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混載輸送ネットワーク設計 上智大学 宮本裕一郎 2002年7月23日 共同研究者:東京商船大学 久保幹雄
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発表の概要 混載輸送ネットワーク設計モデルとは 整数計画問題としての定式化および簡単な計算実験 下界の算出(ラグランジュ緩和法の適用) 上界の算出(メタ解法) より複雑なモデル(時間制約の追加,頻度の考慮) まとめと今後の課題 1時間程度を予定
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混載輸送とは 混載輸送とは,異なる荷物を一緒に載せて運ぶこと 目的地が異なる荷物を運ぶ場合,それぞれの荷物が小さいならば 途中はまとめて1台のトラックに乗せれば,費用がお得 イメージ的には,郵便や宅配便 ただし,郵便局間や集配所間の輸送ネットワークを考える 顧客への配送,顧客からの集荷は考えない 横浜 神戸 東京 大阪 千葉 京都
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ことのはじまり 某製造会社の事例 某地区に部品工場と組み立て工場を複数所有 主に部品工場群から組み立て工場群へ, ほぼ毎日部品が輸送される 工場間は定期便(トラック)が毎日運行されている (直通とは限らない,日々の微調整あり) 毎日運ばれる各部品はトラック1台分に満たない 定期便の経路を設計したい (できれば中継点(デポ)の設置も同時に考えたい)
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混載輸送ネットワークへの対応方法 長期 拠点の配置,拠点の規模の決定 トラックなどの必要量を見積もり 拠点間の定期便を計画 定期便の時間・量・経路を微調整 配送計画ソルバーで対応 短期 配送計画ソルバーを適用するためには, 各荷の積み替え点(クロスドック・ポイント)を決める必要あり この問題をモデル化するために いくつかの仮定を置く 事例より生じた 今回のメインテーマ
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荷の定義に関する仮定 A 1 異なる荷でも発地・着地の対が同じならば同じ荷と見なす A 1 2 同じ荷でも発地が異なれば違う荷と見なす 各荷は発地・着地の対に対応
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各荷の経路の仮定 荷の輸送経路はそれぞれ初等的な路(elementary path) 1 2 途中で二つに分かれちゃダメ 1 2 同じ拠点を 何度も通っちゃダメ 1 2
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ネットワーク設計の仮定 主にトラック輸送を考えるが,トラックの具体的な回し方は考えない (荷を流すためのネットワークを施設すると考える) 2 1 3 中継点 A B
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ネットワーク設計の仮定 主にトラック輸送を考えるが,トラックの具体的な回し方は考えない (荷を流すためのネットワークを施設すると考える) 2 1 3 中継点 A B 目的は,輸送費用を考慮しつつ各品種の積み替え点を決めること
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用語・記号 V: 拠点の集合,拠点:工場・物流センターなど E: 有向枝の集合,拠点間を結ぶ(完全グラフではない) K: 品種の集合,品種:発地・着地で区別される荷物 M: モード(輸送手段)の集合, モード:4トントラック,8トントラック,船など
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品種ごとに通過可能な枝 Ek⊆ E: 品種kが通り得る枝の集合 品種ごとに通過可能な枝(さらには拠点)を設定できる
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枝ごとに使用可能なモード Me⊆ M: 枝eで使えるモードの集合 全ての拠点で全ての輸送手段が使えるとは限らない トン数による入庫制限などがある p 枝p,qでは しか 通過できないと考える q
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定数(データ) fk: 品種k∈Kの流量(荷量)(整数) cke: 品種k∈Kを枝e∈Ek上で(fk)運ぶときにかかる費用(実数) (品種に依存する費用) Wm: 輸送手段m∈Mの最大容量(整数) Cme: 枝e∈E上でモードm∈Meを1単位使うときの費用(実数) (モードに依存する費用) q p c赤p+ Cトラックp c赤q+ 2Cトラックq
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変数 xke∈{0, 1}: 品種k∈Kを枝e∈Ek上で運ぶとき1,そうでないとき0 yme∈Z+: 枝e上でモードm∈Meを使う量 非負整数 yトラックq=1 yトラックp=1 q p x赤p=1 x赤q=1 r x赤r=0 yトラックr=0
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目的は費用の最小化 費用は2種類 モードごとにかかる費用 品種ごとにかかる費用
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制約は主に2つ 各枝では流量≦容量が成り立つ 各品種ごとの流れはelementary pathになる
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整数計画問題としての定式化 ただし,head(e):枝eの始点, tail(e):枝eの終点 tail(e) head(e) e
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問題の難しさ ナップサック問題 ナップサック アイテム 混載ネットワーク設計問題 モード 品種 NP-困難 点彩色問題 点 色数 混載ネットワーク設計問題 品種,拠点 モード 各枝の容量が決まれば,多品種最小費用流問題 拠点配置問題 工場など拠点の生産量決定 需要 混載ネットワーク設計問題 枝の容量決定 品種の流れ
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簡単に計算実験 とりあえず,市販の整数計画ソルバーとパソコンで どのくらいの大きさまで解けるか実験 実験環境 ソルバー:CPLEX 7.0 CPU:PentiumIII 500MHz RAM: 128MB 問題例 二次元平面上に拠点が(ランダムに)分布 モードは容量10の1種類 モード依存費用Cmeは枝eの長さに比例 全ての拠点間に流量が0でない品種あり k∈Kに対してEkは完全有向グラフ 品種の流量は1~10の一様乱数(混載が起こりやすいように) 品種依存費用は0 品種=点対
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計算時間 問題例 計算時間(秒) 壱 弐 参 四 伍 六 七 八 9.4 九 拾 平均 問題の大きさ 点数:5 品種:20 枝数:20 点数が6の場合は断念 現実問題を,厳密に解くのは困難 スピード,使い勝手の面からも高性能ヒューリスティクスがよい
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変数を整数でなく実数にすると最適値は約30%減
線形緩和 変数を整数でなく実数にすると最適値は約30%減 容量の大きなモード,流量の小さい品種 ↓ 線形緩和とのギャップをいくらでも大きくできる 単純に主双対ヒューリスティックを作っても期待薄 容量と流量に制約を加えれば近似精度保証できる しかし混載ネットワーク設計問題の特徴を損ねることに 下界の評価→ラグランジュ緩和 上界の評価→メタ解法
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ラグランジュ緩和 λkv フロー整合条件緩和
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ラグランジュ緩和問題 λに関して劣勾配法を適用する フロー整合条件を緩和したので 子問題は枝eごとに分解できる
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枝eごとの子問題 枝ごとの子問題は小さいので,分枝限定法で解いても良いが s=1,2,…について + を解けば擬多項式時間で解ける
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メタ解法 局所探索法 タブーサーチ 初期実行可能解生成 + 実用的にはメタ解法 ラグランジュ緩和の劣勾配法にも上界は必要 初期実行可能解はランダムに生成 各品種ごとにパスをランダムに決める
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改善近傍 既に実行可能解が得られているとする ある品種に注目する(赤い品種に注目する)
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改善近傍 注目している(赤い)品種の経路だけを変更し
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改善近傍 モードを再計算する
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実際に変更可能な全ての経路を吟味するのは無駄
局所探索法(概念) 【局所探索法の1反復】 各品種k∈Kについて 他の品種K\{k}の経路を変更せずにkの経路変更を考慮 変更により改善される費用の最大値を計算 費用改善が正の品種があるならば(改善の余地があるならば) 費用改善が最大である品種kのみの経路を変更 モードを再計算 費用改善が正の品種がないならば 探索終了 実際に変更可能な全ての経路を吟味するのは無駄 差分のみを計算する→最短路問題に帰着
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最短路問題への帰着 品種依存費用 +モード増加費用 動的計画法により 求解可能 (表により保存も可)
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最短路問題への帰着 費用の増分 費用の増分 費用の増分 費用の増分 費用の増分 既存の経路だけ有利
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最短路問題への帰着 費用の増分 費用の増分 費用の増分 費用の増分 費用の増分 費用の増分 既存の経路については 流れていないと仮定して 費用の増分を見積もる そして最短路問題を解く
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最短路問題への帰着 経路を変更すると,部分的にモードが変更される 費用の増分 費用の増分 費用の増分 費用の増分 費用の増分 費用の増分
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最短路問題への帰着 部分的に費用の増分を再計算 各品種の 費用の増分を再計算 費用の増分 費用の増分 費用の増分 費用の増分 費用の増分 費用の増分
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局所探索法(改訂版) 全ての枝・品種に関して費用の増分を計算 以下を繰り返す 各品種について以下を繰り返す 費用の増分に関する最短路を求める 現在流れている枝の費用の増分の合計-最短路長 が費用改善である 費用改善が正の品種があるならば, その品種の経路を変え,輸送手段を再計算 費用の増分を必要な部分だけ再計算 費用改善が正の品種がないならば, 探索終了
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現状経路が最短路(最善経路)の場合,第2最短路を選択
タブー探索法 タブー探索法では改悪もあり得る ↓ 現状経路が最短路(最善経路)の場合,第2最短路を選択 何をタブーにするか? 各品種についてその経路を入れ替えているわけだから 品種と経路の組み合わせ? その前に,タブー探索の意義を考える
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タブー探索でうれしい場合 局所最適解がある
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タブー探索でうれしい場合 黒が無理して改悪
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タブー探索でうれしい場合 赤が無理して改悪
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タブー探索でうれしい場合 青が無理して改悪
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タブー探索でうれしい場合 さらに緑が加わってやっと改善 多品種が混載することの スケールメリット
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何をタブーにするか? 大胆な改悪が頻繁に起こる必要あり 品種と経路の組み合わせ ↓ 品種と経路に含まれる枝 品種 きめ細かな探索 粗い探索 実際に計算してみると, 品種をタブーにするのがもっともよい 険しい山岳地帯で低いところを目指すならば 健脚探検家よりも落下傘部隊の方がよさそう
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マルチスタート マルチスタート局所探索 (凡人による落下傘部隊) 1スタートタブー探索 (健脚探検家1人) VS 同じ歩数で比べた結果, 落下傘部隊の勝ち! まだまだ,改善の余地は考えられますが, マルチスタートタブー探索で 整数計画として解ける程度であれば最適解が求まった より大きな問題に対しても,上界と下界のギャップは十分小さい
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範囲が広く,輸送経路が長くなりがちな場合には 「●●時間以内に届けて~」 と言われる. ↓ 費用最小化だけを目指し,遠回りする品種があって
より一般には 範囲が広く,輸送経路が長くなりがちな場合には 「●●時間以内に届けて~」 と言われる. ↓ 費用最小化だけを目指し,遠回りする品種があって 時間がかかりすぎてもだめ 輸送時間指定を絶対制約として費用最小化を目指す 各品種に輸送上限時間を追加Tk 各枝に輸送時間を追加te これにより,積み替え回数(すなわち経由枝数)の制限も可能
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整数計画問題としての定式化
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時間制約付き問題のメタ解法 実行可能解の構築は比較的簡単 では,近傍や改善は? 絶対時間制約により 最短路問題→時間制約付き最短路問題 最短路問題 ダイクストラ法 各点に距離のラベル 多項式時間 時間制約付き最短路問題 動的計画法 各点に(距離,時間)の非劣解集合 擬多項式時間 (距離,時間)の非劣解を 距離でソートすると 時間に関して(逆)ソートされている ↓ ラベルの更新は高速
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時間制約付き問題のメタ解法 今考えている時間制約付き最短路問題は そもそもメタ解法のサブルーチンなので 最適解の保証は必要ない 時間制約をラグランジュ緩和すれば (ラグランジュ乗数は1つなので) 高速に良い解を得られる 各品種の到達時間を考える際重要なのは, 輸送時間ではなく輸送頻度 ↓ 頻度をモードとして扱う
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頻度の考慮 ここまでの議論では,積み替えがすぐに行われることを仮定 時速100キロで600キロ運び,中継点が2箇所ある場合 それぞれの区間が1日1便であれば, 荷物は最悪積み替え場所で1日待つことになる. 平均で12時間と考えても,総待ち時間の期待値は24時間. トラックの輸送時間,6時間と比べても格段に多い. 混載輸送ネットワークにおいて 特にトラックなどを用いた輸送の場合には 輸送時間は走行時間よりも輸送頻度に依存する 輸送時間とともに頻度も考慮する
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頻度の考慮 1日,1週間という具合に単位時間を決める 単位時間あたり1回,2回,...という具合に頻度を決める トラックのレンタルにかかる費用は,頻度に依存すると仮定する ×頻度2 ×頻度1 ×頻度1 今まではトラックの容量だけをモードとしてとらえていたが, 今度はトラック容量と頻度の組み合わせをモードとする. このとき各品種の通過経路はelementary pathであるという仮定は そのままであるとする
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頻度の考慮 頻度を考慮しない場合 各枝に複数のモード 問題として与えられるグラフは有向単純グラフ 頻度を考慮する 頻度を考慮しない 頻度を考慮する場合 各枝に1つのモード 問題として与えられるグラフは有向グラフ ただし,トラック容量と頻度の組み合わせは少ないとは限らない
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整数計画問題としての定式化 問題を明確にするために定式化 →実は頻度を考慮しない場合と同じ
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頻度の考慮 頻度を考慮すると 定式化→変化なし 問題データ→単純グラフから一般のグラフに変化 この変化は問題データを作り直すだけなので アルゴリズムを変更することなく対応できる. ただし,トラック容量と頻度の組み合わせは多いので 解くべき問題は大きくなる.(枝の数が多くなる) ↓ 計算時間の増加,計算精度の悪化 特に頻度の設定などはどの程度が妥当であるのかわからないので まだ,計算実験していない.今後の課題といえる.
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まとめ 混載輸送ネットワークの設計に際して, 各品種の輸送経路を大まかに計画する方法を提案した. 単純なモデルを提案 整数計画問題として定式化 整数計画ソルバーを用いた簡単な計算実験 ラグランジュ緩和問題として下界を算出する方法を提案 最短路問題をサブルーチンとするメタ解法により上界 を算出する方法を提案. 時間制約を考慮したモデルを考察 頻度を考慮したモデルを考察
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今後の課題 それぞれのモデルおよびアルゴリズムの妥当性を確かめるために, 実用的な問題例で計算実験をすることが考えられる. さらに別の制約が入った問題に対する適用(あるいは拡張) を考えることも課題といえる. ツリー型の輸送形態に対して適用 多品種ロットサイズ決定問題に対して適用
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ツリー型の輸送形態に対して適用 今回議論したモデルでは各品種の輸送経路はelementary path という制約だけであった. 神戸 名古屋 京都 東京 大阪 よって図のような経路は実行可能解である. しかし,最終目的地が同じ東京であるのに, 京都で一緒になった後でまた分かれるのはおかしい, という場合もあり得る.
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ツリー型の輸送形態に対して適用 最終目的地が同じ品種が同じ積み替え点に来た場合には その後は同じ経路で輸送することにする. 神戸 名古屋 京都 東京 大阪 最終目的地が同じ品種の輸送経路が入木(in tree)になっている 輸送形態を「ツリー型」と呼ぶことにする. この制約を加えたモデルも,整数計画問題で定式化できるが 今回は割愛する.
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ツリー型の輸送形態に対して適用 メタ解法を適用する場合,初期解の生成は用意である. 神戸→東京 の・・・ 京都→東京 の・・・ 名古屋→東京 の混載費用を 記憶 神戸 名古屋 京都 東京 大阪 横浜 改善を行う場合はやはり最短路問題に帰着できる すでに入木に含まれている各点で終点までの混載費用を記憶し 入木に含まれない各枝での輸送費用の増分を設定 始点終点を指定した最短路問題→始点から全点への最短路問題
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(単品種)ロットサイズ決定問題 段取り費用がある場合,まとめて生産・輸送したほうがお得 しかし需要は満たさなければいけない. どの程度まとめて生産・輸送する? 1日目の生産・輸送 2日 1日 3日 4日 5日 1日目から2日目への在庫 1日目の需要
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(単品種)ロットサイズ決定問題 需要を満たす最小費用流(枝設置費用あり) が最小費用生産・輸送計画を表す 1日 2日 3日 4日 5日
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多品種ロットサイズ決定問題 部品A,Bから製品Cが作られる.A,B,Cの生産量を同時に決定 A C B A,Bの需要量はCの生産量に依存
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多品種ロットサイズ決定問題 1日 2日 3日 4日 5日 1日 2日 3日 4日 5日 需要を満たす,多品種最小費用流(枝設置費用あり) を求めたい. 特定の日の需要を満たすための流れは入木が一般的か? 混載ネットワーク設計問題とは異なる部分もある
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おわり
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