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mySAP Business Suite を支える Microsoft テクノロジー
マイクロソフト株式会社 SAP/Microsoft コンピテンスセンター
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SAP を支える Microsoft テクノロジー
1993 年の SAP/MS アライアンス締結以来、Microsoft は「SAP システムを支える OS/DB プラットフォーム」として Windows Server と SQL Server をリリースしてきた この10年間で Microsoft は大成功を収めたと言える 2002年の R/3 新規インストールの 72%が Windows ベース SQL Server は名実ともにシェア NO1 の DB に ※ 株式会社ミック経済研究所調べ SAP のPlatform 別 新規導入数シェア SAP の RDBMS 別 新規導入数シェア (Windowsプラットフォーム) SAP のRDBMS 別 新規導入数シェア (全プラットフォーム) (台詞)1993年のSAPとMicrosoftとの間の包括的アライアンス締結以来、Microsoftは「SAPシステムを下から堅牢に支えるOS/DBプラットフォーム」としてWindows Server, SQL Server をリリースして参りました。ちょうど10年を迎えた現在、Microsoft はSAPビジネスにおいて極めて大きな成功を収めたと言えます。それは2002年のSAP R/3新規導入顧客のうち、実に72%が Windows Server を選択しており、そのうち61.4%が SQL Server を選択しています。2002年は、SQL Server が UNIX などを含めた全てのプラットフォームの中でも、44.2%というシェアを獲得した年でもあり、SQL Server は名実ともにシェアNO1 のデータベースに躍り出ました。 (追加コメント)SAP のプラットフォームシェアでこの数字を出すために、 Microsoft は目に見えない努力をしている。(1)Microsoft 自身が、身を持って SAP R/3, APO, BW etc を実際に導入し(アウトソース一切なし)、(基幹系システムとして稼動しながらも)Windows Server, SQL Server リリース前のテスト環境として利用している点。もし本番環境の SAP システムの稼動に少しでも支障があった場合、Windows Server, SQL Server のリリースは、問題が解決するまで無制限に遅延される。逆に言うと、Windows Server, SQL Server はそのリリース時点で、少なくとも Microsoft 社内の SAP システム上でテストがなされている事を意味する。ちなみに今現在 Microsoft 社内では、SAP R/3 Enterprise (SAP の最新版)を Windows Server 2003, SQL Server 2000 上で問題なく稼動している。(2)Microsoft が、エンタープライズシステムの代名詞である SAP を非常に強く意識して、Windows Server, SQL Server の仕様を決定している点。例えば、SQL Server 7.0 の動的ロックアーキテクチャは、6.5 において報告されていた SAP の更新パフォーマンス問題を解決するために、コードをほぼ100パーセント書き直して導入されたアーキテクチャである。 さて、ERP パッケージの企業への導入効果は、「如何にシステムコストを削減するか」にかかってくるが、SAP製品が コストの安い IA サーバー、Windows Server/SQL Server 上でこれだけの稼動実績があるという事は、他社の ERP パッケージと比較した場合に大きなアドバンテージと生きてくる。 71.9 % 61.4 % 44.2 %
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SAP を支える Microsoft テクノロジー
同時に、Microsoft は OS/DB プラットフォームに留まらず、SAP ソリューションを拡張する様々なテクノロジーを提供 プラットフォームとしての Windows Server 2003, SQL Server 2000 ディレクトリサービス、ターミナルサービスサーバー、Web サーバー、 アプリケーションサーバーとしての Windows Server 2003 アプリケーション開発環境としての Visual Studio .NET EAI サーバーとしての BizTalk Server 2004 ETL, OLAP エンジンとしての SQL Server DTS / Analysis Services ポータルサーバーとしての SharePoint Portal Server 2003 (台詞)同時に、Microsoft は単なるOS/DB プラットフォームに留まらず、様々なテクノロジーを提供してきました。つまり、この後詳しくご説明させていただきます Windows Server 2003, アプリケーション開発環境としての Visual Studio .NET 2003、他にもBizTalk Server 2002、SQL Server 2000 , SharePoint Portal Server 2003 等といった Microsoft のテクノロジーは、 SAP が提供するERPソリューションを、様々な側面から拡張する事が可能です。 (追加コメント)いわゆる「拡張系」のカスタマーは以下のとおり。(1)ディレクトリ、ターミナルサービス、Web サーバー(SAP ITS):多数。(2)開発環境としての Visual Studio + アプリサーバーとしての Windows Server :セコム様(HR モジュールにおける勤怠管理業務のWebインターフェース、DCOM Connector 利用), Microsoft (SAP BW, APO, GTS などの業務において .NET Connector 利用)。(3)EAI サーバーとしての BizTalk Server : 昭和電工様(カスタムアプリと接続)、ネクスタイド様(Onyx などと接続)、パイオニア様(AS/400 などと接続)、セイコーインスツルメンツ様(WebLogic などと接続)。(4)ETL, OLAP エンジンとしての SQL Server :日産化学様(DTS, Analysis Services, OWC を利用), Microsoft(日産化学と同じ、MSSales という売上情報分析システム) 。なお、SharePoint Portal Server においては、SAP の会計モジュール、人事モジュールにアクセスする Web パーツが、今のところ開発中である(Microsoft と Accenture の合弁会社、Avanade 社)。また、SQL Server Analysis Services においては、SAP BW のインフォキューブを Analysis Services 上の MOLAP キューブに移行するために、SAP より SAP MOLAP Bridge という ETL ツールが提供されている(DTS を代替可能)。 など など・・
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mySAP Business Suite と Microsoft テクノロジー全体像
SAP APO Live Cache SAP GUI for Windows ディレクトリサービス 画面情報のやりとり 多重化 シンクライアント ターミナルサービスサーバ SAP SAP 画面情報の やりとり(HTMLベース) SAP SAP R/3 Enterprise, APO, BW, CRM etc データベースサーバー (台詞) SAP Business Suite とは、SAP R/3, APO, BW などといったアプリケーションサーバと、データベースサーバから構成されます。このSAP Business Suiteは、ディレクトリサービスによる認証のもと、SAP GUI for Windows, シンクライアント、SAP GUI for HTML, Web ブラウザ、モバイルなど、様々な形態のユーザからアクセスを受けるとともに、EAIサーバを介して、レガシー、BtoB, EDIなど、様々な形態のシステムと連携いたします。 (追加コメント)真ん中少し右の SAP のアプリケーションサーバーを中心として、右側がデータのストレージ(信頼性、可用性、拡張性が必要)、左側がユーザーからのアクセス(使い勝手の良さが必要)、上側がディレクトリ(セキュアで、かつ管理が容易である必要)というイメージ。SAP の ソリューションは、SAP アプリケーションだけでは絶対にあり得ず、Microsoft が提供する様々なテクノロジーと組み合わせて初めて、ひとつのERP ソリューションとして、企業に恩恵と導入効果をもたらすのである。 SAP GUI for HTML SAP ITS サーバ DB コピー HTML 他 / HTTP(s) 他 ブラウザ、モバイル等 アプリケーションサーバ セカンダリデータベースサーバー
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SAP Business Suite と Microsoft テクノロジー全体像
Windows Server 2003 SAP APO Live Cache SAP GUI for Windows Windows Server 2003 Active Directory 画面情報のやりとり クラスタリング シンクライアント Windows Server 2003 ターミナルサービスサーバ SAP SAP 画面情報の やりとり(HTMLベース) SAP Windows Server 2003 SAP R/3 Enterprise, APO, BW, CRM etc Windows Server 2003 SQL Server 2000 SAP GUI for HTML Windows Server 2003 SAP ITS サーバ ログ配布 HTML 他 / HTTP(s) 他 ブラウザ、モバイル等 Windows Server NET アプリケーションサーバ Windows Server 2003 SQL Server 2000
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プラットフォームテクノロジー SAP Windows Server 2003 SAP APO Live Cache SAP SAP
クラスタリング SAP SAP Windows Server 2003 SAP R/3 Enterprise, APO, BW, CRM etc Windows Server 2003 SQL Server 2000 まずはじめに、SAP を支える OS/DB プラットフォームの部分から説明します。 ログ配布 Windows Server 2003 SQL Server 2000
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SAP アプリケーションを支える OS としての Windows Server – 10 Years
エンタープライズ への第1歩 信頼性、可用性 の向上 セキュリティ強化、 スケーラビリティ の向上 (台詞) Windows Server は1993年、SAP R/3 の誕生とほぼ時期を同じくして、エンタープライズへの第一歩を踏み出しました。そして現在までのこの10年間、信頼性、可用性の向上、セキュリティ強化、スケーラビリティの向上を実現してきましたが、その集大成として本年6月25日、リリースされたのが、 Windows Server 2003です。 (追加コメント)Windows 2000 は、NT4 以前と比較して、信頼性、可用性の点で大きな飛躍を遂げたと言える。信頼性については、カーネルモードで稼動するデバイスドライバの品質が Windows 2000 において格段に向上している事が非常に大きい。デバイスドライバは、UNIX やメインフレームであれば OS ベンダー自身が開発することが多いが、Windows プラットフォームの場合、通常 Microsoft 以外が開発する。Microsoft 以外の多くの企業が競争するからこそ、Windows、IA サーバーは低コストであるのだが、その分必要なテストのパターンは多くなる。Microsoft はドライバメーカーに対して、開発ツールやテストツールを提供するほか、デバイスドライバの認証制度を設け、その品質向上を後方から支援している。可用性については、クラスタリング機能の完成度が高くなった事が大きい。 Windows Server 2003 は、この2000 の信頼性、可用性をさらに完成させたサーバーOS であるといえる(具体的には、自動システム回復、デバイスドライバのロールバック、8ノードクラスタリングのサポートなど)。仮に H/W 障害、オペレーションミスなどがあったとしても、(SAP のような)基幹システムのダウンタイムを、Windows Server 2003 は最小限にとどめてくれるであろう。 さて話を変えて、Windows Server 2003 が Windows 2000 と大きく異なるのは、セキュリティとスケーラビリティである。セキュリティについて、昨今のウイルス、ワームの猛威(Code Red, NIMDA など)を受けてMicrosoft が講じた対策は以下の4点。(1)Secure by Design: コードに潜むセキュリティ上の脆弱性を徹底的に調査、排除(100パーセントの排除はあり得ないが、これまでにない工数のテストが常時行われている)。(2)Secure by Default: 攻撃対象となりうるコンポーネントをデフォルトOFF(例えば Web サーバーの IISなど)。(3)Secure in deployment: クライアント、サーバーの(セキュリティなどの)パッチ適用管理、適用支援のためのツール提供。(4)Communications: セキュリティ問題に対しての対処の迅速化、告知の更なる徹底(社の体制の強化)。スケーラビリティについては、64bit の正式サポートが大きい。Windows 2000 においても64bit 版は存在したが、サポートが制限される Limited Edition のみの提供であった。 1993 1994/5 1996 2000 2003
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SAP アプリケーションを支える OS としての Windows Server 2003
信頼性の更なる向上 Windows 2000 におけるリブート要因を徹底的に調査、改善 セキュリティの強化 新戦略“Trustworthy Computing” (信頼に値するコンピューティング) 仕様などをセキュリティの観点から抜本的に見直し セキュリティ問題に対する、社としての体制の再構築 (台詞) Windows Server 2003 は、信頼性の更なる向上はもちろん、ウイルス、ワームの存在が社会問題となっているこの時代の変化を受けて、セキュリティの徹底強化がなされています。Microsoft は新しい製品戦略 ”Trustworthy Computing” のもと、Windows Server の仕様、デフォルト構成、運用管理機能をセキュリティの観点から抜本的に見直し、企業の基幹システムであるSAPを堅固に防御します。 (追加コメント) Windows Server 2003 における信頼性向上のアプローチは、2000 と殆ど変化無し。これは Windows Server がいよいよ「枯れた技術」になった事を意味し、しばしば多くのエンタープライズ顧客に求められる要件である。次にセキュリティの強化、これは (Microsoft だけでなく)殆どのアプリケーション・プラットフォームベンダーに今まで欠けていたアプローチであるが、Microsoft は “Microsoft .NET” と並列で、 “Trustworthy Computing” (「信頼に値するコンピューティング」)を製品戦略として掲げている。このセキュリティ問題は一朝一夕で解決するような単純な問題ではないが、Microsoft はプラットフォーム市場のリーダーとして、この分野への投資を惜しまない。
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SAP アプリケーションを支える OS としての Windows Server 2003
64 bit サポートによるパフォーマンスの劇的向上 32 bit と比較してサポートするメモリ容量が大幅に拡大 Enterprise Edition: 64 GB, Datacenter Edition: 512GB APO Live Cache サーバーや BW サーバーにおいて特に有用 新しい H/W テクノロジーのサポート Intel Itanium(64bit), Intel Hyper Threading, NUMA (台詞) Windows Server 2003 は、64bit をサポートする事によりメモリ容量が大幅に拡大し、劇的なパフォーマンス向上を実現しました。SAP 環境においては、これまで非常に多くのメモリ容量が必要と言われてきた、 APO Live Cache サーバーや BW サーバにおいては特にアドバンテージを発揮します。またWindows Server 2003 は、Intel Itanium, Intel Hyperthreading, NUMAアーキテクチャなど、次世代のハードウエアテクノロジーをも、ネイティブにサポートいたします。 (追加コメント)これまで32 bit アーキテクチャの制約としてあった Windows Server のメモリ容量の制限は、64bit の導入により完全に解決される。SAP 環境で特にメモリ容量が必要とされるのは、APO Live Cache、BW、大規模バッチ処理、Unicode 版 などで、これまで 64bit UNIX などの高価なプラットフォームでしかできなかった業務も、これからは安価な Windows Server で代替できるようになる。ちなみに2003年7月現在、64bit 環境のステータスとしては、日本HP様によるAPO の検証(Live Cacheも64bit Windows Server)(HP Superdome)、NEC 様による BW の検証(NEC Express 5800)などがある。Microsoft 社内においても、APO Live Cache と、今後予定されている Unicode 版 SAP R/3 への 64 bit Windows の適用を計画している。なお、 64bit Windows Server を動かすために、 現状は Intel Itanium プロセッサを利用するこことになるが(AMD 社のプロセッサについてはこれから)、Itanium プロセッサはその64 bit アドレッシング以外にも、並列実行の更なる最適化、分岐予測の精度向上、大型オンダイキャッシュ、より高速になった メモリ・バス・I/O など、様々な側面からパフォーマンス向上に寄与している。Itanium プロセッサは現状の Itanium 2 から Madison/Deerfield, Montecito とロードマップが描かれているが、パフォーマンスの向上はほぼ確約されていると言ってよく、Sun Microsystem の Ultra SPARC III を凌駕する日は遠くない。また、 Intel Hyperthreading は、1つの物理プロセッサを2つの論理プロセッサとして OS に見せて、並列実行を高速化する 32 bit Xeon プロセッサの技術である。(一般的に例えば20パーセントのパフォーマンス向上を無条件に得られる、と言われることがある)また、NUMA アーキテクチャは、CPU、 メモリ、I/O のサブセット(ビルディングブロック)をクロスバースイッチを介して複数組み合わせ、なるべく各ビルディングブロック内で処理が完結させ(メモリレイテンシ低)、パフォーマンスの向上を図る技術。(これまでの SMP アーキテクチャのように、ひとつの Central Bus をすべての CPU、メモリ、I/Oが接続し、”Big Bus” 依存となることがない。)NEC Express 5800 は、Itanium プロセッサを保持すると同時に NUMA アーキテクチャも兼ね揃えており、ビルディングブロックのフレキシブルな増設、撤去が可能で経済的な投資が可能なハードウエアである。 Intel Itanium 2 プロセッサ
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DB サーバーとしての SQL Server – 10 Years
各種エンタープライズ対応 (クラスタリング、ログ配布、64bit, SANなど) SQL Server 7.0 Windows OSへの最適化 自動チューニング 動的ロック オンラインメンテナンス機能 (台詞)続いてDBサーバとしてのSQLサーバですが、1999年2月、バージョン7.0においてソースコードがほぼ100%書き直され、Windows OS への最適化、自動チューニング、動的ロック、オンラインメンテナンス機能などを実装しました。そして SQL Server 2000 においては、クラスタリング、ログ配布といった高可用性ソリューションの実装、各種エンタープライズの対応がなされ、SAPのバックボーンとして、冒頭で申し上げたように多くの顧客から選択されるようになりました。 (追加コメント)Sybase 社 RDBMS の(Windows プラットフォームへの)焼き直しに過ぎなかった Microsoft SQL Server は、バージョン 7.0, 2000 において Windows OS への最適化が徹底的になされた。SQL Server が他社製品と決定的に異なる点は、OS として Windows だけを意識している点である。SQL Server は Win32 API (Windows のアプリケーションプログラミングインターフェース)に直接アクセスして、OS のメモリマネージャを直接操作しながら、メモリフットスタンプの増減・チューニングを1秒間に数 MB の単位で行うことができる(Oracle 9i は依然手動によるメモリチューニングが必要)。ディスク I/O についても、SQL Server は Windows OS への最適化のみを考慮して 1ページ を 8KB と固定しており、その分データベースファイル内の管理システムが大幅に簡略化・効率化されている(Oracle, DB2 の I/O 単位は様々存在)。また、1接続あたり 24MB という低い接続負荷(Oracle の場合1MB から2MB)、ファイバ単位での実行(通常のスレッドよりも細かい実行単位)といった SQL Server ならではの非常に大きなメリットである。一方、マルチプラットフォーム対応を謳っている他社のデータベース製品(Oracle, DB2, Informix, …)は、OS と データベースの間に(OS の相違を吸収するための)抽象化レイヤが存在するため、SQL Server ほどの OS への最適化は絶対に実現できない。 SQL Server は、今後もマルチプラットフォームに対応することを敢えてせず、Windows OS とのシームレスなコンビネーションを今後も継続していく。 ちなみに、SQL Server はSAP アプリケーションへの最適化も実現している(両社間のエンジニアの交流によるところが大きい)。特に顕著なのがデータ格納効率で、初期インストール時のSAP のデータベース容量は、Oracle 版が 11GB であるのに対し、SQL Server 版は 8GB である。実際にミノルタ様 SAP の Oracle 8i から SQL Server 2000 へのマイグレーション時においても、データベース容量が 79 GB から 64 GB へと2割も縮小し、その分のハードディスクコストを削減できたとの事である。 SQL Server 6.5
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DB サーバーとしての SQL Server 2000 Windows OS への最適化を実現 自動チューニング・テクノロジー
ディスク I/O 単位の固定(8KB)、きめ細かい実行単位(ファイバ)、 低い接続負荷(24 KB)、メモリフットスタンプの高速移動(数MB/秒)、 自動チューニングテクノロジー(↓) 自動チューニング・テクノロジー メモリチューニングなど、殆どがシステム(オプティマイザ)任せ DB管理者の作業負荷は劇的に軽減 システム領域 バッファ キャッシュ ログ キャッシュ 接続コンテキスト スタック領域 初期状態は、最小限の メモリに各領域が 割り当てられる 少数のユーザーから、 複雑なクエリが発行 されたとき 複数のユーザーから、 同時にクエリが発行 されたとき Windows Server 2003 メモリ空間 SQL Server 2000 Windows UNIX LINUX Main- frame OS 抽象化レイヤ 他社データベース SQL Server 2000 は他社データベースとは異なり、OS として Windows のみを想定しているため、Windows OS への真の最適化を様々な面において実現しています。そして、その最適化の成果として生まれた機能の一つである、自動チューニング・テクノロジーにより、メモリチューニング、ディスク管理、並列実行管理などの作業をシステムに任せることができるため、DB 管理者の作業負荷は劇的に軽減します。 (追加コメント)Oracle の手動チューニングの負荷を深刻に捉え、SAP のプラットフォームを SQL Server へマイグレーションした顧客として、ミノルタ様、アサヒプリテック様、TOA 様などが挙げられる。SQL Server は、管理者がチューニングできる項目を、かなり思い切って削っている。Oracle に慣れた管理者は、SQL Server であれこれとチューニングをできない事を問題視するが、実はそれがたいした問題でない事は、TPC-C や SAP SD ベンチマークなどにおける SQL Server のランキングを見ても明らかである。(ベンチマークにおける SQL Server のチューニングも、数個のシステム設定しかしていなく、後はすべて システム任せである。) ところで自動チューニングとは話がずれるが、Oracle の運用管理をする上で無視できないのが、ロールバックセグメントの管理である。例えば大量の行を削除する時など(会計年度切替時など)、管理者はロールバックセグメントがパンクしないよう、必要な容量を事前に見積もっておく必要がある。一方、SQL Server ではロールバックセグメントの概念(他にも表領域の概念)を取り払い、アーキテクチャを極力シンプルで管理しやすいものとしている。また、SAP は Oracle の管理のために(SAP GUI ベースの)”SAPDBA” というツールを提供、推奨しているが、SQL Server の管理のためには何もツールを提供していない。これは、SAP が SQL Server の管理に Enterprise Manager を推奨しているからである(それだけ使いやすく、機能が豊富と言うこと)。 Windows OSとしてWindows のみを想定(Windowsへの 真の最適化) OS の 機能は 最大限 そのまま 利用
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DB サーバーとしての SQL Server 2000 動的ロック・テクノロジー オンラインメンテナンス機能
行、ページ、テーブル、エクステント・・ のうちロック単位を自動判断 オンライントランザクション系システムのパフォーマンス向上に寄与 オンラインメンテナンス機能 フルバックアップなどのメンテナンスは本番稼働中に実行可能 データベースを止める必要はなく本番環境への影響は軽微 高い稼働率が求められる基幹系システムに必要不可欠 行? テーブル? (台詞) SQL Server は従来、ページロックのみサポートしていましたが、バージョン7.0より動的ロックテクノロジーを実装しています。これは、行、ページ、テーブル、エクステント、データベースのうち最適なロック単位を自動的に判断する技術で、SAP のようなオンライントランザクション系システムのパフォーマンス向上に寄与します。また、フルバックアップや整合性チェック、インデックス再構築といったメンテナンス作業は、本番稼働中に実行可能で、データベースを止める必要はありません。ちなみに、マイクロソフト社内SAPシステムにおいては、シアトル時間の午後4:00にオンラインバックアップが実際に行われていますが、本番環境への影響はほとんどありません。このオンラインメンテナンス機能は、SAP のような高い稼働率が求められる基幹系システムにおいて必要不可欠な機能ということができます。 (追加コメント)Oracle のロックは静的ロックであると同時に、ロック情報をディスク上の行に直接書き込むため、ディスク I/O が必ず発生してしまう。SQL Server のロックは動的ロックで、ロック情報はメモリ上のロックマネージャが管理するため効率がよい。また、SAP システムにおいて SQL Server をオフラインにして(つまり SAP システムを停止して)バックアップする必要はまずないと言える(Oracle との相違点)。これは、バックアップ中であっても CPU, メモリなどへの負荷が殆どなく、かつバックアップ中に受け付けた更新分もバックアップの最後に掬うことができるからである。(ちなみに、Microsoft 社内 SAP システムにおいては、フルバックアップを1日に1回、トランザクションログバックアップを15分に1回行っている。整合性チェックは1日~1週間に1回、統計情報の更新は1週間~1ヶ月に1回、インデックスの再構築チェックは3ヶ月~6ヶ月に1回を一応の目処としている。)さらに、最近 SAN ストレージを利用するSAP 顧客が増えているが、そのスナップショットバックアップ機能を利用すれば、バックアップを瞬時に完了することが可能である(もちろんオンライン)。このバックアップ の効用は、障害発生時の予備用という以外にも、読み取り専用、テスト環境のデータベースを容易に構築できる点にある。なお、MOCHA という検証プロジェクトにおいて、Unisys ES7000, EMC TimeFinder, MS SQL Server 上の SAP システムのスナップショットバックアップ&リストアの検証が行われた(日本ユニシス様、IBM ビジネスコンサルティング様、EMC ジャパン様、マイクロソフト)。 ロック マネージャ ページ? エクス テント? DB?
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④DBシステム全体がダウンした場合はコピーDBで代替
DB サーバーとしての SQL Server 2000 サーバーの多重化が容易 (クラスタリング) 複数サーバー同士で常時お互いを監視 本番系障害時には、待機系がサービス起動、迅速にシステム復旧 他 DB へのデータコピーが容易 (ログ配布) トランザクションログ(更新情報)を定期的に他 DB へコピー 本番系のディスク障害時などには、DB を丸ごと代替 災害対策として(低速回線を介した)遠隔地 DB への同期も OK SAP システムのダウンタイムを最小化 SQL Server 2000 は、クラスタリングによるサーバー多重化をサポートします。クラスタリングとは、サーバーを多重化して常時お互いを監視させながら、本番系の障害時には待機系がサービスを自動的に起動、迅速にシステムを復旧させる仕組みです。また、ログ配布もサポートします。ログ配布とは、データベースの更新情報であるトランザクションログを定期的に他DBにコピーさせる仕組みで、本番系のディスク障害時など、管理者はDBをコピーDBで代替することが出来ます。このような高可用性ソリューションにより、SAP システムのダウンタイムを最小化することが可能となります。 (追加コメント)SAP システムの場合、DB サーバーと Central Instance (CI) サーバーが Single Point of Failure になるため、この2つを如何に冗長構成にするかがキーポイントとなってくる。クラスタリングについては、DB & CI の2ノードクラスタリングにする事が非常に多い(DB が死んだときは CI 上で DB も稼動、その逆もあり)。クラスタリングのメリットは自動フェールオーバーにあるが、詳細な技術検証は、日本ユニシス様、リアルテックジャパン様が「SAP スケールアッププログラム」の中で行っており、非常に興味深い。一方ログシッピングは、DB サーバーの冗長化策で、自動フェールオーバーの要件がない場合(管理者による手動切替で十分という場合)に選択される。通常 SAP システムに DB 管理者がアサインされているとすれば、あとは H/W 障害通知の仕組みをきちんと作っておいて、システム復旧の為の運用手順さえ明確になっていれば、bad-configured なクラスタシステムよりも遥かに健全であると言えるだろう。またログシッピングは、ディスク障害やデータセンター自体の災害等からもシステムを救うことができるため、適用範囲がクラスタリングと比較して非常に広いと言える。なお、Dream4C という検証プロジェクトにおいては、横浜、神戸間(600km)、1.5Mbps のATM 回線によるSAP システムのログシッピングの検証が行われた(べリングポイント様、日本 HP 様、CRC ソリューション様、マイクロソフト)。また、SQL Server の次期バージョン(開発コード名:Yukon、 年リリース予定)では、このログシッピング機能が大幅に強化され(データベースミラーリング)、自動的なフェールオーバーがサポートされる。データベースのみにクラスタリングを適用している顧客は、このデータベースミラーリングで(クラスタリングを)代替可能であろう(その場合、クラスタリング用の高価な共有ディスクは不要となる)。 ①本番系に 障害発生 ③SAP アプリケーションサーバーは(設定を変更することなく)再接続可能 (定期的にログをコピー) SAP ②待機系が障害を 検知しサービスを起動 ④DBシステム全体がダウンした場合はコピーDBで代替
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その他のテクノロジー SAP GUI for Windows Windows Server 2003 Active Directory
画面情報のやりとり シンクライアント Windows Server 2003 ターミナルサービスサーバ SAP SAP 画面情報の やりとり(HTMLベース) SAP Windows Server 2003 SAP R/3 Enterprise, APO, BW, CRM etc (台詞)SAP Business Suite の全体的なシステム構成を説明します。アプリケーションサーバーは、通常のSAPのアプリケーションサーバーに加えて、APO モジュールで必要とされるLive Cacheサーバーから構成されます。このアプリケーションサーバーは、(多重化を施した)データベースサーバーへと接続され、そのデータベースはサーバーは、(万一に備えて)セカンダリデータベースサーバーに対して内容をコピーします。アプリケーションサーバーへのアクセス形態としては、通常のSAP GUI for Windows からのアクセス、ターミナルサービスを介した、低スペックのシンクライアントからのアクセス、SAP ITSを介した、Webブラウザからのアクセス、アプリケーションサーバーを介した、Webブラウザ、モバイル、などからのアクセスがあります。このアクセスに先立って必要なユーザー認証は、ディレクトリサービスが統合的に実行します。 SAP GUI for HTML Windows Server 2003 SAP ITS サーバ HTML 他 / HTTP(s) 他 ブラウザ、モバイル等 Windows Server NET アプリケーションサーバ
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ターミナルサービスサーバーとしての Windows Server 2003
シンクライアントから SAP へアクセス SAP GUI をセットアップしたターミナルサービスサーバーをリモート操作して SAP へアクセス SAP GUI を導入しない(できない)低スペック PC の有効活用 使い勝手の向上 低速な WAN 環境においても十分実用に耐えうる設計 サーバーの負荷分散、冗長化が容易 SAP (台詞)通常のSAP へのアクセス形態は、SAP GUI というクライアントアクセスモジュールをセットアップしたPCからになりますが、Windows Server 2003 のターミナルサービスを利用する事で、SAP GUI をセットアップしていないシンクライアントからもSAP へアクセスが可能になり、企業内にいまだ多く存在する低スペックPC の有効活用につながります。また、Windows Server 2003 のターミナルサービスは、低速なWAN 環境でも十分実用に耐えうる設計になっているほか、負荷分散、冗長化を容易に行うことが可能になりました。 (追加コメント)全部で 100 MB もの容量のある SAP GUI は、Windows 98, Me, NT4 … と言った時代の古いマシンでは満足に稼動しないケースが多々ある。また、SAP を多数の社員に展開する必要が出た場合(例えば HR モジュール導入時など)、SAP GUI モジュールの配布と管理(修復、アップグレード)は非常に手間のかかる作業である。このような問題を大幅に緩和するのが、このターミナルサービスを介した、SAP GUI へのリモート接続である。Windows Server 2003 のターミナルサービスでは、(1)セッションディレクトリを用いたセッション情報の保持、(2)印刷機能の向上、(3)WAN 環境の考慮などと言った部分が、特にSAP 顧客に対して響いてくるであろう。 シンクライアント (1)サーバーを動的に追加し パフォーマンス問題を解決 SAP シンクライアント (2)サーバー障害時も残りの サーバーで自動的にサービス再開 ターミナルサービスインターフェース
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SAP ITS を支える Webサーバーとしての Windows Server 2003 (IIS 6.0)
Web ブラウザから SAP へアクセス SAP ITS は SAP GUI インターフェースを HTML ベースで提供可能 IIS 6.0 は SAP ITS を支える Web サーバー 高いパフォーマンス、可用性 負荷分散、冗長化が容易、かつ低コスト Windows Server 2003 Web Edition、ブレードサーバーの利用 Webアプリケーション・ダイナミックコンテンツ 一秒あたりリクエスト数 (台詞)更に、SAP ITS を利用する事で、Web ブラウザからSAP へアクセス可能になりますが、Windows Server 2003 の IIS 6.0 はSAP ITS を支えるWeb サーバとして、高いパフォーマンスと可用性を提供します。また、Webサーバ機能に特化した Windows Server 2003 Web Edition を、ブレードサーバ上で稼動する事で、負荷分散、冗長化を容易かつ低コストで行うことが可能なのです。 (追加コメント)SAP ITS は、SAP GUI インターフェースを HTML にマッピングするサーバーで、通常の Web アプリケーションサーバーのイメージよりも、遥かに高いスペックを必要とする。そのため、IIS 6.0 のパフォーマンス向上(HTTP リスナーがカーネルモードに移行)と負荷分散の低コスト化(Web Edition、ブレードサーバーの登場)は、非常に重要なニュースである。また、SAP ITS は IIS 6.0 上でさしあたって下位互換モードで稼動することになるが、今後6.0 をネイティブサポートすれば、高可用性も訴求可能になる。セキュリティについては、今後もシステム管理者の管理をお願いしたい部分。Microsoft は、セキュリティを維持・管理する為の様々なツール(HFNetChk, Windows Update, Software Update Services etc )を無償で提供しているので、これらの有効活用をお願いしたい。ちなみに、SAP のアプリケーションサーバー上にウイルスチェックツールをリアルタイムで稼動する事は推奨されていない。SAP のアプリケーションサーバー群をファイアーウォールを用いて他のネットワークから区分する、アプリケーションサーバー上では定期的にウイルスチェックをかける、といったような運用が必要となるが、このような問題があるため、Web サーバーのセキュリティ管理は非常に重要なタスクとなるのである。 15,000 14587 11637 CPU数 10,000 2P 4P 8P 6073 6623 5,000 3664 2599 Windows 2000 Windows 2003 SAP GUI for HTML インターフェース
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アプリケーションサーバーとしての Windows Server 2003 (.NET Framework)
様々なユーザーインターフェースから SAP へアクセス 開発環境 Visual Studio .NET を利用して SAP にアクセスする アプリケーションを開発、アプリケーションサーバーである Windows Server 2003 上に展開 SAP .NET Connector が SAP と .NET の架け橋の役割 どのようなユーザーインターフェースでも構築、展開可能 SAP システムのアクセシビリティを大幅に拡張 Web File SAP Notes Exchange (台詞)開発環境という面からでは Visual Studio .NET 2003 とSAP .NET Connector を利用して、SAP にアクセスするアプリケーションを開発し、Windows Server 2003 上に展開する事で、様々なユーザインターフェースからSAP へのアクセスが可能になります。Web をはじめとして、ポータル、モバイル、リッチクライアントなどへのアクセシビリティは大幅に向上いたしました。 (追加コメント)Visual Studio .NET 2003 上にアドインとしての SAP .NET Connector ( よりダウンロード)をインストールすると、SAP の外向け API であるRFC/BAPI をコールするクラスを .NET の開発環境に生成し 、.NET アプリケーションから(その RFC/BAPI を介して) SAP にアクセスする事ができる様になる 。このコネクタを利用することで、ユーザーインターフェースを含む様々な .NET アプリケーションといかようにも連携ができるようになる(一方、SAP ITS を介した 接続の場合、ユーザーインターフェースのみ。かつ、Web ブラウザの中に SAP GUI がはめ込んだインターフェースが提供されるだけ。クライアント、ネットワーク、サーバーの負荷もある程度見積もっておく必要がある)。さて、Java Connector との相違について。SAP .NET Connector は Java Connector には出来ない 非同期メソッド実行をサポートしており(.NET ランタイム環境 CLR の機能を利用して実装)、たとえば非常に時間がかかる大量レコードの検索アプリケーションなどにおいて特に有用であろう。 次に DCOM Connector との相違について。従来 DCOM Connector はノンサポートであったが、SAP .NET Connector は SAP からのサポートを受けることができるようになった。その他、JavaConnector に出来て .NET に出来ないことは殆どないと言ってよい。また、ラッピング効率は 従来の DCOM Connector と比較して上昇しており、SAP ネイティブ接続の場合に比べてわずか10パーセント増の負荷しかかからない。そしてライセンスについて。まず SAP .NET Connector 経由の .NET 開発者に対しては ABAP 開発者と同額の開発者ライセンスが必要となる。ランタイムライセンスについては、通常1ユーザー90万円のライセンスが、.NET アプリ上で実装している機能の数によっては、最低の1ユーザー20万円弱になる可能性がある(実装している機能が少ない場合にESS ライセンスが適用されるため。詳細はSAP に要相談。)。なお、このソリューションを実現する上での唯一大きなハードルは、業務コンサルタント、 RFC/BAPI 技術者、そして Visual Studio 開発者の全ての確保が必要になる点にある。もともと開発を最小限に抑えるべき ERP プロジェクトの中で、開発コスト、開発人員の必要性を顧客に説明することを忘れてはならない。 以上が、SAP .NET Connector を利用した SAP との蜜結合のソリューションで、バッチによる入出力や、EAI を介した疎結合ソリューションについても、必要があれば検討に値する。完全に外出しにしてしまえば、いかようにもアプリケーションは開発できるし、SAP へ支払うライセンスが原則不要になる(このあたりもSAP様 に要相談)。 開発環境 Visual Studio .NET Web インター フェース ポータルインターフェース モバイル インター フェース リッチクライアント インターフェース
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ディレクトリサービスとしての Windows Server 2003 (Active Directory)
企業ネットワークにおけるユーザー認証エンジン SAP システムまで含めたシングルサインオン ドメインへのログオン後、ユーザーは再度認証を要求されない SAP システムとは LDAP 通信によりユーザー情報の同期が可能 Active Directory, SAP 間での LDAPによるユーザー情報の同期 (3)アクセス (1)ログオン SAP GUI for Windows (3)アクセス (2)認証 (4)マッピング テーブルを 参照しながら SAPユーザー へマッピング Active Directory (台詞)そしてWindows Server 2003 のディレクトリサービス機能である Active Directory は、企業ネットワークにおけるユーザ認証エンジンで、ファイル、プリンタ、メールサーバといったネットワークリソースだけではなく、SAP システムまで含めてシングルサインオンを実現しており、ユーザはドメインへのログオン後、再度認証を要求される事はありません。また、SAPとActive Directory はLDAP プロトコルによってユーザ情報の同期を取る事が可能で、システム管理者のメンテナンス負荷が大幅に軽減されます。 (追加コメント)シングルサインオンを実装するには、(1)クライアント側への dll の配布(ファイルコピー)と、(2)サーバー側でのマッピングテーブル(AD ユーザー←→SAP ユーザー)の設定が必要となる(以上、SAP のセットアップガイドに記載)。AD にログオンしたユーザーは、この dll を用いて(Kerberos ではなく)GSS-API を用いて SAP にアクセスし、サーバー側で SAP ユーザーにマッピングがなされ、SAP 上のロール(権限プロファイルの集合)が適用される。このシングルサインオンは、パスワード入力の回数を減らすと言う意味で、ユーザーの操作性を向上させる。また、SAP の最近のカーネル WAS 6.x は、LDAP プロトコルによる通信が可能であるため(LDAP Connectorを利用、カーネルが 4.x であっても BAPI をコールすれば LDAP 通信は可能)、同じく LDAP をサポートしている Active Directory とはユーザー情報の自動連携が可能である(AD からでもSAPからでも、双方向のの連携が可能)。このユーザー情報の同期は、管理者の負荷を格段に軽減する。なお、SAP の(名前、住所などだけでなく)権限プロファイル情報までを Active Directory に同期する場合、その情報を格納するためにスキーマ拡張することになるが、運用管理面でこれが問題となる場合は、Active Directory Application Mode (AD/AM)の利用を考慮する。実際には、Microsoft 社内システムにおいて、この LDAP 同期のテストがすでに始まっているし、日本国内では富士通様がこの辺りの技術検証を既に行っている(シングルサインオンについては検証完了、LDAP がまだ途中)。 シンクライアント ターミナルサービスサーバ SAP (3)アクセス SAP SAP R/3, APO (3)アクセス SAP GUI for HTML SAP ITS サーバ (3)アクセス ネットワークリソース (ファイル、プリンタ、メールサーバetc) ブラウザ、モバイル等 ASP .NET Web サーバ
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まとめ 現時点、Microsoft のテクノロジーは、SAP の テクノロジーとありとあらゆる面で連携している
SAP は次世代戦略 NetWeaver の中で Microsoft の .NET テクノロジーとの相互連携を確約しており、今後連携ソリューションは一層バラエティに富む ことが期待できる 「SAP NetWeaver を Microsoft .NET および IBM WebSphere (J2EE)と完全に相互運用可能にする事で技術的優位性を確保・・」 ・・・ (SAP NetWeaver 記者会見内容(2003年3月6日)より) 以上、これまで説明してきましたとおり、現時点Microsoft のテクノロジーは、SAP のテクノロジーとありとあらゆる面で連携し、SAP の ERP ソリューションを大幅に拡張し、付加価値を向上しています。また、SAP は 次世代戦略 NetWeaver の中で.NET テクノロジーとの連携を明確にコミットしており、今後も連携ソリューションは一層バラエティに富む事が期待できます。
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OS, DB シェア
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2003 年/日本における SAP 新規導入・ OS シェア
Windows Server は 73.0 パーセントという 圧倒的なシェア LINUX TRUE64 SOLARIS OS/390 2.3% 1.0% 4.3% 0.6% OS/400 HP-UX 0.5% 9.1% AIX 9.2% NT/INTEL 73.0% 出典:SAP Japan アライアンス本部 <2003 年> Customers & Partners Installation News
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2004 年/日本における SAP 新規導入・ OS シェア
依然として高いシェアを維持(73.25%) OS/400 LINUX 0.41% OS/390 HP-UX 2.03% 0.20% 6.71% TRUE64 SOLARIS 0.10% 6.71% AIX 10.58% NT/INTEL *All application of SAP are included in Installation. *Deactivated installations are not included. 73.25% 出典:SAP Japan アライアンス本部 <2004 年> Customers & Partners Installation News
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2003 年/日本における SAP 新規導入(Windows)・DB シェア
Windows プラットフォームの SAP システムにおいて、SQL Server は「標準 DB」 INFORMIX SAPDB 1.9% 0.6% DB2/UDB 4.2% MSSQLSRV ORACLE 39.8% 53.5% 出典:SAP Japan アライアンス本部 <2003 年> Customers & Partners Installation News
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2004 年/日本における SAP 新規導入(Windows)・DB シェア
依然として高いシェアを維持(52.08%) INFORMIX MAXDB 1.25% 1.25% DB2/UDB 6.39% MSSQLSRV ORACLE 39.03% 52.08% 出典:SAP Japan アライアンス本部 <2004 年> Customers & Partners Installation News
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backup
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SAP Business Suite と Microsoft テクノロジー全体像
SAP GUI for Windows SAP APO Live Cache ディレクトリサービス 画面情報のやりとり シンクライアント ターミナルサービスサーバ 画面情報の やりとり(HTMLベース) 多重化 SAP SAP SAP SAP GUI for HTML SAP ITS サーバ HTML 他 / HTTP(s) 他 SAP R/3 Enterprise, APO, BW, CRM etc データベースサーバー SAP Business Suite の全体的なシステム構成を説明します。アプリケーションサーバーは、通常のSAPのアプリケーションサーバーに加えて、APO モジュールで必要とされるLive Cacheサーバーから構成されます。このアプリケーションサーバーは、(多重化を施した)データベースサーバーへと接続され、そのデータベースはサーバーは、(万一に備えて)セカンダリデータベースサーバーに対して内容をコピーします。アプリケーションサーバーへのアクセス形態としては、通常のSAP GUI for Windows からのアクセス、ターミナルサービスを介した、低スペックのシンクライアントからのアクセス、SAP ITSを介した、Webブラウザからのアクセス、アプリケーションサーバーを介した、Webブラウザ、モバイル、などからのアクセスがあります。このアクセスに先立って必要なユーザー認証は、ディレクトリサービスが統合的に実行します。 DB コピー ブラウザ、モバイル等 アプリケーションサーバ セカンダリデータベースサーバー EAI サーバー レガシー、EDI 等
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SAP Business Suite と Microsoft テクノロジー全体像
SAP GUI for Windows SAP APO Live Cache ディレクトリサービス 画面情報のやりとり シンクライアント ターミナルサービスサーバ 画面情報の やりとり(HTMLベース) 多重化 SAP SAP SAP SAP GUI for HTML SAP ITS サーバ HTML 他 / HTTP(s) 他 SAP R/3 Enterprise, APO, BW, CRM etc データベースサーバー このようなSAP Business Suite に対して、Microsoft は Windows Server 2003, SQL Server 2000, BizTalk Server 2002 というテクノロジーを提供します。 DB コピー ブラウザ、モバイル等 アプリケーションサーバ セカンダリデータベースサーバー EAI サーバー レガシー、EDI 等
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EAI サーバーとしての BizTalk Server 2002
(レガシーを含む)他システムからのアクセシビリティ確保 BizTalk は Adapter for SAP を利用して SAP と完全に一体化 様々な通信プロトコルのサポート(変換も可能) 様々なファイル形式のサポート(変換も可能) データの内容に応じたルーティング スキーマ変換、データ加工 送受信管理、送信保証 ファイル フラット MSMQ tRFC DCOM CSV (tRFC) SAP SAP HTTP(S) XML SMTP EDI adapter IDoc 様々な通信プロトコルのサポート 様々なファイル形式のサポート
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SAP BW と Microsoft テクノロジー
SAP R/3 Enterprise, APO 3.1 etc Windows Server 2003 Active Directory SAP SAP Excel Windows Server 2003 SAP BW 3.x Windows Server 2003 SQL Server 2000 Webブラウザ Windows Server 2003 SQL Server 2000 (Analysis Services) Windows Server 2003 SQL Server 2000 (DTS) 様々なデータソース (UNIX、メインフレームなどの レガシーを含む)
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SAP EP と Microsoft テクノロジー
Windows Server 2003 Active Directory SAP SAP SAP SAP R/3 Enterprise, APO Windows Server 2003 SAP EP 6.0 Web ブラウザ Windows Server 2003 SQL Server 2000 Windows Server 2003 SharePoint Portal Server 2003 ファイル、Web、グループウエア、 DB サーバーなど
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