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データ構造とアルゴリズム論 第2章 配列(構造)を使った処理
データ構造とアルゴリズム論 第2章 配列(構造)を使った処理 平成15年10月7日 森田 彦
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配列(構造)とは? A[1],A[2],・・・,のように、カッコ内の数字(添え字)で変数の値を指定できるデータ構造
例 1,5,3,9,7を配列変数に保存 大きさが「5」の配列変数Aを1個用意。 A 1 5 3 9 7 [1] [2] [3] [4] [5] ※一般の変数の場合 5個の変数を用意する。 1 5 3 9 7 A1 A2 A3 A4 A5
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本章(本日)の学習のねらい 配列を使った(典型的な)処理を学習する。 処理内容(アルゴリズム)に応じて配列を利用できるようになる。
注意:配列を理解できなければ、次回以降の講義内容を理解できません。
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2-1 配列の利点 例 5個の数値を順に表示させる。 <5個の変数> <1個の配列変数> i←i+1
2-1 配列の利点 例 5個の数値を順に表示させる。 <5個の変数> <1個の配列変数> 開始 開始 A1を表示 i←1 A2を表示 No i≦5 i≦100 A3を表示 Yes A[i] を表示 A4を表示 終了 i←i+1 A5を表示 繰り返し処理の場合 → 配列を利用すると便利! 終了
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配列(利用)の利点 拡張が容易。上の例の場合、データ数が100になっても「5→100」に変えるだけで良い。
処理内容をコンパクトに記述できるので、見通しが良くなる。→アルゴリズムの構造がはっきりとする。
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2-2 Java言語による配列の宣言 p.14~15を熟読して下さい。 プリントの訂正(p.14)
double B[] = new double[] double B[] = new double[20]
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2-3 配列の応用-最大・最小 4つの正の整数が変数A1~A4に入っている。この中の最大値を求める。 例:1,5,3,8の場合
2-3 配列の応用-最大・最小 4つの正の整数が変数A1~A4に入っている。この中の最大値を求める。 例:1,5,3,8の場合 終了!MAXに最大値が入っている。 1.A1とMAXの比較 2.A2とMAXの比較 3.A3とMAXの比較 4.A4とMAXの比較 1 1 1 5 5 5 3 3 3 8 8 8 8 0 5 0 1 A1 A2 A3 A4 MAX 勝ち抜き戦方式
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流れ図で表すと・・・ 開始 No A3>MAX MAX←0 Yes No A1>MAX MAX←A3 Yes MAX←A1 No
終了
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【基礎課題2-1】 配列A[1]~A[4]を用いて表すと・・・ 拡張が容易:整数の数が増えてもループの終値を変更するだけで良い。
開始 MAX←0 ループ i:1,1,4 拡張が容易:整数の数が増えてもループの終値を変更するだけで良い。 記述がコンパクトに:繰り返し処理をループ内に一つだけ記述するだけで済む。 A[i]>MAX No Yes MAX←A[i] ループ MAX の表示 理解度チェック→【基礎課題2-2 】、【基礎課題2-3 】、【基礎課題2-4】 終了
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2-4 配列要素の挿入・削除 例:配列A[1]~A[N]にデータa1~aNが入っている。→配列要素のm番目にデータXを挿入する。
2-4 配列要素の挿入・削除 例:配列A[1]~A[N]にデータa1~aNが入っている。→配列要素のm番目にデータXを挿入する。 a1 a2 ・・・ am am+1 aN A[1] A[2] A[m] A[m+1] A[N] X am以降を右にずらす a1 a2 ・・・ am am+1 ・・・ aN A[1] A[2] A[m] A[m+1] A[m+2] A[N+1] 挿入完了! a1 a2 ・・・ X am am+1 ・・・ aN A[1] A[2] A[m] A[m+1] A[m+2] A[N+1]
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流れ図で表すと・・・ A[N]→A[N+1] 右にずらす。 A[N-1]→A[N] ・・・ A[m]→A[m+1]
開始 X a1 a2 ・・・ am am+1 ・・・ aN mの入力 A[1] A[2] A[m] A[m+1] A[m+2] A[N+1] ループ i:N,-1,m A[N]→A[N+1] 右にずらす。 A[N-1]→A[N] A[i+1] ←A[i] ・・・ A[m]→A[m+1] ループ A[m]→A[m+1]から始めると、どうなるか? A[m] ←X 終了 【基礎課題2-5】
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2-5 添え字の参照 例:配列Data[1]~Data[N]にデータ(整数)が入っている。この中で、偶数および奇数の個数を数える。
2-5 添え字の参照 開始 例:配列Data[1]~Data[N]にデータ(整数)が入っている。この中で、偶数および奇数の個数を数える。 Gusu←0 Kisu←0 ループ i:1,1,N Kosu[1]:偶数の個数Kosu[2]:奇数の個数 を導入すると・・・ Y ←Data[i] % 2 No Y=0 Yes Gusu←Gusu+1 Kisu←Kisu+1 ループ 終了
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Kosu[ ]内には、何が入る? Y=0: Kosu[1]←Kosu[1]+1 Y=1: Kosu[2]←Kosu[2]+1
開始 Kosu[ ]内には、何が入る? 初期化ループ i:1,1,2 Y=0: Kosu[1]←Kosu[1]+1 Kosu[i]←0 Y=1: Kosu[2]←Kosu[2]+1 となることに注目すると・・・ 初期化ループ ループ i:1,1,N 選択構造が不要になった! Y ←Data[i] % 2 Kosu[Y+1]←Kosu[Y+1]+1 Kosu[ ]←Kosu[ ]+1 データ構造の変更→アルゴリズムの変更! ループ p.28~p.29を熟読して【基礎課題2-7】へ 終了
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テストのアナウンス 11/4に第1回目のテストを実施します。 要領は前期と同じペーパーテスト形式です。
試験欠席の場合は、単位を取得できません。→十分注意してください。 詳細は、追ってアナウンスします。 成績=2回のテストの平均点+応用課題数
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