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ウィニコットフォーラム 共視論としての発達促進的環境.

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1 ウィニコットフォーラム 共視論としての発達促進的環境

2 ウィニコットのトラウマ ウィニコットにとっての戦争
 ウィニコットのトラウマ ウィニコットにとっての戦争 母親のうつ病は、ウィニコットの人生に いろいろなところで深刻な影を投げかけ ている。クラインとの関係でも、一度目 の結婚の対象選択でも、そして子どもが いなかったことでも。 1917年に駆逐艦の医学生として順軍し て、第一次世界大戦で多くの友人を失っ た。⇒夢が見られなくなり精神分析に。

3 1917年 バーソロミュ病院で医学を勉強し ていたときに、従軍。(トラウマ) 1920年 病院で働き始める。 1923年 アリス・テイラーと結婚。子ども の病院で働き始める。ストレイチーと分 析を始める。 トラウマ、夢が見られないこと、そして 1925年に母親が心臓病で亡くなる。生涯 、ウィニコットが悩まされる病で。 ここで子どもの病棟をもたない選択をして 、外来に特化する。

4 1927年に精神分析協会の候補生になる。 1933年にストレイチーとの分析を終える。 1935年 協会のインスティチュートを卒業 して、児童分析のためにクラインからスー パーヴィジョンを受けるために、クライン の息子エリックを治療していた。 1936年にジョアン・リビエールから分析を 受ける。 1941年に分析を終える。 1941年 第二次世界大戦の疎開計画

5 ウィニコットの臨床:小児科医 1931年『小児科医の臨床ノート』「落ち着きのなさ」
  舞踏病の時代に、子供たちの心理的な理由から落ち 着かない子供の観察をした。  論争以前の英国、クラインの大きな影響を受けながら、 分析を行う。唯一の男性児童分析家。 1935年「躁的防衛」→クライン派の仕事   +小児科医としての仕事   1935年よりクラインの息子の分析をし、おおびクラ インからのスーパーヴィジョンを受ける(40まで)。   →独立への道 1941年「設定状況」  ⇒クライン学派からの離脱の時期にあたる

6  小児医学から精神分析へ 小児医学の現状では、精神分析の実践は難しいので 、それを補うための実践が必要で、そのためには、 週4日や多数回の実践ではない理論と発想が必要に なる。 「児童部門のコンサルテーション」(1942) 「小児医学と精神医学」(1948) 小児医学に精神分析は必要だが、現実には全部の 子どもに行うことができない。 「小児医学における症状の容認:ある病歴」(1953) 「在宅で取り扱われた症例」(1955) 別の方法を考える⇒マネージメント

7  ウィニコット独自の仕事:環境論へ 子どもの臨床を考えることは、彼らが制止や退行、 そして葛藤のなかにいるとして、発達の制止や 退行をより健全な発達促進的な方向で考えるよ うになっていく⇒家庭生活の活用=親面接の重要 性 1948年「母親の抑うつ」 1950年代→ マネージメント    1952年「症状の容認」:分析体験の完成 1947年「逆転移のなかの憎しみ」  クラインからの離脱と自分のあり方 1951年「移行対象論」

8  赤ん坊というものはない 幼児期の体験を環境と関係で読みなおすなら、そ れは常に親や養育者との関係を考慮したりん法に なっていくはずで、それをより積極的に使ってい くことが重要だろう。 「赤ん坊」という存在はない。赤ん坊と母親( 養育者)は対であり、乳母車があれば、そこに は母親がいる。 精神病は、無統合な時期の環境欠損病である。 早期の失敗を補うには、母性的な機能の必要な 段階への退行が必要になることがある(精神病 性の転移:リトル)

9 母親的な没頭 maternal preoccuaption
最初の数ヶ月の母親の状態は、狂気であり、そこ から抜け出すことが発達であると考える。 母親的機能 Holding Handling Object-presenting  母親や養育者に備わっている本能の解除によっ て生み出される。→精神病的なものに対する治 療技法でもあるが、同時にそこからどう出てく るかも重要で、「程よい母親good-enough」な 理論が作られていく基盤になっていく。

10 母親が徐々に失敗していくこと 母親の精神的な健康を考えれば、育児に専 念しているだけではなく、徐々に失敗して いくはずだとウィニコットは考えた。 転ばぬ先の杖にばかりなっていることは、 子供の自律⇒自立的運動motilityを阻害す る。 母親には自分の人生があるので、それを自 分の楽しみ(ウィニコットは詩や絵画、音 楽を楽しむ文化的営みという)を見出すこ とで、子供は脱錯覚の機会をもつ。

11 小児医学から精神分析へ 1941年「設定状況における幼児の観察」 舌圧子 医師 親と子ども

12 媒介物の導入をすることによって、 第一段階 驚きから「ためらい」の段階 第二段階 欲望を受け入れて、口で噛む、空想する 遊べる段階 第三段階 捨てられる。放っておいても大丈夫な段階 生後5ヵ月から13ヵ月(13ヵ月過ぎると幅 が広がる)に典型的なやりとり。

13 移行対象 1951年「移行対象と移行現象」 生後4,6,8,12ヶ月に発見される 最初の所有物 これは脱錯覚の始まりでもある⇒
1952年「精神病と子どものケア」 中間領域と移行対象の理論、そして精神病 1. 枠組みと治療空間、間の体験 2. スクウィッグルと相互作用 3. 内と外、パラドックスの発見と理解

14 治療相談therapeutic consultation
精神療法面接とは異なる技法  二三回あえば治る症例に対するもので   転移と抵抗を扱うよりも   環境を活用して間の体験のなかでクラ イアントのニードに合わせた体験を提供 する。 主観的対象としての医師 スクィグル技法 オンディマンド法 在宅などの環境の活用

15 悪夢の対応: 話をしてくれる/聞いてくれる大人
 悪夢の対応: 話をしてくれる/聞いてくれる大人 Winnicottによれば、 怖い夢をみるとき 大人が話を聞いてくれる体験で連続性がで きていく ⇒聞いてくれる人 怖い体験を共有する    →都市伝説化      物語化する 大人たちと同じ連続性を獲得する

16  おばけや怪獣とは何か 幽霊、おばけは、存在が不明であり、 どもが分離個体化の葛藤を感じている ときに現れる。それは一人でいること への不安の投影であり、その投影が実 体化したものと考えることができる。 怪物は、それらを引き受けて、自分自 身の中に衝動や動物的なものが現れて きたとき、その対象に投影される形で 表現される。

17  プレイの必要性について 遊ぶことにひとつの場所を与えるために,私は赤ちゃんと母 親のあいだの可能性空間を仮定した。この可能性空間は,母 親あるいは母親的人物との関係における赤ちゃんの生活体 験によって実に大きく違ってくる。そして私は,この可能性 空間を以下の二つと対比した。(a)内的世界(心―身のあい だのパートナーシップに関連している)と,(b)実際のあるい は外的な現実(それ自体の諸側面を持ち,客観的に研究する ことができ,どんなに観察する側の個人の状態によって変化 するように見えても実際に恒常的に存在し続ける)である。 心理療法は二つの遊ぶことの領域、つまり、患者の領域と 治療者の領域が重なりあうことで成立する。心理療法は一 緒に遊んでいる二人に関係するものである。以上のことの 当然の帰結として、遊ぶことがあり得ない場合に、治療者 のなすべき作業は、患者を遊べない状態から遊べる状態へ 導くように努力することである。(ウィニコット『遊ぶこ とと現実』)

18 相互作用を使う 子どもを見ないとどうなるか ⇒子どもは絶望して、無表情になる 見ても反応がないなら、 それはNOといえない子どもたち。
 相互作用を使う 子どもを見ないとどうなるか   ⇒子どもは絶望して、無表情になる 見ても反応がないなら、 それはNOといえない子どもたち。  自我発達としてのNO    ↓ 無表情は深刻な欝であり、その状態に至るま でさまざまな表情がある。そして評定的な表 情、目を避けようとすることではにかむこと までさまざまな表情の表現を理解することで 相手の心は読みやすくなる

19 二つの世界大戦と環境論 世界大戦の結果、マターナル・ディプリベーションが発見 され、アタッチメント研究の基盤をスピッツらによって育 まれる。ウィニコットとボウルビィの関係は似ている。ボ ウルビィは第一次世界大戦の悲惨な歴史を振り返り、第二 次世界大戦前に、クラインの児童分析SVを受けていたが 、第二次世界大戦後、戻らなかった。そして子供の権利と 精神保健に向かって、行動医学と接点でアタッチメント理 論を見出した。ウィニコットらと同じように、彼らは子供 の発達を守る環境が最も重要だと実感していた。 子供の臨床の中では、観察と発達促進的な環境を大人が考 えることが重要だと考えた。 すべての重要なことは7ヶ月から15ヶ月に起きているとい う発見が、彼の臨床態度を変えた。

20  二つの大戦で発見されたもの 第二次世界大戦で、爆撃で親を亡くした 多くの子どもたちを施設に収容した⇒そ の施設に預けられた子どもたちに栄養失 調で死ぬ子どもたちが多かった。 当時はまだ担当保育制度は充実していな かったし、戦争で人手不足だった。 子どもたちの症状は施設症、あるいはマ ターナル・ディプリベーションと呼ばれ るようになった。

21 マターナル・ディプリベーション 生後15ヶ月から30ヶ月の子どもの施設症 1.抗議protestの段階:「激しい悲しみ、大泣」 から子どもはいくら世話をしてもらっても医 者や看護婦を受け付けない。 2.絶望despairの段階:「なくなった母親に心を 奪われている」、打ちひしがれ、悲しまなく なる。 3.無関心detachmentの段階:社会性が復活す るためにしばしば回復と誤解されるが、母親 が尋ねてくると、「母親を知らないかのよう に振る舞う」

22  Still Faceの実験 赤ちゃんがまなざしを向けて、対象を認知で きるようになってくると母親の表情を承認、 認識の基盤につかっていることがわかる。 相互にまなざしでやりとりしているとき   →STILL FACEを導入する  赤ん坊が期待していた承認を得られなくなる   →反応が徐々になくなる  まなざしの交流が乳児において大事だという ことがわかる実験→相互交流とまなざし

23 発達心理学と精神分析学 ニューヨークにおけるスピッツの研究 ロンドンにおけるボウルビィの研究 ボウルビィ、J 1907-1990
  ボウルビィ、J  1951「母性的ケアと精神保健」  50年代後半に批判を受ける 1969「アタッチメント」を公刊しはじめる 「アタッチメント」「分離」「喪失、悲哀、 モーニング」  マーラー、M・S.の研究    共生精神病・分離個体化 フォナギーの研究:メンタライゼーション

24 関係性の指標 安心しているかどうかは、心の絆=愛着が形 成されているかどうかが大きい 愛着attachment 愛着の生物学的起源
 関係性の指標 安心しているかどうかは、心の絆=愛着が形 成されているかどうかが大きい     愛着attachment 愛着の生物学的起源  Harlowが行った実験⇒針金より毛布   さらに毛布の位置が固定されると、怖い対 象に対して向かっていけるようになる   ⇒安全基地という発想=そこから興味の目 が生み出される  ハーローの実験=関心=目を向ける能力

25 針金と毛布 サルの赤ちゃんが生得的に針金よりも毛布 の居場所を好むこと→生態の生得的な反射 反応行動がある。 ハーローの実験によるサルの行動
 針金と毛布 サルの赤ちゃんが生得的に針金よりも毛布 の居場所を好むこと→生態の生得的な反射 反応行動がある。 ハーローの実験によるサルの行動  子供の側の要因と 母親側の要因とがマッチングすることが子供 の外と中にある形を作り出すという研究が子 供の臨床の基本的な発想である。 ⇒心理療法のなかで、愛着をどのように測定 して、どのように

26  安心すると探索行動をする ハーローの実験は、愛着が皮膚感覚や接触感 覚に基づいていること、基礎的な体験が、つ まり基本基地ができる(=情緒の安定)と個 体は探索行動(=知性の発達)が起きること を明らかにした。そして恐怖や不安に直面す ると、元に戻ること(=退行)が生じて、発 達の制止が起きることが明らかになった。 知的な発達つまりさまざまな人や物への観察 は、安心した基地のようなものがあるかどう か、それが内在化されるかどうかに関わって いる。 ⇒愛着行動の研究への基本的な視座

27 最初の一年(スピッツ) 1.対象のない(不鮮明な)段階:生後2ヶ月 知覚と内受容器系に対する刺激 2.対象の前段階:
     知覚と内受容器系に対する刺激 2.対象の前段階:  三ヶ月微笑反応=第一組織因の形成指標    人間の顔の知覚ができるようになる 3.真の対象関係の成立:  八ヶ月頃の人見知り反応=第二組織因の指標  そして15ヶ月頃、第三組織因としてNOとい う積極的拒否ができるようになる。   

28 ボウルビィの仕事 Bowlby,John (1907-1990)
 ボウルビィの仕事 Bowlby,John ( ) イギリスの医師で精神分析家、第二次世界大戦で孤児院での臨床研究から、子どものホスピタリズムなどを研究して、母子愛着の理論を体系化して示した。

29 愛着形成と他者の基礎 愛着とは特定の対象に対する接近や接触を求 めること:そしてその反応を環境側が提供す ること。
 愛着形成と他者の基礎 愛着とは特定の対象に対する接近や接触を求 めること:そしてその反応を環境側が提供す ること。 ストレンジ状況でのAinsworhの実験 stranger situation experiment 見知らぬ人 子供 母親

30 ストレンジャーに反応する 子供と母親の愛着がその反応として理解でき ると考える(Bowlby-Ainsworth)
 ストレンジャーに反応する 子供と母親の愛着がその反応として理解でき ると考える(Bowlby-Ainsworth)  グループA:Insecure-Avoidant     つまり不安定で回避的なタイプ   グループB: Secureつまり安定的タイプ  グループC: Insecure-Resistant/Ambivalent つまり不安定で拒否的/両価的  グループD: Disorganaized/Disoriented つまり混乱タイプ  こうした子供たちがいる。

31 愛着のパターン 安定型(67%) 養育者がそばにいるときには進んで周囲を探索する。他 人に対しては不安を示し避ける。
 愛着のパターン 安定型(67%) 養育者がそばにいるときには進んで周囲を探索する。他 人に対しては不安を示し避ける。 養育者がいなくなると苦痛を示す。そして再会すると養 育者にコンタクトを求める。安心して再度探索をする。 回避型(不安定型)(21%) 養育者との分離に不安になるように見えない。分離後も 養育者とのコンタクトを求めないし、他人よりも養育者 を好んでいるようには見えない。 アンビヴァレント型(不安定型)(12%) あまり探索的な遊びをしない。分離のときに強い苦痛を 示す。再会しても落ち着かない。養育者とのコンタクト からの安定を得ることを不安と怒りが妨げているように 見える。

32 目にかける=相手を認める 本当の気持ち=承認の方法 一緒に何かを体験しながら、目を時々合わせ ることで、確認すると愛着は高まる
 目にかける=相手を認める 本当の気持ち=承認の方法  一緒に何かを体験しながら、目を時々合わせ ることで、確認すると愛着は高まる  一緒に怖いものを体験したり、危険な状況を 話し合ったりすると愛着は高まる  はにかみ、はじらい=目線を避ける  がんを飛ばす、目をつける=攻撃的な態度を 示す。  こうした態度は両方が近づくような、愛着か ら信頼感を作るのが難しく、印象を悪くする可 能性が高い。

33 まなざしの発達と承認 まなざし⇒動作と意味
 まなざしの発達と承認 まなざし⇒動作と意味  まなざしが相手の承認であるなら、それを避 けて人見知りをすることが、対人関係でのゆが みや否定的な態度を生み出している。  相手の顔を見て、自分の表情をみるトレーニ ングをすると、自分がどれだけ人を見ていない か、変な目で見ているかを認識できる、つまり 見ることの相互性を理解できるので、人に認め てもらうという気持ちが人を見ないという態度 に結びついていることもわかる  ⇒承認=目をかける行為

34  交流に二つの様式がある 交流にはお互い見ることと共に見ること の二つの領域がある。アタッチメントは その二つの内的作業を同時並行的に実現 するが、子供によってはそれは別々であ ることもある。それは障害の性質によっ て、母子関係の在り方によってかなり異 なる。 ⇒自己愛の無関心型と過敏型の2タイプが ある理由だし、パーソナリティ病理的には 自己愛的になる方向と境界例的になる方向 とがある理由うでもある。

35  二者心理と三者心理学 他者 あらゆる関係の基盤に三角関係がある=父親と母親と子ども、母親と兄妹など。

36  二者心理と三項関係     ⇒三者心理学 他者 もの 知的交流と情緒的な交流の先に第三者関係が生まれる

37 共視=joint attention Brunnerが指摘した「共同注視」のプロセ スは、情緒と知的な発達の重要な指標にな っている。
共同注視テストによって、さまざまな障害 の差があぶりだせると考えられており、特 に自閉症スペクトラム障害では、共同注視 が著しく低下するということになっている 。 心の理論=相手に心があるという理解=メ ンタライゼーションの発達の指標の一つ

38  心の理論と自閉症、境界例 バロンーコーエンの詳細な調査によって、 自閉症の子供がもっとも苦手な認知は、 joint-attentionによって生じるメンタライ ゼーションであることが分かっている。 メンタライゼーションは、Fonagyらによれ ば、境界例パーソナリティ障害において、 治療的に最も重要な要素であると考えられ るようになっている。 ⇒愛着ベースの心理療法は、相手の心とどの ように交流するかを考える心理療法である。

39  北山の浮世絵研究から母子像 この視点が、日本の文化の「見ること」と接点を持ったのは、北山修の浮世絵研究であった。北山が日本の浮世絵を用いて、共同注視から、共に視ることの臨床的な関係までを取り扱った研究によって、見ることの日本文化に光が当たったといえる。

40 互いに見ることと共に視ること 互いに見る機能
 互いに見ることと共に視ること 互いに見る機能  見つめあう発達のプロセスでは、最初に模倣 をする=ミラーニューロンを使って、相手に 合わせる=じっとみることで、共鳴する→模 倣、学習+共鳴 何かを一緒に視る機能  共同注視=共視体験は、それを見ることで観 察する能力を上げる=共に視ることで一緒と いう感覚を強める。 →発達は共鳴から共感を生み出すように進んで いる。思考と情緒で心の理論ができていく。

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42  思いやりとmentalization 思いやりの段階=抑うつポジション(クライ ン):Winnicottが指摘した段階。クライン の精神分析では子どもが抑うつ的になるポジ ションを発達の一部にとらえたが、彼は子ど もが無慈悲な状態から思いやりを持つ段階と 呼び変えた。 他人の心モデル(心の理論ともつながってい る):Fonagyは現代の精神分析を総括しなが ら、人の発達において最も重要なことは愛着 を基盤にしながら、他人の心を思うことであ るとした(メンタライゼーション)。

43 相互性の研究 ウィニコットがStill Faceにあるような相互性 の研究の先駆者であることは間違いない。スク ウィグルは相互性の欠損している子供たちにそ れを提供するための着想に溢れている。 それだけではなく、彼は自分で考え留ことで患 者も考えるようにしていくためのズレの導入に も着想している、そして彼は患者が外傷に到達 するための入口が夢を、あるいは外傷の空想を 「ともに追体験する」ことだと考えている。 相互性の研究はスターン以後の今日関係論が展 開している。

44  ウィニコットの着想 彼は相互性のないところに、それを生み出し 、なおかつ、一人で体験した外傷的体験をと もに見ることを、治療の空間の中で、夢や空 想を通して実現する。 二次的な外傷にしろ、一時的な外傷にしろ、 外傷のない人はいない。そのための共視論的 菜空間を準備して、それを見ることが、治療 的な潜在空間でもっとも重要な治療行為、治 療作用だと考えている。 発達障害やパーソナリティ障害は例外ではな く、外傷が居場所を求めている限り、これを 共視することが重要である。

45 自閉症を疑われた子供

46 共同体験の基盤 一緒に物を見れる段階に入る前に、体験の怖さ を共有できる体験が重要になる。
 共同体験の基盤 一緒に物を見れる段階に入る前に、体験の怖さ を共有できる体験が重要になる。 そのためには互いに見ることを、こちらの気持 ちを理解しているかを考えながら、読み込み必 要があるだろう。 それによって仲間体験に移行できるかどうか、 思春期の体験の合意妥当性形成の基盤として、 共同注視体験から考えることができる。 この体験の基盤には、相互交流からともに見る 体験といったさまざまな診断的な要素が入って いる。

47  情緒交流の児童臨床 不安や異物感が、本人の心のまとまりを失わせてい るとすれば、必要なのは養育者がそれを相互作用の なかで意味づけすることで、解釈して推測すること で、象徴可能なものにしていくことで、内在化のプ ロセスを助ける。 まなざしが合わない子どもたちは多い:不安障害、対 人関係障害、コミュニケーション障害、自閉性スペ クトラム障害など。 まなざしを合わせるには、お互いにある程度の愛着 が必要だ。 それが得られない場合、座り方から目の合わせ方を 最大限注意する必要がある。 共視から眼差しの交流を進めていく必要がある。

48 遊びの交流の場:スクィグルの特徴 治療者のほうが子供たちよりもなぐりがきが上手で、子供の ほうがたいてい絵を描くのが上手である。
スクィグルには衝動的な動きが含まれている。 スクィグルは、正気の者が描いたのでない場合には狂気じみ ている。そのためスクィグルが怖いと思う子供もいる。 スクィグルは制約をつけることはできるが、それ自体は制約 のないものである。だからそれがいたずら描きだと思う子供 もいる。これは形式と内容という主題に関係している。用紙 の大きさと形がひとつの決め手となる。 それぞれのスクイグルにはある統合が見られるが、それは「 私」の側にある統合から生じるものである。これはよくある 強迫的統合ではない。よくある強迫的統合には混沌の否認が 含まれていると思われるからである。 ひとつのスクィグルのできばえは、それ自体が満足のいくも のであることが多い。そういうのは例えば、彫刻家が石や古 い木片をひとつ見つけて、手を加えずに一種の表現としてそ れを置いたような「見出されたオブジェ」のようなものとな る。

49 治療相談の臨床 子どもは前もって、医師に合うことを期待 してくる。しばしば医師の夢を見ている。 ⇒主観的な対象としての医師
 治療相談の臨床 子どもは前もって、医師に合うことを期待 してくる。しばしば医師の夢を見ている。 ⇒主観的な対象としての医師 治療の中で、お互いをすり合わせるtuning inのプロセスがある。 カオスが示されて、そのなかに「何か」が ある。 夢を語る場としてコンサルテーション 良い夢ではなく最悪のバージョン(悪夢は 語ることで悪夢ではなくなる)

50 中間領域の臨床 中間領域を間に置けるようになることで 一人でいられる能力を持つ
 中間領域の臨床 中間領域を間に置けるようになることで 一人でいられる能力を持つ 外傷が乖離によって精神身体からはみ出 してしまうときに、中間領域のなかで、 心が場所をもてるようにすること。 ズレと一致の間に、その人の心が場をも てるようにすることで、交流する領域( 偽りの自己)と交流しない領域(本当の 自己)が生み出される。

51 スクウィッグルの活用 舌圧子と同様に媒介物なので、治療 者は観察能力を維持できる。
 スクウィッグルの活用 舌圧子と同様に媒介物なので、治療 者は観察能力を維持できる。 相互に交流する領域で、治療者の解 釈を子どもに与えて、それに対する 反応を(象徴的)対象としてみる。 なぐり描きに示される欲動的な動き から 夢(本当の自己)への入り口として 活用される

52 「あい間」を生み出すもの 主体     対象

53 「強迫症」を生み出すもの 対象aと主体の世界 対象a 主体     強迫の穴

54 「ヒステリー」を生み出すもの 対象a 対象 ヒステリーの穴

55 「移行対象」を生み出すもの 間にあるsmotherやattachmentの空間 主体     対象 可能性空間 (対象a) 移行対象

56 スクリーン・モデル(共視論) ⇒見るなの禁止から一貫した交わりのモデル
対象     主体 Th Cl 56北山先生の言う、共視論ですね。あの着想はいいです。 先ほどの事例で言えば、イメージはこです。 (x)

57  自生モデル:生き生きとした接触 Th Cl 57そこで藤山先生から着想を得て、以前、精神分析学会における心的現実のシンポジウムのときにお話したことですが、ここには北山先生がいうスクリーンを一緒に見るような関係と、もうひとつ、クライエントの心と接点を持つという、そこから何か生まれてくるものという視点があります。でこの弁証法的体験をどうやって理解するかっていうと。 藤山先生との弁証法


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