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狂犬病はどんな病気? 第63回九州地区獣医師大会 市民公開講座 鹿児島大学名誉教授 岡本嘉六

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1 狂犬病はどんな病気? 第63回九州地区獣医師大会 市民公開講座 鹿児島大学名誉教授 岡本嘉六
第63回九州地区獣医師大会 市民公開講座 狂犬病はどんな病気? 鹿児島大学名誉教授 岡本嘉六 ● 世界で毎年 55,000人以上が死亡している(アジア地域 31,000人、アフリカ地域 24,000人) ● 発症したら、ほぼ100%死亡する。高熱、麻痺、運動失調、嚥下障害、恐水症、全身痙攣を呈し、最期は呼吸障害を起して死亡する。 ● 狂犬病は日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドなど一部の国々を除いて、全世界で発生している。

2 2004年の世界における狂犬病による死亡報告数(WHO) アジアの主要国における狂犬病による死亡報告数
38 13 34% 24,329 アフリカ 43 4 9% 213 南米 13 10 77% 55 欧州 40 37 93% 25 北中米 17 11 65% 19 国の数 報告した国の数 (%) 死者数 アジアの主要国における狂犬病による死亡報告数 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 インド 30000 n/a 17000 中国 230 234 373 505 899 1532 2009 5302 バングラデシュ 1400 1550 パキスタン 57 188 2490 ベトナム 181 130 94 65 60 30 ミャンマー 56 55 3 114 156 153 1100 フィリピン 323 362 398 359 293 269 258 248 n/a: 報告なし

3 インドにおける狂犬病 CMAJ, February 26, 2008
● インドと世界保健機関との共同で行った2004年の全国的狂犬病調査から推定された狂犬病による死亡数は20,565人であった。 ● インドでは狂犬病が届出伝染病でないために、ヒトおよび動物の症例についての調査システムがなく、実際の死亡数は判らない。 ● 毎年約 1500万人が動物に咬まれ(人口千人当り17.4)、そのほとんどがイヌ(60%が放浪犬、40%がペット)である。 ● 2秒毎に1人が咬まれ、30秒毎に誰かが狂犬病で死亡している。 ● 引き取り手のない放浪犬を安楽死させる方法から、避妊後解放する方針に変更されたため、放浪犬が増え続けた。

4 その後増加の10年間が続き、ピークの2007年には3,300名の死亡が報告された。
● 中国本土では1987~89年には年間5,200名以上の死亡が報告されていたが、1990年代に一旦減少した。 その後増加の10年間が続き、ピークの2007年には3,300名の死亡が報告された。 増加の原因として、豊かになりイヌを飼う者が増える一方で、 放飼いによる野良化も進んだ。 2011年の狂犬病による死亡数は2000名以下まで減少した。

5 2008年イタリアで1発生 2008年10月21日 緊急通知 発生開始日: 10月10日 前回の発生: 1995年
2008年10月21日 緊急通知 発生開始日:  10月10日 前回の発生: 1995年 出来事の適用範囲: 国内の限定地域 罹患集団: キツネが森を散歩中の人を襲って咬んだ。そのキツネはその場で殺され、その人は必要な治療を受けている。 疫学的注釈: イタリアにおける森林型狂犬病として過去13年間で最初の事例であり、 東方の国からの侵入と考えられる。 適用した措置: 野生保有動物の制御、ワクチン接種をしない、罹患動物を治療しない。 Rabies in Slovenia

6 イタリアにおける狂犬病発生の推移 10件 15件 58件 199件 2008年10月10日 初発例
2008年10月10日 初発例 2009年1月24日~ ワクチン餌35,000個 2009年5月23日~ ワクチン餌35,000個 2009年6月24日 イヌの初感染 「そのイヌは、町内の予防接種義務キャンペーンを受けて、5月29日に予防注射していた。」 感染防御抗体価を持続させるためには、初回接種時は30日以上あけ、2回接種する。輸入検疫では接種後180日(潜伏期)の待機期間を要する。 2009年9月6日~ ワクチン餌52,000個 これ以降、餌の散布地域を拡大するが・・・ 2010年4月9日 経過報告43:       「風土病化宣言」 2008 10件 2009 15件 58件 2010 199件 イタリアにおける狂犬病発生の推移

7 アライグマを標的とした経口ワクチン投与が行われているが、餌の撒き方と散布密度、時期と頻度など、改善の余地が残されている。 症例数(千頭)
1990年に、米国で最も頻繁に狂犬病が発見されていたスカンクをアライグマが追い抜き、その症例数は増え続けている。1991年から92年にかけて、中部大西洋沿岸地域と北東部地域のアライグマの狂犬病の報告数は3079から4311へと40%増加した。 アライグマを標的とした経口ワクチン投与が行われているが、餌の撒き方と散布密度、時期と頻度など、改善の余地が残されている。 症例数(千頭) 中部大西洋 沿岸地域 *Connecticut, Delaware, District of Columbia, Maryland, Massachusetts, New Hampshire, New Jersey, New York, northern North Carolina, Pennsylvania, Virginia, and West Virginia. †Alabama, Florida, Georgia, southern North Carolina, and South Carolina. New York

8 CDC MNWR: April 22, 1994 / Vol. 43 / No. 15
1977年にWest Virginiaでアライグマに狂犬病が侵入して以降、中部大西洋沿岸地域に次々と拡大した。 Virginia:1978 Maryland:1981 Columbia:1982 Pennsylvania:1982 Delaware:1987 New Jersey:1989 New York:1990 Connecticut:1991 North Carolina:1991 Massachusetts:1992 New Hampshire:1992 NY: ニューヨーク Vt:ベルモント NH:ニューハンプシャー Me:メイン Mass:マサチューセッツ Conn:コネティカット Ri: ロードアイランド Pa: ペンシルベニア 1977 W Va: ウエストバージニア Va: バージニア NC: ノースカロライナ Nj: ニュージャージー Del:デラウェア Md:マリーランド アライグマは都会でも繁殖する。米国も、予防接種後、去勢して解放する方針を取り続けている。 NC: ノースカロライナ CDC MNWR: April 22, 1994 / Vol. 43 / No. 15

9 都市部でも生息できる 駆除しても、それ以上殖える アライグマは、狂犬病の保有宿主
アライグマは、人懐こい 都市部でも生息できる アライグマの繁殖力は、旺盛 駆除しても、それ以上殖える アライグマは、狂犬病の保有宿主 米国: アライグマ、スカンク、コウモリ 欧州: キツネ 狂犬病発生がなくなってから半世紀、その間に日本は豊かになった。固有野生動物のみならず、アライグマが全国的に増えている。

10 北海道 全域に 広まった

11 九州北部はほぼ全域で生息が確認されており、九州南部へと生息域を広げつつあります。現在未確認の地域でも注意が必要です。
雑食性で魚類・両生類・鳥類・昆虫・野菜・果実類等さまざまなものを食べるので、在来生態系への影響や、農作物への被害が出ています。また、アライグマ回虫等、様々な病気を持っている可能性があります。 九州地方環境事務所

12 イヌの予防接種が進んでいる欧米でのヒトの感染死は希 ● アジアでは、野生動物の調査が進んでいない。
● アジアでは、野生動物の調査が進んでいない。

13 その後2014年7月初旬までに385頭が確認され、風土病化宣言をした。
● 50年以上狂犬病発生がなかった台湾で、2013年7月にイタチアナグマの感染が確認された。 その後2014年7月初旬までに385頭が確認され、風土病化宣言をした。 ● 台湾当局の制御活動により、イヌ1頭が感染しただけで、 ヒトの感染は 起きていない。 ● 当初、「密輸入した動物が発症したため、山に捨てた」と疑われた。 中国本土のイタチアナグマから分離されているウイルスと、台湾で分離されたウイルスが遺伝学的に異なっていた。 「台湾のウイルスは独自のもので、長年山中に潜んでいた」という説が有力である。

14 イタチアナグマとは? 雑食性 夜行性 哺乳綱ネコ目(食肉目) ネコ亜目 イヌ亜目 イヌ下目 クマ下目 ネコ科 ハイエナ科 マングース科
イヌ科タヌキ イヌ属 キツネ属 タヌキ属 タテガミオオカミ属 リカオン属 イヌ亜目 イヌ下目 イヌ科 クマ下目 レッサーパンダ科 スカンク科 アライグマ科 イタチ科 アザラシ科 アシカ科 セイウチ科 アライグマ科アライグマ イタチ科アナグマ イタチ科ニホンアナグマ

15 全数検査は、人員や費用の面で不可能である
動物の狂犬病検査の対象 厚労省: 動物の狂犬病調査ガイドライン 2013年 全数検査は、人員や費用の面で不可能である

16 日本における狂犬病の調査対象野生動物種の優先リスト
厚労省: 動物の狂犬病調査ガイドライン 2013年 生息分布の拡大傾向 人間や家畜との接触機会 国外での狂犬病流行への関与 狂犬病調査の優先度 アライグマ タヌキ アカギツネ マングース チョウセンイタチ アナグマ ハクビシン ヒグマ ツキノワグマ テン ニホンイタチ アメリカミンク クロアカコウモリ サル イノシシ

17 日本では、1956年に1名の死亡とイヌ6頭の感染を最後に、国内発生はない
輸入症例 1970年 ネパール1名 2006年 フィリピン2名 曝露後予防接種を受けておらず、死亡

18 厚労省:680万頭のイヌの74%が予防接種している。 ペットフード工業会:1.230万頭
日本に狂犬病が侵入するリスクは? 飼い犬の ワクチン 接種率は? 厚労省:680万頭のイヌの74%が予防接種している。 ペットフード工業会:1.230万頭 飼い犬のワクチン接種率は40%程度 世帯数 飼育世帯率 飼育世帯数 一世帯当り 平均飼育頭数 推定飼育頭数 WHO勧告接種率70%を大きく下回る ペットフード工業会: 犬猫飼育率全国調査

19 農林水産省動物検疫所: 狂犬病の現状及び水際における侵入防止対策
農林水産省動物検疫所: 狂犬病の現状及び水際における侵入防止対策

20 船舶を利用した不法入国者数の国籍・地域別推移
法務省 平成24年における入管法違反事件 平成24年の不法入国者数は1,875人で、その内438人が船舶利用であった。これらは、正規の出入国手続きでパスポートの偽造などが見つかった者であり、小型船舶による密入国者数は・・・・ 密入国者がイヌや野生動物を持込む可能性がある。

21 WHO 狂犬病感染のために推奨される暴露後予防処置
狂犬病が疑われる動物への 暴露の種別 暴露後の処置 I: 触ったり餌を与えた。傷のない皮膚をなめられた(暴露なし) 必要なし。 II: 剥き出しの皮膚、小さな傷、擦り傷をかじられたが出血はない 直ちにワクチンを接種し、傷の手当てをする。 III: 深く咬まれたりかじられた。傷口をなめられた。粘膜に唾液が付いた。コウモリと接触した。 直ちにワクチンおよび免疫グロブリンを接種し、傷の手当てをする。 2006年に、日本人2名がフィリピンを旅行中犬に咬まれ、帰国後に発病して死亡した。直ぐに治療を受けていれば発病せずに済んだのに・・・・。 「動物に近づくな!」、「動物に咬まれたり、引っかかれた場合には、ただちに地元の医療機関にかかりワクチンを受けてください」(検疫所)

22 石鹸で十分に洗い流し、 直ちに医療機関を受診する 海外でイヌや野生動物に咬まれたら 曝露後予防接種スケジュールは (ウイルスは唾液中に存在)
初回接種日を0日として、0,3,7,14,30日 予防接種スケジュールを現地で完了できない場合は 帰国後直ちに医療機関を受診する 狂犬病発生がなくなってから半世紀、狂犬病の怖さを知らないし、曝露後予防接種も知らない

23 狂犬病による死亡の多くは、15歳未満の子供達である。 米国では、キャンプでコウモリに接触する事例が相次いでいる。
野生動物 ペット・家畜 野良イヌ

24 イヌの登録と予防接種 ● 世界で毎年 55,000人以上が死亡している(アジア地域 31,000人、アフリカ地域 24,000人)
● 世界で毎年 55,000人以上が死亡している(アジア地域 31,000人、アフリカ地域 24,000人) ● 死亡者の大半は、15歳以下の子供達である ● 狂犬病罹患のほとんどが、狂犬病に罹患したイヌに咬まれたことで起きている ● イヌの咬傷事故は、狂犬病死亡者の100倍以上起きており、狂犬病だけでなく、大型犬に襲われて死亡した事例も日本で発生している ● 狂犬病が発生してから後悔しても遅い! 発生していないからこそ、イヌの登録と予防接種が重要である。


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