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MAXI未同定短時間軟X線トランジェント(MUSST、マスト天体)
初代星研究会 金沢歌劇座 MAXI未同定短時間軟X線トランジェント(MUSST、マスト天体) 正体を教えてください。 三原建弘(理研)、根来均(日大)、中平聡志(JAXA)、 松岡勝、芹野素子、杉崎睦(理研) ほかMAXI チーム
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MAXI/GSCの視野 160 × 3 deg(bottom) × 2視野 = 全天の2% 稼働時間 40% (南大西洋放射線異常帯や高緯度放射線帯)
Slit Slat Collimator 160 deg 1.5 deg (FWHM) 3.0 deg (at bottom) Celestial sphere 1-dimensional position sensitive detector 2
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GW 150914 Event GW 150914 Event Abbott et al. 2016
Credit : LIGO Caltech Sky Blue Contour: ROUGHLY 90% credible level MAXI was not operating at the GW time :50:45 UT.
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4-30 min after the detection
GW 4-30 min after the detection 検出後 4-30 分間 (MAXI) MAXI視野 Kawai et al. in prep. MAXI scan on the GW region started in 4 minutes later. About 90% of the error region was observed within 30 min.
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1 orbit (~92 min) GW 150914 検出後 90 分間 (MAXI 1軌道)
Sun 3 σ upper limit (2-20 keV) : 0.1 c/s/cm2 ~ 30 mCrab ~ 10-9 erg/s/cm2 (Serino et al. 2015) Although MAXI was off at the GW time, it put upper limit in flux in just after the event, long before and after the event. GW : upper limit (Serino in prep.)
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MAXI トランジェント(GRB、MAXI天体)
1スキャンで 0.1 Crab以上と言う明るい状態で検出されたが、 92分後の次スキャンでは検出限界以下であった。 この半数弱(30個程度)に対しては、3~24時間後にSwift衛 星で追観測が行われた。 GRBであれば、90%程がX線残光を持ち(Nousek+ 2006)、X線残光が 発見されGRBだと確定する。
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MAXIトランジェントのSwiftフォローアップ (2011?-)
MAXI J 1.7h後 GRB A MAXI J 26h後 ●対応天体あり △候補あり *候補なし ※ MUSST 10 4 6 7 合計27 ※ MAXIでの明るさ [Crab] GRB C MAXI J 27h後 ※ MAXI J1631 と MAXI J1501 は位置にエラー情報がない (目であわせた?重心?) GRB A MAXI J 47h後 Swiftフォローアップまでの時間[h]
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しかしながら、他のGRB衛星で検出報告がなく、 Swift追観測でX線残光がなかったものが7例あった。
MAXI による GRB と MAXI天体 2015年10月現在、69個のGRB と 29個のMAXI天体を発見 すべてのGRBと、8個のMAXI天体(合計77個)は、 1スキャンで 0.1 Crab以上と言う明るい状態で検出されたが、 92分後の次スキャンでは検出限界以下であった。 この半数弱(30個程度)に対しては、3~24時間後にSwift衛 星で追観測が行われた。 GRBであれば、90%程がX線残光を持ち(Nousek+ 2006)、X線残光が 発見されGRBだと確定する。 残光が発見されたMAXI GRBは 26個。 しかしながら、他のGRB衛星で検出報告がなく、 Swift追観測でX線残光がなかったものが7例あった。
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これまでに検出されたMUSST天体 7例 全天に一様に分布
GRB C MAXI J MAXI J GRB A MAXI J GRB A MAXI J (l, b) = (139.1, ) (354.6, +46.8) (351.6, +30.6) (139.9, +66.4) (201.1, -12.6) (26.4, ) ( ) 2-4 keV 2-4 keV 4-10 keV No flux in high energy band 10-20 keV flux Crab Crab Crab Crab Crab Crab Crab GCN # Atel # GCN # GCN # ATel # GCN # ATel #3316 Swift follow-ups すべて非検出 11’ FOV (注)我々はGRBだと思ってGRBを関してGCNに報告したが、実はGRBではなかったのかもしれない。 2014年以降は、MAXIのノバ検出効率もあがり、Swiftの7tile観測もルーチン化したので例数が増えた。 光度曲線ではスキャンプロファイルは未補正。
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Swift follow-ups すべて非検出
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MAXI Unidentified Short Soft Transient (MUSST)
Soft : X線帯(MAXI 2-10 keV) でのみ検出される 硬X線のSwift/BAT (15-50 keV)では検出されていない GRB検出器 (Fermi/GBMやKonus/wind)でも非検出。 (稼働中だったか、視野内だったかどうかは未調査。) Short transient : 約半日後のSwift/XRT 追観測では非検出。すでに 0.1mCrab以下にFade outしている。 Unidentified : Swift/XRTによる位置同定ができないため。 MAXI の位置精度(0.3deg) では可視光などの追観測には精度が足りない。
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MUSSTの位置 全天に一様に分布 ④ ② ⑥ ③ ① ⑦ ⑤
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これまでに検出されたMUSST天体 7例 全天に一様に分布
GRB C MAXI J MAXI J GRB A MAXI J GRB A MAXI J (l, b) = (139.1, ) (354.6, +46.8) (351.6, +30.6) (139.9, +66.4) (201.1, -12.6) (26.4, ) ( ) 2-4 keV 2-4 keV 4-10 keV No flux in high energy band 10-20 keV flux Crab Crab Crab Crab Crab Crab Crab GCN # Atel # GCN # GCN # ATel # GCN # ATel #3316 Swift follow-ups すべて非検出 11’ FOV (注)我々はGRBだと思ってGRBを関してGCNに報告したが、実はGRBではなかったのかもしれない。 2014年以降は、MAXIのノバ検出効率もあがり、Swiftの7tile観測もルーチン化したので例数が増えた。 光度曲線ではスキャンプロファイルは未補正。
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X-Ray Flash (Soft GRB ?) with HETE-2
ガンマ線の無いGRB様のX線天体現象はHETE/WXMでとらえられていた。Sakamoto+ (2008) XRF 20個のうち特にソフトな 5個の soft-XRF XRF SX/Sγ比 GRB like Xonly 020625B Afterglow? Xonly z=0.25 z~0.5 BATSE, HETE-2, SwiftのGRB Epeak ー>除いた。 15-50 keV flux
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Soft X-ray transient たぶんGRBだろう。 2005 HETE時代 GRBでないヤツもいる。。 2013 MAXI時代
3 XRF では、zが測られて ⇒ extra galacticと判明。 2005 HETE時代 2013 MAXI時代 感度が3倍上がったら GRBでないヤツもいる。。 Soft XRFライクな MAXIイベント 新星点火 (MAXI J , Morii+ 2013) 未知の静穏状態のLMXBがいきなりX線バースト (GRB A = Swift J ) 白色矮星をcoronal mass ejectionが通過? (MAXI J )
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古典新星爆発の火の玉フェイズ(史上初) MAXI J0158-744 Morii+ 2013 MAXI-GSC ignition phase
SSS phase ignition phase Time (days) since trigger time UVOT (mag) Log L (erg s-1) d MAXI-GSC 発見時の撮像画像 ・小マゼラン雲の距離→とても明るい 100 LE ・1日後にSSS (Super Soft Source)フェーズ。 ・MAXIの3回目(1300s後)のスペクトル中に、 ネオンの輝線。 ⇒ (酸素と)ネオンで構成されている重量級白色矮星の表面上で発生した新星爆発であることを示唆。
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根来2013秋季天文学会 Swift J (= GRB A?) MAXI が GRB A を発見 (Ogawa+ GCN #14100) Swift J Swift/BAT により 2013/02/ /13 の 16 日積分データから発見 (11~25 mCrab, Krimm+ ATel. 4902, 3/20) 位置的に GRB A と同一で、LMXB の可能性 (Negoro+ ATel. #4911) Burst のスペクトル: kT ~ 1.7 keV, 明るさがEddington 光度なら 6-8 kpc Burst 以来、徐々に増光 (~ 8 3/20) Gemini Multi-Object Spectrograph (GMOS)
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MAXI J0758-456 2016/4/24 15:05:06 kT brems =4.2 (+3.8/-1.8) keV
根来2016秋季天文学会 MAXI J 2016/4/24 15:05:06 Nova-Alert System にて Soft なバースト現象を 1 scan のみで検出 (Nakagawa+ ATel #8983) 熱的なスペクトル 3-10 keV 2-4 keV Scan 方向 4-10 keV 10-20 keV kT brems =4.2 (+3.8/-1.8) keV kTBB = 1.1 (+0.3/-0.2) keV ( GPL = 2.5 (+0.7/-0.5) ) F2-10 keV = 3.1e-9 erg/s/cm2 急速なクーリング?
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2016/4/24 20:02~ Swift ToO 7-point tiling obs. 対応天体なし(MUSST 天体?) 4/25 14:59- CV, 1 RXS J を誤差領域内に検出 (Kennea+ ATel #8988) MAXI J = 1RXS J ? Masumitsu+ ATel #8993 Swift Tiling 4/24 t = 10.5 ± 2.0 sec Swift Tiling 4/25 ~ 1.4 Crab ~ 9e34 erg/s (for 150 pc) 1RXS J CV (IBIS hard source) intermediate polar MAXI error region
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Soft X-ray transient 2005 HETE時代 2013 MAXI時代 ひょっとして。。。 2016 GW時代
たぶんGRBだろう。 3 XRF では、zが測られて ⇒ extra galacticと判明。 感度が3倍上がったら 全部が、と言うわけではない。。 Soft XRFライクな MAXIイベント 新星点火 (MAXI J , Morii+ 2013) 未知の静穏状態のLMXBがいきなりX線バースト (GRB A = Swift J ) 白色矮星にCME? 2005 HETE時代 2013 MAXI時代 ひょっとして。。。 次の重力波源はsoft X線を出すかもしれない (NS-NSマージャーで、Off-axis short-GRB) 2016 GW時代
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Short GRBとextended X-ray emission
↓ ↓ 米徳 2016物理学会
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MUSST の正体は ? △Softer end of GRB である可能性は残る ○ SN shock breakout 無 見える ―
(誤差領域カバー率~0.9。GRBは10%はX線残光を持たない[暗い]) ○ SN shock breakout 無 見える ― ×新星点火 (MAXI J0158) 見える 見える 無 ×静穏LMXB のX-ray burst 見える 無 無 ×白色矮星連星でCME通過 見える 無 無 ×宇宙論的zのGRB (z>10) 見える 無 見える ×Orphan afterglow of a GRB 見える 見える 見える ?重力波源 (failed short GRB) ? ? ? ?単独blackholeに彗星落下 見える? 無 無 ?Old magnetar 見える? 無 無 Swift/XRT 可視光 赤外 ×星のフレア、潮汐破壊現象は、数時間以上のイベントなので除外できる。
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OHMAN プロジェクト Onorbit Hookup of MAXI And NICER
NICER: Launch in March 2017 Keith Gendreau (NASA/GSFC) 素早い追観測 まだX線で明るいうちにX線で見る。 ISS上で天体検出&出現情報を伝達。 ISSトラスELC3 MAXI: Already on orbit
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まとめ MUSST (マスト天体) マスト天体は何でしょうか? MAXI Unidentified Short Soft Transient
MAXI J まとめ MUSST (マスト天体) MAXI Unidentified Short Soft Transient (MAXI未同定短時間軟X線トランジェント) 全天X線監視装置MAXIの6年半の観測で正体不明の新天体が7例 それらの特徴は、 X線領域のMAXI帯でのみで輝くsoftな天体 半日後のSwift/XRTの追観測時にはすでに消えている短時間現象(short transient) MAXIの位置精度(約0.3度)では可視光の追観測には不十分なので「未同定」 これらの中には、 X線残光を伴わなかったGRBや、 位置がSwift XRTの視野外だったGRBもあるだろう。 超新星ショックブレイクアウト 重力波天体 古いマグネター 単独ブラック ホールに彗星が落下 「未同定」の主原因は、そのX線減光が速すぎて追観測で検出できなかったためである。 NICER (ナイサー)装置と即時連携し、 ディスカバリスペースとして残されている、 X線(10keV以下)での短時間(1時間以下)の フロンティアを探りたい。 OHMANプロジェクト マスト天体は何でしょうか? おわり
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