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歴史的環境と共存するニュータウンのあり方

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Presentation on theme: "歴史的環境と共存するニュータウンのあり方"— Presentation transcript:

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2 歴史的環境と共存するニュータウンのあり方
<卒業研究(設計)テーマ> 歴史的環境と共存するニュータウンのあり方

3 <計画内容の問い>  遺跡展示の現代的なあり方とは?  古代遺跡と現代住宅施設とが融合した  空間とはどのような空間か?

4 <計画地> 大阪府和泉市   池上曽根遺跡史跡公園周辺(約76,109㎡)

5 遺・住・集・楽 計画イメージ全景(CG)

6 和泉市は泉北ニュータウンの一部として開発が進められている。
<社会的背景>  和泉市は泉北ニュータウンの一部として開発が進められている。  歴史ある土地でニュータウン開発が行われている。しかし、「新しさ」を求めるあまり、「歴史」は軽視されている。

7 <池上曽根遺跡> 紀元前52年に伐採されたヒノキの柱が発掘され、それにより弥生時代の実年代の再定義(プラス約100年)が検討された。
 紀元前52年に伐採されたヒノキの柱が発掘され、それにより弥生時代の実年代の再定義(プラス約100年)が検討された。 発掘された弥生時代中期の大型建物と井戸は、弥生時代のイメージを塗りかえる大変な発見である。  集落の中心に祭殿などの施設が集められ、周辺に住居が散りばめられており、弥生時代の遺跡としては珍しく、計画的に整備された集落であり、「都市」の体裁を呈している。  周辺に存在していた小集落を統制する大規模な集落であり、偉大なる権力者がいたと考えられる。  集落の周辺を環濠が巡っているが、守護的である他の同系の遺跡の環濠とは異なり、隣接する河川の水を巡らせ、生活用の水路として使用されていたと考えられる。  この集落にはおよそ1000人の居住者がいたと考えられている。

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9 <調査写真>

10 <敷地調査(現状)> 遺跡は一部のみが再現(復元ではない)されているだけで、敷地の大部分は広場として開放されている。
 遺跡は一部のみが再現(復元ではない)されているだけで、敷地の大部分は広場として開放されている。  その広場では、休日にフリーマケットが開催されている。  ニュータウン開発が進む和泉市では、遺跡に対する理解は十分とはいえない現状である。  発掘された遺跡の上に当時の建物が再現されているが、多数存在していた竪穴式住居の再現は2戸に留まっている。  広い敷地の大部分は広場や田んぼの状態のままである。  隣接する国道26号線と遺跡とが調和を欠いている。  当時の計画的に整備された「都市」は、現状からはそれらは十分に感じ取れない。  日本史上の重要な遺跡であるが、認知度が低く周辺住民による利用が主である。  遺跡周辺には3つの関連施設があり「池上曽根弥生学習館」「池上曽根弥生情報館」「大阪府立弥生文化博物館」があるが、いずれも展示内容が類似している。

11 遺・住・集・楽 <イズミシュウラク> ~大阪府和泉市<池上曽根遺跡>再生計画~
遺・住・集・楽 <イズミシュウラク> ~大阪府和泉市<池上曽根遺跡>再生計画~

12 <計画内容の仮説> 遺跡と共に住まう低層集合住宅

13 遺跡の「古代性」に対し、ニュータウンの「現代性」を対峙させる。
<建築的・空間的アイデア>  タイトルとした「遺・住(イズミ)」の核として、「和泉」の語源である「泉」を利用し、「遺跡の井戸端」なる空間を構成することで、ンユータウンにおけるコミュニケーションの促進をはかる。  遺跡の「古代性」に対し、ニュータウンの「現代性」を対峙させる。  かつて遺跡を貫いていた正昼線を視覚化し、古代の時間軸を現代に取り込む。

14 遺・住・集・楽 計画イメージ全景(CG)

15 <配置計画>  南北に走る冬至の正昼線を中心軸とし、  遺跡と住居部とを水路でつなぐ。

16 遺跡中心部 (イメージCG)

17 遺跡と現代的な住居とがそれぞれ自立して見えるようシンプルな幾何学で主構成を行う。
<平面計画>  遺跡と現代的な住居とがそれぞれ自立して見えるようシンプルな幾何学で主構成を行う。 (遺跡:円、低層集合住宅:正方形+円)  池上曽根遺跡内部から、かつて存在した「環濠」をイメージしてつくられた水路が住居スペースに流れ込み、「イズミ」を形成する。  その「イズミ」を取り囲むように住居部分が配される。  住居部周辺に住民の共同家庭菜園スペースを設ける。

18 遺・住・集・楽 配置図

19 住居部からイズミを望む (イメージCG)

20 住居部 (イメージCG)

21 新しく計画する建築物は遺跡中心の大型建物よりも低い計画とする。
<立面計画>  新しく計画する建築物は遺跡中心の大型建物よりも低い計画とする。  遺跡と住居部分の間には明確な仕切りは設けず、見通しを良くすることで、遺跡と共に暮らしているという感覚をかもし出す。  遺跡と住居部は同一レベルに設けフラットな平面計画とし、相互にアクセスしやすい空間構成とする。  資料館の上部には遺跡を一望できる展望スペースを設ける。

22 資料館展望スペースより (イメージCG)

23 資料館エントランス (イメージCG)

24 <結論>  発掘された遺跡のみならず、そこで取り込まれていた天体の動きという普遍性や「和泉」という場所の由来となった「イズミ」のもつ清冽で人をひきつける魅力を現代に蘇生させることで、希薄で均質的になりがちな現代ニュータウンにおいて、歴史との共存をはかりつつ、そこに住まう人々の通事的かつ共時的な交流を演出した。  過去の遺物として観るためだけの遺跡というあり方を脱し、その遺跡の歴史性や固有な住まわれ方を現代的に翻訳し直しニュータウンに組み込むことで、少なからず遺跡を身近な生活の一部として再認識させることを期待する。

25 池上曽根遺跡を訪れる人々に対し、ニュータウンにおいても歴史性をふまえた開発の重要性が示唆されることであろう。
<波及効果>  池上曽根遺跡を訪れる人々に対し、ニュータウンにおいても歴史性をふまえた開発の重要性が示唆されることであろう。  遺跡が博物館という箱のなかで展示されるのではなく、もっと身近に歴史を感じ取り、生活環境の一部として定着することを期待する。


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