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「環境の潮流」 地球、日本そして沖縄 国際連合大学・東京大学 安井 至 http://www.yasuienv.net.

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1 「環境の潮流」 地球、日本そして沖縄 国際連合大学・東京大学 安井 至

2 日本の環境問題の変質

3 環境の未来は暗いか? 統計によれば、最近の若者の7割は、自分たちの生きている環境は、親の生きた環境よりも悪いと思っている。 環境ホルモン
ダイオキシン 狂牛病対策に関わる食品ラベル詐称 ディーゼル排ガス 中国産野菜残留農薬 香料未承認添加物 原子炉損傷隠し

4 ダイオキシンとPOPS 日本における環境問題の推移。ただし、ごみの最終処分問題を除く。 大気汚染 環境ホルモン オゾン層破壊 水質&海洋汚染 土壌&底質汚染 資源・エネルギーの消費 地球温暖化 1970                           

5 環境省発表 水質基準未達成地点の割合 真実:データの示すところによれば、昭和46年当時に比較して、格段に改善されていて、水道水の品質についても同様。

6 世界レベルの共通理解

7 Millennium Development Goals
ミレニアムサミット(2000年9月)において、世界的な合意を得た開発達成目標。 貧困の撲滅、生活の改善。 2015年を達成時点として、1990年比で各種目標数値が設定されている。

8 8種のゴール in MDG 1.貧困と飢餓の克服 2.初等教育の世界的実現 3.性の平等、女性の活力増大 4.幼児乳児死亡率の改善
5.妊婦の健康 6.HIV/エイズ、マラリアの克服 7.環境面での持続可能性の確保 8.開発のためのパートナーシップ

9 GDP vs. 平均寿命 1995年

10 GDP vs. 平均寿命 2001年

11 ボツワナ(アフリカ) 平均寿命

12 地球温暖化問題

13 過去の温度変化

14 モデル計算との一致  計算の難しさ

15 二酸化炭素排出シナリオ IPCCによる Emission B1

16 温 度 上 昇 予 測

17 二酸化炭素国別排出量

18 Total CO2 Emission(Global)
Now JAPAN

19 輸送機関別にみた二酸化炭素

20 環境問題の変質と持続可能性

21 実例として取り上げるべき問題(1) (1)水俣型公害問題 (2)交通公害型問題 (3)POPs型問題 (4)日の出町型最終処分地問題
(5)豊島型不法投棄問題 (6)ダイオキシン問題・環境ホルモン問題

22 実例として取り上げるべき問題(2) (7)リサイクル問題 (8)温暖化問題 (9)持続可能先進国型問題 (10)持続可能途上国型問題
(11)RoHS型問題 (12)CSR・EPR問題 (13)BSE型問題 (14)自然保護などの問題

23 環境問題の変質 「持続可能性」の位置付け 歴史的にみて、環境問題は大きく変質してきている。
今後、どのような環境問題が発生し、それにどのように対応すべきか。 それには、対処すべき原則がどのように決まるかを見極める必要がある。 実例を見ながら考える。

24 (9)持続可能先進国型問題 ヨハネスブルグサミットWSSDでの指摘 持続可能でない生産・消費形態の変更
先進国が主導し、すべての国が持続可能な生産・消費形態を促進しなければならない。 そのための10 年事業計画の策定を促進する。 途上国の持続可能な生産・消費を阻み、環境に有害で貿易をゆがめる補助金の改革を促進する。 環境コストの内部化や経済的手法を促進する。

25 続き 環境管理システム等を通じた企業の社会的・環境パフォーマンスの向上促進。公共調達のグリーン化促進。
環境上健全で社会的に受け入れられやすい自動車技術の開発。 予防的アプローチに留意しつつ2020 年までに化学物質の使用・製造による健康や環境への重大な悪影響を最小限に抑える。 再生可能なエネルギーを各国の自主性を確保しつつ、全世界に占める割合を十分に増大させる。

26 持続可能型社会 1984~87年のブルントラント委員会の最終報告書で、「持続可能な開発(Sustainable Development)」という言葉が使用された。 「われわれが必要なものを考えると同時に、将来世代が必要なものを考えて行動する=未来世代に地球を残す!」 1992年の地球サミットでは、標語になり、アジェンダ21のなどの規範となった。

27 日本の「循環型社会」 循環型社会基本法 2000年6月 循環型社会基本計画 2003年3月
循環型社会基本法 2000年6月 「現在の経済システムの根幹をなす、大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済システムからの転換が迫られている」。 「環境制約や資源制約への対応を産業活動や経済活動のあらゆる面にビルトインした、いわば環境と経済が統合された新たな「循環型経済システム」を構築することが急務である」 循環型社会基本計画 2003年3月 3種類の指標を提示

28 目標

29 目標

30 目標

31 今後の「環境」の方向性 6つの条件+1責任に集約できるだろう 1.資源生産性=GDP/資源採取量 2.(1)循環利用率の向上
  (2)最終処分量の大幅削減   (3)二酸化炭素排出量の削減   (4)有害物質削減への適切な対応   (5)生態系の保全 3.「排出者責任」「拡大製造者責任」 循環型 社会 基本計画 京都議定書 健康問題 自然共生 社会的責任

32 図解:環境問題の変質

33 (1)水俣型公害問題 「メチル水銀を含んだ廃水は、1932(昭和7)年から1968(昭和43)年までの36年間、無処理のまま流された(廃水には、水銀以外にセレン、タリウム、マンガン等の有毒な重金属や化学物質も含まれていた)。排水中の水銀は400~600トンにもおよび、不知火海沿岸で魚介類を食べ続けた人々に発生した大規模な有機水銀中毒事件」。 規模としては、1996年の政府解決策の対象者が10,353人

34 1970年頃の日本の問題意識:環境汚染 Economic Aspects 汚染はゼロにした。 By大量の物資と エネルギー投入 資源/エネ
ルギー限界 ヒトの健康影響 2種の 地球 限界 Environmental Aspects 地域生態系 生態系への影響 生態系限界

35 オゾン層破壊問題の意識 Economic Aspects 特定フロン類の使用禁止 しかし、他のフロン使用。 最近、自然冷媒・洗浄。
資源/エネ ルギー限界 Environmental Aspects ヒトの健康影響 2種の 地球 限界 地球生態系 生態系への影響 生態系限界

36 地球温暖化問題の意識 Economic Aspects Social Aspects 二酸化炭素排出規制:京都議定書 資源/エネ ルギー限界
エネルギー消費 貧困の撲滅 Fairness & Justice ヒトの健康影響 2種の 地球 限界 Environmental Aspects 生態系への影響 生態系限界 公平性 途上国 先進国

37 環境総体の図解 Economic Aspects Social Aspects 資源/エネ ルギー限界 資源/ エネルギー消費 貧困の撲滅
Fairness & Justice ヒトの健康影響 2種の 地球 限界 Environmental Aspects 生態系への影響 生態系限界 公平性 途上国 先進国

38 解決への提案: クズネッツ曲線理論は有効か

39 GDP per capita vs. SOx Concentration
Environmental Kuznets Curve after Prof. SIMON KUZNETS

40 発展段階とデカップリング 問題領域 1 空間 バイオ資源 資源/エネルギー 水資源 生態系 量的因子 人力 安定な社会 インセンティブ/努力
問題領域 1 空間 バイオ資源 資源/エネルギー 水資源 生態系 人力 量的因子 安定な社会 インセンティブ/努力 適正技術 破壊的生態系 利用:その1 教育 情報伝達 能力開発 1 発展段階

41 発展段階とデカップリング 問題領域 2 技術 法制度 ストック整備 資源 量的因子 エネルギー 水資源 教育 情報伝達 技術移転 能力開発
問題領域 2 技術 法制度 ストック整備 資源 エネルギー 水資源 量的因子 教育 情報伝達 技術移転 能力開発 2 自然災害による被害 環境汚染による被害 発展段階

42 発展段階とデカップリング 問題領域 3 科学的知見 法制度 価値の変質 量的因子 教育 情報伝達 3 廃棄物や エネルギー 破壊的生態利用
問題領域 3 科学的知見 法制度 価値の変質 量的因子 教育 情報伝達 3 廃棄物や 破壊的生態利用 エネルギー 開発段階

43 発展段階とデカップリング 問題領域 4 物質/エネルギー ? 4 ライフスタイル 二酸化炭素排出 未来予見 知的社会 税制/経済システム
問題領域 4 4 物質/エネルギー ? ライフスタイル 未来予見 知的社会 税制/経済システム ハイテク 工芸的価値 伝統的価値 二酸化炭素排出 教育 情報伝達 発展段階

44 発展段階とデカップリング 物質/エネルギー 4 問題領域 二酸化炭素排出 量的因子 3 廃棄物や 破壊型生態系利用 その2 2 破壊的生態系
利用:その1 自然災害による被害 環境汚染による被害 1 発展段階

45

46 Costa Rica

47 非持続可能問題の解決

48 非持続可能型問題の解決 2つの大きな疑問 (1)企業は自発的に解決に向かうことがあるか。自発的持続型生産はあるのか。
(2)一般市民社会が、自律的に解決に向かうことが有り得るか。自律的持続型消費はあるのか。 以上について、国・自治体はどのような貢献?

49 持続可能性 トリプルボトムライン Social Aspects Economic Aspects Environmental Aspects

50 社会の構造が変わることが必要 Social Economic Aspects Aspects Social Economic Aspects
Environmental Aspects Environmental Aspects

51 非持続可能型問題の解決 (2)一般市民社会が、自律的に解決に向かうことが有り得るか。自律的持続型消費はあるのか。
どうやら、必要条件があるようだ。 (a)自らの命・健康が良く守られている認識。 (b)現在の消費速度が異常である認識。 (c)日本の生活パターンの認識。

52 現代日本の健康リスク 相対的にみて、世界最良の状況にあることは確実 WHOの健康報告 乳児の死亡率の推移 化学物質のリスクランキング
食中毒の統計

53 WHO日常的なリスクによる損失余命比較 単位・年

54 単位:日

55 乳児死亡率、死産率推移

56 日本人の平均余命推移

57 ヒトの感受性の変化 感受性 平均値 現時点 の対応 100年前 の対応 人数 感受性の高さ

58 食による中毒統計 H14年 件数1850件 患者27629名 死者18名 cf.米国:サルモネラで500名の死者? サルモネラ菌 2名
食による中毒統計 H14年 件数1850件 患者27629名 死者18名 サルモネラ菌 2名 O-157   9名 自然毒動物  6名(フグ) 自然毒植物  1名(H14はキノコではない) 化学物質    0名(ヒ素、酸敗油脂、、) cf.米国:サルモネラで500名の死者?

59 消費速度の異常さ: エネルギー供給リスク

60 石油生産の予測とOPECシェア

61 石油発見量、産出量

62 エネルギー使用量の長期推移

63 エコプレミアムの必要性

64 日本モデル 日本の環境のトレンド 価値軸 価値 現在 エネルギー消費、 CO2 排出量 環境負荷 目標 1970 環境汚染, 一般的な負荷
GDPのような経済的な指標

65 各種のプレミアム ブランドプレミアム 超小型プレミアム 使いここちプレミアム・手作りプレミアム 長寿命プレミアム
   各種のプレミアム ブランドプレミアム 同じような製品でもメーカーが違うため価値が高い 超小型プレミアム 超小型にすることで価値が高い 使いここちプレミアム・手作りプレミアム 使い心地に気を配った手作り製品で価値が高い 長寿命プレミアム 寿命が長く、修理が利くために価値が高い 信頼プレミアム・安全プレミアム 信頼できる製品作り・安心できる製品作り 地域プレミアム 地域特性を活かした製品作り エコプレミアム 製品の環境負荷が低いために価値が高い

66 エコプレミアムとは 資源・エネルギー生産性の高い商品 環境汚染は良好にマネージメント 複数プレミアムの組み合わせが必要か 例えば、
手工業的プレミアム 長寿命プレミアム=寿命の長さで高い価値を エコプレミアム=環境負荷の低さで価値を

67 エコプレミアムの概念 定義 さまざまなものがあり得るが、以下の指数が高い商品、企業、自治体、個人活動 経済的な効果・ベネフィット
              経済的な効果・ベネフィット エコプレミアム度=               環境負荷の総合的指標

68 2050年頃に実現する持続可能社会システムの具体的ビジョン 日本 世界
      2050年頃に実現する持続可能社会システムの具体的ビジョン              日本           世界 ・総人口              1.3→1.0億人       63.4→90億人 ・GDP             33,000→60,000$/人年 5,100→17,000$/人年 ・CO2排出量 →3.4 tCO2/人年  3.6→3.4  tCO2/人年 ・エネルギー消費量      3.7→1.8 TOE/人年   1.6→1.8 TOE/人年 ・エネルギー生産性    8,900$→33,000$/TOE  3,200$→9,400$/TOE    (3.7倍)            (3倍)

69 結局のところは、50年間で <エネルギー生産性の向上> エネルギー生産性4倍=技術的効率(2倍)×需要変化(2倍) <資源生産性の向上>
             <資源生産性の向上> 資源生産性 8倍= 2倍   ×   2倍  ×   2倍              機能長寿命化  需要変化   循環利用 

70 New PriusのLCA TOYOTA製のハイブリッド車 Engine Power Splitter Generator
Ni-H Battery Inverter Motor Transmission for Hybrid

71 二酸化炭素放出量の比較 tons Assumptions: 100,000km Driven in Tokyo
Fuel Consumption: 18km/L for Prius, 8km/L for Others

72 プリウスと燃料電池車の効率

73 水素は普及しない? 理由 結論:水素はアイスランドのみ! まず、水素は一次エネルギーではない。 二次エネルギーは運搬・貯蔵などの手段。
手段の性能としては、液体燃料に負ける。 液体水素でも、ガソリンより水素分子数が少ない 液体燃料のインフラ構築に比較すると、気体のインフラの構築はコストが非常にかかる。 もしも水素に技術的優位性があれば、コストを除外しても進める可能性はあるが。 環境面の優位性も無さそう。 結論:水素はアイスランドのみ!

74 エコキュートの環境効率 二酸化炭素冷媒を使ったヒートポンプ型給湯機

75 CO2放出量 kg/kg衣料 具体例 洗濯乾燥機 洗濯乾燥機の二酸化炭素排出量

76 すべての電気製品には情報を エネルギー消費量と金額 二酸化炭素排出量 ただし、サービス別に。例えば、 洗濯量は2.5kgでした。
本日の二酸化炭素排出量は   洗濯時に22g=水12g+電気10g  乾燥時に500g=水30g+電気470g

77 エコプレミアム情報の交換 消費者 商品 消費者 持続可能性 商品 情報 消費者 商品 消費者 満足

78 製品の環境性能簡易表現 使用時 製造時 温暖化軸 基準製品 例えば20世紀 のベスト商品 当製品 マネージメント軸 廃棄物、リサイクル
その他の環境負荷 (ゼロ・エミ度) マテリアルインテンシティー 製品重量軸

79 一方、消費者のニーズ半減は? まだまだ!!! 使い捨てが主流 大型車・プラズマテレビが欲しい!! エアコンの温度設定が寒い!!
コンビニ弁当、容器、ユニクロ 大型車・プラズマテレビが欲しい!! エアコンの温度設定が寒い!! そもそも「無関心・無知」である。 やはり環境税が必須なのか。

80 持続可能性と地域 そして沖縄

81 持続可能性と地域社会 一般に、 持続可能な地球≠Σ非持続可能な地域 だと考えられている。 すなわち、 持続可能な地球=Σ持続可能な地域

82 持続可能な地域とは 発展途上国などでは、 農業あるいは林業などを中心とする産業が中心になると考えられている。
持続可能な地域とは、 (1)地域の天然資源を活用する (2)地域の特性を活用する 農業あるいは林業などを中心とする産業が中心になると考えられている。 食品・民芸品・観光・バイオマスなどが対象になる。

83 コスタリカという国 先日、前大統領のエリアス氏が国連大学で講演 ノーベル平和賞の受賞者 鉱山の露天掘りを閉鎖し、自然保護優先
エコツーリズムで生きようとしている 自由貿易、武器輸出禁止を主張

84 現在の沖縄の特性 沖縄観光: 沖縄の海の価値。 ある種の「癒し」を求めている。 独特の料理を食べたい。
長寿の文明に接したい。 ← 最近、いささか怪しいが。

85 エコプレミアム型持続可能性? 最近、iPODミニというアップル社の製品が人気。100gほどの機器に3000曲が入る。
日本のデスクトップコンピュータは、デルに支配されている。 共通点は何か。それはファブレス=工場を持っていない。 以前は、工場の存在が、工業製品の条件。 現在は、優れたアイディアと独特の感性が産業の種。

86 日本の中の沖縄 日本は中途半端なサイズ 国内は自由貿易 沖縄は、 企業的に自立できる程度の規模 観光・農業などで生きるのか
工業はリサイクル関係が中心か 沖縄の感覚を売り物にできるのか ファブレス工業製品は対象になるか 沖縄流エコプレミアムはあるか

87 環境の時代変遷 2005年 廃棄物・リサイクル時代 持続型環境時代 産業・交通公害時代 1970年 1991年 ????年
1970年         1991年        ????年       デカップリング時点

88 市民社会の環境観の半歩前 企業はビジネスリスクで動き、迂回路を取る可能性が高い 市民社会へできるだけ、簡単な道筋を示す FINAL GOAL
国・自治体は、未来への見通しの良い施策 FINAL GOAL 優れた環境対応企業 一般社会の動き 環境対応の遅れた企業

89 結論 地球の限界とその上での人間活動の理解 持続性は、しかし、分かりにくい 長期予測に基づく絶対的な限界の提示
企業と市民、そして地域が協調しつつ解決 企業は新しい価値観を創出し持続型製造 地域も新しい価値観の推進と戦略が必須 市民は新しい価値観によって持続型消費


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