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Published byのぶあき わくや Modified 約 7 年前
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Disco: Running Commodity Operating Systems on Scalable Multiprocessors
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発表の概要 導入 実装の概要 実装の効率化 実験 拡張 (Cellular Disco) まとめ
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導入
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目標 大規模マルチプロセッサマシン上で 効率良くCommodity OSを動作させたい 少ない開発コストで
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アプローチ 新しいOSを開発する ハードウェアを分割する VMで分割する 多大な開発コストを必要とする OSがスケールする程度に
柔軟に資源を管理することができない VMで分割する 少ない開発コストで済む 柔軟に資源管理することができる
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Disco Virtual Machine Monitor マルチプロセッサマシン上に 仮想マルチプロセッサマシンを構築 OS OS
マルチプロセッサマシン上に 仮想マルチプロセッサマシンを構築 OS OS SMP-OS Thin-OS DISCO PE PE PE PE PE PE CC-NUMA Multiprocessor
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Disco FLASHマルチプロセッサマシンを対象 MIPS R10000プロセッサ CC-NUMA
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Discoの利点 スケーラビリティの向上 故障の封じ込め 複数のOSの同時実行 一つのマシンを複数のVMに分割する OSを改変する必要がない
たとえひとつのcommodity OSのscalabityでたりないアプリケーションでも、 OSに変更を加え、VM間のメモリ共有などを可能にすることによって解決 NFSなどによりVM間で資源を共有 Resource-intensive applicationには、specialized OSを利用
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実装の概要
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実装の概要 以下の資源を仮想化 CPU メモリ I/Oデバイス ※普通のVMの実装とほぼ同様
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CPUの仮想化 基本的には物理CPU上でdirectに実行 特権命令のみVMMがエミュレーション (1)特権レジスタへのアクセスを捕捉 OS
(2) エミュレーション実行
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CPUの仮想化 以下のモードで動作 [VMM] カーネルモード [VM上のOS] スーパーバイザモード [VM上のアプリ] ユーザモード
ハードウェアにフルアクセス可能 [VM上のOS] スーパーバイザモード 特権命令や物理メモリにはアクセスできない [VM上のアプリ] ユーザモード スーパーバイザモードだと スーパーバイザアドレスという特殊なアドレス空間にアクセス可能
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仮想CPUのスケジューリング 時分割で各仮想CPUを物理CPUに割り当て データの局所性を考慮したAffinityスケジューリング
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物理メモリの仮想化 各VMに個別の物理アドレス空間を提供 VM1の物理アドレス空間 VM2の物理アドレス空間 実機の物理アドレス空間
216 216 240 実機の物理アドレス空間 (マシンアドレス空間と呼ぶ)
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物理メモリの仮想化 ゲストOSのTLBへのアクセスを捕捉 エントリ<v,p>の挿入<v,m>の挿入に変更
※MIPSはソフトウェアでTLBを操作可能 v 216 VMの仮想アドレス空間 p 216 VMの物理アドレス空間 m 216 マシンアドレス空間
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メモリの仮想化の限界と、 それへの対処方法
メモリの仮想化の限界と、 それへの対処方法 MIPSでは、特殊なセグメント領域が存在 TLBをbypassして直に物理メモリにアクセスできる カーネルコード・データなどが置かれる 効率良くエミュレーションできない セグメント領域を使わないように、 カーネルのソースコードを変更 Supervisor modeからはaceessできない これでは効率的にエミュレーションできないので、する
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I/Oデバイスの仮想化 特殊なデバイスドライバを用意 DMAリクエストを捕捉して、物理アドレスを マシンアドレスに変換
※DMAリクエスト=I/O操作のソース(またはデスティネーション)を指定する、物理アドレスと長さのペア 排他制御と物理アドレスの変換のみ行う 以上の仕組みにより system-wide cache of disk blocks in memory
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実装の効率化
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実装の効率化 HAL (Hardware Abstraction Level)の改変 物理メモリの仮想化の高速化 VM間の効率的な資源共有
TLBミスのエミュレーションの高速化 NUMA性の考慮 VM間の効率的な資源共有 科学技術計算専用OSの提供
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HALの改変(その1) 一部の特権命令をトラップ無しで実行可能にする 例)特権レジスタへの読み書き
特権レジスタの値を保持しているメモリへのロード・ストア
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HALの改変(その2) 資源管理に関するヒントを、 OSがVMMに与えられるようにする Zeroed pageの要求
VMMがどうせクリアするので、OSの手間が省ける OSの空ページリストに挿入された、再利用されないページの通知 今現在idleであることの通知
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TLBミスのエミュレーションの 高速化 ソフトウェアで2次TLBを用意 2次TLBに存在しない場合のみ、OSに例外を送る
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NUMAの考慮 ローカルメモリとリモートメモリとでアクセス 速度が異なる なるべくローカルメモリだけを参照したい
ローカルメモリとリモートメモリとでアクセス 速度が異なる なるべくローカルメモリだけを参照したい 頻繁にリモートからアクセスされるページを、動的に移動・複製する
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ページの複製・移動 一つのノードからのみアクセスされるページ 複数のノードからreadアクセスされるページ それ以外 移動 複製
何もしない キャッシュミス回数を測定する
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ページの移動 TLBを無効化する 物理アドレスとマシンアドレスのmappingを変更する Node 0 Node 1 仮想ページ 仮想ページ
物理ページ マシンページ
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ページの複製 ページを書き込み禁止にする ページをローカルノードにコピーする 物理アドレスとマシンアドレスのmappingを変更する
Node 0 Node 1 仮想ページ 仮想ページ 物理ページ マシンページ
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VM間の効率的な資源共有 Copy-on-writeディスク 仮想ネットワークインターフェース
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Copy-on-writeディスク Non-persistent ルートディスクなどを対象としている readの効率が良い
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Copy-on-writeディスク readの効率が良い 同じディスクブロックへの2回目以降のDMAリクエストは、ページをマップするだけ
VM 0 VM 1 物理メモリ マシンメモリ
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Copy-on-writeディスク 書き込み時にページを複製する あるVMが行った書き込みを、他のVMからは見えないようにするため
Non-persistentディスクのみを対象 ルートディスク 書き込みログを保存
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仮想ネットワークインターフェース メモリのコピーをすることなくマッピングを変更するだけで通信できる
Copy-on-writeディスクと同様の仕組み NFSなどで利用 特殊なVM間で共有できるメモリ領域を提供 Copy-on-write disksの仕組みを利用 NFSなどでbuffer cache 実際にcopyしなくてmappingを変更することにより実現 Page replicationによる効率向上
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科学技術計算専用OSの提供 SPLASHOS SPLASH-2を走らせるのに必要なサービス のみ提供する ○スレッド、libcルーチン、…
×仮想メモリ
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実験
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実験環境 ほとんどの実験はSimOS上で行われた 実機が未完成だったので
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実験に使用したWorkload ソフトウェア開発 (Pmake) ハードウェア開発 (Engineering)
OS & I/O intensive ハードウェア開発 (Engineering) Large memory footprint Little use of OS services 科学計算 (Raytrace, Radix) 商用データベース Memory intensive
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実験1:仮想化のオーバヘッド 結果 考察 表1、図6 オーはベッドの主な原因は、TLBミスのエミュレーション
カーネルの実行時間が減っているのは、VMMがカーネル処理を肩代わりしているため ページの初期化 2次TLB TLBmissは増える VMMも使用する 仮想CPU切り替え時にflushされるので
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実験2:メモリオーバヘッド 結果 図7参照 考察 カーネルコードなどの共有がうまく機能した
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実験3:スケーラビリティ 結果 図8参照 考察 pmakeの実行時間が60%に短縮された
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実験4:ページ移動と複製 結果 図9参照 考察 NUMAの考慮により性能が向上した
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拡張 (Cellular Disco)
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Cellular Disco Discoに以下の機能を追加 実機上で性能評価 Fault containment
Global resource management 実機上で性能評価
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Fault Containment ハードウェアを複数のセルに分割 各セルごとにVMMの状態を保持
一つのセルの故障しても、他のセルは動作し続ける OS OS SMP-OS Thin-OS ハードウェアの支援はある程度必要 どのノードがcrashしたかの検出 DISCO PE PE PE PE PE PE
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Global Resource Management ~ CPU管理 ~
ギャングスケジューリング idleな物理CPUは、仮想CPUをsteal 定期的に大域的なロードを調整
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Global Resource Management ~ メモリ管理 ~
空きメモリ量の少なくなったVMは、他のVMからメモリを借りる Redundant pagingの回避などもしている C.f.) VMWare GSX 3つの最適化 アクティブに使用されているページの特定 異なるVMによって共有されるページの扱い OSのページングによるディスクアクセスとそれ以外を区別して扱う
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Global Resource Management
なるべくセル内で閉じたスケジューリングをする 故障を封じ込めるため 異なるセル間で資源のやり取りをした場合は、それを記憶しておいて、故障時に依存関係を検出する
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まとめ Disco Cellar Disco VMMのオーバヘッドは小さい セルごとに故障を封じ込め
Pmakeにおいて、IRIXより1.7倍の性能向上 Cellar Disco セルごとに故障を封じ込め
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参考文献 Disco: Running Commodity Operating Systems on Scalable Multiprocessors Eduoard Bugnion, Scott Devine, Kinshuk Govil, and Mendel Rosenblum SOSP (1997) and TOCS (1997) Cellular Disco: resource management using virtual clusters on shared-memory multiprocessors Kinshuk Govil, Dan Teodosiu, Yongqiang Huang, and Mendel Rosenblum SOSP (1999)
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仮想化する上での課題点 VM間の効率的な資源の共有 NUMA-nessの考慮 NFS Disk, memory Page placement
Dynamic page migration Non-NUMA-aware Memory Management policiesのOSにも、NUMA上で動作させることを可能にする
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Challenges 仮想化によるオーバヘッド Resource management VM間の共有
Guest OSの知識なしにスケジューリング VM間の共有
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Disco 仮想的なプロセッサ 仮想的なメモリ I/Oデバイス 多少MIPSハードウェアに少し変更を加えている 普通と一緒
全仮想マシンからmountできるvirtual diskが存在する Special netowork device フラグメンテーションがおきない
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たった一つのノードによって頻繁にアクセスされるページは、そのノードに移動する
Read-sharedは複製 移動回数を制限
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手順 ハードウェアのcache missカウンタを参照 Hot page を発見したら、migration or replication
Chage the physical-to-real machine mamiing Invalidate ALL TLB entreise Cop Replicationの場合 Downgrade TLB entries Read-onlyにする
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