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ワークロード管理: 次世代のデータセンター

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1 ワークロード管理: 次世代のデータセンター
John Stetic 製品管理担当ディレクタ Mike Robinson プロダクトマーケティング担当マネージャ 次世代のデータセンターにおけるワークロード管理についてのプレゼンテーションにご参加いただきありがとうございます。私はノベルでPlateSpin製品のプロダクトマーケティング担当マネージャを務めるMike Robinsonと申します。私と一緒にプレゼンテーションを進めるのは、製品管理担当ディレクタのJohn Steticです。

2 セッションの概要 PlateSpin技術の紹介 データセンターソリューションの概要 製品レビュー 成功事例 質問
その前にまず、現在のデータセンターの状況について少しご説明します。

3 常に変化する データセンターに 対応するには、 従来のプロセスと 新しいソリューション の融合が必要
常に変化する データセンターに 対応するには、 従来のプロセスと 新しいソリューション の融合が必要 多くのお客様とお話ししていて興味深いのは、データセンターに大きな変化が起きているということです。もちろんこれまでもIT環境は常に変化してきましたが、現在は以前に増して次々と変化が起こっています。この変化に対応するには、新旧のギャップを埋めることが不可欠です。既存のプロセスの一部を使用しながら、それらのプロセスを発展させ、新しい技術を効果的に利用して、新しく興味深いソリューションをお客様に提供できなければなりません。

4 ワークロードベースの管理技術が 機敏性実現の鍵
ワークロードベースの管理技術が 機敏性実現の鍵 もう1つわかってきたことは、ワークロードベースの管理技術という概念が、機敏性を実現するための重要な鍵だということです。データセンターはビジネスニーズに対応するために常に変化する必要があります。ワークロードレベルでデータセンターを管理できれば、ユーザがデータセンターを管理することが可能です。ここで言うワークロードの意味については、後でもう少し詳しくご説明します。

5 ノベルのソリューションは 機敏性の高い データセンター実現の お手伝いをします
ノベルのソリューションは 機敏性の高い データセンター実現の お手伝いをします 機敏性は、あらゆる組織のITインフラストラクチャの根底にあるものです。機敏性があってこそ、変化を受け入れて対応するだけでなく、十分に利用することができるのです。ITが機敏であれば、遅れをとった他社が使用できないようなリソースも利用できます。仮想化。ワークロード管理。障害復旧。ITが本当に機敏であれば、可能性は無限です。つまり、ITの統合活用が可能になります。 いざというときには、ノベルのソリューションが機敏性の高いデータセンター実現のお役に立ちます。今日は、この機敏性の高いデータセンターを実現するために、当社の技術、製品、ソリューションを実際にどのように利用できるかをお話しします。

6 ノベルのPlateSpinワークロード管理製品
43ヶ国 25年の経験 9億3200万ドルの収益 4200人の従業員 420件の発明 14億ドルのキャッシュ 54,000社のお客様 + 皆様の中にはPlateSpinをよくご存じない方もいらっしゃると思いますが、当社は仮想 化と相互運用性の分野で2004年以来主導的な役割を果たしています。スクリーンに 表示されているように、PlateSpinは業界の賞や製品に与えられる賞を多数受賞してい ます。現在私たちは大規模なノベルの組織の一員となっており、PlateSpinワークロー ド管理製品は、ノベルのリソース、経験、グローバルな展開、強い経済力によってさら に強化されました。 ノベルの一員となることで私たちが得た主なものは、43ヶ国の拠点、IT分野における 25年以上の経験、9億3200万ドルの年間収益、4200人の従業員、420件の発明、14億 ドルのキャッシュ、54,000社以上のお客様です。 6

7 ノベルの使命 ノベルは、インフラストラクチャソフトウェアとパートナーシップのエコシステムを通じて、 異機種混在環境の調和的な統合を実現し、
人と技術の融合を可能にします。 異機種混在環境の統合に協調し、それに重点的に取り組むというノベ ルの使命に、PlateSpinが非常に適していることがおわかりいただけると 思います。 ここでその使命を読み上げます。「ノベルは、インフラストラクチャソフトウェ アとパートナーシップのエコシステムを通じて、異機種混在環境の調和的 な統合を実現し、人と技術の融合を可能にします」 Making IT Work As One™

8 コスト削減 複雑さの管理 リスクの軽減 ここにまとめたように、当社はコストを削減し、複雑さを管理し、リスクを軽減するためのお手 伝いをします。 8 8

9 Novell®が活躍する3つの主要市場 アイデンティティと エンドユーザ セキュリティ コンピューティング データセンター
私たちは、データセンター、エンドユーザコンピューティング、アイデ ンティティとセキュリティの3つの分野で、業界をリードする製品と ソリューションを提供しています。今日のPlatesSpinワークロード 管理のプレゼンテーションでは、データセンターに重点を置きま す。 9 9

10 Novell®が活躍する3つの主要市場 アイデンティティと エンドユーザ セキュリティ コンピューティング データセンター
ノベルには、データセンターで動作する製品が他にも多数あります。 もちろん、当社の主要Linux配布パッケージであるSUSE Linuxは、 今日の変化するデータセンターで重要な役割を果たす製品であ り、コスト効率が高く相互運用性に優れたオープンなシステムを 提供し、企業のアプリケーションとインフラストラクチャの稼働を 可能にしています。このように、ノベルはこの異なる3つの分野 すべてにおいて、企業が機敏性の高いデータセンターを作成す るのに役立つ強力な技術を持っています。 今日のプレゼンテーションでご説明するPlateSpinワークロード管理 製品セットは、ワークロードレベルでの管理に重点を置くことに よって、データセンターの機敏性の向上を目指すものです。 10 10

11 PlateSpin技術の概要

12 サーバのワークロードとは ワークロードとは、物理サーバまたは仮想ホストに存在する OS、アプリケーション、データのことです。 サーバ データ
しかし仮想化の導入により、1台の物理サーバ上で複数の仮想マシンを実行できるようになりました。そこで問題となるのは、これらをまとめて何と呼ぶかです。サーバでしょうか? 仮想マシンでしょうか? ワークロードとは、物理サーバまたは仮想ホストに存在する OS、アプリケーション、データのことです。

13 新しい用語?! 物理サーバ 仮想ホスト 1台の物理サーバに 1つのワークロード 1台の物理サーバに複数のワークロード
わかったことは、物理環境と仮想環境の両方に通じる共通用語が必要だということです。物理環境では、物理サーバ上で、物理マシン1台につき1つのワークロードが実行されているため、OSアプリケーションとデータスタックは1つです。仮想化された環境では、1台の物理サーバまたは仮想ホストで複数のワークロードが実行されます。 そして私たちが気付いたのは、共通用語を使用し、環境内のワークロードをこのように考えることが、データセンターを実際に管理し、データセンターについて考えるためのより良い方法を生み出すということです。そのため、「サーバ」という言葉で物理インフラストラクチャを指すことが可能です。つまり、「当社のデータセンターには200台のサーバがあり、その200台のサーバで、2000ほどのワークロードを実行しています」のような言い方ができます。 1台の物理サーバに 1つのワークロード 1台の物理サーバに複数のワークロード

14 PlateSpin技術 ワークロードプロファイリング ワークロードの移植容易性 ワークロードのオーケストレーション
エージェントレスのデータ収集 リソースのサイズの変更と分析 ワークロードの移植容易性 ワークロードの移動、コピー、複製 インフラストラクチャ間の境界 ワークロードのオーケストレーション ポリシーベース プロアクティブな自動化 PlateSpinには、これらのワークロードを管理するためのいくつかの技術が使われています。 まず最初にワークロードプロファイリングからご説明します。これには、エージェントレスのデータ収集と、リソースのサイズ変更および分析が含まれ、データセンターの実際の状況を理解するのに有効です。つまり、どのようなワークロードがあり、ワークロードがどのようなリソース上で実行され、基盤となるリソースにワークロードがどの程度適合しているかがわかります。 ワークロードのポータビリティは、ワークロードを物理インフラストラクチャまたは仮想インフラストラクチャから切り離し、ワークロードを選択してデータセンター内の別の場所に移動することを可能にします。ハードウェアインフラストラクチャや、その基盤となる物理または仮想インフラストラクチャに関係なく、ワークロードをデータセンター内の任意の場所に移動、コピー、複製できます。 そして、PlateSpinの技術ポートフォリオに新しく加わったのが、ワークロードのオーケストレーション技術です。この技術によって、ポリシーベースのプロアクティブな自動化が実現し、変化する力学や、データセンターの負荷の変化に対し、自動的な方法で迅速に対応できます。

15 データセンターのトレンド 従来 現在 アプリケーション オペレーション システムと インフラストラクチャ
それでは、これらの技術がデータセンターの状況に与える影響についてお話ししましょう。 これまでは、一連のアプリケーション、システムインフラストラクチャ、オペレーションがあり、それらはサイロ化された環境で多かれ少なかれ分離されていました。そして、この機敏性の高いデータセンターの説明で述べたように、事態が変化し始めているため、当社ではより統合された方法でデータセンターを捉えることに取り組んでいます。つまり、アプリケーション、システムインフラストラクチャ、オペレーションがシームレスな1つの組織内で機能し、ユーザが求めているビジネスサービスを提供することを目指しています。 システムと インフラストラクチャ オペレーション 15

16 現在のデータセンターの課題 既存の仮想化 仮想化の拡大に伴う問題 電力とフロアスペースの制約への対応 アプリケーションの可用性の改善
データセンター全体の状況の把握 ITとビジネスニーズの連携 この新しい環境へのマイグレーションで直面する課題は、既存の仮想化などへの対処、仮想化の拡大に伴う問題への対応、フロアスペースと電力の制約の問題の解決、アプリケーションの可用性改善、そして少ない労力でアプリケーションの可用性をより高くすることです。単にデータセンター全体の状況を把握しようとする試みが、最終的には、ITをビジネスニーズと連携させることにつながります。そのために今日は、現在の課題のいくつかに取り組む際に、PlateSpinがどのようにお役に立てるかをお話します。

17 データセンターの今後 ビジネスサービス サーバワークロード 物理サーバ 仮想ストレージ 物理ストレージ
コンピューティング クラウド 物理サーバ ストレージ クラウド データセンターの今後に関心を向け、データセンター全体をシームレスな統合された方法で機能させることを考えたとき、私たちが着目したのは、データセンターを新しい複数の層に分離することです。 もちろん、典型的な物理ストレージ層があり、その上に仮想ストレージが構築されています。 コンピュータリソースは物理サーバから供給されますが、その場合一連のサーバワークロードは、ある意味ではネットワーク全体のコンピューティングクラウドで実行されることになります。ワークロードが物理インフラストラクチャと仮想インフラストラクチャのどちらで実行されるかは関係ありません。今問題になっているのはハードウェアではなくワークロードの管理だからです。 複数のサーバワークロードが結合されて、ビジネスサービスを構築します。1つのワークロードが、1つまたは複数のビジネスサービスの一部となることも可能です。 これが、現在向かっているデータセンターアーキテクチャの最終的な目標となる姿です。データセンターをワークロードレベルで管理できるというこの概念によって、物理サーバと、データセンターによって提供されるビジネスサービスおよびアプリケーションとの間の適切な抽象化レベルが見えてきます。 仮想ストレージ 物理ストレージ

18 PlateSpinワークロード管理製品 次世代のデータセンターの優秀性を確認できたところで、それを実現するための製品 についてお話ししましょう。

19 PlateSpin® Recon PlateSpin Reconは、データ収集、分析、容量プラニング 、チャージバック評価の 機能を備えています。 まず、PlateSpin Reconについてご説明します。PlateSpin Reconは、エージェントレスのデータ収集と分析を行う、IT設計者向けの製品です。PlateSpin Reconは、データセンターにアクセスし、当社のワークロードプロファイリング技術を使用してデータセンターの状況を把握し、すべてのデータを収集して一元化されたストアに戻し、それに関するレポートを作成することによって、データ分析を支援します。このため、データセンターにどのようなワークロードがあり、そのワークロードがどのリソースで実行され、基盤となるリソースにワークロードがどの程度適合しているかを正確に把握できます。今日のプレゼンテーション全体を通じておわかりいただけるように、この製品は、サーバ統合やデータセンター移設プロジェクトなどのイニシアチブの計画に非常に有益です。 データセンター内には どんなリソースが あるか? 各リソースでは どんなワークロードが 実行されているのか? ワークロードは 効果的にリソースに 割り当てられているか? ワークロードと リソースを最適化する 計画を策定 19

20 PlateSpin® Migrate PlateSpin Migrateにより、ネットワーク経由でサーバワークロードを自動的に マイグレートすることが可能です。 物理 サーバ ブレード サーバ データ アプリケーション OS 仮想 ホスト イメージ アーカイブ PlateSpin Migrateは、ワークロードを選択して、データセンター内の任意の場所に移動することに特化した製品です。ワークロードを移動またはコピーすることによって、今日のプレゼンテーションでご説明するようなさまざまな用途に使用できます。基本的には、WindowsまたはLinux OSを選択し、物理インフラストラクチャと仮想インフラストラクチャ間や、物理マシンと仮想マシン間で自由に移動したり、仮想環境から物理マシンに戻したりできます。異機種の物理サーバ間での移動も可能です。これは、当社のワークロードのポータビリティ技術に基づく非常に強力な製品です。 ハードウェアから分離された ワークロード ホストインフラ ストラクチャからの ワークロードの分離 ピアツーピアでの ワークロードの ライブマイグレーション マイグレーションの テスト カットオーバー前の 同期の実行 20

21 イメージのバックアップ/ 復元、ハードウェアに 依存しない 復元、 障害復旧の統合
PlateSpin® Protect PlateSpin Protectにより、サーバワークロード全体を複製できます。 物理 サーバ 仮想 マシン データ アプリケーション OS 仮想 マシン イメージ アーカイブ 次にご紹介するのは、PlateSpin Protectです。PlateSpin Protectも、ワークロードのポータビリティ技術に基づいています。この製品では、ワークロードの移動とコピーに加え、スタンバイ仮想マシンかスタンバイイメージのいずれかにワークロードの増分レプリケーションを作成して、迅速な回復と可用性に役立てることができます。これについても今日詳しくご説明します。 ハードウェアから分離された ワークロード イメージのバックアップ/ 復元、ハードウェアに 依存しない 復元、 障害復旧の統合 増分 レプリケーション テストが容易 ワンクリック フェールオーバー 21

22 PlateSpin Forge ® PlateSpin Forgeは、最大25のワークロードを保護できる障害復旧 ハードウェアです。 物理
サーバ 最後にご紹介するのは、PlateSpin Forge製品です。これは、PlateSpin Protectソフトウェア製品が提供する多数の機能のアプライアンスバージョンです。PlateSpin Forgeは、購入後すぐに使用できるソリューションです。ワークロードを、PlateSpin Forgeアプライアンスで実際に実行できるスタンバイ仮想マシンに複製することによって、最大25:1の統合された障害復旧比率を実現します。ストレージ、コンピュータ処理機能、hypervisorレプリケーションソフトウェア、管理ソフトウェアが1つにパッケージされ、購入後すぐに使用できる非常に効果的な障害復旧ソリューションです。 仮想 マシン PlateSpin Forge 障害復旧アプライアンス 運用ワークロードの ライブ増分 レプリケーション ワンクリック フェールオーバーにより 復旧を簡素化 レポートとアラートにより保護の状態を把握 ハードウェアに依存しないフェールバック 22 22

23 PlateSpinワークロード管理 ソリューションの機能
サーバ統合 データセンターの移設 ハードウェアのマイグレーション 障害復旧と可用性 データセンターの最適化 PlateSpinワークロード管理製品はすべて、サーバ統合、データセンターの移設、ハードウェアのマイグレーション、データの回復と可用性、データセンターの最適化という5つの主要なソリューション機能に適合しています。では、これらの機能の内容と、PlateSpin製品がどのように役立つかについて、もう少し深く掘り下げましょう。この説明を通じて、このワークロード管理機能の威力をおわかりいただけると思います。

24 PlateSpinワークロード管理 ソリューションの機能
サーバ統合 データセンターの移設 ハードウェアのマイグレーション 障害復旧と可用性 データセンターの最適化 まず最初に、サーバ統合、データセンターの移設、ハードウェアのマイグレーションについてご説明します。これらの作業はいずれも、ある場所から別の場所へのワークロードの移動を処理するものなので、1つにまとめることができます。移動先は、データセンター内の隣接するラックの場合もあれば、地球の裏側にあるまったく別のデータセンターの場合もあります。

25 サーバ統合の課題 サーバ統合とは、物理サーバのワークロードを仮想環境に マイグレートするプロセスです。 課題 - 導入前
サーバ統合自体に目を向けた場合、サーバを統合する1つの理由であり原動力でもあるのは、環境内の複数の物理サーバに対処するという目的です。多数の物理サーバが無秩序に増殖(スプロール)している状態を、物理サーバ数を減らした環境に統合する必要があります。これにより、設置面積の節約、ハードウェアの実際の使用率の向上、消費電力とフロアスペースの削減が可能になります。当社では、ユーザが実際のサーバ統合イニシアチブを計画し、その計画に従ってイニシアチブを実行するための容易な方法を提供したいと考えています。サーバ統合イニシアチブの計画と実行が短期間でできれば、コスト削減や仮想環境での投資収益率向上も短期間で実現するからです。 課題 - 導入前 物理サーバの数が多すぎる サーバが十分に活用されていない フロアスペースに制限がある 電力と冷却の消費量が高い ROIが低くTCOが高い ソリューション - 導入後 サーバが統合される フロアスペースを確保できる リソース使用率が最適化される 未使用のリソースを活用する グリーンIT実現/二酸化炭素排出量の削減 ROIが高くTCOが低い

26 データセンターの移設の課題 データセンターの移設とは、複数のサーバワークロードを データセンターのある場所から他の場所へマイグレートする ことです。 次に、データセンターの移設についてお話しします。移設というのは、仮想マシンに統合するというだけでなく、データセンターの地理的な統合、またはサイト間で実際にデータセンターを移設することも意味し、あるデータセンターを別の場所へ移動したり、複数のデータセンターを1つにまとめることも含まれます。当社のデータセンター移設ソリューションを導入すると、このような移動の計画と実行をここでも容易に行うことができます。 課題 - 導入前‏ 複数のサーバ 複数の場所 サーバが十分に活用されていない オーバーヘッドが高い ROIが低くTCOが高い ソリューション - 導入後‏ 統合される 管理が容易な1ヶ所に集中 ワークロードの最適化 環境に優しい ROIが高くTCOが低い

27 ハードウェアのマイグレーションの課題 ハードウェアのマイグレーションとは、サーバワークロードを 物理サーバ間で移行することです。
最後にハードウェアのマイグレーションですが、これもデータセンターに関して多くの人が直面する大きな課題です。あるタイプのサーバから高性能のサーバにマイグレートする場合も、ラックサーバ環境からブレードサーバ環境にマイグレートする場合も、重要なのは、古いサーバ上で実行されていたワークロードを新しいハードウェアに容易に移動できるかどうかです。これが可能であれば、新しいハードウェアの導入時にハードウェアを効率よくアップグレードしたり、ワークロードを適切なリソースへと常に移動して適切なコンピューティング性能が発揮されるようにできます。 課題 - 導入前 リース期間が終了したサーバハードウェア 旧式で性能の劣るサーバ ハードウェアの保証期間が過ぎている レガシサーバがSLAに準拠していない ワークロードを手動で再構築する労力と ダウンタイムの負担 ソリューション - 導入後‏ 保証期間内の新しいサーバハードウェア 高性能サーバによりSLAに準拠 高密度のサーバにより、物理的な フロアスペース、ラックスペース、 冷却コストを削減 自動マイグレーションによりダウンタイムを 最小化

28 ワークロード移設のベストプラクティス 幅広いプラット フォームのサポート 事前の分析と 計画 テスト機能 ダウンタイムの 最小化
複数の 実行オプション 役割ベースの アクセス これまでお話ししてきたように、サーバ統合、データセンターの移設、ハードウェアのマイグレーションはいずれもワークロードの移設が関係してい ます。次に、あらゆるワークロード移設イニシアチブに通じる一般的なビジネス手法をいくつかご紹介します。 多様なデータセンターでワークロードを移動できる状況、一般的にはデータセンターで多数のプラットフォームを稼働させる場合について考えてみ ます。なるべく特定のプラットフォームで標準化しようとはしますが、発展や進化、技術の変化に伴い、必然的に複数のプラットフォームをデータセン ターで稼働させることになります。このため、多くのお客様は、幅広いプラットフォームをサポートできるソリューションを求めていることがわかりまし た。つまり、統合であれ、データセンターの移設であれ、ハードウェアのマイグレーションであれ、あらゆるワークロード移設プロジェクトを、Windows かLinuxかを問わず複数のプラットフォームで、主要なすべてのhypervisorに対して実行できるソリューションです。このような幅広いプラットフォーム のサポートは非常に強力です。チームが1つの製品を習得すると、基盤となるインフラストラクチャやプラットフォームを問わずその製品を使えること になるからです。 今はもちろん、移設だけではなく、移設の計画という面についてもお話ししています。優れたプロジェクトは、優れた計画があればさらに円滑に動く ということは誰もが知っています。優れた計画を作ることが、すべてのスタートです。PlateSpin Reconの力を利用して環境の状況を把握できるので、 あらゆる移設プロジェクトに対して効果的な計画を作成することができ、非常に役に立っているという声を多くのお客様からいただいています。 次は、確実なテストを行う機能についてです。インフラストラクチャに何らかの重大な変更を加えるとき、特に、重要なワークロードの移設を考えて いる場合はその変更が正しいと確信を持ちたいものです。ワークロードを新しい環境で正常に実行できることを確認し、移設プロセスの一環として テストが可能であるソリューションを見つける必要があります。 また、重要なワークロードの移動と同じ考え方で、ダウンタイムを最小限に抑える必要があります。つまり、ポイントAからポイントBへワークロードを 移動するときは、日本からオーストラリアへ、またはシカゴからニューヨークへ移動する場合でも、単に隣の部屋のラックにある仮想マシンに移動す る場合でも、ダウンタイムを最小限に抑えてアプリケーションの可用性をできるだけ高く保つ必要があります。 地理的に分散した領域にワークロードを移動する場合は特に、ワークロードをいかに移動するかという点での柔軟性も求められます。移動を行う2 つのサイト間にネットワークがあればそれを使用し、ネットワークが構築されていなくても対応できるという柔軟性が必要です。 最後に、大規模なプロジェクトという点から見ると、役割ベースのアクセスを可能にし、誰が何を実行できるか、どのようなマイグレーションが実行可 能かを制御できることが非常に重要になります。 当社は世界中でさまざまな種類の移設プロジェクトに多数関わってきた経験があり、注目すべき重要なベストプラクティスとはこれだというものが見 えてきました。プラットフォームサポートとは何かをご理解いただけたと思います。つまりプラットフォームサポートとは、1つのソリューションで複数の プラットフォームに対応し、効果的な計画を作成し、その計画に従って効果的な移設テストを行い、ダウンタイムを最小限に抑えることを可能にする ものです。そして、ワークロードの移設方法の柔軟性に加え、移設プロジェクトに関わる各ユーザに対し、その役割に応じて異なるアクセスレベルを 提供する柔軟性も不可欠です。

29 Server Sync: 最適化されたテスト
1 アプリ ケーション ユーザ 最初の ワーク ロードの コピー 2 アプリ ケーション ユーザ テストと 検証 アプリケーションテストチーム 3 Server Sync すでに多くのことを説明しましたが、ベストプラクティスに焦点を絞ってもう少し詳しくお話ししたいと思います。 まず、特に興味深いテストについてです。ワークロードの移設を考える場合、必ず行うべきことは、ダウンタイムを最小限に抑えながら十分なテスト時間を確保することです。当社の製品は、Server Syncという機能を備えています。この機能はPlateSpin ProtectとPlateSpin Migrateの両製品に搭載されており、ワークロードを実行したままでワークロードの最初のコピーを行えます。すべてのアプリケーションユーザが稼働しながら、同時にソースサーバから2番目の場所またはターゲットの場所にワークロードを複製できます。次のステップは、テストと検証をするためにこの2つのシステムを分離することです。アプリケーションユーザはまだ最初のサイトで運用ワークロードを使用していますが、2番目のサイトにはコピーが作成されています。 この2番目のサイトでは、アプリケーションテストチームがアプリケーションのテストを実行して、2番目のサイトが古いサイトの運用環境と同じ基準を満たしていることを確認します。ここでは当然問題が発生します。2つのチームが同じワークロードのコピーを使用しているため、それぞれに変化が生じているということです。アプリケーションユーザは実際の運用ワークロードに変更を加えており、アプリケーションテストチームもテスト中にワークロードに変更を加えています。そのため、これらのワークロード間で多少の相違が発生します。 これらの相違を解決するために、Server Syncというプロセスを実行します。Server Syncは、行われた変更を主要サイトから2番目のサイトへ同期します。実際には、2つのワークロードを比較して、運用ワークロードで加えられた変更だけを複製します。これにより、適切なテスト時間をプロジェクトに組み入れることが可能になるため、アプリケーションチームは、移動先の環境で十分にワークロードのテストと検証を行ったと感じることができます。最後のカットオーバープロセスを実行した時点で、すべてのアプリケーションユーザが新しい場所にある2番目のワークロードを使用するようになります。このように、このテストを組み込むことで、プロジェクトのリスクを確実に回避し、ワークロードとアプリケーションが新しい環境で正常に実行されるという確信を持って移設を実行できます。 4 アプリ ケーション ユーザ カット オーバー ターゲットサイト ソースサイト

30 Server Sync: 最適化されたテスト
最小限のダウンタイムで仮想環境をテストする PlateSpinを使用しない場合 マイグレーション テスト カットオーバー PlateSpinを使用した場合 ワークロード移設時のダウンタイムを最小限に抑える方法について、さらに詳しくお話ししましょう。単に仮想マシンに移設する場合は、マイグレーションの開始と同時に、そのワークロードをオフラインにする必要があります。ライブレプリケーションが可能な場合でも、ワークロードに変更が生じるような作業をアプリケーションユーザが行ってはならないので、やはりオフラインにする必要があります。その後、マイグレーションとテストを実行し、最後にカットオーバープロセスに進みます。図の灰色の部分がダウンタイムです。つまりこのアプリケーションは、マイグレーション、テスト、カットオーバープロセスの合計時間の間、オフラインになります。しかしServer Syncを使用すると、ワークロードを稼働させたままマイグレートすることができ、テストと検証も実行できます。次に短時間のカットオーバーを行い、加えられた変更のみを複製すればよいので、当然ダウンタイムが大幅に短縮されます。これは、重要なサーバワークロードを移設するときに非常に重要なことです。 マイグレーション テストと検証 カットオーバー

31 直接的な転送(ピアツーピア) 1 サイト間の相互接続 広帯域幅 使用ディスク容量が少ない(50GB未満) 必要条件
移設方法の選択肢が複数あることも、前にご説明しました。これから、いくつかの選択肢について簡単にご説明します。もちろん、直接転送することができます。この場合は、ワークロードをソースサイトで実行しながら、ターゲットに移動し、WAN経由でストリーミングするだけです。当社のレプリケーションプロトコルは、WAN経由の複製向けに最適化されているため、レイテンシが高い場合はそれに対応できます。ネットワーク接続が切断されている場合などは、適切なものをピックアップしてレプリケーションを続行できます。このように、完全にWAN用に最適化されているのです。 ターゲットサイト ソースサイト

32 イメージによる段階的な転送 2 3 1 直接の相互接続はなし 使用ディスク容量が多い(50GB超) 必要条件 従来型のファイル転送
SANレプリケーション リムーバブルメディア 3 1 しかし、WAN接続が確立されていない場合や、ワークロードを移設できるような大きな パイプがない場合もあります。このような場合に通常選択するのは、ワークロードのイ メージをキャプチャし、そのイメージをリムーバブルディスクに保存してから展開するか、 または、接続の種類によってはイメージをSANに保存して2番目のサイトに複製してか ら、そのイメージを取り込んでターゲットサイトに展開するという方法です。 この場合の問題として、キャプチャしてから複製し、元のように展開するまでの間に、 運用ワークロードに変更が加えられます。それを避けるためには、この移設の実行中 は運用ワークロードを常にオフラインにしておかなければなりません。 ターゲットサイト ソースサイト

33 イメージとServer Syncによる 段階的な転送
サイト間の相互接続 狭帯域幅 使用ディスク容量が多い(50GB超) 必要条件 2 従来型のファイル転送 SANレプリケーション リムーバブルメディア 3 1 次にもう一度Server Syncの機能について説明します。イメージをキャプチャし、そのイメージを2番目のサイトに転送し、ターゲットシステムに展開してから、最初のワークロードと2番目のワークロードを同期します。その後で、加えられた変更を実際にキャプチャして複製できるため、移設時のワークロードのダウンタイムを大幅に削減できます。 この局面で当社が提供できるのは、現在の市場で最も包括的な製品スイートです。たとえばPlateSpin Reconを使用すると、あらゆる種類の移設プロジェクト(サーバ統合、データセンターの移設、ハードウェアのマイグレーション)の最適な実行方法を計画し、それを効率よく把握することができます。これは、ワークロードの移設を実際に実行できる最高水準の統合製品です。また、PlateSpin ReconとPlateSpin Migrateは互いに統合されているため、PlateSpin Reconで作成した計画をPlateSpin Migrateに渡して実際に実行できます。このように、非常に強力な統合製品スイートになっています。 4 Server Sync ターゲットサイト ソースサイト

34 PlateSpinワークロード管理 ソリューションの機能
サーバ統合 データセンターの移設 ハードウェアのマイグレーション 障害復旧と可用性 データセンターの最適化 話は変わりますが、障害復旧と可用性が最近よく話題になっています。景気の変化に 伴って予算が制約され、コスト効率の高いソリューションが求められる一方、ビジネス は常に稼働していなければなりません。ダウンタイムのコストは場合によっては非常 に高くなりますが、市場に出回る非常に高価な可用性ソリューションの中には、そのコ ストに見合わないものもあります。ノベルでは、ワークロードのポータビリティ技術に基 づく革新的なソリューションにより、非常にコスト効率の高い障害復旧と可用性を実現 し、ユーザ環境でのリスクを軽減することができます。

35 障害復旧および可用性の課題 障害復旧および可用性とは、サーバワークロード全体を 仮想化された障害復旧サイトに複製する機能です。
障害復旧および可用性とは、サーバワークロード全体を 仮想化された障害復旧サイトに複製する機能です。 V V P P 当社のソリューションを導入すると、レプリケーション用の2番目のサイトにある仮想化環境を、ワークロード保護用の仮想化環境として活用することができます。また、これからお話しするイメージキャプチャと復旧も可能です。お客様とお話ししていてわかったのは、お客様が環境の保護に取り組むとき、環境内のワークロードの20パーセントを保護するために予算の80パーセントを費やす結果になっているということです。これは、先ほどのコスト効率の問題に繋がります。個々のワークロードの保護に多額の費用をかけることなく、残り80パーセントのワークロードを高度に保護できるソリューションは、どうしたら見つかるでしょうか。当社なら、プロセス全体を簡素化しながら、復旧時間や復旧ポイント目標を改善できます。 課題 - 導入前 20%が(過度に)保護される 80%の保護が不十分 低速なテープバックアップが毎日必要、 RPOが低い 障害復旧に時間がかかる、RTOが低い テストが困難、RTOを達成できない ソリューション - 導入後 保護率100% ワークロードのニーズに合った保護 ワンクリックで障害復旧が可能 障害復旧に時間がかからない テストが容易

36 ワークロード保護のベストプラクティス 復旧リソースの最小化 復旧の簡素化 テストの改善 状況の把握
ワークロード移設シナリオと同様に、障害復旧と可用性にも、知っておくべきベストプラクティスが確かに存在します。 コスト削減というパズルの最初のピースは、復旧リソースを最小限に抑えたいと本気で思うことです。大量の復旧リソースによっ てスペースと電力が消費され、そのリソースに関連するライセンスを取得し、それらがすべて2番目の環境として、有効活用され ずにただ置かれているだけなら、多額の不要なコストを費やしていることになります。テストラボの使用目的を変更したり、2番目 の環境を別のイニシアチブに使用したりできる場合もありますが、多くの場合、それを実現できる可能性は高くありません。そこで、 単純に復旧環境のリソース数の削減を試みます。 また、復元プロセスの簡素化にも取り組みます。何年も何年もテープバックアップを取り続けることが、従来のソリューションです。 つまり、ファイルのコピーを作成してテープに格納し、それを環境に取り込むのです。従来のバックアップソリューションの問題は、 バックアップに特化されているということです。復元という面はあまり重視されていません。しかし復元は非常に重要です。復元で きないバックアップに何の意味があるでしょうか? 多くのお客様がおっしゃるのは、とにかく復元プロセスを簡素化したいということ です。「簡単にしたいのです。簡単であれば、何かトラブルが起きたときに、多くの作業をしなくて済みます。難しい操作ではなく、 ボタンをクリックするだけで復元できるような方法はないでしょうか」と言われます。確かに避難訓練や本物の火災警報が鳴った ときのように切迫した状況では、そのような極力単純な復元と復旧のプロセスが必要です。 もちろん、実際には完全な障害復旧が必要にならないことを誰でも願っていますが、準備は必要です。この点が核心です。その ためには、優れたテスト機能が必要になります。これは、障害復旧と可用性のソリューションでは非常に重要です。ソリューション を簡単にテストする方法は不可欠です。そして、多くのお客様との会話の中でよく浮かび上がる課題の1つが、障害復旧対策の テストに十分な時間を確保できず、また十分な結果も得られないということです。これは、障害復旧対策が機能するかどうか確信 できないにしても、おそらく機能しないのではと思われるにしても、望ましくありません。障害復旧を計画することは、夜も眠れなく なるような問題です。しかし現実の重大な状況で事態が切迫している場合、微妙な違いにこだわって時間を費やしてはいられま せん。そのため、お客様はこのプロセスを非常に簡単にテストできるソリューションを求めています。 最後に、ワークロードの保護の状態を明確に把握する必要があります。現代の組織において、ITが非常に重要で欠かせない存 在になっていることは明らかです。そのため、IT環境で実際に何が起きているかをよく理解することが不可欠です。当社ではそれ を可能にするさまざまな方法をご用意しています。たとえばワークロードのオフラインアラートは、ワークロードがダウンしているこ とを通知します。また、ワークロードの保護に関するレポート作成の機能もあります。これにより、ワークロードの保護状態がよく わかり、またワークロードの実際の保護状態に関するレポートを作成できます。

37 ソリューションの選択肢 イメージベースの復旧 VMへのワークロードのレプリケーション 異機種の物理ハード ウェアへの復旧
異機種の物理ハード ウェアへの復旧 任意のVMホストへの 復旧 過去の復旧ポイント 非常に高速な復旧機能 ワンクリックフェール オーバー テスト用のVMの起動 ソリューションの選択肢があることの重要性は、すでに述べました。当社はPlateSpin ProtectとPlateSpin Forge製品により、個々のワークロード要件に応じた2つの異なるソ リューションを提供しています。イメージベースの復旧では、ワークロードを増分レベ ルでオフラインのイメージストアに複製し、それを異機種ハードウェアまたは仮想マシ ンに復旧することができます。仮想マシンのイメージ、または物理マシンで実行されて いるワークロードのイメージをキャプチャできます。また、オフラインの仮想マシンに複 製する機能もあります。この非常に強力な機能では、運用ワークロードのバックアップ として機能する仮想マシンを持つバックアップリポジトリが提供されるだけでなく、ワー クロードのテストと復旧が非常に簡単です。仮想マシンを起動するだけで復旧できる ため、所要時間も非常に短くなります。復旧が早いため、テストも簡単です。これは前 にお話したように、非常に強力な機能です。

38 イメージによる障害復旧 キャプチャ 次は、別の実装オプションについてです。障害復旧と可用性のソリューションに注目し、イメージによる障害復旧と、仮想マシンへのレプリケーションによる障害復旧の両方について、適用方法を説明します。まず第一に、イメージによる障害復旧は単純です。2番目のサイトからWAN経由でイメージをキャプチャし、イメージリポジトリに保存します。障害が発生したときは、そのイメージを2番目のサイトにあるスタンバイシステムに復元するだけです。ここで注目していただきたいのは、PlateSpin製品では、2番目のサイトにあるハードウェアが、運用サイトにあるハードウェアと同じである必要はないという点です。つまり運用ワークロードイメージを異なるハードウェアに復元できます。 復元 主要サイト 2番目のサイト

39 イメージによる障害復旧 キャプチャ WAN環境が整備されていない場合はどうでしょうか。たとえば、2番目のサイトがホスト型の障害復旧サイトである場合などです。その場合は、イメージをイメージリポジトリにキャプチャして、リムーバブルメディアに保存し、そのリムーバブルメディアを2番目のサイトに読み込むことができます。障害が発生した場合は、リムーバブルメディアに保存されているイメージを、2番目のサイトにある物理または仮想ハードウェアに復元します。このイメージ機能により、ワークロードを実際に復元する場所も、ワークロードの復元方法も、非常に柔軟に選択できます。 復元 主要サイト 2番目のサイト

40 イメージによる可用性 キャプチャ 最後は、ローカルの可用性です。2番目のサイトを使用せずに、ローカルシステムの停止に備えた保護対策を考える場合は、もちろんそのためのイメージを使用する方法があります。イメージの増分キャプチャが可能であれば、障害発生時には、キャプチャされているワークロードの直前の正常な状態を取り込んで、それを同じハードウェアまたは完全に異機種のハードウェアに復元することができます。ここで注意すべき重要なポイントは、どのタイプの復元と復旧プロセスにおいても、運用ワークロードが実行されていた基盤のハードウェアの制約を受けないということです。もちろん、PlateSpinのワークロードのポータビリティソリューションのすべてで、これらのことを実現できます。 復元 主要サイト

41 レプリケーションによる障害復旧 フェールオーバー レプリケーション フェールバック
次は、仮想マシンを使用したワークロードの保護についてお話しします。オフサイトによる障害復旧では、主要サイトから2番目のサイトへワークロードを複製し、それをオフラインまたはスタンバイの仮想マシンに複製します。しかし主要サイトに障害が発生した場合は、そのワークロードを単純にフェールオーバーして、2番目のサイトにある複製先の仮想マシンからそのワークロードを実行できます。主要サイトが正常な状態に戻ったら、フェールバックして、そのワークロードを仮想マシンから読み出して運用環境に戻します。 主要サイト 2番目のサイト

42 レプリケーションによる可用性 フェールオーバー レプリケーション フェールバック
最後になりますが、仮想マシンへのレプリケーションを使用した可用性対策を1つのサイト内で行う場合も、同じプロセスが適用されます。つまり、主要な運用ワークロードからスタンバイ仮想マシンにワークロードを複製し、それを必要に応じてフェールオーバーしてから、必要に応じて運用環境にフェールバックします。 要約すると、障害復旧と可用性ソリューションは、イメージベースの復旧と仮想マシンへのレプリケーションという2つのオプションを備えています。そこで、復旧ポイント目標、復旧時間目標、その他の主要な基準を考慮し、各ワークロードに必要な保護レベルを組み合わせることができます。 主要サイト

43 PlateSpinワークロード管理 ソリューションの機能
サーバ統合 データセンターの移設 ハードウェアのマイグレーション 障害復旧と可用性 データセンターの最適化 これまでに、ワークロードの移動方法と、予定外のダウンタイムに対する保護について説明しました。それでは、どうすれば機敏性の高いデータセンターが最適化された状態を維持できるでしょうか?

44 ワークロードの管理および最適化の課題 課題(導入前)‏ ソリューション(導入後)‏ データセンターのサーバワークロードの継続的な管理
まず必要なのは、環境で何が起きているかを明確に把握することです。これにはもちろんPlateSpin Reconがお役に立ちます。環境内でワークロードを移動して、ワークロードをできる限り最適な状態に保つことができます。環境内でワークロードを自由にどこにでも移動できるということは非常に強力であり、ワークロードの需要とリソースの供給のバランスを確実に維持することができます。ワークロードのリソースが不足している場合は、必要な作業に対応しきれず、サービスの品質が低下するため、当然危険な状況になります。そのようなワークロードは、処理能力、メモリ、ネットワーク帯域幅など、不足しているリソースを確保できる場所に移動する必要があります。または、稼働率が低いワークロードがある場合は、システムを最大限効果的かつ効率的に利用していないため、費用が無駄になっています。 そこで当社では、まずお客様が組織の環境の状況を把握できるようお手伝いします、次にワークロードのマイグレートと移動を行って最適化された状態にし、最終的には環境の状況を常に監視して把握できるようになります。この段階では、継続的に変更や調整を行って環境が常に最適化されているようになります。PlateSpin Orchestrate製品を使用すると、ワークロードを効果的にオーケストレーションして、ワークロードとデータセンターの機敏性を自動的に管理する方法が画期的に強化されます。 課題(導入前)‏ 手動によるワークロード管理 変化への対応に時間がかかる 手動によるプロビジョニングおよび マイグレーション ROIが低くTCOが高い ソリューション(導入後)‏ 動的ワークロード管理 変化に自動対応 動的プロビジョニングおよびマイグレーション ROIが高くTCOが低い

45 新機能 当社は最近、主要製品の新バージョンを発表したところであり、まさに活気に溢れて います。そこで、各製品の新しい特徴と機能を簡単に説明させてください。

46 PlateSpin Recon 3.5 幅広いプラットフォームの サポート CPUの標準化 一般的なデータインポート
NEW Windows 2008、Windows Vista NEW Novell NetWare NEW Microsoft Hyper-V NEW Citrix XenServer Windows 2003、Windows XP、 Windows 2000、Windows NT SUSE Linux、Red Hat Linux、 Fedora、CentOS、Ubuntu VMware ESXおよびESXi、 Microsoft Virtual Server CPUの標準化 CPUのパフォーマンスに関する 標準化された指標 NEW 一般的なデータインポート 既存の監視ツールから使用率のデータをインポート まず、PlateSpin Recon 3.5から説明します。PlateSpinは、現在ご利用中のお客様には「PowerRecon」という名前でおなじみだと思います。今回 PlateSpin Reconという名前に変わり、バージョンが3.5になりました。Reconは、データセンターの状況に関する情報をエージェントレスに収集できる 点が、お客様からご好評をいただいていました。この製品では、状況を把握して、まったく負担にならない方法ですべての情報を取得し、効果的に レポートすることができます。以下のようなお客様の声があります。「WindowsとLinuxの環境では状況を把握できているから、今度はもっと幅広い環 境を理解したいと思います。Windows 2008を運用環境にロールアウトし始めましたが、もう実際にはレガシシステムになっているシステムを、まだ サポートしているかもしれません。ですから、それを確認できるようにしてください」 そこで私たちは、データセンターの状況をよく理解できるように、プラットフォームのサポートを将来と過去の両方向へ拡張することに取り組みました。 Windows 2008とWindows Vistaのサポートが追加されています。Novell Netwareからのデータを収集し、情報を監視できるようになりました。また、 Microsoft HyperVとCitrix XenServerの監視が可能になり、これらのhypervisorが実際にどのように稼働しているかを理解したり、これらのhypervisor 上で実行されているワークロードを認識することができます。もちろん、この新しいプラットフォームサポートは、このスライドに表示されている既存 の幅広いプラットフォームサポートのリストに追加されます。 次に、魅力的な新機能をいくつかご紹介したいと思います。最初は、CPUの標準化に関するものです。CPUを標準化すると、さまざまなワークロード が種類の異なるプロセッサ上でどのように実行されるかを理解できます。ワークロードに関するデータを実際に収集するということは、そのワーク ロードの大きさ、その処理に必要なCPU能力、メモリの量、ディスク容量、ディスクIOとネットワークIOの量をユーザが理解できるようにすることです。 今挙げた5つの面と時間の経過に応じてモデリングできるので、これらの5つのリソース面から見たそのワークロードの状態について、一般的な24 時間のプロファイルを取得できます。プロセッサからは当然プロセッサ使用率がレポートされるので、CPUの測定値は非常に興味深い数値です。し かしご存知のように、すべてのプロセッサが同じに作られているわけではありません。つまり、2.5 GHzのAMD Athlonプロセッサのパフォーマンスレ ベルは、2.5 GHzのIntel Core i7プロセッサとは異なります。そこで私たちは、独自の測定や、プロセッサのクロック速度だけに基づいたワークロード のサイズ変更を試みるのではなく、ブランドやメーカーの異なるプロセッサを標準化できるようにしました。この方法をとることで、ワークロードが実 際に必要とする処理能力を非常に効果的に把握できるため、ほぼ同種のものとの統合が可能になり、ある種類のプロセッサを別の種類と正確に 比較できます。 また、PlateSpin Recon Connectと呼んでいる機能を拡張し、一般的なデータインポートを可能にしました。これは、PlateSpin Reconの非常に優れた機 能です。環境についてのインベントリを作成して、動的能力のパフォーマンスデータと使用率データを収集できるだけではありません。MOMやHP Open Viewなどのシステム管理製品で作成した使用率データやパフォーマンスデータも処理できます。また、一般的なデータインポートも追加され、 さまざまな形式のデータを取り込めるようになりました。実際、任意のシステム管理ツールからデータを抽出して、Power Reconに読み込むことがで きます。 ここで、「どうしてそのようなことをする必要があるのか?」という疑問が浮かぶかもしれません。多くのシステム管理ツールは、運用上の観点から データを収集することに重点を置いているため、環境で起きていることについて運用上の特性しか把握できません。しかし、このようなツールは、実 際にさまざまな状況を考慮して計画を作成する際にはあまり効率的ではありません。この動的データを既存の環境からPlateSpin Reconに取り込む と、PlateSpin Reconのすべてのレポート機能と分析機能を使用できます。そうすることで、あらゆる種類のワークロードプロファイリングプロジェクトを 短縮できます。たとえば、環境をどのように統合するかを判断するため30日の評価を行うとすると、その30日をわずか数日に短縮できます。30日分 のデータを収集する代わりに、過去のデータを処理するだけでよいからです。 NEW

47 PlateSpin Migrate 8.0 幅広いプラットフォームの サポート 役割ベースのアクセス スケーラビリティの強化
NEW 64ビットWindows、SUSE Linux、Red Hat Linux NEW SUSE Linux Enterprise Server上のVMware ESXi、 Microsoft Hyper-V、XEN SUSE Linux、Red Hat Linux Windows 2003、Windows XP、 Windows 2000、Windows NT VMware ESXおよびESXi、 Microsoft Virtual Server、Virtual Iron、Citrix XenServer 役割ベースのアクセス マイグレーションの制御 権限を、必要なユーザ だけに付与 NEW マイグレーション後のスクリプト作成 より自動化して マイグレーションの 総時間を短縮 NEW PlateSpin MigrateとPlateSpin Protectは、バージョン8.0がリリースされました。PowerConvertをお使いの 方は、PowerConvertの説明がないことにお気付きと思いますが、PowerConvertはPlateSpin Migrateと PlateSpin Protectという2つの製品になりました。PlateSpin Migrateではプラットフォームサポートが非常 に重要です。これは、32ビットWindowsや32ビットLinuxの移設が可能なのはもちろん、64ビットWindows、 SUSE Linux、Red Hat Linuxを含むフルサポートも可能にするためです。また、SUSE Linux Enterprise Server上でESXi、Microsoft Hyper-V、Xenを使用できるように、hypervisorサポートも拡張しました。データ センターを将来にわたって使用できるように、プラットフォームサポートの拡張に今後も取り組んでいき ます。言うまでもなく、従来のWindows 2000、2003、XP、NTの移設のプラットフォームサポートや、 Windows 2000とXPのワークロード保護、また、現在サポートしているすべてのhypervisorのサポートも 引き続き行っていきます。 次は、「ベストプラクティス」の説明の中でも触れた、役割ベースのアクセス機能に目を向けましょう。こ れは、マイグレーションの制御権限を、必要なユーザだけに付与する機能です。これを使用すると、大 規模な移設プロジェクトで大人数が関わっている場合に、指定したワークロードの制御を特定のユーザ に委任できます。 マイグレーション後のスクリプト作成も、強力な機能です。この機能は、ワークロードの移設時に実際に 実行する自動化という観点から、ユーザによる移設プロジェクトのカスタマイズを可能にします。たとえ ば、仮想環境に移設した後で、一連の標準ドライバをアンインストールしたい場合は、そのことをスクリ プトに記述して、スクリプト内にパッケージ化し、そのスクリプトを変換プロセスの中で自動的に実行する ことができます。これらのスクリプトはすべて一元的ライブラリに保存されるので、後でいずれかのタイ プの移設を行うときに、選択して実行できます。 また、スケーラビリティの強化も継続しています。当社の製品は大小さまざまな規模の移設プロジェクト に使用されており、お客様が移設プロジェクトを実行する際の規模の拡大をお手伝いしています。これ には複数の変換を同時に実行できることが非常に重要で、当社はこのレベルでの製品のスケールと堅 牢性への投資を続けています。 スケーラビリティの強化 40までの同時 マイグレーションをサポート NEW

48 PlateSpin Protect 8.0 幅広いプラットフォームの サポート 役割ベースのアクセス スケーラビリティの強化
NEW 64ビットWindowsの ブロックレベルレプリケーション NEW 64ビットWindowsの イメージング NEW VMware ESXi VMware ESX 3.X、3.5 Windows 2003、Windows XP、 Windows 2000 役割ベースのアクセス レプリケーション/復元の 制御権限を、必要なユーザだ けに付与 NEW スケーラビリティの強化 25までの同時レプリケーションを サポート 言うまでもなく、PlateSpin ProtectとPlateSpin Migrateは当社のワークロードのポータビ リティ技術に基づいています。そのため、いずれかの製品に搭載されている機能が、 多くの場合他方の製品でも使用されています。したがって、PlateSpin Protectでは64 ビットWindowsのブロックレベルレプリケーションやフル64ビットWindowsのイメージン グの実行が可能で、VMware ESXiへの複製もできます。 また、役割ベースのアクセス制御によって、レプリケーションと復元の制御権限を必要 なユーザだけに付与できます。さらに、PlateSpin Protectで同時に管理できるレプリ ケーションの数という点で、スケーラビリティの強化も続けていきます。 このように多くの優れた新機能が搭載され、幅広いプラットフォームのサポートとこれ らの新機能により、環境のワークロードの移設と保護が非常に容易になっています。 NEW

49 成功事例 次は、これらの製品をデータセンターで実際に使用しており、注目すべき革新的なビジネスを展開しているお客様の事例をいくつかご紹介します。

50 世界での豊富な成功事例 インフラストラクチャが際 限なく増加し、しかも十分 に活用されていませんで したが、PlateSpinを使用 することによって信頼でき る確かなデータと分析が 手に入りました。その結果 わかったことは、データ センターを根本から見直 す必要があるということ です。毎年のサーバハー ドウェアの入れ替えにか かるコストを削減し、消費 電力、冷却コスト、二酸化 炭素排出量も大幅にカット しなければなりません Bracknell Forest Borough Council ITサービスマネージャ Richard Dawson氏 広範囲のサーバワーク ロードの復旧にかかる時 間と復旧ポイントの目標を 改善しようと考えたとき、 PlateSpin Forgeによる 復旧の速さと簡単さは 非常に魅力的です Greenhill & Co社 技術ディレクタ John Shaffer氏 当社のエンタープライズ データセンターを管理する ということは、多数の物理 サーバと仮想サーバを 把握して継続的に監視し、 費用を最小限に、リソース の使用率を最大限にする ということです。 PlateSpinの容量プラニ ング とワークロードプロ ファイリングのおかげで、 推測で作業をするという ことがなくなりました。 PlateSpinなしでの仕事 は考えられません nVidia Corporation社 シニアシステムエンジニア Troy Szabo氏 いろいろな事例があるなかから、ここでは地域の異なるアメリカ東海岸と西海岸、および英国の例を取 り上げます。 Bracknell Forest CountyのRichard Dawson氏は、英国で市政に携わっています。この事例では、IT環境 の管理方法を見つけ出すことが課題でした。組織が大きくなり、IT環境に適切な変更を加えるにはどう すればよいかがわからなかったのです。しかしPlateSpin Reconが生成した確かなデータと分析により、 データセンターを見直して、コストの削減と、消費電力、冷却コスト、全体的なコストの大幅な削減に成 功しました。これは、予算に制約のある今の状況では特に効果的なことです。行政機関の環境ではな おさら支出を抑える必要があるため、このソリューションは非常に強力です。 ブティック型投資銀行のGreenhill社では、一部のバックエンドオフィスシステムの障害復旧と可用性の ためにPlateSpin Forge製品を導入しています。この事例で重要なのは、Forgeを使用してワークロードを 実際に復旧するときの速さと簡単さでした。Forgeは、復旧時間と復旧ポイントの目標の改善に非常に 役立っています。また、このような組織では専任のITチームがごく少人数で構成されているため、専門 的な知識を必要とせず簡単にワークロードを復旧できるシステムが求められていました。Forgeでは、復 旧するワークロードを選択して復旧操作を実行するだけで、ワークロードが稼働するという簡単さです。 最後はnVidia社です。大手のグラフィックカードメーカーで、よくご存知の方も多いと思います。ビジネス の拡張に伴いデータセンターが膨張したため、実際の状況をまず把握すること、物理環境と仮想環境 の両方を管理すること、物理マシンと仮想マシンのバランスが取れていることなど、こういった状況すべ てを見通せる可視性が非常に重要になりました。当社の製品により環境の拡張が管理されるようにな り、PlateSpin Reconなしでの仕事は考えられないと言ってもらえるほどの成果を上げました。 代表的な成功事例をいくつかご紹介しましたが、さらに多くの事例をご覧になりたい方はWebサイトをご 覧ください。

51 PlateSpin Reconについて 「優れたイニシアチブは 綿密な計画から」 PlateSpin Reconインベントリの エディション
「優れたイニシアチブは 綿密な計画から」 PlateSpin Reconインベントリの エディション 最大100台のサーバの計画および分 析が無料 ソフトウェアとハードウェアの インベントリを収集およびレポート 物理サーバと仮想サーバ Windows、Linux、Solaris これまで、PlateSpinワークロード管理製品ポートフォリオの機能と用途、そして、これら の製品がコスト効率の高い強力なソリューションとなる主な問題領域について説明し てきましたが、ご理解いただけたでしょうか。 さらに詳しく知りたい場合は、まず当社のWebサイトをご覧ください。また、お問い合わ せいただければ担当者がお答えします。世界各国で展開している販売店や特約店も ご利用ください。多くの販売店には幅広い技術トレーニングを受けたPlateSpinアナリス トがおり、お近くの販売店にお電話いただければアナリストが対応いたします。または、 直接ご連絡いただければお客様のニーズをご一緒に検討します。 待っていられない、今すぐ始めたいという方は、当社のWebサイト platespin.com/powerstoreにアクセスしてください。インベントリ用のPlateSpin Reconを 無料でダウンロードできます。これを使用すると、エージェントレスにインベントリを作 成し、環境内のサーバに関する情報を収集し、レポートを作成できます。これは、現在 の環境について理解し、より詳しく把握するという点で、有効な出発点になります。 ご質問や、他のタイプのソリューションセットのお問い合わせには、セールスチームと グローバルパートナーネットワークが対応いたします。 ありがとうございました。

52 質問


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