかも 実際がつながっているようにみせる
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pc.hcc.h.u-tokyo.ac.jp 1.インターネットについての一般的な知識 DNS Name server
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1.インターネットについての一般的な知識 WWW(1) URL(Uniform Resource Locator)
ftp://
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1.インターネットについての一般的な知識 WWW(2) リクエスト レスポンス WWWブラウザ WWWサーバ
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1.インターネットについての一般的な知識 WWW(3) リクエスト
GET HTTP/1.0 User-Agent: Mozilla/1.1I [ja] (Windows; I; 32bit) Accept: */* Accept: image/gif Accept: image/x-xbitmap Accept: image/jpeg
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1.インターネットについての一般的な知識 WWW(4) レスポンス HTTP/1.0 200 OK
Content-Type: text/html Content-Length: 343 <TITLE>Sample</TITLE> <H1>Welcome!</H1><HR> This document is prepared as <STRONG>a sample document </STRONG> for my doctor thesis. <HR>
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1.インターネットについての一般的な知識 WWW(5)
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 概要 1.IDとパスワードの取り扱い 2.暗号と認証技術 オープンな通信回線で安全に通信する
ソフトウエア技術
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 IDとパスワード
一般利用者としてネットワークサービスを利用する場合にパスワードの取り扱いがもっとも重要 1. 人にアカウントを貸さない 2.パスワードを書き留めない 3.ログインしたら必ずログアウトする 4.パスワードは注意深く作成し、時々変更する a.自分の家族やペットの名前をつけない b.住所や電話番号、誕生日等の数字を使用しない c.辞書に載っているような単語を使用しない よいパスワードの作り方 大文字、小文字、数字をまぜる 英語の文から作成する 例: “I wanna go back Hakata.” -> iWn5b8Kt
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 インターネット上での安全な通信 - 暗号化・認証技術
1.情報が第3者に知られない 2.情報が途中で改竄されない 3.相手方が本当に通信したい相手なのか確認できる
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 基礎技術-対称鍵暗号システム 概念 暗号化と復号に同じ鍵を使用する暗号方式
特徴 処理が比較的速い 双方が共通の鍵を予め持っておく必要がある 代表的な実例 DES、IDEA
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 基礎技術-非対称鍵暗号システム(1) 概念
暗号化と復号に異なった鍵を使用する暗号方式 公開鍵で暗号化して、秘密鍵で復号 秘密鍵で暗号化して、公開鍵で復号 特徴 処理が遅い 公開鍵を相手に通知しておけば通信可能 代表的な実例 RSA
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 基礎技術-非対称鍵暗号システム(2) 1.Aの公開鍵でBがデータを暗号化
Bの秘密鍵を持っている人(即ちB)しか復号できない 2.Aの秘密鍵でAがデータを暗号化 Aの公開鍵で相手が復号して意味のあるデータが復元されれば、Aの秘密鍵を持っている人(即ちA)が送ったものと確認できる
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 基礎技術-1方向ハッシュ関数 概念
任意の大きさの整数Xに対して、一定の大きさ以下の整数Yを返す関数で、Yの値からXが推測できないようなもの
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 安全な通信システムの構築 ー ステップ1
Aは、Bの公開鍵で情報を暗号化してBに送る Bは、その情報をB自身の秘密鍵で復号する 問題点: Aが本当にAだという証拠がない
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 安全な通信システムの構築 ー ステップ2
Aは、自分の名前を自分の秘密鍵で暗号化して、同時に通信する。 Bは、Aの公開鍵でAの名前を復号化する。復号できれば、Aが送ったものと考える。 問題点: 内容が改竄されている可能性がある
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 安全な通信システムの構築 ー ステップ3
Aは、情報と自分の名前をあわせたものから、1方向ハッシュ関数でダイジェスト値をとる。この値と自分の名前をAの秘密鍵で暗号化する。 Bは、Aの公開鍵でAの名前とダイジェスト値を復号化する。Bは、復号化した情報と名前からもう一度ダイジェスト値を計算して、一致しているか確認する。 問題点: お互いの公開鍵が本物という保証がない
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 安全な通信システムの構築 ー ステップ4 公開鍵証明書
公開鍵認証局は、Aの公開鍵と自分の名前をあわせたものから、1方向ハッシュ関数でダイジェスト値をとる。この値と自分の名前を公開鍵認証局の秘密鍵で暗号化する。 公開鍵証明書の認証 ある人が、Aの公開鍵証明書が本物であるか確かめたい場合には、公開鍵認証局の公開鍵を使って、公開鍵証明書を復号して、ダイジェストと公開鍵認証局の名称をチェックすればよい。 問題点: 公開鍵認証局の公開鍵をどのように配布するか。 非対称鍵暗号は、処理が遅い。
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 安全な通信システムの構築 ー ステップ4 公開鍵証明書
公開鍵認証局は、Aの公開鍵と自分の名前をあわせたものから、1方向ハッシュ関数でダイジェスト値をとる。この値と自分の名前を公開鍵認証局の秘密鍵で暗号化する。 公開鍵証明書の認証 ある人が、Aの公開鍵証明書が本物であるか確かめたい場合には、公開鍵認証局の公開鍵を使って、公開鍵証明書を復号して、ダイジェストと公開鍵認証局の名称をチェックすればよい。 問題点: 公開鍵認証局の公開鍵をどのように配布するか。 非対称鍵暗号は、処理が遅い。
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 安全な通信システムの構築 ー ステップ5
公開鍵認証局の公開鍵をどのように配布するか 各クライアントに安全に配布する方法は確立していない 非対称鍵暗号は、処理が遅い 非対称鍵暗号は、対称鍵暗号の鍵の交換に使用して、データ通信は、乱数の対称鍵暗号を用いて行う
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 SSLプロトコール WWWにおける応用例
公開鍵暗号・秘密鍵暗号・一方向ハッシュ関数を 組み合わせてストリームを暗号化するもの サーバ側を認証 サーバ側の公開鍵証明書のみでよい クライアント側の認証 クライアント(個人)の公開鍵証明書が必要
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PEM(Privacy Enhance Mail) PGP(Pretty Good Privacy)
2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 電子メールにおける応用例 PEM(Privacy Enhance Mail) PGP(Pretty Good Privacy) 公開鍵暗号・秘密鍵暗号・一方向ハッシュ関数を 組み合わせてファイルを暗号化するもの 受け手・送り手も認証を原則 両方の公開鍵証明書が必要
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 暗号の安全性(1) 攻撃方法 1)差分法など暗号の弱点を利用した方法
2)総当たり法(ブルート・フォース攻撃) 長く実績にある暗号については、1)の攻撃は困難 たとえ可能であっても高度な技術と資金が必要 2)の攻撃は知識はいらないが時間と資金が必要
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 暗号の安全性(2) 暗号鍵の長さと安全性 総当たり法の場合に重要
1億円のコンピュータで総当たりした場合の所要時間 (10年で処理速度が100倍になると仮定) 40bit bit bit 1995年 秒 38日 1018年 2030年 μ秒 秒 1011年
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2.ネットワークセキュリティの基礎知識 暗号と認証技術の利用 暗号の安全性(3) ・国家レベルの組織でなければ暗号解読は困難
・暗号を解読よりも鍵を盗まれる危険性が重要
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