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プログラミング論 II 電卓,逆ポーランド記法電卓
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電卓
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文字列の長さを調べるプログラム void main(){ int i=0; char txt[100]="hello";
while( txt[i]!='\0' ){ i++; } printf("%sの長さは%d\です\n",txt,i);
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文字列を数字に変換(自作) char txt[10] = "123"; int i, n=0;
for(i=0; i<10; i++){ if(txt[i] != '\0' ){ n = n*10 + txt[i]-'0'; } else { break; } printf("%d\n", n);
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文字列を数字に変換(自作) txt[10] は '1','2','3'. 最初のtxt[0]を読むと'1'. (これは49)
'1'-'0'で,int型の1が得られる. txt[1]を読むと'2'. 1* 12. txt[2]を読むと'3'. 12* 123.
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文字列を数字に変換(自作) txt[]="123456"として,前から読んでいく. "1234"まで既に読んでおり,次に'5'を読むと…
1234 → 12345 1234*10 + 5 という処理を行う.
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超単純な電卓プログラム "1+2" を読み込んだら,"3"を出力. 式を読み込み,計算結果を表示するプログラム.
式の中には,演算子が1個だけだとする. 登場する数字は,1桁の自然数のみとする. つまり,文字は3個あり, 順に,「数字」,「演算子」,「数字」が格納されている.
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超単純な電卓プログラム void main(){ char txt[4] = "7*4"; char a; int x;
/* 0文字目を 解析する. */ a = txt[0]; printf("0文字目は,文字コード %d の\n", a); printf("[%c] という文字です.\n", a); x = a - '0'; printf("数字に変換すると %d です.\n", x); :
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超単純な電卓プログラム void main(){ char txt[4] = "7*4"; char a, o; int x;
/* 0文字目を 解析する. */ 略 /* 1文字目を 解析する. */ o = txt[1]; printf("1文字目は,文字コード %d の\n", o); printf("[%c] という文字です.\n", o); :
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超単純な電卓プログラム void main(){ char txt[4] = "7*4"; char a, b, o; int x, y;
略 /* 2文字目を 解析する. */ b = txt[2]; printf("2文字目は,文字コード %d の\n", b); printf("[%c] という文字です.\n", b); y = b - '0'; printf("数字に変換すると %d です.\n", y); :
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超単純な電卓プログラム void main(){ char txt[4]="7*4";
char a, b, o; int x, y, result; 略 if( o == '+' ){ result = x + y; } else if( o == '-' ){ result = x - y; } else if( o == '*' ){ result = x * y; } else if( o == '/' ){ result = x / y; } printf("計算結果は %d です\n", result);
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実行結果 0文字目は,文字コード 55 の [7] という文字です. 数字に変換すると 7 です. 1文字目は,文字コード 42 の
void main(){ char txt[10] = "7*4"; char a, b, o; int x, y, result; /* 0文字目を 解析する. */ a = txt[0]; printf("0文字目は,文字コード %d の\n", a); printf("[%c] という文字です.\n", a); x = a - '0'; printf("数字に変換すると %d です.\n", x); /* 1文字目を 解析する. */ o = txt[1]; printf("1文字目は,文字コード %d の\n", o); printf("[%c] という文字です.\n", o); /* 2文字目を 解析する. */ b = txt[2]; printf("2文字目は,文字コード %d の\n", b); printf("[%c] という文字です.\n", b); y = b - '0'; printf("数字に変換すると %d です.\n", y); if( o == '+' ){ result = x + y; } else if( o == '-' ){ result = x - y; } else if( o == '*' ){ result = x * y; } else if( o == '/' ){ result = x / y; } printf("計算結果は %d です\n", result); 実行結果 0文字目は,文字コード 55 の [7] という文字です. 数字に変換すると 7 です. 1文字目は,文字コード 42 の [*] という文字です. 2文字目は,文字コード 52 の [4] という文字です. 数字に変換すると 4 です. 計算結果は 28 です
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練習 0 以下の,txtを反転するには? char txt[]="Hello"; ??? printf("%s\n", txt); 実行結果
olleH
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解答 0 void main(){ char txt[]="Hello"; int len, i; char tmp;
len = strlen(txt); for(i=0; i<len/2; i++){ tmp = txt[i]; txt[i] = txt[len-1-i]; txt[len-1-i] = tmp; } printf("%s\n", txt);
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Stack
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Stack スタック stack:積み重ね 箱を積む C D B B B B B A A A A A A 新しいものは,一番上に積み,
一番上から取る. 一番上に積む↑ 一番上に積む↑ 一番上を取る↑ 一番上に積む↑ 一番上を取る↑ C D B B B B B A A A A A A
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Stack スタック データ管理手法としてのstack 感覚としては, 一番上に積み, 一番上に積んである ものが取り出せる.
3をpushする 3 メモリ 7をpushする 3 7 6をpushする 3 7 6 popする.6が取り出せる 3 7 2をpushする 3 7 2 popする.2が取り出せる 3 7
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Stack スタック データ管理手法としてのstack 後入れ先出し
最後に入れたものが最初に取り出せる. LIFO (Last In First Out) PUSH: スタックにデータを入れる操作を"PUSH"という.当然,Stackの一番上に入る. POP: スタックからデータを取り出す操作を"POP"という.当然,Stackの一番上のデータが取り出せる. Stack Pointer: スタックの一番上がどこにあるを示す情報.Stackに何個積んであるかと似ている.
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練習 1 以下の様にpush,popをしたらどうなるか? 8をpushする 3をpushする popする. ?が取り出せる 7をpushする
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解答 1 8をpushする 8 3をpushする 8 3 popする. 3が取り出せる 8 7をpushする 8 7
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余談:FIFO FIFO (Fist In First Out) Queue, 待ち行列.先に入れたものが先に出てくる. 感覚としては,
先に列んだ客が 先にサービスを 受ける. 3をenqueueする. 3 7をenqueueする. 3 7 6をenqueueする. 3 7 6 denqueueする.3が取り出せる. 7 6 denqueueする.7が取り出せる. 6
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オブジェクト指向言語(C++など)では,
Stack機能のプログラミング グローバル変数. 本当は好ましくない. オブジェクト指向言語(C++など)では, もっと綺麗に記述できる. #define ST_SIZE 100 char data[ST_SIZE]; int stack_pointer = 0; void push(char ch){ if( stack_pointer < ST_SIZE ){ data[stack_pointer] = ch; stack_pointer ++; printf("(%cをpushしました.)\n", ch); } else { printf("(Stackがいっぱいでpushできません.)\n"); } char pop(){ if( 0 < stack_pointer ){ stack_pointer --; printf("(popして,%cが得られました.)\n", data[stack_pointer]); return data[stack_pointer]; printf("(Stackが空です.popできません.)\n"); return 0;
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Stack機能のプログラミング int stack_length(){ return stack_pointer; }
void print_stack(){ int i; for(i=0; i<stack_pointer; i++){ printf(" (print_stack : %d個目は %d)\n", i, data[i]); void main(){ char ch; push('H'); push('e'); print_stack(); push('r'); ch = pop(); printf("ch = %c\n", ch);
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逆ポーランド記法電卓
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逆ポーランド記法 数式の記述の仕方の1種. 括弧が不要.演算順序が一意に定まる. 演算対象の後に,演算子を記述する.
演算順序は,左から順にやっていけば良い. ただし,数字同士の区切りが必要になる. 演算対象の後に,演算子を記述する. 例:「3と5の和」は 通常の記法: 逆ポーランド記法: 3 5 + 処理系(文字列処理プログラム)の作成がとても容易.
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逆ポーランド記法 1 2 + 2 * → ((1 2 +) 2 *) → ( 3 2 *) → 6
→ ((1 2 +) 2 *) → ( *) → 6 上記逆ポーランド記法を,通常の記法に直すと ((1+2) * 2) 通常記法では,1+(2*2) と (1+2)*2 は 意味が異なる. 逆ポーランド記法ではこの問題がない
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逆ポーランド記法 1 2 + 3 4 + * → ((1 2 +) (3 4 +) *) → ( 3 (3 4 +) *)
→ ((1 2 +) (3 4 +) *) → ( (3 4 +) *) → ( *) → 21 上記逆ポーランド記法を通常の記法に直すと ((1+2) * (3+4)) 演算の順番は,(1+2)→3, (3+4)→7, 3*7→21 これは「左から順」でなく,分かりづらい(とも言える?)
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逆ポーランド記法 1 2 + 3 4 + * → ((1 2 +) (3 4 +) *) → ( 3 (3 4 +) *)
→ ((1 2 +) (3 4 +) *) → ( (3 4 +) *) → ( *) → 21 左から,+ + * の順に処理をしていけば良い
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逆ポーランド記法数式の計算 1 2 + 3 4 + * の場合. 左から順に処理をしていけば良い 1 2 + 3 4 + *
↓1 2 + を処理し,3に置き換える. * ↓3 4 + を処理し,7に置き換える. 3 7 * ↓3 7 * を処理し,21に置き換える. 21
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通常の記法→逆ポーランド記法 (8-2)/(1+2)を逆ポーランド記法にすると… 上記はまず 8-2 が行われるので 8 2 –
次に, 1+2 が行われるので 8 2 – 1 2 + 最後の,6/3 が行われるので 8 2 – / ↑は,→の意味 ((8 2 -) (1 2 +) /)
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逆ポーランド記法電卓の実装 以下の手順で実装可能 [1] stackを用意する. [2] 左から順に読んでいく.
もし,数字だったら,stackにpush もし,演算子だったら,数字を2個popして 演算結果をpush. [2]を,式の終わりまで繰り返す.
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逆ポーランド記法電卓の実装 1 2 + 3 4 + * stackを用意する. 左から順に読んでいく. 1を読んだ.数字をpush.
+を読んだ.2個popし, 演算をし,結果をpush. 3を読んだ.数字をpush. 1 1 2 3 3 3
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逆ポーランド記法電卓の実装 4 + * 4を読んだ.数字をpush. +を読んだ.2個popし, 演算をし,結果をpush.
最後に,stack上にある数字をpopし,終了. 答えは "21" 3 3 3 3 4 3 3 7 21 21
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逆ポーランド記法電卓の実装 続きは,プログラミング演習IIで.
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