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就職準備情報交換サイトの 構築と活性化方法
手塚早美 島内良 神原菜々 湯浦克彦
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目次 1.背景と目的 2.ITPost内での情報交換活性化 3.楽しみながら入力できるアンケートシステム 4.評価 5.考察
2-1.就職準備情報に関する知識ベース拡張 2-2.既存SNSとの連携 2-3.利用促進活動 3.楽しみながら入力できるアンケートシステム 3-1.授業アンケートシステムの対話の流れ 3-2.アンケート取得時のデータ処理 3-3.サブコンテンツ 3-4.オススメの分析方法 4.評価 5.考察 6.結論と今後の課題
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学習目標管理システム「ITPost」内での
1.背景と目的① 背景 講義・就職活動に関する 体験談情報の需要が高い 学習やキャリア形成に関する情報交換が不十分 まず研究の背景と目的についてです。 情報系の大学生(主に3年生)へアンケート調査を行ったところ「講義・就職活動」に関する体験談や経験談の情報の需要が高いことが分かりました。またこのアンケート調査からも分かるように大学内において、学習や将来に関する情報交換が不十分であるということが言えると考えます。そこでOG/OGや在学生の体験談を有効活用し、さらにSNSとの連携することで情報交換の活性化を図ることを本研究の一つ目の目的と設定します。この目的を達成するために本研究では、報告者と同研究室において開発された学習目標管理システムITPost内において情報交換活性化の試みることとしました。 目的 OB/OGや在学生の 体験談の有効活用 SNSとの連携による情報交換の活性化 学習目標管理システム「ITPost」内での 情報交換の活性化
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背景と目的② 楽しみながら入力できる アンケートシステムの提案 <自由記述欄> 枠にひとつひとつ数字を入れ るのが面倒
手書きが不便 記入が面倒 全部同じ項目で答えていてお もしろくない 長い 期間中毎度毎度アンケート記 入がめんどくさい N=67 ~~うっちー部分~~ ITpost[4]では,IT業界の人物像や職種と大学の授業科目との関係を解析する機能を提供しているが,ここでも授業に関する情報は受講生に対するアンケートによって取得している.授業に関して良質な情報を学生に提供するには,授業アンケートの品質を高める必要がある.ところが,授業アンケートは一般に同じ設問をすべての受講科目に毎期実施するため,学生にとっては退屈となり,しばしば本気で設問に答えなくなる状況が見られる. そこで、報告者の所属する大学にて行われている授業アンケートについても実際に学生にアンケートを行ないました。このアンケートから、やはり多くの学生が授業アンケートに関して面倒であると感じており、適当に回答してしまっていることが分かりました。このような問題から、ITPost内で情報交換の活性化を行ないつつ、授業アンケートを改善することで、相乗効果が期待出来ると考えました。すなわち、先ほど申し上げました、面倒であるなどの問題を解決するため、楽しく、楽に直感的に回答出来ることを目的とした「楽しみながら入力できるアンケートシステム」の企画と開発も同時に行います。 楽しみながら入力できる アンケートシステムの提案
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2.ITPost内での情報交換活性化 就職準備情報に関する 知識ベース拡張 既存SNSとの連携 (身近な先輩に関するコンテンツの作成と掲載)
ITPostは静岡大学情報学部湯浦研究室にて開発された学習目標管理システムで、主に「キャリア知識ベース」「対話機能」「対話促進のための取り組み」の3 要素で構成されています。本研究では、就職活動に関連の深い課外活動に関する「知識ベース」「対話機能」および「対話促進のための取り組み」に注目します。具体的には、学生の関心が高いOB/OGや身近な先輩在学生に関するコンテンツの作成と掲載、また既存SNSと連携し、その機能を活用することで情報交換の活性化を図ります。 既存SNSとの連携 (Facebookとの連携、既存機能の利用)
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2-1.就職準備情報に関する知識ベース拡張 静岡大学情報学部卒業生(依頼80名中43名回収)と在学生(依頼29名 中27名回収)にインタビューを行い、人手で整備し、記事としてコ ンテンツ化 記事作成における施策 期待できる効果 Facebookを通じて個別依頼での情報入手 ・実名制のため信頼性が高い ・チャット感覚でやり取りでき、リアルタイムで会話可能 ・つながりのある人への依頼で効率的に回収可能 記事としてコンテンツ化 ・形として残すことで誰でも閲覧可能 ・交流会と違い、社会人との日程調整の必要がない 人手で整備 ・システム初期段階での質を高くすることでサイトの質に対する評価を期待できる ・情報に関わる志向性を考慮し、需要のある情報を提供することで情報収集に対する評価を期待できる まず身近な先輩からの情報をコンテンツ化し公開するにあたり、主に静岡大学情報学部卒業生であるOB/OGとインターンシップを体験した在学生へインタビューを行い、管理人が一度人手で整備した上で記事としてコンテンツ化しました。 まずインタビューするにあたり、Facebookや学部メールを用いて個別依頼を行いました。これらのツールは実名制のため信頼性が高く、つながりのある人へ依頼を行うことで効率的に回収することを可能としました。 また収集した情報をどのように学生へ提供するのかに関しては「交流会を開催する」という方法も考えることが出来ますが、形として情報を残し、また誰でも閲覧することができるように記事としてコンテンツ化しました。 記事としてコンテンツ化する際、投稿型にするという方法も考えましたが、システム初期段階での質を高くすることでシステム自体の質をあげること、また情報収集者の志向性として「速さよりも質を重視する」というデータから、一度管理人が整備した上で公開することにしました。
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卒業生インタビュー記事例 在学生インタビュー記事例 これは掲載記事の一例です。
許可の得られた方のみですが、上部に写真・氏名・出身学科・出身研究室・所属業界や記事を一言でまとめた文章を画像として埋め込み見やすさやコンテンツの質をあげました。また在学生に関しては、個別取材だけでなく、座談会の記事を掲載することで閲覧者の興味をひくことができるよう工夫しました。
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2-2.既存SNSとの連携 個人Facebookページとの連携 Facebookページの作成
インタビュー記事 個人Fcebookページ Facebookへのリンク 実名記載 次にSNSとの連携について説明します。本研究では、facebook が「実名制でのコミュニケーションを目的とする」「情報更新を共有できる機能(facebookページ)を持つ」「近年利用率が飛躍的に伸びている」という特徴を持つことから、facebookとの連携を図りました。 インタビュー記事は基本的に実明記載とし、facebookの個人ページへ遷移することを可能としました。Facebookのメッセージ機能を利用することで情報提供者に対しさらに情報収集を行うことができ、友達申請を行うことでつながりを深め、就職活動の際にアドバイスを得たり、OB/OG 訪問の依頼や業界研究を行うといったことも可能になると考えられます。また更新情報からその人の生活や人となりを知ることもできます。 Facebookページについては次項にて詳しく説明を行いますが、この機能を利用することで利用者からの意見や質問を受け取ることが可能になり、また「友達を招待」機能を利用することで友人へシステムを効率的に宣伝することが可能になります。 Facebookページの作成 ・facebookページ( →利用者から意見や質問の受け取りが可能 →「友達を招待」機能を利用することでシステムを宣伝することが可能
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2-3.利用促進活動 Facebookページの作成 講義内での試験的公開 SNS上で更新情報を確認できる
ファンになっていない友人への拡散ができる 講義内での試験的公開 実際に学生へシステムや機能を紹介し利用促進を試みることで、ITPostの認知 度を高め、システム利用のハードルを下げる 次に利用促進活動について説明します。 先程も述べたfacebookページについてですが、システム単体で情報発信を行うとシステム内でしか更新情報やシステムの使い方を確認することが出来ません。しかしfacebookページを利用することで、ページに対して「いいね」ボタンを押し「ファン」になってくれた学生はSNS上で情報を確認することができるようになります。日常的に学生が利用するSNS上で表示させることによりシステム利用の活性化を図ることができると考えられます。またfacebook特有の「いいね」や「シェア」機能を利用することでファンになっていない友人へも拡散することが可能になります。 さらに教員の協力を得て、講義内で学生へシステムの紹介を行うことで利用促進を促しました。実際にシステムに一度触れてもらい、さまざまな機能を体験することで、ITPost の認知度を高め、システム使用までのハードルを下げるように試みました。
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3.楽しみながら入力できるアンケートシステム
メインコンテンツ (アンケートの煩わしさへの改善手段) サブコンテンツ (集計結果を反映したもの)
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3.1授業アンケートシステムの対話の流れ 予想対象の絞り込み データ登録 オススメの分析 サブコンテンツ提示 90くらい 正解!! ☆☆☆☆
技術が身に付く? 「プログラミング」? 予想対象の絞り込み データ登録 オススメの分析
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システム:トップページ画面
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アンケート取得画面
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正誤判定画面
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正解画面
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結果表示画面
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3.2アンケート取得時のデータ処理 プログラミング? ・ ユーザ全体DB 「演習が多い?」 統計学入門 85当てはまる ユーザ 全体平均
50当てはまる ユーザ 近似度 差75 差35 差5 情報倫理と法 10当てはまる プログラミング 統計学入門 確率 情報倫理と法 確率 プログラミング 確率 ・・・ ユーザ全体の平均 0.2 0.2 0.2 90当てはまる 0.08 0.2 0.5 プログラミング?
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3.3サブコンテンツ 予想対象の絞り込み データ登録 オススメの分析 サブコンテンツ提供 90くらい 正解!! 技術が身に付く?
「プログラミング」? 予想対象の絞り込み データ登録 オススメの分析
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オススメ科目 ランキング 科目詳細 そのユーザに対してのオススメの科目を分析し、リストアップさ れたものを表示する
そのユーザに対してのオススメの科目を分析し、リストアップさ れたものを表示する ランキング 総合評価の高い科目や、多くイメージされた科目などを表示す る 科目詳細 その科目がどのような質問項目に強い回答をされているかを 表示する
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オススメ科目
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ランキング
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科目詳細
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3.4オススメの分析方法 ユーザ個人DB 「根気がいる」 「予習が大事」 ・・ オススメ度 データベース論 50当てはまる 40当てはまる
韓国語 10当てはまる 80当てはまる 20 プログラミング 90当てはまる 20当てはまる 95 ・・・ 評価:4.5 「根気がいる」 「予習が大事」 ・・・ 好悪を数値化 ユーザ全体DB 「根気がいる」+1.5 「予習が大事」-0.8 ・・・ 重回帰分析結果 おすすめリスト
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4.評価 ITPost利用促進に関する評価 (1)学生への試験的公開と利用状況 システム公開:11/20 システム紹介:11/29
次に研究の評価について説明します。まずITPost利用促進に関する評価についてですが、実際にシステムへの訪問数を見てみると、システムを公開した 2012 年 11 月 20 日,講義内でシステムの紹介を行った 11 月 29 日に加え,facebook ページにて更新情報の更新を行った 11 月 27 日・12 月 10 日・12 月 12 日・12 月 18 日も他の日に比べ訪問数が伸びていることが分かります。このことからfacebook ページを活用することで効率的に閲覧者を誘導することができたと言えます。 システム公開:11/20 システム紹介:11/29 facebookページ更新:11/27、12/10、12/12、12/18
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「将来に対するモチベーションを向上するのに役立つか」についても同様の結果
(2)利用学生による評価 「将来に対するモチベーションを向上するのに役立つか」についても同様の結果 →体験談を有効活用することができた また利用学生による評価については、2012 年 11 月静岡大学情報学部 2 年生 63 名に対してITPost の紹介をし、約 1 か月間利用してもらい、その後 12 月 20 日にアンケート調査を実施しました。提供したコンテンツは約7割の学生が就職活動や進路選択の際に参考にできると回答しました。また「将来に対するモチベーションを向上するのに役立つか」という問いに関しても同様の結果を得ることができ、OB/OGや在学生の体験談を有効活用することができたと言えます。 facebook との連携に関しては、約半数の学生が有益であると考えていることが分かりました。またなぜ有益であると感じたかという問いに対しては、「広く情報拡散できること」「更新情報が入手しやすくわかりやすい」といった声が多く存在し、これらの結果から情報入手手段としては facebookが効果的に機能していることが確認できました。 一方でメッセージ機能やコメント機能を利用している学生は少なく、コミュニケーション手段としての機能は課題が残る結果となりました。また facebookを日常的に利用していない学生は facebook 連携が有益であるか「わからない」と回答 する学生が大半で、日ごろ facebook を利用しない学生に対しては期待できない機能であることが分かりました。 広く情報拡散できる 更新情報が入手しやすく、わかりやすい →情報入手手段としては効果的
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(3)専門家・関係者による評価 コンテンツについて 対話促進について 生の声を掲載することが重要、定期的な変革が必要
学生視点である点が学生にとって価値がある 学業以外に関する取材が多いので、「学生時代に取って役に立った科目」 「取っておけばよかった科目」など学業に関する情報を掲載すると良い システム開発にあたり協力をいただいた関係者、また IT人材教育・システム開発に関する専門家に対し実施したヒアリング調査の結果、提供コンテンツについては「生の声を掲載することが重要」「学生視点である点が学生にとって価値がある」といった意見が多く賛同を得ることができました。 また対話機能については「シンプルで親しみやすく機能的に十分である」「情報提供者と連絡がとりたいときに活用できる点は付加価値として有効である」といった意見が多く、概ね賛同を得ることができました。 しかし「情報提供者があまり facebookで情報発信していない場合は効果が弱くなる」といった意見もあり、今後機能拡張をしていく上で注意すべき点も明らかとなりました。 対話促進について シンプルで親しみやすく、機能的に十分である 情報提供者と連絡がとりたいときに活用できる点は付加価値として有効 情報提供者があまりfacebookで情報発信していない場合は効果が弱くなる
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問題解決への有効性 授業アンケートシステムに関する評価 <自由記述欄>
N=5 <自由記述欄> ペンを持って書かなくてい いのでポチポチするだけで 楽だった。 後輩の立場から見ると、選 択の授業などの評価を利 用したいと思った。 楽しく答えることが出来た。 問題解決への有効性
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5.考察 ITPostの利用活性化 授業アンケートシステム
学生が必要としている情報の全てを網羅できた訳ではないが、学生が 将来を考えるきっかけとなることができた 専門家・関係者からも予想以上に関心を集めることができ、他大学へ の連携や就職活動への活用など幅広い可能性を秘めていることが確 認できた 授業アンケートシステム ゲーム形式でアンケートを取ることで、ユーザの心的負担が軽減され、 率直な意見を得ることができた 専門家の方から、アンケートシステムにおいて重点を置いた「楽しみな がら入力できる」というキーワードがアンケートの一手法として高い可 能性を持っていると評価された このへんはそのまま読む感じかな…?
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6.結論と今後の課題 ITPostの利用活性化 施策 結論 今後の課題 卒業生や在学生の体験談を記載し、質の高い情報提供
Facebookとの連携 結論 学生の関心を集めることに成功 閲覧数を増加させたが、学生を積極的な発言や行動に導けてはいない 今後の課題 キャリア知識項目との関連付け 進路選択、就職支援イベントなど学生の日程を考慮した更新スケジュールの設定 最後に本研究の結論と今後の課題について説明します。 まずITPostの利用活性化については、今回「卒業生であるOB/OGやインターンシップを経験した在学生の体験談を記載し、管理人が整備することで質の高い情報を提供」し、さらに「facebookとの連携」を行いました。 その結果、学生の関心を集めることに成功しました。しかしメッセージ機能やコメント機能の利用といった学生の積極的な発言や行動にまでは導くことができませんでした。 今後はこれらの学生の積極的な行動を促すこと、さらに学生の「進路選択」や「就職支援イベント」といった学生の日程を考慮した更新スケジュールを設定することでさらなる情報交換の活性化を図りたいと思います。またOB/OG の話やインターンシップ体験談に対応する人間的な適性に関する知識項目が装備されていないという現状があります。そのため今回は、それらと人材との関係を示すことができませんでした。表現力や問題解決能力などの実践力についても、キャリア知識項目に拡張することが期待されます。
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授業アンケート 施策 結論 今後の課題 楽しみながら入力できるアンケートシステムの構築と公開
学生の本音を聴きだす仕掛けとして期待できることを確認 全ての対象者から同じ質問の回答を得ることができない 今後の課題 従来型アンケートとの使い分け ITPostとの連携手法の提案 回答対象科目の分散
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ご清聴ありがとうございました
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