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「食う」「寝る」以外に複数のストレス対処法を身につけましょう
息抜き ストレッチ、仕事に変化、お茶 休憩 アロマテラピー、カラーセラピー 遠隔効果 読書、音楽、観劇 スポーツ、アウトドア、タウンウォッチング 保養・リゾート ※ 日頃の自分と異なる自分探し・・
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とても重要な人間関係 出典:「うつ病の対人関係療法」 (岩崎学術出版社) 住民用健康講話 鹿児島県川薩保健所
住民用健康講話 鹿児島県川薩保健所 とても重要な人間関係 微妙な気持ちのすれ違いのスライド 「僕は君のことが好きだよ。君は君のことが好きじゃないんだろう。」 人間関係が,うつに非常に影響しているという図です。 (日本語訳が出ています。)「うつ病の対人関係療法」(岩崎学術出版社) 女性がうつになっています。 男性が夫で,何か言っています。 女性が「もう私なんかダメなのよ。私なんかいない方がいいんでしょう。こんなに何もできなくて」 とぶつぶつ言っています。 男性が「いや,そんなことはないよ。僕がもう少し家事も手伝うし,片付けもするから」と言ったりします。 ところが,あまり言われると,だんだんイライラしてくるわけです。 最終的に「僕が君の事を嫌いなのではなくて,君が君のことを嫌いなんだよ。」と夫は言っています。 確かに,うつの人を見ていると,「なんとなく自分で自分を責めている。」ということがあります。 そうなると,ますます「ああ,やっぱり私のことなんか嫌いなんだ。」と妻は思ってしまいます。 という悪循環になり,その辺りのバランスの取り方が,非常に難しいことをあらわしています。 出典:「うつ病の対人関係療法」 (岩崎学術出版社)
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周囲の人たちの適切な対応
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周囲の支えがない場合の不幸な悪循環 ● 強いストレッサー → 気持ちが沈み込む → 無視して症状を隠そうとする
● 強いストレッサー → 気持ちが沈み込む → 無視して症状を隠そうとする (そんなはずはない、恥ずかしい、迷惑かける・・・) → 周囲の否定的反応 (たるんでいる、根性がない、自分勝手・・・) → やっぱりだめだ。自分にはその能力が無い。情けない → 無視をして症状を隠そうとする (恥ずかしい、悪い・・・) → もう止めよう。死んじゃおう。
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気晴らし(散歩、運動、ショッピング等)に誘って良いでしょうか?
ご本人の気持ち次第です。 無理強い・激励は避けましょう。 さそわれたら断りきれません。なおさら,頑張ってしまいます。
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酒でも飲んで気を晴らした方が良いと友達から言われました。
住民用健康講話 鹿児島県川薩保健所 酒でも飲んで気を晴らした方が良いと友達から言われました。 アルコールはかえって うつをひどくします。 睡眠を浅くします 依存の危険があります 糖尿病などの他の身体疾患へつながります 事故の危険性が高くなります 健忘などの脳障害がおきることさえあります 一般には,薬なんかに頼らないでお酒(アルコール)で気分を晴らすという人も少なくありません。しかし,アルコールは一時的に気持ちが晴れたとしても,物質としてはうつ病を引き起こしますし,眠りも浅くします。それに,向精神薬よりもずっと依存になりやすいですし,薬との相互作用で心身両面にいろいろな弊害をもたらします。ですから,けっしてお酒に頼らないように話しましょう。とくにこれは重要なことですが,うつ病とアルコール依存の併存は自殺の危険性を高めます。ですから,そうした依存性物質を用いた自己治療は避けるように指導することはとても重要です。
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みんなに迷惑をかけるのが悪いから、仕事を辞めたいと言うのですが・・・
住民用健康講話 鹿児島県川薩保健所 みんなに迷惑をかけるのが悪いから、仕事を辞めたいと言うのですが・・・ 大きな決断は先延ばしにしましょう。 どうしても悲観的に考えすぎています。 辛いときには休むのも良い方法です。 本人も,場合によってはご家族も,あせりすぎてつい仕事をやめることを考えたり離婚を考えたりすることがあります。しかし,落ち込んでいる時にはどうしてもマイナス思考が強くなっているので客観的な判断ができません。 そのため,重要な決定は症状がよくなるまで先延ばしにするように本人に話しましょう。
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そう言われると、 どのように接したらいいか迷ってしまいます。 普通に接してください。 話をゆっくり聴くことが大切です。 あまり はげまさないようにしましょう。
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話を聞く上での留意点 まず聞いてあげるだけで良いことも多い。 プライバシーに注意しながら、余裕を持って話を聞く 自分自身に余裕のある時に
話を聞く上での留意点 プライバシーに注意しながら、余裕を持って話を聞く 自分自身に余裕のある時に 落ちついた雰囲気で 酒の場ではなく 結論を急がない まず聞いてあげるだけで良いことも多い。 原因追及にこだわらない。 自分一人では抱え込まない。
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危険な予兆 うつ病の症状 身体症状、表情、口数 酒量の増加 身なりの変化 朝方の身なりが整っていない 安全や健康に関する行動の変化
うつ病の症状 身体症状、表情、口数 酒量の増加 身なりの変化 朝方の身なりが整っていない 安全や健康に関する行動の変化 事故(転倒、墜落、交通事故)の多発、 価値あるものの喪失 家族の死亡、転居、退職 自殺や死を口にする
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様子が変だと感じたら お近くの保健センター保健師へ相談しましょう 言いにくければ,保健所への相談も考慮しましょう
専門家(=精神科)への受診をすすめましょう いのちの電話もあります
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精神科の薬を飲むと 人間が変わってしまうのではないかと心配なのですが・・・ 精神科の薬は、脳の神経の働きを調整するだけですから、あまり心配ありません。薬の副作用はありますが、飲まないことの方がもっと心配です。
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お薬に対する誤解を解きましょう “薬に頼るな”の危険
住民用健康講話 鹿児島県川薩保健所 お薬に対する誤解を解きましょう “薬に頼るな”の危険 1)副作用に対する恐怖感 依存:ナレ・クセ・ボケ 2)精神論 「心の病気にかかってしまった」 「薬に頼らないといけなくなって情けない」 3)心の悩みに薬は効くか 「心の病気」 →「脳の病気のために心で悩んでいる」 向精神病薬を飲むと依存症になるのではないかと心配する人もたくさんいます。慣れがでて「どんどん薬の量が増えていってしまうのではないか」,クセになってやめられなくなるのではないか」と心配になるようです。そうした人には,依存症の心配はないし,むしろ中途半端な量を飲んだり,飲んだり飲まなかったりすると症状が長引くことになるので,医師の指導を受けながら服薬することが大切であるということを説明するようにしましょう。いずれにしても,身体に大きな問題が起こるような副作用はきわめてまれだということを理解してもらうことが大切です。 精神に作用する薬物ということで,自分の精神機能が変えられて別の人間になってしまうかのような不安を感じて,「薬に頼らないといけないほど弱い人間じゃありません。」という人もいます。こうした人に対しては,骨折などにたとえて話をしてみましょう。つまり,脚の骨を折った時に,筋肉を強くしなくてはいけないからといってその脚を使って歩こうとするとかえって障害が進むのと同じように,服薬をしないで自分の力だけで頑張ろうとすると精神的なつらさがましてくるという話をするのです。そして,薬物療法は,骨折した骨を固定して安定させるギプスのようなもので,それをどのように利用するかが大切だというような形で説明し理解を得るようにします。 もちろん,薬に頼ってしまうと,自分の力で問題を解決できなくなる危険性があり,望ましくありません。薬に対する期待感が強すぎて,薬を飲むとすぐに効果が現れて楽になるのではないかと考え,すぐに効かないとがっかりして飲むのをやめてしまう人もいます。ですから,抗うつ薬は飲んですぐに効果が現れるわけではなく,効果発現までに時間がかかることを伝えることも重要です。
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うつ病は治る病気です 完全に症状がなくなる 2/3 ただし、再発率が高い ↓ 服薬を続けることが大切です (=高血圧、高脂血症)
住民用健康講話 鹿児島県川薩保健所 うつ病は治る病気です 完全に症状がなくなる 2/3 ただし、再発率が高い ↓ 服薬を続けることが大切です (=高血圧、高脂血症) うつ病にかかっても数ヶ月で症状が治まる人が多いのですが,大うつ病性障害と診断された人の40%が1年後になお大うつ病エピソードの診断基準を満たしており,それ以外でも20%の人が何らかの抑うつ症状を呈していたという報告もあります。いったん改善しても約60%が再発しますし,2回うつ病にかかった人では70%,3回かかった人では90%と再発率は高くなります。 米国では,うつ病にかかった人で完全に症状が消失する人は3分の2,症状が変わらないか軽くなるだけの人は3分の1であると言われています。入院経験のあるうつ病の人を15年間追跡調査をした英国やオーストラリアでの研究では,その後一度も再発しなかった人が2割,症状が変わらない人や自殺で命を落とす人が2割,再発を繰り返す人が残りの6割だと報告されています。 途中で服薬を辞めたり,難治性のうつ病の場合には生涯服薬を続ける必要が出てきますが,なかなか服薬を継続することができにくいのもうつ病の特徴の一つです。 薬に対する偏見もありますので,他の身体的疾患にたいする治療薬,例えば抗圧剤や抗コレステロール剤と比較することにより,こころの病に対する服薬への偏見がいかに無意味かと言うことを伝えましょう。
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服薬を継続できない理由 1)うつ病に特徴的な症状が継続を妨げます (無力感、悲観的な考え方)
(無力感、悲観的な考え方) 2)薬物療法の効果がすぐにはあらわれない場合もあります 3)薬物の副作用もあります 嘔気、下痢 口渇、動悸、便秘、排尿困難、目のかすみ、記憶の障害、眠気 眠気、倦怠感、体重増加,めまい、起立性低血圧、イライラ 4)精神疾患に対する偏見もあります 5)患者の性格の問題と思われがちです (WPA/WHO Educational Program on Depressive Disorder)
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自殺者の減少やうつ対策は個人の力だけでは改善しません!
地域の力!
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皆さんへのメッセージ ※ うつに対する理解を深めましょう ストレスやうつは誰にでもあります 自分の気持ちと上手につきあいましょう
抑うつ症状のある職員や同僚とのお付き合い(だけではありませんが・・)はこころが基本です 正しい知識を持ち適切な対応をお願いします 地域全体で心の健康づくりの推進に努めましょう ※ うつに対する理解を深めましょう
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