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国際エネルギーレジーム - エネルギー・地球温暖化問題と知識 -

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Presentation on theme: "国際エネルギーレジーム - エネルギー・地球温暖化問題と知識 -"— Presentation transcript:

1 国際エネルギーレジーム - エネルギー・地球温暖化問題と知識 -
龍谷大学 国際文化学部 教授 松井賢一

2 問題の所在 エネルギー・地球温暖化問題は、多くの又、大きな不確定要因を抱えているにも関わらず、なぜその時々に支配的な見方が存在するのだろうか。 それらの見方は、誰によってつくられ、また誰によって広められ、なぜ多くの人がその考え方を受け入れたのだろうか。

3 国際レジーム 「国際関係のある特定の分野における明示的且つ黙示的な原理、規範、ルール並びに意思決定手続きのセットであり、それを中心としてアクターの期待が収斂していくものである。」 --- S. クラズナー   パワー…………………リアリスト  覇権によるレジーム 利益……………………リベラリスト 交渉によるレジーム 知識などの信条体系…自然発生的

4 国際機関と国際レジームの違い 国際社会における国の行動が何ら制約を受けずに独自の決定に基づいて行われる限り、国際レジームは存在しない。プレーヤ−の間に何らかの制約があり、独自の決定に基づいて行動できない場合にレジームが成立する。

5 知識共同体 (エピステミック・コミュニティー
「特定の領域において専門性と能力があると認められ、その領域内で政策に関連する知識を正当に主張しうる専門家のネットワーク」 --- P. ハース

6 国際レジーム 原理:Principles 事実、因果関係、構成についての信条(体系) 規範:Norms 権利、義務に関する行動の準則
ルール:Rules  行為に関する特定の許可、禁止の具体的条項 手続き:Procedures 集団的選択の決定、そして実施の際に取                  られる支配的な形式、慣行

7 国際エネルギーレジーム ・国際石油市場管理レジーム 国際石油カルテル、OPECカルテル 核不拡散・原子力発電レジーム 気候変動レジーム
(電力市場自由化運動)

8 国際石油市場管理レジーム 国際石油カルテル OPECカルテル ・原理、規範は基本的に変わっていない 規範、ルールは非常にゆるやかになる
原理:Principles 世界の需要の伸びに対し、リーズナブルな価格で安定的に、すなわち過当競争と無駄を排し、将来の投資を保証するような価格で、石油を供給する 規範:Norms 七つの支配原則 (現場シェアーの維持、・・・、消費者の利益) ルール:Rules 手続き:Procedures   活動の領域、割り当て、価格形成、輸送施設のプール等詳細に規定 OPECカルテル ・原理、規範は基本的に変わっていない 規範、ルールは非常にゆるやかになる 

9 核不拡散・原子力発電レジーム 原理:Principles 核拡散は核戦争の可能性を高める 核不拡散政策は平和目的の原子力エネルギーの利用拡大と両立する 核兵器の拡散は長期的には、核兵器国が核兵器保有をを減少させるときに実現する 検証が重要  規範:Norms 非核兵器保有国は、核兵器を生産したり入手しようとしない義務 民間の原子力施設について査察を受ける義務 核物質輸出を管理する義務 機微な技術の移転の一般的な禁止等々 ルール:Rules 手続き:Procedures 国際エネルギー機関と加盟国と結ばれる保障措置実施協定で詳細を規定  

10 気候変動レジーム 原理:Principles 気候系に対して危険な人為的干渉を及ぼすことにならない水準において大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを究極的な目的とする  規範:Norms  5つの原則 公平の原則および共通だが差異のある責任原則 発展途上国などの個別のニーズ、個別の事情への考慮原則 予防原則 持続可能な発展の原則 協力的で開放的な国際経済体制の確立に向けた協力原則 ルール:Rules 手続き:Procedures  京都議定書で規定

11 第一次知識の発信者 エネルギー関係者 非エネルギー関係者 エピステミック・コミュニティー エネルギー企業(人)、研究者、エネルギー担当行政官
 エネルギー企業(人)、研究者、エネルギー担当行政官 非エネルギー関係者  エコノミスト、環境学者、研究者、気候学者 エピステミック・コミュニティー   アクティヴ・サイエンティスト、アクティヴ・インテレクチュアルス 第一次知識の伝搬者  ジャーナリスト、学者、研究者、行政官 

12 知識・情報の受け手の対応  第二次大戦後、日本のエネルギー政策の基本方針は、ほぼ10年ごとに海外情勢の変化に対応する形で大きく変化してきた 具体的な政策は、エネルギー産業と政府の、「相互同意」によって決められてきた しかしながら、1980年代半ば以降、地球温暖化問題、市場自由化問題の登場により、エネルギー政策は、エネルギー部門以外の要因の影響を受けるようになり、従来型の政策決定が困難になってきた 難しい局面を迎え、知的抵抗力、構想力が求められるようになってきた

13 長期エネルギー予測の短期性 制度的なバイアス 一般の人には、権威のある予測以外の選択肢がない 人々の現実的行動
   → 正否ではなく、利益の確保を優先する

14 計量的モデルのメリットとデメリット 計量的モデルは重要、かつ大きな役割を果たしている 大型モデルがより良い情報をもたらすとは限らない
大半の「長期予想」は短期的な視野からのもである モデルの選択とモデルシミュレーションは必ずしも価値フリーではない

15 何故、エネルギー・地球温暖化問題の分野で国際レジームが出来るのか
グローバルイッシュー…人類全体に関わる 生活に不可欠 石油…地域的偏在、短期的に代替品が存在しない 政治・軍事との強い関連 大きな不確実性の存在 前例のない課題 人類の生存・福祉に関わる…理念の重要性 協調により、全ての国が利益を得られる


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