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グループワーク2 46歳女性の食欲不振 今から46歳女性の食欲不振について、弁証論治を行います。 佐賀大学漢方研究会 吉門あかね.

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1 グループワーク2 46歳女性の食欲不振 今から46歳女性の食欲不振について、弁証論治を行います。 佐賀大学漢方研究会 吉門あかね

2 主訴 食欲にムラがあり、 過食するとおなかが張って苦しくなる。 便は軟便で、ときどき下痢をする。 手足がだるい。 脾気虚・運化不良
 過食するとおなかが張って苦しくなる。 便は軟便で、ときどき下痢をする。 手足がだるい。 脾気虚・運化不良 >まず、この患者さんについてですが、 挙げたようなことを訴えて病院にいらしています。

3 現病歴 もともと胃腸が丈夫ではなく、下痢をしやすい。 また、体力がなく、疲れやすい。 とくに梅雨時になると食欲がなくなり、
  あっさりしたものしか食べられなくなる。 手足がだるく、夏の間は昼間も横になりがちである。 体重も夏は毎年37kg程度まで落ちてしまう。 秋晴れがつづくころになると、ようやく体調が回復して 食欲が出てくる。 今年は梅雨前に体調をととのえて、   元気に夏を乗りきりたいと来院した。  下痢をしやすい 脾失健運、小腸が清濁を分けることができず、水湿が大腸に停留 体力がなく、疲れやすい  気虚 手足がだるく…  脾湿 体重減…     脾虚 秋になると調子が良くなる…梅雨・夏は湿が多い >現病歴も挙げた通りです。

4 既往歴 とくになし。 家族歴 とくになし。

5 四診(望・聞・問・切) 望診 聞診 やせ形(158cm 42kg BMI16.8) 顔色は白くつやがない。 舌診:舌質 淡 舌苔 白
舌診:舌質 淡  舌苔 白 聞診 とくになし。 やせ:脾気虚  顔色白:気血不栄 陽気が虚す→気血運行悪化 気消耗・失血→気血不足     寒邪→血凝滞→経脈吸引 舌診  舌質:内臓の虚実  舌苔:病邪の深さと胃気の存亡 舌苔は胃気で出来る  正常は…淡紅舌、薄白苔 淡 正常な舌色より淡白 陽気虚弱・気血不足 虚寒と関係、血虚の病症にも見られる 白 表証・寒証

6 四診(望・聞・問・切) 問診 切診 食後はいつも眠くなる。 水っぽくあっさりした食べ物を好むが、 水分をとり過ぎると胸がムカムカする。
脈診 沈 無力 腹診 腹壁が薄く、力がない。      心下部を押すと苦しく感じる。      へそのあたりにぽちゃぽちゃと水音がする。 食後はいつも眠くなる:脾気虚 油っぽくこくのあるものをいやがる→肝胆脾胃湿熱 食欲減退→脾胃の機能失調の表れ 顔色萎黄・身体がやせている・倦怠感→脾胃虚弱 食べる量が少ない・胸悶・腹張・四肢や身体が重だるく厚膩苔→脾湿不運 脈診  沈 浮取、中取では脈象は手に触れず、沈取してはじめて脈拍の拍動の形象が得られる    主病:裏証。 有力→裏実 無力→裏虚    邪が鬱して裏にあり、気血が内に拘束されると脈は沈んで力のある脈象になる。    臓腑が虚弱で正気が不足したり、陽虚気陥して脈気を昇挙できなければ    脈は沈んで力のない脈象となる 腹診 

7 弁証 八綱弁証 病因病邪弁証 気血津液弁証 臓腑弁証 弁証:疾病認識 いろいろな切り口から病態を見る
弁証:疾病認識  いろいろな切り口から病態を見る 八綱弁証:病証の全体像を大づかみに把握(その他の弁証の基盤) 六淫弁証:病邪の種類と趨勢 気血津液弁証:気血津液の機能不足や流通障害 臓腑弁証:臓腑の機能失調 外感熱病:病邪の種類に応じて 六経・衛気営血・三焦弁証を用いる >以下についてまず、弁証していきます。 弁証するとは、その人の病態をいろいろな切り口から見ることです。 八綱弁証では、その人の状態を大雑把に把握します。 これは、他の弁証の基盤となります。 気血津液弁証では、身体の中の生理面から患者さんを把握します。 臓腑弁証では、身体の具体的な機能を司る臓腑という側面から患者さんを把握します。

8 表裏 裏 寒熱 特になし 虚実 虚 陰陽 陰 八綱弁証 裏:疾病が深い部分にあること 裏(臓腑・気血・骨髄など)にある証候
表裏 裏 寒熱 特になし 虚実 虚  陰陽 陰 裏:疾病が深い部分にあること 裏(臓腑・気血・骨髄など)にある証候   表証が認められないものは裏証   脈は一般に沈 虚証:生気が虚弱なために現れる病理的な状態 陰:裏・寒・虚 陽:表・熱・実 八綱弁証では、表裏・寒熱・陰陽・虚実という4組の指標を用います。 表裏(ひょうり)は、身体の表面、表(ひょう)もしくは臓腑(ぞうふ)、裏(り)の どちらが悪いかという部位を判定します。 >八綱弁証では、表、陰、虚と考えました。

9 病因病邪弁証 湿 

10 気 血 津液 気虚 舌質淡 脈沈・無力 とくになし 脾胃に湿滞あり 白い舌苔 気血津液弁証 気血津液弁証では、 示したような症状から、
気虚 舌質淡 脈沈・無力 とくになし 津液 脾胃に湿滞あり 白い舌苔 気血津液弁証では、 示したような症状から、 気虚(ききょ)、気滞(きたい)、脾胃に湿滞(しったい)があるととります。

11 臓腑弁証 脾胃気虚 もともと胃腸が丈夫ではない 食後に眠くなる 腹壁が薄く、力がない >また、臓腑弁証では、脾胃気虚ととりました。

12 八綱弁証 裏 病因病邪弁証 湿 気血津液弁証 気虚 臓腑弁 脾胃気虚 →脾気虚・痰湿内停 弁証
八綱弁証 裏  病因病邪弁証 湿 気血津液弁証 気虚 臓腑弁 脾胃気虚 →脾気虚・痰湿内停 >八綱弁証、気血津液弁証、臓腑弁証で考えてきたことをまとめ、 脾気虚、痰湿内停があると考えました。 お腹の働き弱いせいで湿気がたまってしまい、 それによってますますお腹の調子が悪くなっていると考えます。

13 理:脾気虚・痰湿内停 法:健脾化湿 方:香砂六君子湯 または六君子湯+香蘇散 薬:薬物の加減 理法方薬 理法方薬:弁証論治の過程
    または六君子湯+香蘇散 薬:薬物の加減 理法方薬:弁証論治の過程 (弁証:疾病の認識、論治:病症に応じて選択される治療手段と方法) 理:弁証→疾病発生のメカニズムを識別・分析 法:弁証により得られた結果から相応する治法を確立すること 方:治法に基づき方剤を選択 薬:薬物を加減し、生薬の使用量を吟味する >弁証が完了したので、引き続いて論治に入ります。 治療の方法、法(ほう)として、健脾化湿(けんぴかしつ)、 湿気をとり、お腹を元気にする作戦です。 このためには、それを実現するような薬、 香砂六君子湯(こうさりっくんしとう)、 または六君子湯(りっくんしとう)+香蘇散(こうそさん) の組み合わせを使用します。  今回は、方剤に入っている生薬の調整まではしません。

14 香砂六君子湯(健脾和胃・理気化痰・止痛) 六君子湯 (補気健脾・理気化痰) +香蘇散(理気解表・和胃止吐)
方剤 香砂六君子湯(健脾和胃・理気化痰・止痛) 六君子湯 (補気健脾・理気化痰) +香蘇散(理気解表・和胃止吐) 補気 化痰 理気 辛温解表 利水滲湿 芳香化湿 大補元気 補脾益肺 生津止渇 安神益智 補気健脾 燥湿利水 止汗安胎 補脾益気 緩急止痛 清熱解毒 調和薬性 補中益気 養血安神 緩和薬性 燥湿化痰 降逆止嘔 消痞散結 理気調中 燥湿化痰 疏肝理気 調経止痛 発汗解表 温中止嘔 温肺止咳 発表散寒 行気寛中 解魚蟹毒 利水滲湿 健脾 安神 化湿 行気 温中 安胎 化湿解暑 止嘔 人参 白朮 甘草 大棗 半夏 陳皮 香附子 生姜 紫蘇葉 茯苓 縮砂 藿香 香砂六君子湯 4 1 2 六君子湯 香蘇散 2.5 3 >今回用いる方剤について、中身を詳しく書くと このようになります。 香砂六君子湯と、六君子湯と香蘇散の組み合わせで、 異なっているところは入っている生薬の種類とその量です。 この違いが、作用の違いを生み出します。 (詳細後日。)

15 参考文献 中医学の基礎 平馬直樹 兵頭明 路京華 劉公望 監修 1995年初版 東洋学術出版社
 平馬直樹 兵頭明 路京華 劉公望 監修  1995年初版 東洋学術出版社 医学生のための漢方医学(基礎編)/安井廣迪著 /東洋学 術出版社/2008

16 ★Special Thanks★ 宮崎大学漢方研究会の皆様


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